オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

【あだち充・ナイン】アニメを先に見ていたことを思い出した。

2024年05月07日 00時00分00秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど

 『ナイン』の文庫本が新品で買えるということで買ってしまったが,さすがはあだち作品,すぐに飽きてしまう(笑)

 きっかけは,3/25の消化器内科受診。待っている間,診察室に『ナイン』があったのだ。

 読み進めていくと既視感がある。「あだち充ワールド」はこの作品で完成されたというが,それだけではないと感じた。

 体調がよくなった頃合いでアニメを探すもDVDなど皆無

 しかし,アマゾンプライムのオプションで3部作があることを知った。

 無料登録期間に一気見した。

 なるほど,古谷徹が主人公。優柔不断さをやらせたらさすがは古谷徹 アニメは1983年放映となっているから,自分の「アニメ時代」に合致する。

 それにしても,坂本千夏演じる「元気な女の子」もこれまた怪演。坂本千夏さんの声,本当によくはまっていたよ。

 そして塩沢兼人。もう,この声といったら「天才」。マクベ司令も好きだが,要は塩沢兼人だったんだろうなあ。

 そんな風に,アニメ3部作をガッツリみてからの文庫本購入となった。おかげで,主人公やらの声が脳裏に浮かんでくる。

 しかしだな,これは,どうなんだろう,という感じである。

 青春時代ならともかく,感情移入できなくなっている老化現象がある。

 まあ,文庫本だからかさばらなくてよかったな。


【トップガン・マーベリック】「考えるな,動け」か!

2024年04月18日 00時00分00秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど

 氷雨降る3/23に,アマゾンプライムで観た。

 きっけかけは,かつての上司に「泣けた」というメールをもらって,それが脳裏に残っていたからだ。

 そもそも,映画館に行くことが激減した。腰痛のせいもあり,長い間同じ姿勢はキツイが自宅ならなんとかなる。

 トム・クルーズは,僕的には「どんなに歳を重ねても,二枚目は二枚目」だと改めて思わせた。ほうれい線が残っていても二枚目は二枚目なのだと....。

 いや,物語は「I Shall Return」で思い出す,強い意志を象徴するものだった。

 なによりも「考えるな,動けというセリフには,自分が釣りをしているときに唱えているようなセリフですらあるから不思議だ。

 直感を大事に,直感を全開に,しかし直感に溺れずに,というところだろう。

 ちなみに,一作目は観たことがない。ウム,実はその程度だから,ツッコミは容赦して頂きたい

 純粋に「アメリカらしい映画」とも感じた。結局は,努力と友情。

 シャア少佐が「モビルスーツの性能の違いが,戦力の決定的差ではないことを教えてやると言ったように,トム・クルーズもひたすら巧みにこなしていた。

 物語なのに創作なのに,いやあ,これはイイモノ観たなあという感じである。

 アマゾンプライム,やっぱり入会していてよかったな


【川上哲治の肉声】さすがは伊集院光。エピソードが梶原一騎盛りだくさんだった。

2024年02月06日 00時00分00秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど

 このラジオをたまたま聞いていたが,途中を聞き逃したので「らじるらじる」にて再度確認した。

 『巨人の星』ではしばしば星一徹が「川上は,こういう男だった」と解説するのだが,まさにその肉声があった。

 しばしば言われる「絶好調のときはどんなボールも止まって見える」であるが,この肉声をはじめて聞いた

 僕は,『巨人の星』『侍ジャイアンツ』という「TVマンガ野球」で野球規則などを覚えた。高校生の頃にもギリギリ再放送があったので,早朝の再放送を見るために早起きしたものである。

 もっとも,DVDを入手してからは「あの話はどうだったかな」と思い出すのに,いまだ観ている。正規品がたしかBOX3セットで3万円だったので即買いした記憶が鮮明だ。

 それにしても,肉声を聞くと,普段声優さんの素晴らしい声を聞いているだけにショックである。なんというか,肉声がしょぼく感じるのだ。いや,川上哲治は偉大であり尊敬しているのだが,単純に声だけの問題である。

 それほどにアニメの影響は強く,王貞治は特に実際の活躍を見ていたから「声優さんの声の方がオカシイ」なんて感覚も残っている。

 それでもよい企画だった。そしてこうした企画を任せたらまさに伊集院光でもあった。

 次回,「野球ロボット・オズマ」について期待しよう


【アタックNo.1】石松のCVは誰なんだろう(聞き覚えがあるのだが)?

2024年01月16日 00時00分00秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど


地堂院の八木沢三姉妹。何度見てもインパクトが強烈だ。

 これは,北陸地方を襲った地震が起きる前1/1のPMに,「TVはつまらないから,アタックNo.1のDVDでも見直すか」と見直したときのものである。

 本放送では見ていない。あくまで放送。記憶に残っているところでは学童保育の時間に自由時間があり,16時ぐらいからの再放送をガッツリ観ていた。

 「TVマンガバレーボール」は見ているだけでも強烈で,実際に中学生になって授業でやるようになったら,とてもじゃないが「手が出ない」だった

 それにしても,本放送が50年以上前なのでロクに資料が残っていない。正規版DVDなのに,同梱パンフレットへCVが全員記載されていないなんてどういうことだろう。

 それでも,八木沢三姉妹が,山本圭子・松島みのり・三浦利子という3名で構成されていることは確認できた。お姉さん役の山本圭子なんてナイスなボイスで,『オーイ!とんぼ』なら間違いなく「つぶら」役にピッタリだ。


ツインテール(当時はそういう言葉はなかっただろうが)のキャプテン・大沼みゆきは栗葉子だと判明。重要なキャラだ。

 手書きセル時代だから静止画でキャプチャするとこうして分解写真のようになる。だが,これでよい これこそアニメの原典だ。戦争に敗北しながらも,わずか25年でこうした技術を獲得していた当時の日本の勢いを感じることができる

 しかし,やはり問題なのは...。


本郷先生が仲村秀生であることは判明。問題は石田松江である。特徴があるのだが。

 いくら聞いてみても思い出せない。この当時のアニメには欠かせない声優(当時は俳優の兼業だろう)なのだが,これが手持ちの記録に残っていない。ましてや,検索しても「これだ」と確定できる信頼できる情報は見つからない

 だが,BOXパンフ3冊目に,ついに石松:東 美江」のクレジットを見つけた。

 これで名前がわかったのだが,その後のご活躍などがさっぱりである。1970年代でご活躍は終わったのだろうか。

 なお,野沢雅子はこの時代から当然活躍。増山江威子もだ。小鳩くるみは引退したよなあ...。
 それでもなお,正規版DVDを購入しておいてよかった。総額5万円近くしているが,『巨人の星』と並んでスポ根の金字塔作品であることに疑いはない。


【伊藤蘭と娘・趣里との共演なし】出演したら最後,「専業歌手」を食ってしまうからだ!

2023年12月28日 21時47分31秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/hochi/entertainment/hochi-20231226-OHT1T51219

 ネットのニュースも見事,気配を読んでいる。そう,芸能界の掟を破ることはネットのニュースでもない

 今回の真相は,ズバリ「趣里さんが出たら最後,本業歌手が食われてしまう」からだ。これを,趣里さんが自粛したのだ。

 本業歌手ではない趣里さん(CDは出しているが)。芸能界で長くやっていくために「無駄な敵は作らない方がよい」と母や父に言われたと推測する。両親は伊藤蘭と水谷豊である。その二人が「掟破り」の意味を痛いほどわかっているはず。

 とくに伊藤蘭は「普通の女の子に戻りたい」と言いながらも芸能界復帰した。その影に複雑な駆け引きがあったと推察することは容易である。

 もし,伊藤蘭と趣里が出たら,まずは伊藤蘭が食われる。「ラッパと娘」を歌われてしまったら最後,他女性歌手(なんとか48系)なぞ全員敵になってしまいそうだ。

 おそらく,芸歴からしても,そんな状況を保護できるのは郷ひろみぐらいしか見当がつかない。

 「スケジュールが合わない」は行くべきでない仕事・やるべきでない仕事を断るのに十分な理屈である。

 それを,趣里の両親がちゃんと教え伝えたと解釈するのは,僕の深読みすぎるかな

 いずれにせよ,紅白は2023年も見ないことが決まった。最初の5分で脱落するんだ

 やっと,今日12/28で年内の業務は終了した。明日12/29は庭仕事を頑張ろうか


【仮面ライダーV3】「風見志郎は不死身の男」ってカッコヨスギ!!

2023年12月10日 21時53分37秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど

「仮面ライダーV3【風見志郎】」♪不死身の男



 政治不信が変わらずあるが,もう怒ってもしょうがない。怒って疲れるのはゴメンだ

 僕のヒーローはいまだにV3だ。仮面ライダー=V3,より正確には風見志郎であり,宮内洋。

 この変身,バイクに乗っての変身ポーズ,これは一歩間違えれば事故になるので,スタッフをよく説得できたものだと思う。宮内洋の発案らしい。

 自転車で「電人ザボーガー」乗りをして何度も転けそうになった,自身では小学生ぐらいの記憶もあるが,「ブイスリャアー!」と叫ぶ変身がいまでもカッコイイ

 幼児というか,3-4歳でリアルに観ていたのだが,『マジンガーZ』でホバーパイルダーの超合金「のみ」を買ってくれた母。ジャンボマシンダーが欲しくて欲しかったが,それは敵わぬ夢だった。

 「V3変身ベルト」にも憧れていたはずだが,V3グッズに対しての欲求はなぜかほぼなかった。代わりに「少年探偵団BD7」のバッジやスポーツ自転車(セミドロップハンドルやFF機構のついた変速装置)に憧れて,小学5年生でようやく「モンテカルロ」を買ってもらった記憶がある。

 おっと,「V3」だとやはり「メガバスV3」というルアーを忘れてはいけない。「V3ミノー」というスピナーベイトが「リアルヘッド」の時代を告げ,僕にも容易にスピナーベイト入門をさせてくれたもの。何しろ,爆釣時代だったとはいえ,投げて数投で釣れてしまうのだから。

 とくに「V3バズベイト」ではバズベイト童貞を喪失するどころか,その翌年には「TOPはバズしか投げない」という,水郷時代の基本にもなっていたほど。

 V3。やはりカッコイイなあ。なお,この変身ポーズで毎朝体操をしているのはここだけの秘密にしておく


【ブギウギ】『ラッパと娘』。もはや本業の歌手が敵わない!

2023年12月07日 08時25分47秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど

[ブギウギ]『ラッパと娘』フルバージョン オンステージ | 朝ドラ | 連続テレビ小説 | NHK



 ありがとう,NHKだ

 公式チャンネルはありがたい。歌詞がついているのが最高だ。

 国営放送たる義務は,もはやこうしたネット配信を無視できない。

 とくに今回の『ブギウギ』は,もはや毎日がクライマックスかと思うような展開。『らんまん』でそのまま逃げ切るかと思われたが,大阪放送局がとんでもない隠し玉を持っていた(この辺りは星一徹風に解説する)。

 きっと,これは正式にカバーバージョンとしてCDや配信もされるだろう。

 紅白歌合戦,趣里さんが出るなら観ようかな


【私的考察・山田洋次】寅さんで描きたかったのは,失われつつあった日本の風情・風景だったのかもしれぬ。

2023年12月01日 00時00分00秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど

 『寅さん』を毎週土曜日に観て,実はその影響もあって小さな旅行というか,特段あてのない旅というか,そうした「行き当たりばったり」の小旅行を楽しんでいる。

 そして気がつくのは,たった2回しか行っていない週末日帰り旅行なのに,もうすでに「昔の面影などない」ということだ。諸行無常である。

 実際,毛越寺跡に行ったのは2004年の9月末だったが,「これぞ,まさしく,兵どもが夢の跡,か...」とつぶやいた記憶がある。

 山田洋次が『寅さん』を企画して撮影を続けたのは,もしかしたらこうした思いがあったからではないだろうかと,私的に考察する。

 『寅さん』の時代は高度成長期。1970年は公害元年だった。この中原理恵がマドンナとなる作品ではサラリーマンが「東京通勤のために牛久沼に家を買った」という話がある。正確には「牛久」だろうが,まあ同義である。

 1980年代に長距離通勤が加速したのではないだろうか そして,郊外だった土地が開発されて,どこも同じような町並みになっていく。

 撮影する度,いやさ,移動する度に「ああ,変わってしまった」と山田洋次も実感したのだろう。でも,映画監督として出来ることがある。それは風情と風景を撮影して記録することであると。

 いまでこそ,スマホでいくらでも撮影できるし,バックアップなどたわいない(自分の場合,ヤフー・アマゾン・グーグルと3つのクラウドにバックアップという念の入れようだ)。しかし,ほんの20年前の写真は気軽に取り出せない。もっとも,重要なときにしか撮影していないので,一生懸命にアルバムをめくると記憶はフラッシュバックされるよさもあるのだが

 「人間の引き際はどこか」も訴求した『寅さん』でもある。

 以上は,繰り返しになるがあくまで私的考察に過ぎない。

 柴又にはもう5年ぐらい行っていない。もしかして,また何か変わっているのかどうか,2025年元旦に,家族が元気であれば再訪したいものだ。


【NHK・朝ドラ・ブギウギ】主役・趣里さん。これは,桁違いの女優だ!

2023年11月15日 00時00分00秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど

 NHKの朝ドラは,BSでの視聴が出来るようになってから,おそらくこの10年くらいは出勤前に観ている。

 いつも気になるのは「大ヒット作の後はつらい」ということ。しかし,今回はよい意味で裏切られた

 「らんまん」を神木隆之介が圧巻の演技でこなした一方,「ブギウギ」では趣里さんという,自身には馴染みがないが妙に馴染む女優さんが,とてつもない・桁違いの格さえ感じさせる

 それはなにか,具体的には次の通りだ。

  1. 子役からイメージがまったく変わらない(という最高のキャスト・演出もあり)。
  2. 趣里さんは1990年生まれの33歳というのに,童顔を活かして,若い女性役も難なくこなしている。
  3. 母親役の水川あさみさんと,実年齢に「きっと差がない」と感じさせるシーンもあり。
  4. で演技する(田中裕子などの女優陣と同じく,一撃でメロメロにされる自信あり)
  5. 歌って踊れる,さらに演技もできる そんな3役こなすなんて,役者根性の賜物
  6. 御本人の素顔はよく知らない。しかし,少なくともクラシック・バレエを幼いときからやっていたという体幹は理屈抜きにスゴイ
  7. 今回の「ブギウギ」は劇中劇でもあり,その贅沢な演出(NHKだからホールがあるのはアタリマエとも言えるが)に,民放のケチなドラマなど足元に及ばない,という制作陣の意気込みも感じる

 おそらく,趣里さんは年末の「紅白歌合戦」でも出場するかもしれない,それも歌手で。本業歌手でおそらく適うのは,知っている限りヒロミ・ゴー,ぐらいだろうか

 いやあ,毎日「燃えてくる展開だぜと唸らされています


【サスケ】人間の「生きる」執念を描いた!

2023年10月22日 07時53分19秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど

サスケ(キングレコード・オリジナルバージョン)



 光あるところに影がある。まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった。命をかけて歴史をつくった影の男たち。だが,人よ,名を問うなかれ。闇に産まれ闇に消える,それが忍者の定めなのだ...。

 このOPナレーションで有名な,白土三平原作の『サスケ』。

 ここのところ,『寅さん』を観ていたりすると,違いは何だろうと考えてしまう。

 それは,「生きることへの欲求」の強さだ。

 白土三平作品の強さは,「自然というものに逆らえず人間は生きていくが,定めに逆らったものには死あるのみ」という原則が貫かれていると解釈している。

 これに影響を受けた矢口高雄作品は「自然に抗うことはできないが,自然と共存していくのが人間の定めである」という解釈である。

 ともに共通しているのは,もちろん矢口高雄先生が白土三平に影響を強く受けたせいもあるのだが,「圧倒的な自然描写力」である。圧倒的というのは,「美しい」といったなまぬるいものでなく,「厳しい」だ。

 秋田県でクマが出没して大騒ぎである。しかし,ここへの警鐘を促した矢口先生は『釣リキチ三平』マタギの三四郎にて40年以上前に,その「深刻な意味」を描いていた。

 人間の食べ物・人間の味を知ったクマは,再び人間を襲うようになると。作品内ではヒグマだったが。

 マンガ内では,役立たずの猟友会に対して,マタギの三四郎が仕留める。そこへついていく三平の運動能力といったら桁外れだが,そこがまたよい。

 「成仏しろ!」と叫んでヒグマを仕留めた三四郎のシーンで終わる『三平』だった。

 最近新聞で「人間は死ぬことに恐怖する」が「野生は生きることにのみ執着する」という鋭い考察があった。朝日新聞なのだが,その記者は山暮らしでマタギのようなことも行っているようだ。

 僕もそうだが,「人生が終わりそう」なこととして「たかが仕事」に恐怖することがある。その恐怖は,大自然に言い換えるとちっぽけでまったく意味のないこと。そうでなく「生きることにのみ執着」すれば,自然とよい仕事にめぐりあうだろうし,そうした仲間が増えていく

 そうしたことを『寅さん』にさえ見る。ヤクザな稼業だという寅さんは「死」を恐れていない。「いま生きること」だけにこだわってもいない。旅先での優しい寅さんに,みな「ああ,なんて素晴らしい人だろう」と感じる。

 マドンナ役は,心労のところに寅さんと出会って人生がいったん明るくなる。そして柴又に行くと,旅先で見えなかった寅さんの姿を見て,「ああ,自分はやっぱり自分で生きないと」と旅立っていく。

 人情の機微に通じた山田洋次作品。自然原理に通じた白土三平・矢口高雄。

 みな,「それぞれの得意分野」で「いま,生きていくことに」熱心なのだと感じる日々である。


【土曜の夜は寅さん】音無美紀子さん...ヤベエ...やっぱり好きな女優さんだ。

2023年10月14日 21時11分39秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど

 BSテレ東で土曜日に放映されている『土曜の夜は寅さん4Kでらっくす』を毎回,結構楽しく見ている。

 結論からいえば,「若い頃にわからなかったものがわかるときがある」ということだ。

 寅さんをそもそも映画館で見たのも,結構最近のはず。最後の作品が公開されたとき,新宿に行ったんだ。

 名場面とか名ゼリフっていくらでもあるけれど,自分にとっての寅さんは,「果たして21世紀の合理化は人類に平和をもたらしたのか」がテーマだ

 音無美紀子さんがマドンナ役で出てくる時代は1981年。僕が中学生だったとき。

 そのときの風景が映ってくる。ああ,たしかに昔は改札に人がいるのがあたりまえだった コンビニなんてほぼない時代で,釣りでは商店でしっかり買い出ししないと大変なことになったし,基本的に前夜に用意を済ませたものだ。

 合理化されて,合理化には終わりがなくて,延々続くのが合理化。仕事も,一つ合理化するとまた合理化。そして人員が減っていく,それは合理化されたから。

 それって本当に平和で安心な生活なのかな,と寅さんを見ると感慨にふけるのだ。

 不合理や無駄って,いま考えるとそれなりに意味があって,どうしても人間が必要になるからそうした仕事があって,人間関係も密になる。

 寅さんは,一見不器用でヤクザな生活を送っているが,よく見ればきわめてまっとうな労働者。パチモン売っていたって,買った客が満足すればそれでいいわけだ

 山田洋次監督は満州引き上げだから,こうした人情の機微に通じているのだろう。男の引き際,女の引き際,本当に毎回見事な演出だし,演じきる女優陣に毎回鷲掴みにされる自分の心は少年のままだったりする。

 パレスチナ問題は,なんと自分が産まれる前から行われているくだらない戦争。戦争に大義などなく,あるのは愚かな殺し合い。そしていまはそれがインフレに繋がっている。ああ,もちろんロシア・ウクライナ紛争も同様である。

 1980年代は,いま振り返ると黄金の時代だったけれども,大人だった両親や先生は大変だったはず。素行不良なのに数学と英語だけは成績がいい僕のような生徒なんて,扱いにくいったらありゃしないよね

 まあ,いろいろなことを考えさせられる今回の寅さんでした


【再々掲】新約・巨人の星『花形』の最終回に納得ができん!

2023年10月04日 08時49分59秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど

 ★これは初出2010/12/22の記事で,異常なアクセス数の多さに2023/05/27に再掲しましたが,いまだに異常にアクセスがあるのでさらに再掲します。

 比較的長い期間週刊『少年マガジン』で連載されていた,現代版・巨人の星『花形』が,20112010年12月22日に最終回を迎えた

 思うに,甲子園までの話が長すぎた。そして,甲子園になったらなったで,いきなり
     「花形くんの体はボロボロだ」
などという始末 あの時点で,オズマは会社の友人に「最終回はすぐそこだ」と言っていた。話の展開にちょっと無理がありすぎたしね。

 その最終回は,いきなり「大リーグボール1号」が出てきて,いきなり打ってしまうというもの。左門や,現代版・明子ねえちゃん,さらに千代(左門の妹),あと,問題児のはずの牧場君など,みんなイキナリ打ち切りだ

 そこで,やっぱりオズマは,大リーグボール1号を最初に打倒したときの話;「傷だらけのホームイン」(第83話)を語りたくなるのだ。


平成版にはインパクトが強すぎるか。このタイトルでは。
でも,このタイトルに男は燃えないと。萌えの時代だからこそ。


鉄バット・鉄球で特訓する花形。この特訓も『花形』では未掲載。
打法の解説もなしでは読者は納得行かないのでは。


大リーグボールを「星君のコントロール」といいきってしまった現代版・左門
「球質の軽さ」を語るのは時代遅れか。
飛雄馬が禅寺で特訓したことも無にされてしまった


現代版のマンガでもこのシーンを使っている。アニメ史上燦然と輝く名シーン。
現代版マンガはこれで最終回。「見事打ちました」で終わり。
それはちょっとおかしいのでは


当然,鉄球と鉄バットで特訓したから,筋肉が強烈な反動でバラバラに。
この部分は少年漫画ではもはや無理なのか。
梶原一騎先生は泣いているんじゃないのか。


飛雄馬は言う。打たれても「大リーグボールは成長する魔球だ」と。
負け惜しみでなく,実際「グリップエンドにあてる」ところまで進化した。
本当に打倒したのはオズマ(「見えないスイング」による)だけだった。

 原作マンガと当時のアニメももちろんちょっと異なりますが,アニメは故・長浜忠夫監督のおかげで強烈な「ドラマツルギー」丸出しなわけです。そして,視聴者は「オトコの勝負」に燃えたのです

 『花形』の最終回ははっきり言って残念。このエピソードをまったく使わずに終えることはできなかったのでしょうか

 原作を変えることについて梶原先生は非常に寛大で「表現方法が違えばそれもありだ」と,この大昔の『巨人の星』でもアニメにケチを付けることはなかったというのですよ....。

 飛雄馬は,大昔は,高校野球からプロに上がるために,「血染めのボール」(を花形が川上監督に送ったり)「新人テスト」(で速水に嫌がらせを受けたり)などなどをクリアしなければならなかった。そしてクリアしても簡単に左門に打たれた。だが,そこから飛雄馬はど根性で這い上がった

 やっぱり,いまの時代にはこういう泥臭いのはダメなんですかね。でも,会社の女子は
     「花形がカッコヨスギル。明子ねえちゃんの意味不明の巨乳はなんなの
とも言っていた。

 残念。ただ,それだけだ。

 マンガの基本;「Part2ものは成功しない」『サルでもかけるまんが教室』より)の原則がまた思い出された水曜日だった


【まいっちんぐマチコ先生】21世紀に地上波放映は無理だろう!

2023年09月29日 06時00分00秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど

 そういえば,いつだったか鍼灸院に行ったとき「いや,もう,死にそうなんて絶叫していたら(マジで激痛),鍼灸師曰く「そういえば,参るといえば『まいっちんぐマチコ先生』なんてありましたよね」と振ってくる。

 僕の場合,中学生・思春期リアルタイムにリアル放映

 子供心でなく思春期の少年にとっては刺激的すぎたが,いま見ると「マチコ先生もオカシイんじゃねえかというのが感想。

 そもそも,生徒にイタズラされて半分喜ぶような素振りは,普通にあり得ない。うるさい・ひねくれた・グレタに見つかったら大変だ

 この放送が1980年代にあったことも奇跡だ。たしかに,1980年代は怒涛の時代だったろう。しかし,だ。再放送できなくなるようなものは,いまだったら制作しないだろう。

 そんなわけで,Youtubeには公式動画なし。バンダイのチャンネルにあったが,そのうち閉鎖されるかも

 ただね。CVは吉田理保子さんだと思うけど,増山江威子さん同様,実に「色っぽい声なのである。

 さらに,たしか少年役は当然の野沢雅子だろう。

 どちらも女性が声をあてていた。

 どんな現場だったのだろう

 くれぐれもグレタに密告しないでほしいものだ(笑)。


あたたたた!!

2023年09月27日 12時30分57秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど
これは行くしかない。

【ドカベン】一番好きなのは,不知火だ!

2023年08月23日 00時00分00秒 | オズマの懐かしいTVアニメなど


定価1100円というので買ってしまった。

 『ドカベン』は,たぶんアニメからの影響が先である。

 水曜日19時から放映されていたようなボンヤリ記憶と,家族揃ってみることができた「野球漫画の金字塔」でもある。

 「山田」という名字の人がいれば,「お父さんかお兄さんは,太郎さんでは...ないよねという下らない質問をしたことがある,当時の少年・少女は多かっただろう

 声優陣でいえば,里中が神谷明だったはず。岩鬼は玄田哲章だったかな 土井垣が森功至,そして「ドブスチビ」と呼ばれていた(21世紀のいまなら絶対に他のコトバになる)さち子は松島みのり,だったろう(wikiであえて調べていないです)。

 名優揃いだったせいもあるのだろうが,とにかくストーリー展開に心が高ぶったもの。そのうち,姉が単行本を買いだして,やはり単行本の方が実によくて,「水島新司,すげえと唸ったもの。

 いろいろなキャラクターが居たが,カッコヨサでいえば,やはり不知火守(しらぬい・まもるである。


ハエボールが印象的だった。

 剛球でいえば横浜学院の土門,クリーンハイスクールの影丸など,とにかく「絶対に高校生じゃない」キャラばかりだったが,やはり面白かった。

 『ドカベン』本体は,武蔵坊弁慶...じゃない,武蔵坊数馬の居る弁慶高校に敗れて以降,まったく読んでいない。『大甲子園』も読んでいない。それは,買ったら最後「全巻揃えたくなる」からである

 事実『プロ野球編』が始まったときに買いだしたら,危なくなった,本棚が。水原勇気がでてくる「なんとか編」も気になって購入してしまったほどで,どこで止めるかと悩んだものだ。

 それにしても,みな高校生なのに自立している。星飛雄馬なんてしょっちゅう「とうちゃん,ねえちゃん」だったし,番場蛮だって(アニメだと)「おかあーちゃあーん」なんてセリフがある。富山敬のアドリブかもしれないが。

 自分が高校生になって,さらに大学生になったとき「自立していない」と気づいたもの。少なくとも,自分で稼げるようにならないと自立とはいえないと考えていたし。

 続編がまた発売されるので,続編のムックは購入と決めて買いますが,何か問題でも