#大和未生流 新着一覧
走り梅雨
室内に花を生けた日から花の望診が始まる。盛りを過ぎた後に散りゆく花があれば、花弁は落ちずに末枯れる花がある。切花延命剤を用いても何時かはどの花も花弁や葉の色艶が褪せゆき、蕾が開いてもはる...
山滴る│花信
徳力富吉郎「畝傍山」 昭和十七年さ百合花ゆりも逢はむと思へこそ 今のまさかもうるはしみ...
ささゆり薫る│花信
中澤弘光「奈良公園」 大正十一年 同じ月の九日に、諸僚、少目秦伊美吉石竹が館に 会...
初夏の紫の花を頂く・其三│花信
中澤弘光「奈良公園 春日高円」 大正十一年 普門品、心年不空過おしなべてむなしき空と...
初夏の紫の花を頂く・其二│花信
春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲の、細くたなび...
初夏の紫の花を頂く・其一│花信
葡萄染の織物。すべて、なにもなにも、紫なるものは、めでたくこそあれ。花も、糸も、紙も。...
杜若(かきつばた)・其十三│花信
燕子花沼水にしげる真菰のわかれぬを 咲き隔てたるかきつばたかな 山家集・上 春...
杜若(かきつばた)・其十二│花信
大坂にて、ある人のもとにて杜若語るも旅のひとつ哉 笈の小文 芭蕉
緑迢迢│花信
題画 柏木如亭迢迢草色連 迢迢として草色連なり遊子動帰思 遊子 帰思を動かす...
春の夜│花信
山寺にまうでたりけるによめるやどりして春の山辺に寝たる夜は夢のうちにも花ぞ散りける...
東方第一の花│花信
桜花 柏木如亭幾陣春風青帝使 幾陣の春風 青帝の使来催野外破繁葩 来たり催...