Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

ブログ歴4年の振り返り

2024-06-02 | 日記

私は8年前の2016年3月から始めたみんなの花図鑑を経て、2017年6月にブログのスタートをし、現在に至っています。途中3年ほどの休止期間がありますので、実質4年のブログ歴になります。

<クレマチス・アンドロメダ> 5/2 つくば実験植物園

普段、何気なく見過ごしていた花や風景、それに出来事でもブログに書けるかもしれないと考えると、見方や受け取り方が変わってくるものです。

<クレマチス・胡蝶> 5/2 つくば実験植物園

さらに、記事に書くために視点を変えたり、深く掘り下げたり、他と結びつけたりすることで頭の体操にもなり、ブログはとても優れたツールだと思っています。

<クレマチス・コロナ> 5/2 つくば実験植物園

また、ブロ友さんの記事を見る事により、自分の知らなかった世界の出来事や、物事の見方や考え方を知り、技術・手法や知見を深められるメリットもあります。

<クレマチス・源氏車> 5/2 つくば実験植物園

4年もの長い間ブログを続けてこられたのも、ブロ友さんからの学びに加え、多くのリアクションやコメントを頂けたからと感謝しております。

<クレマチス・天塩> 5/2 つくば実験植物園

反面、知らず知らずのうちに他のブロ友さんのブログのレベルの高さに追いつこうと、私自身のスキルを顧みず、少し背伸びをしすぎたような気がします。

<クレマチス・桜貝> 5/2 つくば実験植物園

日常の行動記録や花だけの世界でなく、取り上げるジャンルも絞り切れず、ずいぶん間口を広げてしまいました。

<クレマチス・面白> 5/2 つくば実験植物園

また、本来は日常の行動記録や、出会った花の記録として楽しむつもりが、いつの頃からか、ブログに投稿することが目的化してしまいました。

<クレマチス グリーン・パッション> 5/2 つくば実験植物園

私のブログは週2回ほどの投稿間隔ですが、撮影した写真の整理やブログ作成、ブログの巡回など、それなりの時間をかけています。

<クレマチス・美佐世> 5/2 つくば実験植物園

それに加え、健康維持のため週4回のテニスや、週1回の卓球などのスポーツも続けています。

<クレマチス・カザグルマ> 5/2 つくば実験植物園

人生の終盤を迎える中、今までのやり方でブログを続けていると、健康維持のためのスポーツや大切な家族との生活、終活のための活動にかける時間が疎かになる不安もあります。

<クレマチス・センニンソウ> 5/2 つくば実験植物園

今後は家族との生活、健康維持のためのスポーツ、終活のための時間を大切にしながら、自分の身の丈に合ったスタンスで、引き続きブログを続けていこうと思います。

<クレマチス・ソルダルノシチ> 5/2 つくば実験植物園

今後は、投稿間隔やリアクション数、フォロワー数なども気にすることなく、マイペースでブログに関わっていこうと考えています

<クレマチス・ジリアンブレイズ> 5/2 つくば実験植物園

そのために、今回から他の多くのブロ友さんがしておられるように、ブログのリアクションボタンを非表示にしました。

<クレマチス・ともしび> 5/2 つくば実験植物園

これまで私のブログに訪問され、リアクションやコメントをいただいた皆様には心より感謝申し上げます。

<クレマチス・ネリーモーザ> 5/2 つくば実験植物園

今後のブログは、撮った写真の整理ができた時や、思い立った時に自分の想いを気ままに綴ってみようと思います。

<クレマチス・銀河> 5/2 つくば実験植物園

私のブログの更新も不定期で、投稿間隔が長くなるかもしれません。私のブログ投稿に気づかれた折にでも、覗いていただけたら幸いです。

<クレマチス・ビーズジュビリー> 5/2 つくば実験植物園

ブロ友のみなさんのところには、これからも訪問させていただこうと思いますが、訪問間隔が不定期になることをお許しください。


4月の花のアルバム ⑧(最終回)

2024-05-31 | みんなの花図鑑

4月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。4月に入ると桜を始めとして春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、3月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

リラの花咲く頃~唄 岸 洋子 (日本NHK紅白歌合戦出演者)

原産地は北アメリカで、海外から日本へやってきた帰化植物です。1941年に京都市伏見区向島で採集された記録が最初とされています。

春から初夏にかけて高さ30~50cmほどの茎を地表から立ち上げて、枝分かれしたそれぞれの先端に淡い紫色の花を多数咲かせます。

名前は海岸に生えるランに似た花をつける植物として名がついたウンラン(海蘭)の仲間であることと、線形の葉がマツの葉に似ていることから名づけられたようです。

<マツバウンラン(松葉海蘭) ゴマノハグサ科ウンラン属>
4/19 北柏ふるさと公園



青森県から屋久島まで分布しており、太平洋側の内陸部に多く生息しています。

花は純白で、清楚な感じです。各花弁の基部はわずかに黄緑色がかっています。長さ10〜14mmで、唇弁と側弁の中央から基部にかけて細い濃紫色の条が入ります。

丸っこい形の花と葉が可愛らしいスミレです。葉は先がとがりハート形に近く、形が丸いことから名が付けられました。

<マルバスミレ(丸葉菫) スミレ科スミレ属>
4/17 アンデルセン公園

丘陵から山地の林内や岩場に生える落葉低木。枝先に3枚の葉が輪生することから、その名が付けられました。

開花の時期は4月から5月頃で、鮮やかな紅紫色の花が咲きます。花の直径は約3~4センチで、花びらが5つに裂けて開きます。

雄しべは5本。実は長さ約0.7~1.2センチの円柱形で、7月から9月頃に熟すと5つに裂けて種を出します。

<ミツバツツジ(三葉躑躅) ツツジ科ツツジ属>
4/17 アンデルセン公園

日本固有種の野菊のミヤマヨメナの品種で、古くから栽培されています。

通常野菊は秋に開花するのが一般的ですが、ミヤマヨメナは春から初夏にかけて花を咲かせます。

名前の由来には「都を忘れるほど美しい花」という意味を含め諸説あります。

鎌倉時代に承久の乱で佐渡に流された順徳天皇が、この花の可憐さを見て都への思いを忘れることが出来た、という話から名付けられたという説が有名です。

<ミヤコワスレ(都忘れ) キク科シオン属>
4/19 北柏ふるさと公園

平地や低山に見られ、田の周辺や河川敷の肥沃な土がたまった明るい草地に生えています。

長いほふく枝を伸ばして、その先端に新しい株をつけ、マット状の群落をつくります。

花は直径1.5cm前後で、外見はイワチドリに似ていますが、花弁はつながっていて構造的にはキンギョソウに似ています。

黄色と紫色の斑点がありますが、この斑点の入り方は個体によって異なります。

<ムラサキサギゴケ(紫鷺苔) ハエドクソウ科サギゴケ属>
4/7 手賀沼

中国原産の常緑性蔓バラです。アーチやフェンスなど、よりかかるものがあると、自然にどんどん生長します。

日本には、江戸時代に黄色の八重咲き品種が渡来したのが最初です。ほかのバラとは違い、茎にトゲがないため扱いやすく、丈夫で育てやすいバラの一種です。

インド原産の多年草から作られる木香(モッコウ)の香りに似ていることから、名前がつけられました。

<モッコウバラ(木香薔薇) バラ科バラ属>
4/8 近所のお宅


野生の山桜に対して人里の桜ということから「里桜(さとざくら)」とも呼ばれます。

また花の形から「牡丹桜(ぼたんざくら)」とも呼ばれます。

「関山(かんざん)」「一葉(いちよう)」「普賢象(ふげんぞう)」「鬱金(うこん)」などの種類がよく知られています。

<ヤエザクラ(八重桜) バラ科サクラ属>
4/17 アンデルセン公園

エドヒガン(江戸彼岸)の栽培品種で、江戸時代から栽培されています。

春、葉が開く前に、下向きに垂れた枝にたくさんの濃桃色の八重咲きの花を咲かせます。

遠藤桜、仙台八重枝垂、仙台小桜、平安紅枝垂とも呼ばれます。

<ヤエベニシダレザクラ(八重紅枝垂れ桜) バラ科サクラ属>
4/10 あけぼの山農業公園


室町時代、太田道灌が農家で蓑を借りようとすると、娘が蓑の代わりにヤマブキの枝を差し出しました。しかし道灌は意味がわからず、腹を立てて雨の中を帰って行きました。

その晩、道灌は近臣から『後拾遺和歌集』(1086年)にこんな歌があると教えられました。「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」(八重のヤマブキは雄しべが花弁に変化し、雌しべも退化したもので、実がならない)

娘は、「お貸ししたくとも蓑ひとつなく申し訳ない」(実がならない=蓑は一つもありません)と山吹に例えて花を差し出したのである。

道灌は己の無知を恥じ、その後、歌の道に精進するようになったそうである。この時代、すでに八重のヤマブキがあったことが、この逸話からわかります。

<ヤエヤマブキ(八重山吹) バラ科ヤマブキ属>
4/19 近所の雑木林


春から初夏に開花するキク科の一年草。花びらの形は矢車に似て放射状に広がっています。

青、白、ピンク、紫系濃淡、黒、ダークレッドなど、花色がとても豊富な草花です。

本種はハーブの一種で、ハーブ名(英名)では「コーンフラワー」と呼ばれ、古くから薬用、食用、染料用、観賞用として利用されています。

また、ドライフラワーでも楽しむことができます。茎をつけたまま、直射日光の当たらない風通しの良い部屋に花を下にして天井や壁に吊り下げておきます。

数日~1週間程度でドライフラワーになります。

<ヤグルマギク(矢車菊) キク科ヤグルマギク属>
4/19 北柏ふるさと公園


日本原産の常緑低木で、本州の福島より南~沖縄まで広く分布します。ヨーロッパには1838年に入ってきたという記録が残っており、今では世界で広く栽培されています。

冬、球状にまとまった白っぽい花がたくさん咲き果実が付きます。果実は翌年5月頃に黒く熟します。

漢字で書くと「八つ手」です。ちなみに「八つ」は数を表しているのではなく「多い」という意味のようです。

<ヤツデ(八つ手) ウコギ科ヤツデ属>
4/18 あけぼの山農業公園

日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の日陰になる藪などに生育します。

花期は4-5月。枝先に複散形花序をつけ、小花序に少数の白色の5弁花をつけます。花序の下の総苞片はあり、小花序の下にある小総苞片は下を向きます。

果実は細長く、上部がふくれ、下部が細まり、隆条に上を向く刺毛があります。和名の由来は葉が人参に似て、やぶに生え、別名はヤブジラミに似て果実が長いことから。

<ヤブニンジン(藪人参) セリ科ヤブニンジン属>
4/17 アンデルセン公園


北海道から九州の低山や丘陵地に普通に生える落葉の低木です。美しい山吹色の花が咲くので『万葉集』にも詠まれるなど、古くから観賞されてきました。

日が当たったときのきらめくような美しさや、満開時の黄金の滝が流れるような姿が魅力的です。この花の色を元にしてヤマブキ色が出来ました。

シロヤマブキと混同されることがありますが、本種とシロヤマブキは別属の植物で、本種は花が5弁(シロヤマブキは4弁)、葉が互生(シロヤマブキは対生)であることで、容易に区別できます。

<ヤマブキ(山吹) バラ科ヤマブキ属> 
4/17 アンデルセン公園


西洋なしは16世紀頃からドイツ、イギリスで栽培されはじめ、18世紀のイギリスで代表的品種「バートレット」が発見されます。これが明治初期、日本に伝わりました。

山形県には大正初期に入ったものの、見た目の悪さや栽培の手間から、受粉樹に利用されるだけだでした。

山形県では土づくりから剪定、摘蕾・摘果、収穫、追熟など官民一体となり研究努力を進め、1985年頃までに生産体制を確立させました。

現在、本種を栽培しているのは、世界中でもフランスでの絶滅寸前に苗が持ち込まれた日本だけで、そのうちの約8割が山形県で栽培されています。

<ラ・フランス バラ科ナシ属>
4/17 アンデルセン公園

ヨーロッパ生まれの落葉花木です。日本には明治時代中期に渡来しました。寒さに強く、北海道を中心として北国の代表的な花木として知られています。

花の咲く時期は春、主に4月~5月で、枝の先端に房状に付け、芳香があります。花色は代表的な紫色をはじめ、白、淡いピンク、淡い紫などがあります。

一般に親しまれている本種の名称は英名で、日本で呼ばれているリラという名称は、フランスでの名称です。和名は紫丁香花(ムラサキハシドイ)です。

<ライラック(紫丁香花:ムラサキハシドイ) モクセイ科ハシドイ属>
4/28 柏の葉公園

幾重にも重なる花びらがふんわりと開く、魅力的な花姿の春の球根花です。

八重咲きで豪華な花姿が人気ですが、咲き方の種類がとても豊富で一重咲きで花びらがフリルのようになっているものや、半八重咲きのものなどもあります。

名前は、葉っぱが「カエルの足」に似ていること、また湿地帯に生息することから、ラテン語の「rana (カエル)」 から来ています。

<ラナンキュラス(花金鳳花) キンポウゲ科・キンポウゲ属>
4/15 自宅


中国の揚子江下流域を原産とするバラ科の落葉樹。明治時代末期に渡来し、各地の庭園や公園に植栽されてきました。

開花は4~6月で、新葉の展開と同時。ウメに似た直径4センチほどの花が、6~10輪ずつ枝先で円錐状に集まって咲きます。

主張し過ぎない清楚な白い花が茶人に好まれ、茶庭に使われることが多く、茶道の祖である千利休にちなんで名付けられました。

<リキュウバイ(利休梅) バラ科ヤナギザクラ属>
3/27 泉自然公園


人類が食した最古の果物で、起源は約8000年前とされています。日本では明治時代から栽培が始まりました。

栄養価が高く、食べやすいため、世界中で好まれています。欧米では「一日一個の本種は医者を遠ざける」といわれてきました。

木は落葉高木で、日本の栽培種を放任栽培すると高さは8メートルmにもなります。

花期は4-5月で、白い5弁花が開花します。8-11月にかけて果実が実り、収穫されます。

<リンゴ(林檎) バラ科リンゴ属>
4/17 アンデルセン公園


バラ科サクラ属の園芸品種。江戸時代初期頃から名前が知られています。


東京府江北村(現・東京都足立区)の荒川堤で栽培されていた品種で、真桜の影響がみられる品種です。

ソメイヨシノと同時期に咲き始め、花の時期に緑褐色の葉が出始めます。花柄が短いために、幾つかの花が小さな房のようになります。

<ワシノオザクラ(鷲の尾桜) バラ科サクラ属>
4/17 手賀沼

4月の花のアルバム①~⑧ 全126品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。

次回は「5月の花のアルバム」を2024年6月上旬に投稿予定です。次回もご覧いただけると、とても嬉しいです。


4月の花のアルバム ⑦

2024-05-29 | みんなの花図鑑

4月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。4月に入ると桜を始めとして春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、3月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

藤の花 (歌詞字幕付き) ソプラノ独唱 山口ユミ

 

 

 

北アメリカ原産の帰化植物で、観賞用として大正時代の日本に持ち込まれましたが、強い繁殖力を持つため、今では春になると随所で見られます。

 

別名の「貧乏草」は、根っこさえ残っていればまた元気に生えてくるというところからついたと言われています。

 

花名の由来は、同じキク科で春に咲くシオン(紫苑)にちなんで名前が付けられたと言われています。

<ハルジオン(春紫菀) キク科ムカシヨモギ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

スイカズラ科ガマズミ属の常緑低木で、原産地は地中海沿岸です。暑さ、寒さに強く、強健です。

 

3~4月にかけて、白い小さな花をたくさん咲かせ、花には甘い香りがあります。ツボミは、濃いピンク色です。

 

秋には、ブルーベリーに似た紫色の実を付けます。樹高は1~3mで、葉の表面は光沢があります。

<ビバーナム・ティヌス スイカズラ科ガマズミ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

日本固有種の植物で、日本の関東より西に広く分布するアジサイ科の低木です。

 

梅雨頃に白くて美しい花を咲かせることから、古くから花材や庭木、観葉植物として親しまれてきた植物です。

 

花期は4月~5月で、枝先に花序を出し小さな白い花を多数咲かせます。名前はウツギに似ていて、花が小さいことに由来しています。

<ヒメウツギ(姫空木) アジサイ科ウツギ属>
4/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


一般的なりんごと比べて小さくてかわいらしい見た目をしています。食用の品種と、盆栽や観賞用として使われる園芸品種があります。

 

春に白やピンクの花を咲かせ、秋にはかわいらしい大きさの実をつけます。おもに長野県で生産されています。

晩生種で、実がピンポン玉くらいの大きさになり赤く熟した9月から11月頃に収穫時期を迎えます。

<ヒメリンゴ(姫林檎) バラ科リンゴ属>
4/10 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

アメリカ合衆国~メキシコを原産地とする植物で、観賞用として移入されたものが野生化したもののようです。

 

”昼咲き”と名付けられてはいますが、開花は午前4時頃、閉じるのは次の日の午後7時頃で、二日間咲いているということのようです。

花期は春から夏いっぱい。花は白色ですが、やがて淡いピンク色に変化します。

<ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草) アカバナ科マツヨイグサ属>
4/19 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


東京府江北村(現・東京都足立区)の荒川堤で栽培されていた品種です。

 

オオシマザクラ系のサトザクラの一つであり、室町時代以前に人為的に作られたと考えられています。

 

大きな八重の花を咲かせるサクラで、カンザン等と共に一般的に「ヤエザクラ」あるいは「ボタンザクラ」と俗称されます。

<フゲンゾウザクラ(普賢象桜) バラ科サクラ属>
4/17 手賀沼

 

 

 

 

 

日本原産のつる性の落葉高木で、日本人には万葉の時代からなじみのある植物です。

観賞価値の高いつる性の花木で、4月下旬から5月上旬に長い穂のような花序を垂れ下げて咲きます。

樹齢が長く、家紋とする藤原氏に縁の深い春日大社には、樹齢700年とされる「砂ずりの藤」がありますが、樹齢1000年といわれるものもあります。

<フジ(藤) マメ科フジ属> 
4/25 手賀沼

 

 

 

 

 

ヨーロッパ原産のキク科の宿根草です。日本では帰化植物として道端に咲いています。花茎が長く伸びて、白い花が一面に咲きます。

 

花の咲く前は30㎝ほどですが、花茎が伸びて花が咲くときは80㎝ほどになります。花径6㎝ほどの一重の純白の花が咲きます。

 

本種を英名ではマーガレット、仏名ではマルグリットと呼びますが、我が国ではモクシュンギクをマーガレットの名で呼んでいるので、区別するために本種がパリ郊外で多く見られたことから本種の名前で呼ばれています。

<フランスギク キク科フランスギク属>
4/19 近所の路傍

 

 

 

 

 

森林、公園、空地、道端など、身近な場所で見かけるバラ科の多年草です。

 

草丈は低く、地面を這うようにランナーを伸ばして生長していくのが特徴です。桜が終わった頃に明るい黄色の可愛らしい花を咲かせます。

 

花の後には、小さくて真赤な果実が実ります。果実は口に運んでもほとんど味がしなく、美味しくありません。

<ヘビイチゴ(蛇苺) バラ科キジムシロ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

中国原産のバラ科サクラ属の落葉性のハナモモを、神奈川県の研究所が品種改良した品種です。

 

通常のハナモモは枝が横に広がりますが、本種は横へは広がらず、箒状に縦にまとまった樹形をしています。

 

八重咲きで、色は白~濃いピンクとさまざまです。その樹形から、本種の名前が付きました。

<ホウキモモ(箒桃) バラ科モモ属>   
4/8 近所のお宅

 

 

 

 

 

林内の薄暗い場所にごく普通に生え、地下茎で広がっていくため、しばしば群生します。

 

冬のあいだ、地上部は枯れていますが、春になるとツノのような形の緑色の新芽が顔を出します。

 

茎の先から1個から2個の細長い釣鐘のような花がぶら下がります。花は白を基調としていますが、先に行くほど緑色が濃くなります。

<ホウチャクソウ(宝鐸草) イヌサフラン科チゴユリ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

日本各地、中国、台湾、朝鮮半島に分布する多年草。日当たりのよい場所を好み自生する山野草です。

 

這うように伸びてツル状で生育します。花は可愛らしい星形五枚弁で淡い色合いの青い花を初夏にかけて咲かせます。

 

咲き始めは赤紫で、次第にコバルトブルーに変わっていきます。真ん中にある星型の白い線が蛍の光を連想させることから付いた名前です。

<ホタルカズラ(蛍葛) ムラサキ科ムラサキ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 



美しさを象徴する植物であり、古くから、さまざまな工芸品や絵画の意匠としても用いられています。また、美しい女性の容姿や立ち居振る舞いにも形容されてきました。

 

奈良時代に、中国から薬用植物として渡来したといわれていますが、その後、観賞用にも栽培されるようになり、江戸時代には数多くの観賞用の園芸品種が生み出されました。

 

しかしながら、江戸時代の品種は、わずかにその名をとどめるばかりで、現在栽培される品種の多くは、明治以降に作出されたものです。

<ボタン(牡丹) ボタン科ボタン属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

カナリア諸島が原産地で、17世紀末に欧州に渡りました。

 

日本には明治時代末期に伝わり、大正時代から幅広く栽培されるようになりました。

 

園芸品種は様々な花色・花姿がありますが野生種は白か黄色の一重咲きです。

園芸品種の花形は一重、丁字、八重、ポンポン咲きなど変化に富んでいます。

<マーガレット(木春菊)キク科モクシュンギク属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


黄色の大きい花を咲かせるハクモクレンの園芸品種です。

 

一般的にモクレンは花が咲いてから葉が出ますが、本種は葉が展開してから開花します。

 

開花時期もやや遅くモクレンの花が終わる頃に咲き始めます。

<マグノリア・イエローリバー モクレン科モクレン属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「4月の花のアルバム⑦」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「4月の花のアルバム⑧(最終回)」に続きます。

 


4月の花のアルバム ⑥

2024-05-28 | みんなの花図鑑

4月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。4月に入ると桜を始めとして春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、3月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

一青窈 - ハナミズキ


スズランは春の訪れを知らせる代表的な花です。日本で最も多く栽培されなじみがあるのは、ヨーロッパ原産の本種です。

日本原産のスズラン(君影草)よりも草姿および花ともに大型で丈夫です。日本原産のスズランは本州中部以北のほか、朝鮮半島、中国に分布します。

日本原産のスズランは葉に隠れるようにひっそりと咲き、主に山野草として扱われますが、高温多湿に弱くてやや育てにくく、流通は多くありません。

<ドイツスズラン(独逸鈴蘭) キジカクシ科スズラン属>
4/19 北柏ふるさと公園

原産地は日本、台湾で、もともとは西日本に自生していたものが品種改良されて、日本全国に普及しました。

枝が細かく分かれて葉が密に茂るので、生け垣として利用されることが多い花木です。

花がたわわに咲く春、美しい新緑、真っ赤に紅葉する秋と、季節によって表情を変えていくのも魅力です。

<ドウダンツツジ(灯台躑躅) ツツジ科ドウダンツツジ属>
4/10 あけぼの山農業公園

日本、東アジア南部~南アジアが原産の常緑小高木です。

4月~5月にピンクや白の花が一斉に開花し、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほど華やかです。

病害虫に強く丈夫で、和風、洋風どちらの雰囲気にも合い、街路樹や公園樹、マンションなどのエントランスの植栽としてよく利用されています。

糸状の細い花びらの集合体が花となっている一風変わった見た目をしています。

濃いピンクの花を咲かせるベニバナトキワマンサクは、本種の変種です。

<トキワマンサク(常盤万作) マンサク科トキワマンサク属>
4/15 自宅

日本原産の落葉性の低木~小高木です。主な開花期は3月下旬~4月、葉が出る前に枝からぶら下がるように黄色い花を咲かせます。

早春から明るい黄色の花を咲かせ、江戸時代から庭木や盆栽、切り花として親しまれてきました。

花の後は鮮やかな黄金色の葉が出てきますが、丸みを帯びたハート形がとても愛らしく、葉の紅葉は、黄金色が次第に黄色からオレンジへと色づきます。

<トサミズキ(土佐水木) マンサク科トサミズキ属>
4/7 手賀沼

本種の美しい白い花は、通常、4月上旬から中旬を目安に開花します。中心部が赤や黄色になる花が多い中、本種の花は中心まで純白で、白さが際立ちます。

本種の花は美しい形状から「泣き梨」の名で親しまれ、その小さく繊細な花びらは、夜が訪れると花びらが閉じます。

花期の後、夏から秋にかけて果実をつけます。この時期に徐々に実が成長し、食べごろとなります。

<ナシ(梨) バラ科ナシ属>
4/7 近所の梨園


本種の仲間であるダイアンサス属は、世界に約300種が分布しています。やさしい草姿に可憐な花を咲かせ、香りも魅力です。

わが国では、秋の七草の一つであるカワラナデシコをはじめ、ハマナデシコなど4種が自生しています。

園芸品種には、四季咲き性のものが多く、常緑性で耐寒性も強いので、品種や場所によってはほぼ周年にわたって観賞できるほどです。

<ナデシコ(撫子) ナデシコ科ナデシコ属>
4/19 北柏ふるさと公園

中国産のモクレン科の落葉樹です。蕾のときは銀色の毛で覆われ、3月から4月に白い美しい花を咲かせます。

一般的にモクレンというと紫色のモクレンを指すことが多く、樹高が10~20mになる白いモクレンはこの名前で呼びます。

花期は本種がモクレンより1カ月ほど早く、香りは白い花が強く、花弁は紫の花のほうが大きいです。

<ハクモクレン(白木蓮) モクレン科モクレン属> 
4/7 柏の葉公園

中国原産の落葉樹で、庭木や鉢花、盆栽として親しまれています。リンゴの仲間で日本には江戸時代に入って来ました。

ソメイヨシノが満開~散り始める頃に紅色の可憐な花を枝いっぱいに咲かせます。

漢字で書くと『海棠』です。棠は梨のことで、海棠とは海外から来た梨という意味です。中国では古くから牡丹と並び称されて人気の高い花で、美人を表す言葉でもあります。

<ハナカイドウ(花海棠) バラ科リンゴ属>
4/8 近所のお宅

原産地は北アメリカで、日本へは、東京市長の尾崎行雄がワシントン市へ贈った桜の苗木の返礼として1915年(大正4年)に寄贈されたのが始まりです。

春に八重桜の咲く頃、枝いっぱいにかわいらしい花を咲かせます。花びらは正確には苞(ほう)と呼ばれる葉っぱです。

果実は赤く、表面がツヤツヤとしているのが特徴です。実の大きさはだいたい1cmほどで中には種が2粒入っています。

正式な和名はアメリカヤマボウシですが、別名の本種のほうがよく知られています。

<ハナミズキ(花水木) ミズキ科ヤマボウシ属 >
4/17 アンデルセン公園

原産地は中国。花を観賞するために改良された桃で、花つきがよいため、主に花を観賞する目的で庭木などによく利用されます。

日本では江戸時代から改良が進められました。3~4月に開花し、雛祭りの花として日本でも古くから馴染みが深い花です。

花の色には紅色、桃色、白などがあり、また、花の形には一重と八重があります。

<ハナモモ(花桃) バラ科サクラ属>
3/27 泉自然公園


本種はモクレン科モクレン属の落葉高木で、ニュージーランドで作出された品種です。

木蓮(モクレン)と白木蓮(ハクモクレン)を交雑させたものを更紗木蓮(サラサモクレン)といいますが、その仲間の1つです。

花色は鮮やかなワインレッドで、目を引きます。生育旺盛で若木のうちから開花します。

<バルカン モクレン科モクレン属>
4/17 アンデルセン公園

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「4月の花のアルバム⑥」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「4月の花のアルバム⑦」に続きます。


野菜の漢字は難しい!③

2024-05-26 | 

ブロ友さんの投稿を見ると、いろいろな野菜や果物が登場します。

大根、人参、苺などの一部の漢字はわかりますが、大半は漢字が読めないものが多く、悩むことが多々あります。

自分の無知を反省して、今回は野菜や果物の漢字表記について調べてみました。

今回は野菜や果物の漢字表記と写真のあとに読み方を表記しました。まず、写真と漢字表記を見て、読み方を考えていただけるようにしました。

 

<蒟蒻芋の実>


<コンニャクイモ  サトイモ科コンニャク属>

こんにゃくの「蒟」は根っこの作物という意味。 「蒻」は文字通り弱い植物という意味です。 こんにゃくは、茎一本、葉一枚の植物で、風に弱く、湿気に弱く、日照りにも、病気にも、とにかく弱い植物なんです。

 

 

 

 

 

<薩摩芋の花>

 

<サツマイモ  ヒルガオ科サツマイモ属>

日本では 1600年ごろ、中国から日本にやってきました。 琉球(沖縄県)から薩摩(鹿児島県)に伝わったので、サツマイモとよばれています。

 

 

 

 

<里芋>

 

<サトイモ  サトイモ科サトイモ属>

和名サトイモの由来は、山地に自生していたヤマイモに対し、里で栽培されることから「里芋」という名が付いたとされます。

 

 

 

 

<莢隠元>

 

<サヤインゲン  マメ科インゲンマメ属>

いんげん豆の原産地は中南米メキシコ周辺といわれています。 コロンブスの新大陸発見によって、ヨーロッパへ伝えられました。

いんげんの名前は江戸時代に隠元禅師によって伝えられたとされることに由来しています。

当初は中の豆のみを食べていましたが、江戸時代終わり頃には成長途中の未熟なものを収穫し、サヤごと食べるようになっていきました。 サヤごと食べるインゲンだから「サヤインゲン」なのです。

 

 

 

 

<莢豌豆>

 

<サヤエンドウ  マメ科エンドウ属>

まめ科植物の種子がはいっている殻(から)のことを「莢(さや)」と書きます。

「豌豆」(えんどう)の「豌」という字は、「曲がる」「曲がりくねる」などの意味があり、蔓が曲がりくねって延びる豌豆の姿から、この字をあてたとする説があります。

サヤエンドウと絹さやは同じ品種です。関東では「絹さや」、関西では「サヤエンドウ」と呼ばれています。

 

 

 

 

 

<山椒の雄花>

 

<サンショウ  ミカン科サンショウ属>

「椒」の字には芳しい・辛味の意があり、山の薫り高い辛味の実であるため「山椒」の名が付けられたと考えられます。

また、漢字の「椒」には小さな実という意味があり、山にある小さな実の意味で「山椒」となったとする説もあります。

 

 

 

 

<椎茸>

 

<シイタケ  キシメジ科シイタケ属>

シイタケは季節にあまり関係なく発生することから、「四季茸」と言われることもあり、この言葉が訛って「しいたけ」になったという説もあります。

一般的には、 椎の朽木に 発生していたことから「しいたけ」の名前がついたとされています。

 

 

 


<紫蘇>


 

<シソ  シソ科シソ属>

シソは漢字で「紫蘇」と書きます。これは漢名に語源を発するもので、昔、蟹を食べてひどい食中毒で死にかけた若者に、シソの葉を煎じて飲ませたところ回復したことから、紫の蘇る草の意を表しているといわれます。

 

 

 

 

<自然薯の実>

 

<ジネンジョ  ヤマノイモ科ヤマノイモ属>

名前の由来は、その名の通り自然に生えているもの。古い書籍には「自然生」と記載されていたそうです。

それこそ日本では、米が主食となる以前、自然薯が主食として食べられていたと、言われているほど日本人には関わりの深い食材です。

しかし、その収穫量の低さから次第に栽培がしやすく、収穫も安定する外来種に取って代わられてしまいました。

 

 

 

 

<湿地>

 

<シメジ  シメジ科シメジ属>

「湿地」は土地が水分を含んでいる場所を指し、「茸」はキノコを意味します。

つまり、「湿地茸」とは、湿った土地で育つキノコという意味になります。しめじが湿地で育つことからこのような別名が付けられました。

 

 

<野菜の漢字表記はなぜするの?>

野菜の漢字表記には、言葉の視覚的な表現だけでなく、その野菜の文化的な意味や価値、料理を通じて伝えたいメッセージをより深く理解するための一助となるという目的があります。

たとえば、生菜(サラダ)という表記を見ることで、サラダが持つ新鮮で健康的なイメージを思い出し、日本の食文化の中でのその位置を再確認することができます。

また、野菜の漢字表記には、その野菜の意味や見た目が反映されているものや、当て字にもほどがあるものなど、さまざまな由来や語源があります。

野菜を表す漢字は常用漢字表にあれば漢字で、なければひらがなで書きます。学術的な場合はカタカナで書きます。

 

「野菜の漢字表記は難しい!③」、10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「野菜や果物の漢字は難しい!④」に続きます。


4月の花のアルバム ⑤

2024-05-25 | みんなの花図鑑

4月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。4月に入ると桜を始めとして春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、3月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

コブクロ「ここにしか咲かない花」

 

 


ほぼ日本全土の平地から低山に分布し、日当たりのよい道端や草原、森林、やぶなどに普通に見られる多年草です。

 

葉は質が薄く、ハート形です。花は葉のつけ根に1輪ずつつき、直径1~2cmの薄紫色です。

 

数本から10本程度の茎を伸ばして咲きますが、花のころにはまだ短いので、根元から直接出ているように見えます。

<タチツボスミレ(立坪菫) スミレ科スミレ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


オランダで品種改良された球根アイリスで、「オランダアヤメ」とも呼ばれます。

 

寒さに強く丈夫であることから、球根アイリスの中で最も栽培されている品種とも言われます。

 

ジャーマンアイリスと比較すると葉が細く、花も小ぶりで、すっきりとした姿をしています。どちらも4月から5月にかけて開花しますが、本種のほうが少し遅めに咲き始めます。

<ダッチアイリス アヤメ科アヤメ属>
4/19 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

湿った場所に普通に生え、水辺ではしばしば群生します。主な花期は春ですが、気候の良く似た秋から初冬にかけても花が見られます。

 

花弁は白色で4枚あり、雄蕊は6本です。花が咲き進むとともに茎がのび、果実の穂になります。

<タネツケバナ(種漬花) アブラナ科 タネツケバナ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


菜の花をカラフルにしたような花で、以前は春にしか咲かなかったのですが、霜に強い品種が改良されて、秋から春にかけて楽しめるようになりました。

 

寄せ植えに使え、パンジー・ビオラ・ガーデンシクラメンよりも、もう少し草丈のある、香りのいい花です。

 

和名の通り本当に香りが良いので、花壇に植えるよりも、鉢植えにして手元で香りを楽しみたい花です。

<チェイランサス(匂紫羅欄花:ニオイアラセイトウ) アブラナ科 エゾスズシロ属>

4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


池沼、湿地、水田など水辺に生息し、小魚類、カニ類、エビ類、昆虫類など小型の水生動物やバッタ類などを食べています。

 

全身白色で、くちばしは繁殖羽では黒色、非繁殖期は黄色で先端が褐色。「グエッー」と聞こえるしわがれた声で鳴きます。


日本で見られる白鷺(白色をしたサギ)の中では中型の大きさであることからこの名がついています。

<チュウサギ(中鷺) 鳥綱ペリカン目サギ科アオサギ属 全長68cm>
4/7 近所の田んぼ

 

 

 

 


花も葉もシンプルで美しく、世界中で人気のある球根植物です。これまでに数えられないほどの品種が誕生しています。

現在の品種リストには5000を超える品種が登録され、およそ1000品種が世界中で育てられています。

品種は、開花期の早生、中生、晩生そして原種の4つに大別され、さらに来歴、花形と草姿などによって15系統に分類されています。

<チューリップ(鬱金香:うこんこう) ユリ科チューリップ属>
4/10 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

一重に比べて花びらの枚数が多いチューリップのこと。品種によって、花びらの枚数は若干違うようです。

 

豪華な印象で、開いてくるまではバラのような雰囲気もあります。昔からある八重咲きのチューリップと言えば、ピンクの品種「アンジェリケ」です。

 

現在は、ピンク、赤、白、オレンジ、黄色、紫、ブラウン・ベージュ系、複色など、ほとんどの色が存在するようになりました。

<チューリップ(八重咲) ユリ科チューリップ属>
4/10 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

白色の花弁に緑色が混じりあうユニークな花色です。

 

純白のがくがある珍しい八重咲きの品種です。

 

開花期間は約7~12日間と切なく美しい花で、花言葉は「失恋・新しい愛」。

<チューリップ・ホワイトバレー ユリ科チューリップ属>
4/10 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

日本を含む東アジア原産種と、北アメリカ原産種が出回ります。

 

日本にも自生がある花ですが、ガーデンでよく使われるのは北アメリカ原産種が多いようです。

 

春に芽吹き、初夏に楚々とした趣のある花を咲かせます。花期は短い宿根草ですが、野趣のある山野草です。

<チョウジソウ(丁字草) キョウチクトウ科チョウジソウ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

誰もがよく知る春の植物ですが、植物名ではなく、スギナの胞子茎を指す言葉です。スギナは3月中旬に胞子茎である本種を出し、胞子を飛ばします。

 

ツクシは葉緑体を持っていないため光合成は行わず、胞子を飛ばす役目が終わるとすぐに枯れます。ツクシが見られる期間は2~3週間ほどです。

<ツクシ(土筆) トクサ科トクサ属>
4/7 手賀沼

 

 

 

 


日本には全国に冬鳥として渡来し、積雪のない地方の背の低い草地にすんでいます。

 

日本へ着くと群れを解いて、田畑や低い山の林に散らばって生息、3月なかば頃になると再び群れて北へ帰ります。

 

冬鳥なので日本ではさえずりをしません。そこで冬には口をつぐんでいる、それでこの名前で呼ばれるようになったといわれています。

<ツグミ(鶇) スズメ目ヒタキ科ツグミ属 全長24cm>
4/7 手賀沼

 

 

 

 

 

本種は1841年の「古今要覧稿」に掲載されている江戸時代から存在するツバキの古典品種です。

 

白八重咲き品種でも花弁同士の空間バランスが見事な大輪種。花期は3月~4月です。

 

通常の花径は10cm程だが純白に光るように咲く花は花径以上に大きく見えます。

<ツバキ「都鳥:みやこどり」 ツバキ科ツバキ属>
4/10 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

年間を通してシルバー系の美しい葉を楽しめる、南ヨーロッパ原産の常緑低木。

 

海の妖精「クリオネ」に似た 、小さなうす紫色のかわいい花を付けます。

 

古くから痛風の治療薬や利尿剤、咳や喘息の薬として用いられてきました。

<ツリージャーマンダー シソ科ニガクサ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


ヨーロッパ~西アジア原産で黄色の花。地面にツルを伸ばして広がり、葉には白い斑が入ります。日本に野生化したものも見られます。

 

花期は5~6月で、葉腋に数段に渡り長さ15ミリほどの黄色の唇形花をつけます。

 

別名でキバナオドリコソウ(黄花踊子草)とも呼ばれます。

<ツルオドリコソウ(蔓踊り子草) シソ科オドリコソウ属>

 

 

 

 


南ヨーロッパから北アフリカにかけて分布する、常緑多年草のつる性植物です。

 

3月~5月頃に咲く淡い紫色の花は筒状で花びらが五つに分かれています。花よりもむしろ、葉に斑の入る品種がガーデニング素材として親しまれています。

 

この花を身に付けると繁栄と幸福をもたらしてくれるという、古くからの言い伝えがあるそうです。

<ツルニチニチソウ(蔓日々草) キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属>
4/10 あけぼの山農業公園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「4月の花のアルバム⑤」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「4月の花のアルバム⑥」に続きます。


野菜の漢字は難しい! ②

2024-05-23 | みんなの花図鑑

ブロ友さんの投稿を見ると、いろいろな野菜や果物が登場します。

大根、人参、苺などの一部の漢字はわかりますが、大半は漢字が読めないものが多く、悩むことが多々あります。

自分の無知を反省して、今回は野菜や果物の漢字表記について調べてみました。

今回は野菜や果物の漢字表記と写真のあとに読み方を表記しました。まず、写真と漢字表記を見て、読み方を考えていただけるようにしました。

 

 

< 鬼木天蓼>

 

<キウイ  マタタビ科マタタビ属> 

 

 

 

 

 

<木耳>

 

<キクラゲ  キクラゲ科キクラゲ属>

 

 

 

 

 

甘藍>

 

<キャベツ アブラナ科アブラナ属>

 

 

 

 

 

<胡瓜の花>

 

<キュウリ  ウリ科キュウリ属>

 

 

 

 

 

<青豌豆>

 

<グリーンピース マメ科エンドウ属>

 

 

 

 

 

<慈姑>

 

<クワイ オモダカ科オモダカ属>

 

 

 

 

< 苦瓜>

 

<ゴーヤ ウリ科ツルレイシ属>

 

 

 

 

 

<胡椒>

 

<コショウ コショウ科コショウ属>

 

 

 

 

 

<牛蒡の花>

 
<ゴボウ キク科ゴボウ属>

 

 

 

 

 

<胡麻の花>

 

<ゴマ  ゴマ科ゴマ属>

 

<野菜の漢字表記はなぜするの?>

野菜の漢字表記には、言葉の視覚的な表現だけでなく、その野菜の文化的な意味や価値、料理を通じて伝えたいメッセージをより深く理解するための一助となるという目的があります。

たとえば、生菜(サラダ)という表記を見ることで、サラダが持つ新鮮で健康的なイメージを思い出し、日本の食文化の中でのその位置を再確認することができます。

また、野菜の漢字表記には、その野菜の意味や見た目が反映されているものや、当て字にもほどがあるものなど、さまざまな由来や語源があります。

野菜を表す漢字は常用漢字表にあれば漢字で、なければひらがなで書きます。学術的な場合はカタカナで書きます。

 

「野菜の漢字は難しい!②」10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「野菜や果物の漢字は難しい!③」に続きます。

 


野菜や果物の漢字は難しい!

2024-05-20 | みんなの花図鑑

ブロ友さんの投稿を見ると、いろいろな野菜や果物が登場します。

大根、人参、苺などの一部の漢字はわかりますが、大半は漢字が読めないものが多く、悩むことが多々あります。

自分の無知を反省して、今回は野菜や果物の漢字表記について調べてみました。

今回は野菜や果物の漢字表記と写真のあとに読み方を表記しました。まず、写真と漢字表記を見て、読み方を考えていただけるようにしました。

 

<扁桃の花>


<アーモンドの花 バラ科サクラ属>

 

 

 

 

 

<小豆の花>

<アズキの花 マメ科ササゲ属アズキ亜属>

 

 

 

 

 

<石柏>

<アスパラガス キジカクシ科クサスギカズラ属>

 

 

 

 

 

<鰐梨>

<アボガド クスノキ科ワニナシ属>

 

 

 

 

 

<隠元豆>

<インゲンマメ マメ科インゲンマメ属>

 

 

 

 

 

<榎茸>

<エノキタケ タマバリタケ科エノキタケ属>

 

 

 

 

 

<陸蓮根の花>

<オクラの花 アオイ科トロロアオイ属>

 

 

 

 


<蕪の花>


<カブの花 アブラナ科アブラナ属>

 

 

 

 

 

<南瓜の花>

<カボチャの花 ウリ科カボチャ属>

 

 

 

 

 

<花椰菜>

<カリフラワー アブラナ科アブラナ属>

 

<追記>

ブロ友さんから、「横文字名前を漢字に変えてるのが全くわかりません」というコメントがありました。私も全く同感で、洋野菜の名前などをわざわざ漢字に変える必要はないと思い、その理由をAIに聞いてみました。その回答の一部を転載します。

<野菜の漢字表記はなぜするの?>

野菜の漢字表記には、言葉の視覚的な表現だけでなく、その野菜の文化的な意味や価値、料理を通じて伝えたいメッセージをより深く理解するための一助となるという目的があります。

たとえば、生菜(サラダ)という表記を見ることで、サラダが持つ新鮮で健康的なイメージを思い出し、日本の食文化の中でのその位置を再確認することができます。

また、野菜の漢字表記には、その野菜の意味や見た目が反映されているものや、当て字にもほどがあるものなど、さまざまな由来や語源があります。

野菜を表す漢字は常用漢字表にあれば漢字で、なければひらがなで書きます。学術的な場合はカタカナで書きます。

 

野菜の漢字表記、10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「野菜や果物の漢字は難しい!②」に続きます。


4月の花のアルバム ④

2024-05-17 | みんなの花図鑑

4月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。4月に入ると桜を始めとして春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、3月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

歳時記~ダイアリー~さだまさし

 

 

 

オオシマザクラを基に生まれた栽培品種のサトザクラ群のサクラで日本原産のヤエザクラ。野田大桜(のだのおおざくら)と呼ばれることもあります。

 

江戸時代以前からある栽培品種で荒川堤で栽培されていたサトザクラの一つ。樹高は5m程度の高さに伸びる亜高木で、樹形は枝が横に広がる傘状です。

 


八重咲きの大輪の花を咲かせ、花弁の色は淡紅色。花の端が赤く中心は白くなり、花はある程度の集まりをつくり下に向かって垂れて咲きます。

<ショウゲツサクラ(松月桜) バラ科サクラ属>
4/17 手賀沼

 

 

 

 


ヨーロッパに分布するキジカクシ科の多年草です。花期の4月~5月になると、葉の中から花茎を伸ばし、花序に多数の花を咲かせます。

 

 

日本では「球根つりがねそう」「ツリガネズイセン(釣鐘水仙)」とも呼ばれます。


茎に毒を含みギリシャ語の「シラー=害になる」「カンパニュラータ=小さな鐘」が名前の由来です。

<シラー・カンパニュラータ(釣鐘水仙) キジカクシ科ツリガネズイセン属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

南ヨーロッパの地中海沿岸地域原産のキジカクシ科の秋植え球根で、シラーの仲間の中では大型の種類です。

 

美しいブルーの花がピラミッド状に星形の小花を数十輪咲かせます。花色はブルーが一般的ですが、白花もあります。

 

和名のオオツルボは、大きなツルボというのが由来です。鱗茎には有毒成分があり、学名のシラーはギリシャ語の有毒を意味する言葉にちなみます。

<シラー・ペルビアナ(大蔓穂:オオツルボ) キジカクシ科オオツルボ属>
4/27 大堀川

 

 

 

 


林の中や木陰など、あまり日の当たらない場所を好み、地下茎で旺盛に繁殖していきます。

 

春に長い花茎を伸ばして4弁の白い花を咲かせます。英語では「スノーポピー」で白い花を雪に見立てています。

 

花茎5cmほどの花の中心部に黄色の雄しべをつけている姿はケシを想起させます。


<シラユキゲシ(白雪芥子)  ケシ科エオメコン属> 
4/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


古くから親しまれている地生蘭の一種で、日本に自生している多年草です。

 

草丈は30~50cmほどで、5月~6月頃に赤紫や白、ピンクの花が開花します。

 

丈夫で放任で育ち、繁殖力が旺盛で庭植えや鉢植えとして親しまれています。

 

白花シラン、口紅シラン、斑入りシラン等の品種があります。

<シラン(紫蘭) ラン科シラン属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ原産のマメ科の帰化植物です。 茎が地面を這って、葉の脇から伸びる花茎の先に球状に花をつけます。

 

「クローバー」の名のほうがよく知られています。ヨーロッパでは四つ葉のクローバーは幸運の象徴です。


葉が踏まれて傷つけられると、そこから新しい小葉が出て、四つ葉ができることがあります。

<シロツメクサ(白詰草) マメ科シャジクソウ属>
4/19 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


よく見かけるタンポポは、黄色い花ですが、昔から日本にある(在来種)白い花のタンポポです。

 

ただ、繁殖力旺盛なセイヨウタンポポに比べ、最近あまり見られなくなりました。関東地方西部以西〜九州の人家の近くに生えます。

花は全て両性の舌状花からなり、受粉がなくても結実して種子ができます。舌状花の花冠は白く、花柱は黄色くなっています。

<シロバナタンポポ(白花蒲公英) キク科タンポポ属>
4/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

アメリカ南東部のアレゲーニー山脈が原産です。森林地帯や沼地に生え、高さは1.8~3メートルになります。

 

花は花弁が無く雄しべがブラシを思わせるかわいい集合花です。

 

性質が強健で紅葉が楽しめ、暑さ寒さに強い優秀な花木です。

<シロバナマンサク(白花万作) マンサク科シロバナマンサク属>
4/10 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


南イタリア~シシリー島原産の耐寒性多年草です。セラスチウムにはいくつか種類がありますが、園芸では一般的に本種が出回っています。

 

繁殖力旺盛な植物で、初夏に切れ込みの入った5弁の白い花を株いっぱいに咲かせます。

 

和名は葉が全体に白い毛で覆われ、その葉形がネズミの耳に似ていたこと、また食用とされたことによるとされます。

<シロミミナグサ(白耳菜草) ナデシコ科ミミナグサ属>
4/10 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


春にヤマブキ(山吹)の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。

 

花が同じ季節に咲くヤマブキ(山吹)の花に似ていることから名づけられました。

 

果実は、果皮に黒い光沢があります。果実は痩果(そうか)で、4個が集まってつき、9~10月に熟します。

 

痩果(そうか)とは、薄くて硬い果皮の中に一つの種子が包まれている果実のことだそうです。

<シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

小さい花がたくさん集まって咲く手まりのような花姿をしているバーベナ。花の形が桜の花に似ていることから、美女桜(びじょざくら)とも呼ばれます。

 

多くの種類があるバーベナの中でも、本種は、一つ一つの花や花房が大きくナチュラルながら華やかな雰囲気が魅力です。

 

やや半立ち性で、寄せ植えや花壇にも使いやすいバーベナです。2003年に販売開始し、何度も改良が繰り返されています。

<スーパーベナ クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


キンポウゲ科オダマキ属の多年草で、北ヨーロッパからシベリアに広く分布しています。

 

5月から6月ごろ、花茎を伸ばして、長い距のある花を咲かせます。色はピンク、白、黄色、赤、複色など、花色が多種多様です。

咲き方も一重咲きから八重咲き、茎の先に複数輪花を咲かせるタイプまでバリエーション豊富です。

<セイヨウオダマキ(西洋苧環) キンポウゲ科オダマキ属>
4/28 自宅

 

 

 

 

 

オオシマザクラとソメイヨシノの交雑種といわれており、オオシマザクラに似た点も見られます。

 

花期はソメイヨシノと同じかそれよりも少し遅く、春の半ばほどで開花を迎えます。


花は大きく、色は淡紅色であるがソメイヨシノよりやや白くなります。花の縁のほうが淡紅色が強くなります。

<ソトオリヒメ (衣通姫) バラ科サクラ属>
4/10 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


江戸時代後期に「エドヒガンザクラ」と「オオシマザクラ」が交雑してできた園芸品種です。

 

日本には200種以上の桜の品種がありますが、桜の名所と呼ばれる場所に植えられている桜のほとんどがこの桜です。

 

ただ桜といえばこの桜を指すくらい、日本人には馴染みの深い桜です。傘のように広がった枝先に葉が出るより前に花が咲きます。

 

単一品種が大量に植えられたので、春になると一斉に花開き、日本の春を代表する景色をつくってきたのがこの桜です。

<ソメイヨシノ(染井吉野)バラ科サクラ属>
4/10 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

チグリスユーフラテス河流域からエジプトで4000年以上も前から食用として栽培されていたそうです。

 

日本には奈良時代にインドの僧侶が中国を経て持ち込んだと考えられています。

 

ダイズ、ラッカセイ、エンドウマメ、インゲンマメ、ヒヨコマメと共に6大食用豆と呼ばれています。名前の由来は実が空に向けて実るからという説が良く知られています。

<ソラマメ(空豆) マメ科ソラマメ属>
4/19 近所の畑

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「4月の花のアルバム④」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「4月の花のアルバム⑤」に続きます。

 

 

 

 


4月の花のアルバム ③

2024-05-14 | みんなの花図鑑

4月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。4月に入ると桜を始めとして春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、3月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

Easycome 「つつじ」

 

 

サトザクラと呼ばれるオオシマザクラ系の園芸品種の一つで、江戸時代中期以前に京都の仁和寺で生み出されたとされます。(諸説あり)

 

花期はソメイヨシノより遅く、4月中旬~下旬頃に咲き、中心部がやや赤いのが特徴です。

 

八重の桜で白色や黄色、緑色が混じったような色をしています。花が最盛期を迎えるにつれてだんだん赤みが増していくそうです。

 

桜では珍しく緑色の花びらをもち、貴族がまとっていた衣装の色に見立てて命名されました。

本種と花色が近いサトザクラにはウコン(鬱金)がありますが、本種の花弁はより小さくて細長く、開花は本種の方が少しだけ遅いようです。

<ギョイコウザクラ(御衣黄桜) バラ科サクラ属>
4/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

ツツジ科の常緑低木であるツツジの代表的な園芸品種の総称です。日本最古の園芸書「花壇綱目(1681年)」に掲載されるほど古くから栽培されています。

 

開花は4~5月。前年に伸びた枝先に2~3輪ずつ咲きますが、枝数が多いため全体としてはびっしりと花が咲きます。

 

花の直径は3~5センチほど。花先が五つに深く裂けた漏斗型で、上の裂片に濃い紅色の斑点があります。

 

両性花で、雌しべは1本、雄しべは5本。雌しべには毛があります。萼は小型の長楕円形で、これも五つに裂けます。

 

本種は九州南部の産であり、ツツジの名所として知られる同地の火山群「霧島山」にちなんで、名付けられました。

<キリシマツツジ(霧島躑躅) ツツジ科ツツジ属>
4/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ラン科の多年草で、野生ランの一種です。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧2類(VU)にランクされている貴重な野草です。

 

高さ30-70cmの茎の先端に4月から6月にかけて直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につけます。和名は黄色(黄金色)の花をつけることに由来します。

 

花は全開せず、半開き状態のままです。花弁は5枚で3裂する唇弁には赤褐色の隆起があります。

 

葉で光合成を行い栄養分を得るとともに、根に共生している菌類からも多くの栄養を得る植物(部分的菌従属栄養植物)として知られています。

<キンラン(金蘭) ラン科キンラン属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


バラ科リンゴ属の落葉低木で、別名ヒメリンゴ(姫リンゴ)と呼ばれています。中国が原産の果樹で、樹高は5mほどになります。

 

耐寒性が強く、耐暑性は弱い性質です。果実は加工すると美味しく食べることができますが、主に観賞用として親しまれています。

 

開花時期は5〜6月です。品種によって白や薄紅色、濃いピンクなどのリンゴによく似た花を咲かせます。一カ所に5〜7個の花が密集して咲くので見応えがあるのも特徴です。

<クラブアップル(姫林檎) バラ科リンゴ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


ヨーロッパ南部の地中海沿岸域を原産地とするクスノキ科の常緑樹。

 

葉を料理の香づけに、果実を採油に使われ、ローリエやローレルの名前でよく知られています。

 

開花は4~5月で、葉の脇に伸びた短い花序に直径1センチ前後の小花が二輪ずつ垂れ下がって咲きます。

<ゲッケイジュ(月桂樹) クスノキ科ゲッケイジュ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

中国や朝鮮半島に分布する、毎年花を咲かせる多年草です。初夏に花茎を弓状に長く伸ばして10数輪を行儀良くぶらさがって咲かせます。

花はぷっくりハート型にふくらんだ外側の花びらと、その下方から突き出るように伸びる内側の花びらで構成されています。

 

長くしなるような花茎を釣り竿に、ぶら下がるように付く花を鯛に見立てた「タイツリソウ(鯛釣草)」の別名でも親しまれています。

<ケマンソウ(鯛釣草:タイツリソウ)  ケシ科ケマンソウ属>
4/23 柏の葉公園

 

 

 

 


丈夫で毎年よく花を咲かせます。花弁の外側の薄紫と、内側の白と黄色の対比がきれいです。 

 

植えっ放しで楽しめます。チューリップよりはひとまわり小さい可憐なサイズの原種系チューリップです。

<ゲンシュチューリップ・サキサテリス ユリ科チューリップ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


バラ科の落葉低木で、原産地は中国東南部。中国から日本に伝わり、江戸時代初期から観賞用として愛されてきた歴史があります。


開花期は、4月中旬〜5月中旬。花径1cm以下の白い5弁花で、一つひとつの花は大変小さいのですが、集まってドーム状に咲く花序を作ります。

 

その姿が小さな手毬のように見えることから、名前が付きました。

<コデマリ(小手毬) バラ科シモツケ属>
4/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北海道北部及び沖縄を除く日本各地に分布するブナ科の落葉広葉樹。本種はクヌギと並ぶ雑木林の主で、絵に描いたような形のドングリができます。

 

開花は4~5月。雌雄同株で同じ枝に雌雄それぞれの花が咲きますが、雌花は新枝の上部にある葉の脇で数輪が密かに咲くため目立ちません。

 

雄花は多数が集まり3~6センチほどの黄色い紐状になって新枝の基部から垂れ下がります。

<コナラ(小楢) ブナ科コナラ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

北海道から九州まで日本全国の山林や日の当たる原野に自生するモクレン科の落葉広葉樹です。

 

早春に白い花を咲かせ、春の訪れを告げる代表的な里山の花木です。白い花は直径7~10cmほどで、さわやかな芳香を放ちます。

 

名前の由来はゴツゴツした果実の形が握り拳に似ることによりますが、むしろ蕾の方が拳に似ており、蕾を名前の由来とする説もあります。

<コブシ(辛夷) モクレン科モクレン属>
3/27 泉自然公園

 

 

 

 


本種はサントリーフラワーズが開発したムギワラギクで、帝王貝細工の仲間です。

 

光沢ある淡いイエローの花色が特徴で、草姿が丸く美しくまとまります。咲き進むにつれて花の大きさや花色、形の変化が楽しめます。

 

耐寒性が高く、花が長持ちし、室内でドライフラワーのように長く楽しめます。

<コロロジャンボ キク科ムギワラギク属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


宮城県及び新潟県以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布する常緑樹。

 

常緑の小高木で山林や、墓地・寺院などに植えられていることが多い植物です。葉は厚くつやがあり、春に淡黄白色の花を咲かせます。

 

秋から冬にかけて星型の実をつけます。名前は「悪しき実」からついたと言われています。サカキやヒサカキと同様、神仏事で使用される植物です。

<シキミ(樒) シキミ科シキミ属>
4/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

中国南東部、台湾、朝鮮半島に分布するバラ科シモツケ属の落葉低木です。

 

分布域は山地や丘陵の雑木林や、やや岩の多い場所にあり、日当たりの良い場所を中心に自生しています。

 

4月~5月頃の花期になると、前年枝の葉腋から花序を出し、小さな花を多数咲かせます。一つの花序は2~3㎝程度の長さで、3~6個の花を付けます。

<シジミバナ(蜆花) バラ科シモツケ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


ごく当たり前に日本でも自生していまが、元々は中国原産の植物で古くに日本に渡来してそれが野生化したと言われています。

 

開花時期は3~5月頃。茎を斜めに伸ばして、その先に白地に青い斑点が入る花を多数咲かせます。

 

花は短命で一日でしぼんでしまいますが、次々と新しい花を咲かせます。雰囲気としてはアヤメの色を薄くしたように見えます。

<シャガ(射干)  アヤメ科アヤメ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

本州、四国の野山や丘陵地に自生する日本の野草です。半日影の道端、荒れ地、山裾などで見かけることができます。

 

草丈は小さく株に対して大き目な羽状深裂したヒイラギの様な葉が輪生するのが特徴的です。

 

春先にかけて淡い青紫の小さな花を集散して咲かせます。近年野草ブームで乱獲されています。

<ジュウニヒトエ(十二単) シソ科キランソウ属>
4/17 アンデルセン公園

 

<番外編>

わが家のバラ(うさぎのロップ)> 5月13日

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「4月の花のアルバム③」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「4月の花のアルバム④」に続きます。