我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

芭蕉句碑

2024-06-05 12:51:00 | 日記

数日前

朝の散歩に中山道の旧道を歩いていた、

わが町は川を隔てて隣は埼玉県、

県境の神流川の橋を渡って

500メートルほど歩いた所に

新町八坂神社と言う小さな社(やしろ)がある、

社殿は数回の移転を余儀なくされて

かなり縮小されている、

この境内の中山道沿いに

芭蕉の句碑が建っている、

句碑の文字は読み取ることは出来ないが

脇に立てられた案内によると

「傘(からかさ)におしわけ見たる柳かな」

と刻まれているということだ、

いつもはここで立ち止まることなど無く

通り過ぎるのだが

この日は気になって

まず神社の参拝した、

それから句の説明や

句碑が建てられて経緯などを書いた

案内板を読んだ、

読み進むうちに

自分がなんとなく

文化人になった気分になるのが不思議だ、

わが町の往来で見かける

数少ない文化財に触れた散歩であった。

 

 

 


花の中の華

2024-06-04 14:40:30 | 友人、知人及び同級生

        オトギリソウの花と実

 

高校の同級生 Hさん、

地元でケーキ屋のオーナーと聞いている、

昔から頭の回転が良くて小奇麗である、

数年前にHさんの提案で

ラインのグループを結成した、

名付けて「やすらぎ」

故郷とそれぞれの居住地との

情報交換、

高齢者となった今日

病気の話題がよく出る、

孫の話題、

旅行の話題、

食べる話題に続いて

花の話題も登場する、

いつも話題の中心にいるHさんが

花の話題になるとなりを潜める、

そこで私は聞いた、

❝Hさん 

 花の話題になると投稿がないね?❞

Hさん曰く

❝花はあまり好きではないの

 だから私は知らないの❞

これは意外だった、

見目麗しき彼女の口から

花は好きではない、

等という言葉を聞こうとは!

男なら無関心であることに違和感はない、

だから話題に上ることなどない、

花の好きな私など

例外中の例外、

私は軽いショックを受けた、

そして彼女が何故

花を好きではないなどと言うのか

しばらく考えた、

老いてなお

Hさんは美形を保っている、

顔だちもスタイルも崩れていない、

父親は大学教授だったことなどもあり

出自は上流クラスだ、

勿論それを鼻にかけることなど無い、

行きついた結論、

恐らく

幼少のころから賢くしかも可愛くて

彼女はいつも話題の中心に居た、

だから

彼女自身が華で

花にはライバル心を抱いていたに相違ない。


ユリとガーベラ

2024-06-04 06:10:43 | 花 及び植物
昨日(6月3日)
 
用事が有って公民館に行った、
 
仕事の始まる9時前の時間だった、
 
カウンター脇で職員が花を活けていた、
 
ユリとガーベラ、
 
緑色の葉っぱの名前は知らない、
 
奇麗なので眺めていると
 
チドリソウを加えてみて
 
顔馴染の職員が私に聞いた、
 
❝これを加えた方がいいですかねえ❞
 
❝あったほうがいいよ❞
 
と答えた、
 
だが彼女は加えない方を選択した、
 
2つの画像を比べてみると
 
彼女の選択通り
 
チドリソウのない画像の方が
 
スッキリしていい、
 
やはり
 
素人考えの通用しないことを
 
思い知った。

カラーの花

2024-05-31 05:53:37 | 花 及び植物

庭の片隅の目立たないところで

カラーの花が咲いたので

切り取って花瓶に挿した、

生け花の知識などない、

折角咲いたのだからと目立つように

しただけで

序でにヒエンソウ(飛燕草)を

添えてみた、

こんな作業が面白い、

それなりに頭を使う、

花と鉢とのバランス、

色のバランス、

形のバランス、

バランスこそ

美しさの決め手かもしれない。


婆ちゃん達のカラオケクラブ

2024-05-28 06:53:28 | 老いの暮し

         美人林(十日町市松之山)

「婆ちゃん達のカラオケクラブ」

これは私が勝手に付けた通称である、

町の文化協会に登録されたクラブ名は

「秋桜カラオケクラブ」(仮称)

嘗ては30名以上の会員を擁していた、

それが今や押し寄せる高齢化の波にもまれて

13名、

実質6,7名の❝よぼよぼ❞集団になってしまった、

必然的に自由に動くことのできる

私はさながら機械の操作を兼ねたヘルパーさん、

男性は私の他にもう一人高齢のメンバーがいる、

先日みんなでカラオケハウスに行った時のこと

あるお婆さんが

歌と騒音渦巻くどさくさ紛れに

私の耳元でこんなことを囁いた、

❝私ね

 田舎育ちで親の言うまま

 何も知らないで生きてきたの、

 恋愛経験もないのが一番さびしい、

 今は一人暮らしで何の制約もないので

 もっと大きく自由に生きたいの、

 あつい恋愛だってしてみたい❞

だって、、、、、

なかなか大胆

圧倒されそう

彼女の影の呼び名が

世間知らずの小奇麗なおばあさん

勿論

子供もいれば孫もいる。