The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『ヨルガオ殺人事件』Trailer & release date

2024-06-09 |  ∟カササギ殺人事件 /ヨルガオ殺人事件
”Moonflower Murders”

Masterpiece
6 episodes

前回コチラでFirst Look をご紹介してから大分時間が経って、その後どうなっただろう?と気にな
り始めたところでした。

ようやく撮影が完了したとの事で、trailer, リリース日及び追加情報が少し出てきました。

先ずはTrailerから

https://youtu.be/ZWf1mMWpzUU?t=5

既に書きましたので繰返しになりますが、追加もありますので再度キャスティングを、
監督:レベッカ・ガトワード
脚本:アンソニー・ホロヴィッツ
製作総指揮:ジル・グリーン

出演:
スーザン・ライランド:レスリー・マンヴィル
アティカス・ピュント:ティム・マクマラン
アンドレアス:アレクサンドロス・ロゴテティス
アラン・コンウェイ:コンリース・ヒル
ジェームズ:マシュー・ベアード
ロック/チャブ:ダニエル・メイズ
ケイト:クレア・ラッシュブルック
(↑ この辺りまでは前作『カササギ殺人事件』から継続)

今作新しいキャストは、
パリス/ベルリン:マーク・ゲイティス
リサ/メリッサ:ロザリー・クレイグ
マデリン:ピッパ・ベネット・ワーナー
ローレンス/ランス:エイドリアン・ローリンズ


前作に続き、原作者であるアンソニー・ホロヴィッツが脚本を担当しているので、安心して観られ
ると確信しています。

詳細ははっきりしていませんが、前作と同様、アラン・コンウェイの小説とクレタ島でアンドレアス
とホテルを経営しているスーザンの現在の状態が入れ子状態で描かれているのは間違いないと思われ
ます。

そして、前回同様、スーザンが心の中のアティカス・ピュントと共に探偵役となり、謎を解明する事
になる・・・という形をとっているのですね。









入れ子状態で描かれているため、(これも前回同様)ピュントの世界とスーザンの世界の登場者をダ
ブって同じ役者さんが演じている形式も引き継がれているようです。

今回はスーザンが移住したクレタ島の美しい風景とアラン・コンウェイの小説の舞台である1954年の
英国デヴォンシャーの景色が対照的に描かれているので、この点も興味深いところですね。



リリース日は、
2024年9月15日(PBS USA)アメリカ

日本でも何とか早く放送して欲しいと首を長くして待ちましょう(多分来年?)
(日本放送日が決まったら、原作再読しなくちゃ・・・)

その間、もっと詳しい続報が出れば追記いたします。

今回もホロヴィッツさんのカメオ出演あるかしら???・・・も気になるところで。



アラン・コンウェイの作品 ”Atticus Pund Takes the Case”  『愚行の代償』

トップ画像(ブルー&黒)は前作『カササギ殺人事件』の(赤&黒)の色違い(?)



これはそれぞれ原作のカバーの色にインスパイアされているのでしょう。

 


☆ 原作の概要(おおまかな)は以前書きましたのでご参照下さい

『ヨルガオ殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ著


(source : BBC, Masterpiece & etc.)




これから読む予定のミステリ:Jun./1(2024)

2024-06-07 | ブックレヴュー&情報
※ 『毒入りチョコレート事件』【新版】アントニー・バークリー

創元推理文庫 2009年11月10日発売

【内容概略】
≪ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面々は、迷宮入り寸前の難事件に挑むこと
になった。被害者は、新製品という触れ込みのチョコレートを試食した夫妻。チョコレートには毒
物が仕込まれており、夫は一命を取り留めたが、夫人は死亡する。だが、そのチョコレートは夫妻
ではなく他人へ送られたものだった。会員たちは独自に調査を重ね、自慢の頭脳を駆使した推理を、
一晩ずつ披露する――。誰がこの推理合戦に勝利するのか。本格ミステリ史上に燦然と輝く、傑作
長編。≫

少し古い作品ですが、以前ご紹介した『レイトンコートの謎』、『最上階の殺人』を読了して、本
格ミステリでありながら ロジャー・シェリンガムのユルイ名探偵振りと、ほのかにユーモラスな
会話等に惹きつけられていました。



そんな訳で、今更ですがこのシリーズも もう一度読み直していこうと思います。

※ 『すべては〈十七〉に始まった』 J.J.ファージョン

創元海外ミステリ 2024年6月30日発売予定

【内容概略】
≪霧のロンドンで〈十七〉という数字に付きまとわれたベンは寝床を求めて十七番地の空き家へ侵入
した。彼を待ち受ける世にも恐ろしい一夜とは……。 ≫

ヒッチコック映画「第十七番」の原作小説、待望の初邦訳! ――結末を知って読めば、おそらく一度
目に見落としていた見事なまでの伏線に気づけ、感心することしきりだろう。(「訳者あとがき」より)

と、紹介されています様に、なかなか惹きつけられる内容です。

ヒッチコック監督による”NUMBER SEVENTEEN” は1932製作の作品だそうですが、流石に観た事はあ
りません。

因みに、タイトルにある”十七”は、何故算用数字の”17”ではなく、漢数字の”十七”なのか?
ストーリーに関係あるのでしょうか? 気になるところです。

※ 『六色の蛹』 桜田智也

東京創元社 2024年5月31日発売

【内容概略】
≪昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。行く先々で事件
に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。
ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。花屋の店主との会話
から、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意を読み解く「赤の追憶」。
ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方を推理する「青い音」など全六編。日本推理作家協
会賞&本格ミステリ大賞を受賞した『蝉(せみ)かえる』に続く、〈エリ沢泉〉シリーズ最新作!≫

以前気になっていた作品なのですが、虫が苦手なものとしては”昆虫”イッパイだと怖い(?)なぁと何
となく遠見をしていた作品です。

先日チラッと気づくと、この作品は
『サーチライトと誘蛾灯 』 2020/4/21
『蝉かえる 』 2023/2/13


に続く著者3作目だそうで、これまで日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞されているそうです。
受賞云々はともかく、

”ブラウン神父、亜愛一郎に続く、
令和の〝とぼけた切れ者″名探偵、登場!
昆虫オタクの青年が、奇妙な謎を鮮やかに解き明かす!”

キャラクターに惹かれましたので、遅まきながら読ませていただきたい作品です (”昆虫”は目をつぶって)


(source : 創元社 & etc.)




ミヒャエル・エンデ『モモ』映画化

2024-06-04 | 映画
”MOMO”


先月でしたか、『モモ』の映画化に関しての第一報が出て、出演者としてマーティン・フリーマンの
名前が出ていました。



マーティン久しぶりだなぁ・・・いや、色々出ていることは知っているのですが こうして取り上げ
るのは随分久々なのです。

そんな訳で 少ないのですがとりあえずの現時点での情報を残しておこうと思います。

今更私如きが言うまでもありませんが、『モモ』はドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデによる
ベストセラー ファンタジー作品の一つでもあり、『ネバーエンディング・ストーリー』(果てしない
物語)と共に世界的に有名な作品で、50カ国語以上に翻訳され、全世界で1300万部以上売り上げている
とのこと。



多くの方がご存じの作品だと思うし、私自身も大昔に読んだ記憶があります。
日本では、

『モモ』 岩波少年文庫新書:2005/6/16

ミヒャエル・エンデ(著、イラスト)、大島かおり(翻訳)

念のため概略を
≪廃墟となった円形劇場に住みついた、粗末な身なりをした少女モモ。街の人々は相談をし、モモの
面倒を見ることになります。
モモに話を聞いてもらうと硬くなった心が柔らかくなり悩みが消えていく……。不思議な力を持つモ
モは、街の人にとってかけがえのない存在になっていくのでした。
ところがある日、街に「灰色の男たち」が現れます。
「時間を貯蓄銀行に貯めると命が倍になる」と言う彼らのせいで、町の人々から「時間」が奪われて
しまい――。
 
「時間」がテーマのお話。
本書の副題は「時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語」。
小さな女の子であるモモが、灰色の男たちに奪われた時間を取り戻そうと奮闘します。≫

そんな『モモ』は1986年に初めて映画化されたとのことで、その後も再度製作されていたと思います
(観た事はないのですが・・・)

今回製作発表された作品は、
脚本、監督:クリスティアン・ディッター
製作:クリスティアン・ベッカー他



モモには、アレクサ・クッドール(『ロックウッド除霊探偵局』、『デビルズ・アワー』、『Gentleman in Moscow』等)
その他メインキャストに、
アラロイン・オシュンレミ、キム・ボドゥニア、クレス・バング、ローラ・ハドック、ダーヴィット・ジュッター,
ジェニファー・アマカ・ベッテション
そして、マーティン・フリーマン

とされており、配役は現時点では不明。
(何となくインターナショナルなキャスティングですねぇ)

既にクロアチアとスロベニアで撮影は開始されているそうです。

これから順次情報が出てくると思います。
マーティンどんな役柄なんでしょう???
気になりますねぇ。

Meantime,

随分久しぶりに原作を読んでみようかな・・・・。


(source : Deadline, 海外ドラマNAVI & etc.)




これから初放送予定のフランスドラマ:その(1)

2024-05-31 | 海外ドラマ
『パリ警視庁1900』


もう3,4年前になりますでしょうか 『アストリッドとラファエルの事件簿』、『バルタザール』をは
じめとするフレンチミステリが次々放送されるようになり、これまで英国ドラマを主に観ていたもの
にとっては新鮮で興味深く楽しみに観るようになりました。

何故かどのドラマの主人公が何かしらの特殊な能力だったり、かなりユニークで濃いキャラクターが
多くいわゆる”普通の”人が殆どいなかった(たまたま観ていたドラマがそうだったのか・・・)、
流石フレンチミステリ!なんて意味不明の感想を抱いていて、はじめはとてもノリノリで観ていたも
のでした。

ところが、あまりにストーリーそのものより、強烈なキャラクターが前面に押し出される内容ばかり
で次第に疲れてきて、少々おなかイッパイ、胸イッパイ 少し疲れ気味になってきていたのが事実です。
で、再び英国ドラマに回帰して、ホッとしたりもしました。(← 個人の感想です)

そんな中、フランスドラマ初放送第二弾(勝手に命名)が始まる様で、詳細は順次見ていきますが前
回とは少し傾向が異なる作品が色々ありそうで、再び回帰してみようかと・・・・。

その1の作品です。

※ 『パリ警視庁1900』

”Paris Police 1900”
2021年初放送 : 8エピソード

以下はミステリーチャンネルの番組案内から

【1899年のパリ。時のフランス大統領が突然死亡し、フランス共和政が大きな危機に直面した激動の
時代を舞台に、後の近代フランス警察の創始者として知られるルイ・レピーヌ率いるパリ警視庁の刑事
たちと、大統領が突然死した時に密会をしていた愛人の活躍を描く!

史実とフィクションが織り交ざったストーリー展開とそのクオリティーの高さに、本国のみならず英
米でも評価され、ニューヨーク・タイムズ紙では2022年の見るべき最高のテレビ番組の1つにも選ば
れ話題となったドラマシリーズ!】







1899年、時のフランス大統領フェリックス・フォール(実在の大統領。突然の死に様々な逸話が後世
に語り継がれた。)が愛人との密会中に腕の中で突然死亡する。折しもフランスは反ユダヤ主義を背
景にした「ドレフュス事件(1894年に発生したユダヤ系フランス軍人がスパイ容疑で逮捕された冤
罪事件)」の影響によって社会の分断が進み、反体制派が台頭。現職大統領の死をきっかけに情勢は
ますます混とんとし、フランス共和政は深刻な危機にさらされていた。治安の維持に不安を抱く政府
は、元警視総監のルイ・レピーヌ(実在の警視総監。警察の近代化に努めただけでなく、今日まで毎
年開催されている発明家のためのコンテスト“レピーヌ・コンクール”を創設)を召喚、復職させるこ
とを決断する。そのころパリでは、セーヌ川に浮かぶ大きな旅行カバンが発見される。その中には女
性の切断遺体が入っていた。遺体は頭部と両足が切断されており、身元を示す物もない。正義に燃え
る若き刑事アントワーヌ・ジュアンは、この怪事件の捜査に参加。わずかな手がかりをもとに、ベテ
ラン警視コシュフェールの指導と弁護士志望の女性ジャンヌ・ショーヴァン(実在の弁護士。女性弁
護士の先駆的存在)の助けを借りながら、ジュアンはひたむきに調べを進めていく。

パリ万博、パリ・オリンピックを翌年に控え、パリが最も華やいだ“ベル・エポック”の時代を舞台に、
史実とフィクションが織り交ざったリアリティのある緊迫感とストーリー展開が楽しめる作品。ドガ
やセザンヌの絵画の中にいるような世界観も魅力的だ。

ストーリー、時代背景なかなか魅力的なドラマの様に感じます。
英BBCでも放送されたとのことで、なかなかの好評を得ているようです。

これまで放送されていたフレンチミステリとは大分趣が異なる様ですね。
楽しみな作品の一つになりそうで・・・・。

ミステリーチャンネルでの放送予定は、
2024年7月6日(土)16:00~

trailerは

https://youtu.be/w7lWLzZVfFg?t=97


より詳しい内容が分かり次第追記することにします。

因みに、
このシリーズ続編は『パリ警視庁1905』というタイトルで製作されているようです。
これも順次続報を・・・・と思っています。



(source : ミステリーチャンネル、Studiocanal、BBC & etc.)



これから読む予定のミステリ:May/5(2024)

2024-05-28 | ブックレヴュー&情報
※ 『P分署捜査班 鼓動』マウリッツィオ・デ・ジョバンニ

創元推理文庫 2024年6月12日発売予定

【内容概略】
≪四月初めの朝。ロマーノ刑事がP分署近くのゴミ集積所で見つけたのは生後間もない赤ん坊
だった。赤ん坊は急いで病院へ運ばれ、捜査班の面々は親探しに奔走するが、ある情報が事態
を思わぬ方向へ導いていく。いっぽう、アラゴーナ刑事は初対面の少年に懇願され仔犬を探す
羽目に。実は管内で犬猫の失踪事件が多発していて──小さな命のため奮闘する刑事たちを描く、
人気警察小説!≫

以前翻訳刊行待ちの中でご紹介した『集結』、『誘拐』、『寒波』に続くシリーズ4作目
個性豊かな捜査班チームが活躍するシリーズも4作目となりました。
楽しみなシリーズです。

※ 『列をなす棺』エドマンド・クリスピン

論創社 2024年6月11日発売予定

【内容概略】
≪煌びやかな虚飾の世界で殺人事件に巻き込まれるフェン教授。映画業界を舞台にしたシリーズ
後期の傑作を初邦訳! ≫

”ジャーヴァス・フェン”シリーズ長編第7作の初邦訳とのことです。
が、
多分何作かは読んだはずなれど・・・(得意のフレーズ)ですが、全く記憶にありません。
なので、初心に帰ったつもりで読もうと思います。

※ 『伝説とカフェラテ:傭兵、喫茶店を開く』 トラヴィス・バルドリー

創元推理文庫 2024年5月20日発売

【内容概略】
≪珈琲(コーヒー)店を開きたい。それがヴィヴの夢だった。幸運の輪(リング)を引き寄せるとい
うスカルヴァートの石を懐(ふところ)に、いちから店作りに着手する。最初は閑古鳥(かんこどり)
が鳴いていた店も、募集広告を見てやってきた店員が描いたセンス抜群の看板や、隠れた天才パン職
人のつくるうっとりするようなパンや菓子のおかげで、次第に繁盛しはじめるが……。ネビュラ賞最
終候補の心温まるコージーファンタジイ。≫

傭兵、珈琲店主に転職!
異世界コージーファンタジイ

ファンタジー、コージー系はめったに手に取ることがないのですが、気分転換をしたい時とか、何と
なく心が疲れたかな・・・と感じるときはこんな作品も読んでみたくなるのです。
カバーも可愛いし、癒されそうです。

※ 『グッド・バッド・ガール』 アリス・フィニー

創元推理文庫 2024年6月19日発売予定

【内容概略】
≪ロンドンのケアハウスで暮らす80歳のエディス。自分をここに押し込んだ娘とはうまくいっていない
ものの、職員の18歳のペイシェンスとは、世代は違えど友情を築いている。そしてペイシェンスも、母
親と喧嘩して家出してきた身だった。そんなある日、ケアハウスの所長が殺害される。実は数ヵ月前に
も入居者が不審な死を遂げていて……。『彼と彼女の衝撃の瞬間』のどんでん返しの女王の新境地。≫

”ドンデン返し”大好物です。
が、今作は少しちょっと変わった設定のように感じます。
この作品も外せないですね。


(source : 創元社、論創社 & etc.)