見出し画像

めいぷるアッシュEnnyの日々是好日

帰らざる夏

 加賀乙彦 著  1973年7月刊
 1929年4月生 93歳

この前に「ノモンハンの夏」半藤一利著を読む、関東軍の参謀達が暴走した要因の一つに陸軍幼年学校(13歳から16歳)→陸軍士官学校予科→陸軍士官学校での恩賜組(成績優秀者・エリート意識肥大)が参謀本部を占めその唯我独尊が兵士の命を軽んじた。


そんな人達が幼年学校でどんな教育を受けたか垣間知りたいと思いこの本を手にとった。

著者が幼年学校三年生時に終戦を迎えた。
小説の主人公は8月15日の終戦の詔勅の後(のち)自決する。



著者
「幼年学校だったね。その他の中学生と同じで、いろいろな人間がいるわけです。だからある意味で、非常に悲壮がってね、自決しなきゃいけないという人間がいて、そんな人間がなぜ生じたかってことが、いちばん今度の小説で追求したかった。」

「ぼく自身は多少ヘラヘラした組です。陛下のために殉死する、陛下が自決されるからわれわれも殉死するんだというので硬派のグループがつくられたわけだが、それに対しては批判的だった。だから必ずしも自分自身を忠実に小説の中では書かなかったし、書けなかったわけだけれども。
その中の一つの心情をはっきりと書こうと思った。」















名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る