P突堤2

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

初めて訪問された方へ

P突堤2へようこそ!
キーボードの配列・機能の説明はこちらです。
お知らせや補足事項なども表示してあります。

検索時における「あちらのお客様からです」機能

2024-03-24 | ビッグマウス(砕けた文体)(仮)


・すべての文書は検索を念頭に置いて<検索行動の前に>ひらかれるべきだ
・検索して、何かメモることがあって書き留めようと、それから文書を開くのでは遅い
・行動様式を逆転させる。

ここから始めてみたいと思います。
まず文書のファイル形式からして違います。純txtファイルというのはペンタクラスタキーボードのエコシステムには希少な場合しか使われません。
もっとリッチでユーザー意図を汲み取るための情報が整形されたファイル形式:ここでは仮にラベンダー形式と呼ぶことにします。(拡張子.lav)
ラベンダー文書には本文部分とヘッダ部分があって、よく検索するワードがヘッダ部分にまとまっています。
ユーザーはヘッダの検索ワード群をメンテナンスして5MBくらいの容量以内に納めながら日常の検索行動を管理していきます。
ペンタクラスタキーボードはテキスト活動に特化したデバイスですのでインターフェースも初手から検索行動を意識した導線が用意されています。
ブラウザはローカル文書から起動することができます。
問題解決型の検索は別にそんなめんどくさいことしなくてもいいじゃないか!おっしゃることはわかります。
単なる点起点のユーザー行動は単機能ブラウザでいいはずです。実際それでちっとも問題ありません。
踏み込んだ検索スフィアのユーザー行動はN対N、群対群のユーザー行動ですのでラベンダーブラウザが別途起ちあがります。ブラウザ自体別物です。

ラベンダー文書はそのタイトルとヘッダ情報が個人の管理下にはなっておらず、ネットワーク間で共有されます。
一応本文までパブリックになってしまうのは問題があるのでそこは自重しましたが、もともとPエコシステムはユーザープロファイルに厳格で
いっそのことSIMカード付きのモバイルデバイスにしてしまって他人と共用できない完全属人端末を想定しているので個人情報の裁量はその所有者だけ、というシンプルな図式になります。

私などは日常の検索などで
たとえば「アニソン」というぼんやりとしたくくりで調べてもインプ目当ての駄ポストも引っかかるしあまり深いポストは拾えないしノイズも多くて濃度が薄まる状況に難儀しております。
この時に「カミイロアワセ」とか無数の固有名で検索出来たらうれしいんですけれど未知のアニソンが知りたいときには何か手立てはないものか?
…これがラベンダーネットワークならどこかのよそのユーザーがやっぱりアニソンで検索していてその深追いの中で「わんわんディスコフィーバー」という曲名を
検索結果の訪問先から文字列を見つけて、思わず文字列選択してドラッグ検索していた・・・この行動がなんと同じ検索意図.lavのアニソンサーチャー間で共有されて
どこかの誰かの検索中のページに
「あちらのお客様からです」機能:「わんわんディスコフィーバー」⤴
が首尾よく混ぜ込まれるというカラクリ。

Q:文字列をマウスでドラッグして範囲選択したまま右クリックですぐに検索に飛べる機能を一般的に何と呼びますか?

Copilot
この便利な機能は一般的に “スーパードラッグ” と呼ばれています。スーパードラッグを使うと、選択した文字列や単語をドラッグして右クリックするだけで、簡単に検索に飛ぶことができます。

これこれ、このスーパードラッグされたワードを検索ジャンプに使うばかりではなくネットワーク格納に使うのであります。
自分で打ち込んだ文書由来だと思わぬ個人情報を放流してしまうリスクがありますが、他人のページを閲覧していていれば自分のパーソナルな情報ではないのでそこが共有を許容できる"ミソ"になっているのです。
おまけに私のローカル所蔵の「アニソン新規開拓.lav」ファイルのタイトル名と呼応して個々の具体的なアニソンタイトル「わんわんディスコフィーバー」と包括概念の<アニソン>がリンクされて
包括>>具体
の想起の壁・アクセシビリティも華麗に飛び越えていきます。
文書タイトルっていうのは大抵は包括的なものを付けますから、個々の曲名と範疇想起がせっかく関連あるのだから使わない手はない!
ラベンダーブラウザ起点の検索行動はモニタリングされている前提ですがね。

この際だからスーパードラッグを拡張していろいろアイデアを出してみよう!
・スーパードラッグで検索履歴フラグづけ(簡易ブックマーク)
・ひとかたまりのリンク文字列もセパレートに部分的に、クリック押し売りに負けずに選択ドラッグできてしまう「貞貞ドラッグ」
・スーパードラッグのオーダー(「あちらのお客様」の隠れオーダー)はラベンダー文書検索していないと発注しない
・ラベンダートレード成立に際して、提供webページのオーナーは謝礼としてSEOスコア加点をしてもらう(ただしトコロテン式累積)
・旅行先リサーチとか役所手続きとか個人情報が割れそうなやつはラベンダー検索でも共有させないさじ加減が必要(訪問時警告画面が出る)


ユーザーはラベンダー文書をまず開く。
ラベンダー文書は検索行動管理アプリも兼ねていて、ヘッダ部分には検索ワードが10×4枚くらいの短冊状にピンされており
目下の懸案事項をリマインドすることができます。というか検索ワードの羅列をただ眺めるだけです。
SEO対策のためのアプリではなく単純に興味対象を定点観測するのに情報を整理してくれるだけです。
短冊部分は選択1と選択2を「入れ替えキー」でチャンク単位で入れ替えることができます。
レイアウト上の制約を避けるため入れ替え要素は伯空キーによる改行を挿入して1ワード1行といった形に贅沢にヘッダ領域に配置されていきます。
短冊にはアノテーション情報が付加されており共起特性やURLまたはオリジナル出所情報などがノートされて検索エンジンはそれらを参考にしてサーチ結果提供に反映していきます。
個と個がネットでつながったときに真価を発揮し、別のユーザー由来のヘッダ情報をうまく掬いだしてサジェストしたり、新しい発見があるようなサジェストがおこなえるようにしたりします。
ヘッダの個々の情報は無加工のワード素材に過ぎませんが、タイトル文は字面のままではなく類似性や包含性など概念的なイメージ解釈(翻訳?)をおこなって振れ幅がありつつマッチにこだわらないクエリになります。
要は短冊は具体的な変数であるけれど、軸足のタイトル情報はぼんやりした話題叢のトピックがなす抽象的な変数になるところがミソですね。
検索時にはユーザー検索画面の各ワードチャンクにマウスを合わせるだけで自動的にせわしなくピボットサーチをしてくれてポップアップサーチが動作し、それに触媒励起するようにラベンダーサジェストワードが展開していきます。
このからくりを実現するためにはペンタクラスタキーボード文書の書式というところから規定せねばならず、
日本語には分かち書きというものがない言語ですがP操作体系のでにをは別口入力や文化変換、液晶によるチャンク自明化などのあらゆる手段を駆使して
一個一個のチャンク単位をすべてワンパッケージのものとして個別チャンク化して記述する構造化が必要となります。
ロングフレーズのときにはどうするのかなどの問題は残りますが短冊入りした時点でIME辞書に編入されてフレーズごと固有のIDを付けるなど拡張的な手段を用いてぜひ実現したいところでもあります。

一般に検索というものは要素を複数列挙したものはスパムとみなされあまり検索上位に上がってきません。
しかしウェブページならばともかく、個人のローカルな文書、しかもユーザー自身の検索行動がモニタリングされて"正当な検索行動をしている"裏付けの元で編集されているアクティブな文書
…こういう前提があればwebの検索もかつてのような利便性を再獲得し、SEO最適化ばかりには囚われない、陰の主役、「ユーザー」自身がwebページの価値の決定性を握ることが望ましい姿なのだと私は信じます。

tiktokはショート動画をスワイプひとつで次々に再生していく「導線短絡」がすごい効率的なインターフェースをしているな…と感心したものですが
検索もtiktokのように次々にポップアップされていく導線の適切な設計がなされれば、従来の検索を再定義し直して新たな地平が広がっているのだとわくわくしています。
やっぱりカギになるのは「スーパードラッグ」ですね。

ちなみに、なんでラベンダーなのかというと、筒井康隆氏の「時をかける少女」からの着想です。
私は時間旅行を夢見るいっぱしのロマンチストでありますがやっぱり個人単位で時間転移するのは難しいかも…と思いつつ
じゃあ群対群の個人が希薄になった状態でなら時間転移することも可能なのではないか、などと勝手に夢想し
検索で人と人がつながればそれを知るまでに至った長い年月を費やした人と、まるで知らないポッと出の若者の時間軸が交錯し、交換し、撹拌し、編集し、裁きを受けることも
それは「時間跳躍的対話」の一形態なのではないか、そんな思いと洒落をこめてあちらのお客様からアイデアをいただきました。ええ、たぶん。

というわけで充電完了。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

われわれはwebシャワーを浴びている。そこで円環の時間(カイロス時間)を取り入れたほうがいいのでは?

2024-03-14 | ビッグマウス(砕けた文体)(仮)

我がPCのローカルメモかなにかで精神医学者・中井久夫さんの「クロノス時間」と「カイロス時間」っていう2つのタイプの時間っていうものが
あったのだけれどざっくり言うと「クロノス」というのは、時計で計ることのできる、過去から未来へ機械的に流れる時のこと(客観的時間)。
で、人が感じる意義深い時間の流れ、遅く流れたりあっという間だったり、大切な思い出や時機到来など生きている自分の時間(主観的時間)
…これが「カイロス」。
だったような気がするのだがこのへんは検索するといろいろ良記事とかがあったりするんでそちらは各者様にお任せします。

それと関連事項で、一年や一日など再帰的に円環する時間、これも「カイロス時間」っていうんだって。
でも中井さんソースのほうでは円環の時間に対する言及は直接はないみたいなので、これは直線的時間と円環的時間というまた違った文脈から出てきた別の話なのかな?ちょっとごっちゃになっているけれど。

まあそれはいいとして、今回はwebシャワーの中で円環の時間(カイロス時間)を取り入れたほうがいいのでは?という話題です。
われわれがネットをするとき、何かのサービスのトップ画面とか検索クエリの結果画面とかで応答される、一覧的な情報横溢のことを、勝手流ですが
「シャワー」
と名付けています。ツイッターのタイムラインとかSNSのダッシュボードとかもシャワーの一種ですね。
とにかく、定型の様式でずらずら出てくる情報の羅列、こういうのがシャワーです。
まだ整理していないので概観が整理できていない状態なのですがシャワーいろいろなやつを列挙しますと、

・シャワー新着順
・シャワーランダム
・シャワーリテラルマッチ(いわゆる検索)
・フォロワー群の新規投稿一覧(いわゆるタイムライン)
・シャワー人気記事(アクセス数)
・シャワー人気記事(リアクション数)
・シャワー・タグ僭越(検索避けすべきところを広い一般語で無神経にタグ付けしてくる)の混入
・シャワー・ワードサラダ(支離滅裂な内容にニーズの高いワードを混ぜ込む)の混入
・シャワー・トレンド便乗
・シャワー御用聞き

望ましいシャワーとしては
・シャワー同類邂逅(ユーザープロファイルを利用して関心空間アクセスに導線を作る)
・シャワー辞退間引き(検索避け済み配慮のあるネットスフィア)
・シャワー未知語はバッサリカット(ローカル辞書未知語はもちろん、クラウド辞書で広範にカバーしたとしてもそれでも未知語のやつ)
・シャワーバキューンしたい奴(音声読み上げのとき伏字を効果音演出で皆に聞かせたい欲)は課金

などがあります。
皆が快適に利用できるネット空間を練り練り混ぜ混ぜして抽象化していったら、「シャワー」という概念にたどり着きました。
今回は検索避けは最大の強敵であるためあまり踏み込まず、日常の雑記日記ユーザーとかブロガーのなんでもない閲覧風景をまずはオモシロクしてみようということで
リアクションボタンをテコにして閲覧性を高めていこう、と目論んでいる施策です。

いろんなタイムスパンのイベントがあるかと思いますが、この中で1回限りでwebに埋もれさせておくのはもったいない、円環の時間のイベントを1年に一度、
再び注目してもらおう、シャワー上位にしてしまおう、そのときのネットスフィアの手ごたえをもう一度再現してしまおう、ということなんです。
まだ筋道道具立ては揃っていませんが、断片的に今開陳するとすれば以下の材料を考えています。
何の変哲もない日記ブロガーを味わい深くする方が、時流の一時のもので泡沫的に消えていくプロミネンス記事よりもずっと価値が高いと思うのです。
お金で解決しない、労力で貢献すること、それがバイブスを共有するということなのかな。

・まずリアクションボタンのポイントは永久不変というのではなくて、鮮度があって2週間ぐらいで自動消滅する。トコロテン方式
・カイロス時間タグというのをブログ記事のハッシュタグにする。
・聞きなれない言葉だろうから年中行事や周年回帰的なタグをつけているユーザータグを自動判断させて上位概念「カイロス時間」タグを運営側が付与する。
・タグ付けスパムがきっと現れるだろうからユーザープロファイルや日頃の行いをちゃんと見て運営側が付与に値するかどうかをみて判断する。却下もありうる。
・ユーザー投稿のプロミネンス(論旨)を表面的に見るのではなく、属人的なIME練度やコピペ免疫システム、草稿を作るにあたってサーチした言葉の累積も勘案する。
・つまり「ふだんの行い」が大事。
・P陣営エコシステムは「ふだんの行い」を捕捉し「ネット上での立ち回り方」を運営側が把握することが許容されている。
・ユーザープロファイルの厳格化で、1デバイス1サービスにつき1アカウント、家族内共用もできないので立ち回りをごまかすことはできない、全員課金ユーザー
・カイロス時間に話題を戻すと、1年前の記事でカイロス時間タグが付与された記事はちょうど一年後のちょっとだけ前から鮮度が復活しスコアが上がってシャワーに載る
・前振りで早めに投稿された記事は、当年イベントの鮮度復活をちゃんと時期調節して鮮度復活の時期にAIが微調整してシャワー反映してくれる
・P陣営のネットはインターネットじゃない別のネットなので、存在するページすべて(静的ページ)にユーザーのリアクションボタンがありそれが検索エンジンの基盤になっている
・カイロス時間というのは周年的な時間にとどまらず、日常の反復場面、電車やスーパーや個々の誕生日、おでかけ、習い事、食習慣など包括性の高いものはなんでも含む
・鮮度復活は確かに1年前のことだが、ユーザーは「カイロス時間」タグでシャワーしに来るのでそこでいい具合に日常反復場面が混ざる混成シャワーになる
・クリエイターエコノミーは確かに推進力があるが、それでもない普通の人々の普通の日常をいかに推進サポートしていけるか、金銭でないところのメリットは何か
・Pエコシステムを洗練させてよりよいネット空間を模索していく


鍵になるのは接触性、包括性、上位概念へ集約させる話題叢のネットワークとタグ付け
みたいなものになるかと思います。
属人データなのでプライバシーとの兼ね合いもよく吟味していかなければならない問題だと認識しています。
問題解決型のwebもいいんですが、やっぱり探索が楽しいネットサーフィンというものが新しい出会いに満ちていて尊いと思うのですよ。


「カイロス時間」の使い方が間違っているかもしれませんが、そこは後知恵、ご了承の上ご看過ください。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トレンドスパム汚染に対抗策…P方策で検索の解像度をあげる

2023-10-15 | ビッグマウス(砕けた文体)(仮)

私は検索でアニソンを渋いチョイスで複数列挙してそれらがまるまる含まれるバスケット的な集約ページを探しに行くのが趣味なのですが
昨今のトレンド列挙スパム汚染の影響で列挙のいとなみの肩身は狭くなる一方です。
近年のSEOの動向でも列挙は嫌われ、当ブログでも大規模なアニソン列挙記事を書いた途端に検索順位が急降下し痛い目に遭ったのも苦い記憶です。
列挙の価値は薄らいでいる…もはやSEOの常識といってもいいでしょう。

でも誤解しないでください。列挙こそ手数の集積、抽象化の確かな足場、時短の王道であって
ジャンル勘を磨き育むパースペクティブをもたらす最良の方法なのです。
優れた列挙はほんの2,3点挙げるだけで「お、これは期待できそうだ」と瞬時に判断できるフックのようなものを持っているのです。

問題は情報を投稿してくれるユーザーの質です。
単に技量足らずで列挙が甘いものもあれば、日常雑多な記事でゆるく列挙しただけの列挙もあります。
これらにいちいち列挙の質を問うのも無粋ってもんでしょうが、やっぱりそれとは別に明確に分けていきたいのが悪意を持って探索空間を占有する
「やみくもな列挙スパム」
の類いです。これはたとえばトレンドワードを片っ端から列挙してとにかく引っかかるようにしてトレンドランキングへの露出を高めていく手口で
twitter(X)などではインプレッション目当ての荒らしものさばっている状況です。
実質トレンドワードの乱用がひどくてもはや情報収集媒体として機能していない有様でユーザー離れも顕在化しつつある情勢になっています。
SNSでもこの有様ですが同様にメルカリなどでも商品に関係のないワードや包括上位のワードが濫用されており検索の使い勝手が悪化する兆候が出ています。

検索は私たちが日常使っている頻出・定型行動であります。
このままではいたちごっこが続くだけでその都度ユーザーがいちいち報告するのだけでは根本的な対策にならず埒があきません。
列挙スパム汚染の魔の手から検索の利便性を守れ!!!
ペンタクラスタキーボードの操作体系では構造的なアプローチ手立てをとってデータストリーム手続きへと介入し
検索やコミュニケーションの情報スフィアを居心地のいいものに作り替えていきます。

ペンタクラスタキーボードは日本語文字入力のフレームワークですがそこから発展してその場の入力文生成だけではなくて情報の流通経路での目くばせもひと口噛んでおり
日常使いの「検索」の場面に特に着目してインターフェース上の改善手立てもそれ専用に解像度を上げる特化キーを用意したり、
事前の下ごしらえとしてユーザー識別情報をデバイス導入時点からあらかじめ盛り込んでおくなどの一貫したエコシステム設計を提案しています。
たとえば盤上の「文化変換」ではYOASOBIの「アイドル」を入力しているときに文化変換を呼び出せばより背景情報のくっきりした
「アイドル(推しの子OP)」
とアノテーション括弧つきで範疇情報が補完され検索解像度を上げるのに寄与しますし
データの扱いによってはアノテーションなしのプレーンテキストのアイドルだけでは「無標」とみなされ有標のワードをオミットした上で一般の話題的な「アイドル」だけを俎上に載せることもできます。

加えて企業のプロモーションや広告案件などでも(PR)(抽選でプレゼント)などのタグ付けを適切におこなってタイムラインに無用な連続投稿を見せられてうんざりさせられることのないようにする、
まだ設計の詳細は詰めていないのですがこうしたノイズコントロールがうまくいけば無駄な検索結果の削減であるとか(その分弱小個人ブログの浮上機会も広がる)
もう一歩踏み込んで「検索避けカルチャー」の要望も満たしてくれるような仕組みを整備できるかもしれません。
なにしろ新しいアーキテクチャー、新しいエコシステム、新しいデータ形式を試すのには格好のプロミネンスですから
どうせならこのまま刷新するときにあらゆる旧弊を軽々と乗り越えてズシっと深いレイヤーから脱構築しない手はありません。
そのための「ガラガラポン」であり「パラダイムシフト」なのですから。

今回はそんなペンタクラスタキーボード陣営が目指す快適なWeb空間を実現するためのレシピ・
「P方策」
の片鱗を駆け足ですが要諦だけ箇条書きでみなさんにご紹介したいと思います。

【P方策】
・1宅配認証先/1端末/1サービスにつき1アカウントの原則でユーザープロファイル管理が徹底されており、多重アカウントなどのチート行動は構造上しにくくなっている
・Pエコシステム上のすべての記事にはリアクションボタンがありユーザーは「いい列挙」のコンテンツにスコア加点をつけることができる(ユーザー評価による信頼性の担保)
・リアクションボタンはひょっとしたら累積スコアの提示方式より一定時間で消滅する「トコロテン」方式のほうが運用上面白いかもしれない
・コンテンツ評価には「来訪経路ボーナス」があり、単にトレンドシャワーから来たアクセスには加点せず、検索や深掘りなど濃度の高いアクセスに対しボーナス加点する
・検索場面においてセパレーターとしての空白とリテラルとしての空白を明確に分別して従来のスペースはリテラル用に、セパレーターは是空(ゼクー)キーを新たに定める
・リテラルとしての空白はそのまま字面としての空白なので「茄子 アンダルシアの夏」みたいなものでも""ダブルクォーテーションで囲まずに済み、#タグ付けもできる
・物理キーでは「ハロウィン 仮装」と区切ったつもりでも、これは律儀にリテラル通りのひとつながりの語とみなされるので検索ヒットしない。液晶の是空に促される
・この厳格さによってPエコシステム内由来のクエリだけが判断材料となり他のエコシステムからのノイズ的トランスファー持ち込みの影響を受けない
・セパレーターを細分化し単なる区切りには是空(ゼクー)を、列挙検索セパレーターには伯空(ハクー)キーを特別にしつらえる
・伯空(ハクー)キーで区切られた複数ワードは列挙の要素として認識され検索サイトはリクエストに対し適切に列挙捕捉されたインデックスから検索結果を出力する
・悪質ユーザーはリテラルマッチを悪用してSEOに食い込む。運営側はいっそのことコンテンツの内容や形式ではなくスフィア上での「立ち回り方」を目ざとく警戒していく
・ユーザーのIME使用履歴には「IME練度」という指標があり語彙傾向や立ち回り方などの内部データを参照して「不慣れなワード」「唐突なワード」の識別ができる
・ユーザーの原稿にはコピペ由来/タグ由来などの取得情報がアノテーションされているのでトレンドから転記したワードばかりを使っているとペナルティを受ける


…さて

「列挙」はそのままでは文脈を伴わない浅い行為であると一段下にみる識者の方も多いのではないでしょうか?
しかしこうやって衆目の前に突然現れるのではなく、それが刻印されるまでに至ったユーザー労力の背景、人的背景に加えて言葉自体の持つ語彙範疇セマンティックの文脈、
そして受け手の探索意図のマッチングが一体となり立体的な輪郭構成が形成されれば、その利便性の向上は計り知れないものとなっていくでしょう。
列挙は、われわれが扱うにはまだいささか難しすぎた。しかしこうやって取り回しの現実性に近づく材料さえあれば驚くようなレシピが作れるのです。

列挙には、まだまだ可能性があります。
これは過去記事で私がたわむれに列挙したものです↓

画像はマリトッツォ、姜葱醤(ジャンツォンジャン)、産直にんじんのおいしいジュースの3点なのですが
そのときのトレンドスイーツ、トレンド調味料、そして生活の中の気づきドリンク
と、手前味噌ながらジャンルの垣根を超えたいい列挙ができたな…というシロモノであります。

今でこそ「トレンドフーズ」っていうひとくくりでタグ付けできなくもなさそうなのですが
かたやパンナコッタやティラミスやタピオカブームなどの世相スイーツの文脈に連なるマリトッツォ
かたや業務用スーパー・買い物名人・食卓の調味料といった個別的文脈の色彩の強い姜葱醤(ジャンツォンジャン)
そしてかたやいちブロガーの生活上のパーソナルなお気に入りドリンクということで自己アピールの側面も併せ持つ産直にんじんのおいしいジュース

それぞれに文脈も立ち位置も違って同じ列挙に同居するには新鮮なチョイスだと思います。
こうやってジャンル・フレームを取り払って列挙の名のもとに斬新な取り合わせを出現させるのも列挙の新しい使い方ですし
「トレンドフーズ」みたいにあまりにもぼやっとしたくくりでやってもどうもピンときません。
ブロガー自身の人柄とコンテンツ自体の情報軸、そしてそのときの瞬間を切り取ったかのようなモメンタムな状況
それらを全部織り込んでトータル内容自体に験(しるし)のある唯一無二のものだと思っています。

牽強付会(こじつけ)な理屈だとは思いますがこれらの魅力を無理やり理論化しますと
「列挙は、外部性がスパイスになる」
ということです。

「外部性」とは、ある人の経済活動が、全く関係のない第三者に影響を及ぼすことです。
例えば、ある女性が週末の旅行が楽しみでニコニコしていました。その笑顔を見た男性は、とても幸せな気持ちになり仕事がはかどりました。
この場合、これを「外部経済(正の外部性)」と呼びます。女性が旅行に行くという経済活動が、関係のない男性の仕事の効率性を高めました。
このように、第三者へ影響を与えるのが「外部性」というものになります。

このたとえは経済分野に限らず言語空間の関連性の経済価値(=言葉から喚起されるイメージの連鎖)にも同じような卓立が認められるということです。
一見似たような分野の共通列挙に見えそうなのですが、データの扱いにグラデーションをもたせて
範疇外部性・立ち位置外部性・モメンタム外部性
などのように多種多様な検知軸があれば実は緻密な取り合わせの妙だというのも判定できるというものです。
実際に検索上で見つかるさまざまな列挙はなにかフォーマットが決まっていて属性の跳躍に乏しい面白味のないものだと言わざるを得ません。
ただその対極には無関係なものの脈絡のない列挙、これが両極端になって悪さをしており幅を利かせているというのが現状の歯がゆい認識となっております。

アノテーション・タグを利用してキーワードの語彙空間というものを重層的にすれば
単にマッチングだけでは拾えない語彙範疇/語彙背景がネットワーク化されてくるという事に気づくのは時間の問題です。
ただし問題なのは語彙ネットワークの適切な粒度(グレインサイズ)です。
個別の食べ物の話題をすぐに包括的な「トレンドフーズ」などと単に記号的操作だけの集約にしてしまうのはセマンティックに溺れた、ただの愚策に過ぎません。
複数の集合体があって、一応脈絡はありそうだけど、それぞれの属性軸にズレというかバラつきがある。安易に集約しない。ズレをズレのままとして扱う。
言葉には背景があり物語がありバラつきの中で成立する情報粒度/粒様があるのです。

学習だかAIだか人の人的労力かもしれませんがそういったジャストサイズの粒度設定を適切におこなえるような知恵があれば…
マリトッツォ、姜葱醤(ジャンツォンジャン)、産直にんじんのおいしいジュースの3点の間に結び付く
言語化できない抽象化された変数としてのXが立ち上がって、抽象化されて輪郭の不明瞭なままでも一番エネルギー効率のいい連接関係がバランスされる。
フレーム意味論においては
マロン-トイプードル-犬-動物-生き物
みたいに整然と階層化された意味範疇で包括していくものでありますが
Pエコシステムの概念フレームは、単語というのは単独で存在せず(名称1)(アノテーション1)・・・という参照関係の相互ネットワークですので
集約・包括でくくるというよりも近隣概念の凝集というユニット単位の力関係の力学がはたらいている、「霞の洞(かすみのほら)」のような居所ですので
列挙グループ-トレンドフード
のように相関関係があまりに近すぎる近視眼的なくくりではなく、適度に論理的距離の離れたふわっとしたネットワークを運用できればいいと思います。


あとはごにょごにょ…なんか具体性の無い観念的な話に終始してすいません。
ごにょごにょ…おっとそこまで。
今日は調子よくしゃべり過ぎました。
粒度に関しては私も良くわかっておりません。
ビッグマウスはここまでにしましょう。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「創造すること」について――座右のメモ・スクラップ集

2023-07-22 | ビッグマウス(砕けた文体)(仮)

新しいタイプのクリエイターさん

・みふねたかし氏(いらすとや運営)
・プロ奢ラレヤー氏(人にご飯を奢られて生計を立てている)
・北洋建設・小澤社長(前科のある人を雇用し続ける)
・深井龍之介氏、楊睿之氏(通称:ヤンヤン)さん、樋口聖典氏(コテンラジオ制作)
・こんまり(近藤麻理恵)氏(片づけコンサルタント)
・時代と寝る女💋あいめこ氏(SNS運用代行/バズの女王)
・傾城の猫好き氏(Q&Aサイト・Quora回答者)

-----------------------------------------------------

「楽屋に茶色抜きのM&M'sのチョコを用意すること」世界的バンド、ヴァン・ヘイレンが要求するルールは一見ヤバすぎるが実は明確な目的があった - Togetter
▶派手な演出で電力や火薬を使うからライブ運営を成り立たせるためには超絶志向のリスクマネジメントが要る。ショーマンシップの賜物。

常識破りの6分のシングル、クイーンの名曲「Bohemian Rhapsody」を振り返る
▶複雑な構成、曲の長さ…レコード会社の上層部やラジオ局のDJの当初の反応は否定的なものだった。だがしかしふたを開けてみると…。

-----------------------------------------------------
「創作者が覚えておきたい星新一の言葉」
(2012年出版の「きまぐれ星のメモ」より):

無から有をうみだすインスピレーションなど、そうつごうよく簡単にわいてくるわけがない。
メモの山をひっかきまわし、腕組みして歩きまわり、溜息をつき、無為に過ぎてゆく時間を気にし、
焼き直しの誘惑と戦い、思いつきをいくつかメモし、そのいずれにも不満を感じ、コーヒーを飲み、
自己の才能がつきたらしいと絶望し、目薬をさし、石けんで手を洗い、またメモを読みかえす。
けっして気力をゆるめてはならない。

 これらの儀式が進むと、やがて神がかり状態がおとずれてくる。といっても、超自然的なものではない。
思いつきとは異質なものどうしの新しい組合せのことだが、頭のなかで各種の組合せがなされては消える。
そのなかで見込みのありそうなのが、いくつか常識のフルイの目に残る。
さらにそのなかから、自己の判断で最良と思われるものをつまみあげる一瞬のことである。
分析すれば以上のごとくだが、理屈だけではここに到達できない。私にはやはり、神がかりという感じがぴったりする。 

 この峠を越せば、あとはそれほどでもない。ストーリーにまとめて下書きをする。
これで一段落、つぎの日にそれを清書して完成となる。
清書の際には、もたついた部分を改め、文章をできるだけ平易になおし、前夜の苦渋のあとを消し去るのである。

◆◆◆◆(コピペ ここまで)◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【リンク列挙】

MIT Tech Review: 「この原稿は違法です」中国のワープロソフト、未公開小説をロック
▶テクノロジーの発達による"検閲"はプラットフォーマーの一存でこんなにも容易に執り行われるという危機感。創作環境以前にこんな死角のような圧力も実在する。

日本のオタクに知って欲しい、西洋のオタクスラング「Proship」という単語の意味と「Proshipper」という概念|マロミチャン🐶
▶日米の創作風土の違いにこんな温度差があるのか。ネットポリスが気に入らないクリエイターを標的に悪意をばらまくのはいただけない。風土以前の問題だな。

トム・クルーズも…損失は4000億円以上か?米国のハリウッド俳優・脚本家らがストライキ 「AI規制」「動画配信の報酬見直し」求め【Nスタ解説】(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース
▶俳優という商売もコモディティ人材になってしまうのか?否!制作資本サイドが強欲に転倒し始めたという事だ。俳優も労働者なので団結しなければ均衡が破られてしまう。

【シン・ゴジラ小噺】
▶シン・ゴジラ、82.5億円の大ヒットの陰で制作当時東宝サイドから「恋愛要素を入れろ」との提案があった。(突っぱねてよかったね)
あるいは「君の名は。」に怪獣要素を入れておけばもっと売れていたのに(皮肉)、との分析が。

【クリエイター志向の方々に刺さる作品:映画大好きポンポさん】
▶敏腕幼女映画プロデューサー・ポンポさんに見込まれたジーンはいきなり大物俳優と、同じくポンポさんが連れてきた新人女優ナタリーと共に映画を作る事に。
一見地味な「編集作業」が作品全体の中でキーになっているのが見どころ。
杉谷庄吾【人間プラモ】によるPixiv発作品。話題のwebコミックがアニメ映画化!「映画を作る映画」「映画賛歌」

『スパロボ』開発者が“ファンからの一方的アイデア提案”の危険性を吐露し注目される。“盗用”を主張されると困る - AUTOMATON
▶これと同様に【注意】円谷プロのデザイナーさん「俺宛に僕が考えたウルトラマンのアイデアを送らないで」と異例の注意喚起、というのもある。

一度なってしまうと抜け出せない?! 今も深刻な「ポスドク問題」|転職Hacks
▶アカデミアの世界も創作の層の厚さを支える基盤リソース。クリエイターの世界も無関係ではない。

◆◆◆◆(ここから少し書き物、リンク添えて)◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

日本で「AI倫理」についてみんなが本気で考えだしたの自動運転とかではなく「AIアート」だった、という話 - Togetter

【駄文その1】
日本のクリエイターは種粒的に小さくまとまる事ばかりに腐心し、「包括」のいとなみを軽視してサボっている。
フォーマットの上でいかに立ち回る事しか考えていなかった甘さがある。
クリエイターという肩書を軽々しく名乗らないでほしい。フォーマットそのものすらないような未踏の地を切り開くのがクリエイターであって、
皆が一様に考えているようなクリエイターというのは、実は「職人」と言った方が正しい。
職人になるには資格を要するが、クリエイターになるには資質を要する。
職人は身体の業であり、クリエイターは概念の業で勝負する。立ち回りだけがうまい人はかえって創造性の邪魔になる。
世界は「包括をめぐる戦い」を皆しのぎを削って渾身の力で展開しているというのに、日本人は所有権明白でない領域だと関心を示さずすぐに美意識の適用をすっかり放棄してしまって
みすみす包括のもっとも創造的な果実「ルールのないところにルールを作る」を収穫する事ができずに指をくわえて眺めるばかりである。
所有権がある事、プロパティが明確であること、そんなことは現状実効力があるかすらも定かでないのにすがり続けていて何の意味がある。
たしかに概念に所有権はない。しかしビジョンに価値は宿る。
コスパしかモノサシがなくて"「安いから」の呪い"にかかっていないか。
個人という粒度から、社会という粒度へ跳躍すれば自己の境界もグロス(総量)も一段大きなカオスへと還り
新たな局面を展開することができるのだ。


------------------------------------------------------------------



(「ガラスの仮面」速水社長のセリフ)
「いいか!自分たちを安っぽくみせるな!」
「無料だと世間はきみ達を甘くみるぞ。誇りを持って観客からは料金をとるんだ」

【駄文その2】

たとえば歌詞の情報濃度がベラボーに濃密で
饒舌なロジックキレキレで人の認識や行動様式に初見で一発で修正不可能なほどの変更を促すような
利害や境遇にクリティカルににコミットしてくる、そんな歌詞をもったアーティストならいいけど
ロックやパンクが社会的メッセージを発して固定観念を打ち払うなんてことももうないし
単に逸脱することがカッコいいっていう風にすり替えられて行っているんだよね。

正直今の成熟した世の中にあってそれほどの影響力を与える音楽ってないよね 小説はどうだろう 個人で完結するやつって純粋には成立しづらいか
でもアニメや映画のような動員創作物はわからんけど パースペクティブが分散するね。

好きこそものの上手なれといえば聞こえはいいけど クリエーター志願の人なんかはこれから苦戦しそうだよね。
創作自体は尊い行為であると思うけど メタ風が飽和しすぎているんだよね だから 創作物全般の価値が低い。
今や空前のアイデア買い叩かれ時代になっているのも知らずに AI創作物の暗黒時代になるかもわからないし
上滑りした斜め上の意識高い系が幅効かせているのもあるし 幻惑としての投げ銭経済でモチベーションが歪んでしまうリスクもある。

--------------------------------------------------------------------

【最後にひとつQ&Aサイト方面のリンク貼り貼り】

まともなメロディを構成し得る音階の組合せは有限であるので、早晩作曲し尽されて新たな楽曲は絶えるのではないかという心配をバッハの頃にはされていたそうですが、実際のところはどうなのでしょうか? - Quora

▶にゃーさんの回答に注目↑

687億以上のメロディーをアルゴリズムで作り、著作権登録した弁護士 | ギズモード・ジャパン

 

◆◆◆◆(以上でメモ・スクラップ 終わり)◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

手前味噌ではありますが拙案の「ペンタクラスタキーボード」というのも細々ながら創作行為の端くれとして地道に奮闘しております。
最近では煮詰まってきてなかなか本筋にたどり着けなくて苦戦中なのですが
創作活動を頑張る皆さんにも届くように、収集したコピペやリンクをまとめてみました。

7月に入ってからの直近のニュースやトピックから触発される材料も多くありましたのでこうして問題意識とともに皆さんと共有できたら幸いです。


おまけ
==================================================================================
【マウス登場時、その将来性に関して発表された専門家の意見 】


「マウスは良いアイデアだが、ビジネス ユーザーの役に立つかどうかは疑わしい」(George Vinall、PC Week、1984 年 4 月 24 日)
「ユーザーがこういったものを使いたがる根拠はどこにもない」(John C. Dvorak、San Francisco Examiner、1984 年 2 月 19 日)
「使うのはとても楽しかったが、ビジネスの視点から考えると生産性に疑問を持たざるを得ない」(George Vinall、PC Week、1984 年 4 月 24 日)
「会社役員のような特定のターゲット層にとって、マウスはコンピューターを使いやすく馴染みやすいものにしてくれるのだろうか。答えはノーだ」(Computerworld、1983 年 10 月 31 日)
「会社役員にとって、このデバイスがキーボードよりも快適に感じられる可能性はまったくない。”回転性” のあるマウスは、仕掛けばかりに凝ったおもちゃのような感が否めない」(Computerworld、1983 年 10 月 31 日)
「現段階では、マウスとその仲間は単におもしろいというだけだ。革新的に見えるものが常に有用とは限らないわけで、そこには商業的寿命という真の試練が待っている」(David A. Kay、Datamation、1983 年 10 月)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自衛のために独自の通貨記号を提案する

2023-05-23 | ビッグマウス(砕けた文体)(仮)

少し時間がたってしまいましたが、先日こんなニュースを目にしました。
キャスター:「あるネット通販サイトで、ガイドブックが『¥1680』でいいな、買おうと思ってポチッとしたら、3万2916円の請求が来たといいます。国民生活センターが注意喚起しましたが、どういうことでしょうか?」
解説者:「この¥のマーク、日本円かと思いきや、中国の人民元だといいます。今のレートでは人民元は日本円の約20倍なので、3万3000円ほどになってしまったということです」

表記の盲点を突いた嫌がらせ、従前より中国元の英語表記が”Yuan”で円通貨記号とカブる「¥」表示だったことは知っていたのでもしかして悪用する輩が出るのでは…という悪い予感が的中してしまいました。
日本では海外サイトまで乗り込んでいったのだから自業自得だろ…って冷たい自己責任に帰す人が多すぎて嫌になるのですが
問題のサイトは明らかに日本語話者のユーザーを標的にしていて詳細の確認をしようとしても導線が辿りにくくしてあるかUIが不親切な作りで
故意に誤認を誘っている悪意あるつくり。自己責任の前に悪意の糾弾というプロセスをすっ飛ばしていないか?という疑問が湧いてきます。

これは根源的な問題であるように思えます。
中国の当局が自ら襟を正して対処するかと言えばそんなこと1ミリも期待できません。
やはり異なる国同士が同じ通貨記号を共用しているというのは間違いのもとであります。
一般的な表記の分け方として、日本円の場合はJPY、人民元の場合はCNYという通貨コードの書かれ方がされていますのでそちらの表記をもっと一般化させればいいじゃないか、
という声もあるかとは思いますがリージョナルな前提条件でユーザーは見ていますから日本においては日本円、中国においては人民元、というように解釈が相容れない非対称的な構造を内部にはらんでいます。
今のWebの世界はユーザープロファイルがあまりにも開放的過ぎてアクセス資格に何の制限もないことが問題の一端であると考えています。
私はもっと、アーキテクチャの問題は国家・地域や課金/非課金メンバーシップ、商圏運営者あるいはネットショッピング配達実績、公的身分証明の有無、多重アカウント取得の無効化などといった
従来では組み入れられなかったプロファイリングをOSレベル・エコシステムレベルの高いレベルでリンクすべし、というのを展望しています。

ペンタクラスタキーボードのグローバル展開というのには私はやや慎重で、ここでの配列アイデアは所詮日本という一地域に最適化されたローカルの産物に過ぎないもので
各国・地域にはそれぞれ最適化された形状・仕様のデバイスを使えばよいという考えは当然持っておりますし、
全体構想としてプラットフォームの統一性という領域にはいまだ思いも及びません。
在外邦人はどうするのか、事実上の名義貸しが横行してルールが有名無実化するのではないか、など懸念材料は山積しておりますが
なんなら偉大なるCERN(セルン)の科学者ティム・バーナーズ=リーのWebとは違う"別のWeb"を構築していこうというアーキテクチャ自体の模索ももっと議論されるべきであります。
そして肝心の社会的レイヤーでの実効力のある仕組みづくり、商習慣に対するわれわれの新たな認識をどう培っていくのか、難題ではありますが真剣に取り組まねばならない課題であると考えております。

と、まあこれだけ大風呂敷を広げたのですから¥記号の表記問題なんて小さなものです。
文字コード自体、字形も違う¥記号と区別できる別の記号を作ってしまえばいいのです。

独自の通貨記号 P円
(パソコンではテキスト文字が表示できないので、ここでは便宜的に「P円」と書きます)

新しい円記号、*primum(プリムム)・(エン)略してP円です。どうです?P突堤2らしくていいでしょう?
日本のリージョンにおいてはもっぱらこの記号を使い、海外由来の提供サービスの事業者はこの記号を商売には使えません。
ユーザープロファイリングは一般ユーザーだけではなくて事業提供者にももちろん適用されます。
海外のサーバーを使っていたらダメなの?という疑問もあるかもしれませんがペンタクラスタキーボードのエコシステム(P陣営)はまだ始まってすらいないのですから
プロファイル認証の信頼性を担保するために国内サーバーのみで展開すればいいのです。
始めが肝心、隗より始めよ。ネイションはリージョンとともにある。仕様・挙動はドメスティックの裏付けで規定する。
もちろん中国自身が自国の通貨単位として¥を使う分には一向にかまわないのですけれど日本ユーザー向けにサービスを展開するのであれば
当然、日本に現地法人を置かなくてはならないですしプロファイリング有資格者が責任者になっていないといけません。
まず、越境してP円の記号を使ってはならないという事です。ペンタクラスタキーボードでは音声読み上げが標準となっていますから、
中国サイドでお買い上げありがとうメールを作成したとしても読み上げの際はプロファイリングアノテーションが付いてきますから
「¥1680」は中国語で解釈され「yī qiān liù bǎi bā shí rén mín bì」と読まれるので最終チェックの段階で音声を確認すればたちどころにわかります。
越境と申しましたがP陣営のエコシステムには「商圏施政権」というのがあってこういう通貨の齟齬であるとか適用される法規制というのは各リージョンごとにユーザープロファイリングの背景を酌んで成立させているものであります。
商取引もどこのユーザーが主体となって舞台となっているのか、その勢力圏のあり方も「商圏施政権」という旗印を基盤に据えていくというのを構想しています。
国民生活センターの報告書では、そもそも特商法で記載すべき事業者の連絡先表記もなかったとのことです、という有様でしたが
もちろんPエコシステムのもとでは日本なら日本の特定商取引法の法令に則って連絡先明示・売買・解約・返品等が執り行われるという事であります。
販売側に罰則を…と言っても向こうさんは無尽蔵に湧いて出てくるのでいたちごっこ必至で根本的な解決にならない…アーキテクチャ自体を変えない限りこの非対称な構造は変えられないのです。
こちらに決定権のある仕組み、バウンダリーのこちら側で実行定義できる強力な機構がなくてはならない――Webマナーしかり、ダイナミックプライシングのような新しい商習慣の試みしかり、セキュリティしかり、でありますが
まずは身近なネットショッピングという場面においてこれ以上の被害者を目にするのは心中いたたまれないとの思いから
こうして思い付きではありますがまだ形になっていないおぼろげなP陣営構想も交錯する中で貴重な発言の機会を頂いた、と思っております。

卑近なところで話を戻しますと、わたくしぴとてつは現在目下ペンタクラスタキーボードの基本コンセプトの練り直しにかかりっきりであります。
そんな中でこのニュースを目にしてちょうどキーボード配置図もいじっていたな…というモメンタムな状況もありまして
今回の提案「P円」の配置も実際試してみようという事で若干の修正をほどこした盤面配置図を作ってみました。
サムネイルがちょっと小さいのでクリックして拡大してみてみてください↓

 

ペンタ 人民元s

(画像をクリックすると別タブが開いて拡大します)

相互主義の観点にもとづいて、中国(あるいは他の第三国)には中国の商圏施政権というのがあるのでしょうから日本はそれを尊重してそのリージョン独自のレギュレーションを行使させておけばいいだけです。
たとえば日本でアメリカの製品を買うのにアメリカの商圏施政権が及んでくるとは思いますが表現規制やクレジットカード会社の事実上の圧力など細かな点でもっと煮詰めていかなければならない点は残りますが
自由や民主主義、法の支配といった基本的価値を共有する二国間ですので商取引上の不便益はそれほど生じてこないといってもいいでしょう。
中国にしてもあまり規制でがんじがらめにすると越境購買者に魅力を低下させる負のインセンティブが働き諸外国からそっぽを向かれ実質的に転売ブローカーがのさばる事態に陥りかねない状況は避けたいはずです。
消費者はユーザープロファイリングによって守られていますから商取引自体のトポロジーが変化しているのでよりベネフィットをもたらしてくれる商圏のほうがますます好まれるという構造に世界はなっていくと思います。

日本企業が中国へ進出しても、人民元の他国通貨への換金は出来ません。
ようは、儲けても中国国内で使うしかありません!ということを今更ながら知って驚愕しております。
これははよくよく考えてみたらおかしいことですし、こんな片務的なことが成り立つのならP陣営のエコシステムみたいに各国が防波堤を作る施策もあってしかるべきです。

今記事は
ドメスティック・キーボードの住人を守る――P陣営は日本円通貨の新たな記号を提案する

との触れ込みでインスタントにこたつ記事でも書こうか…との目論見で思い立ったこの記事ではありますが
エコシステム自体の練り込みも甘くてマーケットの温度も法知識の裏付けも全然理解不足なままで記事を書きなぐっていくがままに任せて、筆を走らせて
己の未熟さを痛感するとともに、懐中に忍ばせてあった"P陣営構想"の一端を皆様にお見せすることができて
なんだかいろいろ起伏の激しい、心地よい疲労感で満たされております。
最近夜更かしが続いていたので、今夜くらいは早めに寝ようかとも思っています。

新しい記号、「P円」なのですけれど従来の「¥」を使いたい未練や自己言及的に、あるいは引用的に旧来の「¥」を使っていきたい衝動というのもあるかと思います。
試しの提案ではありますがついでに言わせてもらいますとたとえ引用や回顧の文脈であろうとそうそう気軽には「¥」記号を使わせない作りにしちゃってもいいではないか、とも思います。
物理的にキーアクセスしにくくするのはもちろんの事、たとえ必要性があって使いたい場合であっても裸の文字コードで記号を使わすことを許容せず、
ペンタクラスタキーボードでは液晶サジェストや文化変換の助けを借りて個々のワードにアノテーションを付加するサポートが付いてきますから
使うとすればそういったインターフェースを活用して「¥(非P陣営での¥記号)」というアノテーションをつける方式にすればいいのではないでしょうか。
あるいは中国人民元としての¥記号という文脈なら「¥(商圏越境使用:中国人民元¥)」というのも同様です。
アノテーションならそのワードを使う目的や文脈を明示することができます。
日本のユーザーの方は最初は違和感があるかと思いますが「P円」の記号を日常的に使ってください。
もちろんテキスト読み上げでもただの「エン」としか発音しないので問題ありませんし何しろP円はタイプしやすいですからそのうちわずかな違いなど気にならなくなります。
JPY(P円)のユーザーは最初世間は歯牙にもかけないほど軽んじられるかとは思いますが
そんなのはこっちも先刻承知、一から歴史作ればいい、なんて悠長に構えております。
信頼性が保証されるプラットフォームを確立して、なによりPエコシステムで買い物するときにはこういった誤認表示のワナややらせレビューやなりすましアカウントの心配をすることがない
…こういったサービスが一度浸透してしまえば気づいたら無視できない存在に…なんてことももしかしたらあるかもしれません。

一方で管理社会への危機感が叫ばれる今、こういった過剰なユーザープロファイリングは一部の方には受け入れられないものだというのも十分わかります。
ただわれわれにとって幅広い選択肢というのは確保していきたいところです。
私自身OSや通信インフラ、プラットフォームのエコシステムというのに精通していないのはもちろん自覚しておりますが
少なくともP陣営では過去との継承性を断絶して「別ラインを走らせる」というロードマップで青写真を描いていきたいのです。
まだ現実化されてはいないのですからこうして試行錯誤することぐらいは許されてもいいでしょう。
ペンタクラスタキーボードのファイルシステム的に単純なtxtファイルというのは新規には生み出されません。
アーカイブとして読むことはできますがべた書きのtxtとして出力された時点で固有IDというのを失って
少なくともPエコシステム上でのWeb空間においては検索で埋没しますし文法的要素でのサーチ、アノテーションでのサーチ、ユーザーリアクションを受ける権利を失うなどの利便性を毀損して文書価値が著しく低下します。
txtファイルともxmlファイルとも違う、もっとリッチなアノテーション情報やユーザープロファイリング情報、翻訳サポート情報などさまざまなメタ情報をふんだんに含んでおりますので
従来上のtxtファイルからのコピペは「コピペ由来」と一目瞭然でラベリングされて構文解析や音声読み上げに干渉することのないただのフラグメントデータに成り下がってしまうのです。
こういったリッチテキストというか入力フォームのクエリでさえもいっそのことリッチ化してしまえ、という野望もあるのですがこのへんのところは宿題にしておきます。

ただ昨今話題になっているAIによる自動生成文なのかの判定でも目鼻をつけていくべくP陣営は前向きに取り組んでいきたいかと思っております。
オーガニックな人間の領域というのを絶対不可侵に墨守していくというテーマ…まず欠かせない重要な課題であることは間違いありません。
ペンタクラスタキーボードのでにをは別口入力やユーザープロファイリング、あるいは先ほどふれたアノテーションタグに加えましてリッチ化されたテキストにIME練度情報を埋め込むなど
ありとあらゆる角度からAIによる人間のなりすましを徹底的に排除して、画像や音楽はともかく、テキストにおいては可能な限り創作者への敬意を留意していきたいと設計していきたい所存であります。

今回は以上です。
久々のビッグマウス、ご精読(ご清聴)ありがとうございました。
Pエコシステムについては今後もコンセプトを練って新アイデアの記事などを書いていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
まだまだいくよぉ~!気分は「Rally Go Round」ってことで。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする