小学校の頃の私はおバカさんではなかった(・・と思う)
テストもたぶんほとんど満点をとっていた(・・と思う)
が、しかし、ローマ字であっと驚く点数のテストを持って帰った(・・って何点だったかは忘れたが)
私よりも父のほうがショックだったらしく
数日たったある日、私に1冊の本を渡して言った
「毎日1ページこれをひらがなになおしなさい」と
それは寺田寅彦という人が書いたローマ字の本
小泉八雲の怪談「むじな」をローマ字で書いたものである
こののっぺらぼうの話は知ってはいたものの、すべてローマ字でかいてあるものを
ひらがなになおすのは、ローマ字でつまづいている私には至難のワザである
それでもたぶん毎日この話が終わるまで続けた・・というより続けさせられた
やり終えてほっとしている私にさらなる不幸が・・・
その頃私は相撲が好きで、大鵬のファン
場所が始まると、学校から帰るとランドセルを置く間もおしんで
テレビにかじりついていた
それを父はうまく利用したのだ
「東西の力士の名前、どんなワザで勝ったか・・・それを15日間ノートにローマ字で書きなさい」と
「むじな」のおかげで、読めるようにはなったが、書けるということはまた別問題
けれど、15日間やっぱり続けることに
最初は書き間違って、何度も書き直しいやだ~いやだ~相撲がちっとも楽しくないや
ところがである
15日がすんだ頃には書けるようになったから不思議
それからは自主的に数場所書いていたような気がする
中学生になってカンツォーネに魅せられ、ボビーソロだウィルマゴイクだとレコードを買い
一緒に歌えるように歌詞にルビを振る
イタリア語はほぼローマ字読みなので何の苦労もなく耳で聞いた音とローマ字の知識でルビがふれた
このときは本当にしっかり読み書きできるようになったことに感謝した
パソコンをはじめたとき、文字入力にさほど苦労しなかったのも、ローマ字を覚えておいたおかげかな??
そんなに苦労しなくても誰でもできるよ・・って言われそうだけど
Ko-chanママさんから干し柿がいい色になったとメールが・・・
おいしそうな色だこと
10日ほどでこうなるのね
もう少し茶色くしっかりしまってきたら食べ時かしら