こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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カラスアゲハ

2022年06月10日 |  ●アゲハチョウ科


カラスアゲハ Papilio dehaanii (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] コクサギ・サンショウ・キハダミ・ヤマシキミ・ユズ・レモン・ミカンなど
[時 期] 4月~9月
※ 開張は約45㎜~80㎜前後のアゲハチョウ科アゲハチョウ亜科に属する蝶の仲間。

日本各地に分布しており、平地~低山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に湿った雑木林・丘陵地・渓流沿いなどで見られる。
翅は黒く、表は緑色~青色の鱗粉に覆われており、とても美しい蝶です。
成虫は花に吸蜜に訪れる個体や、山道などの湿った地面で集団で吸水している場面を良く見かける。
活動時期は春(4-5月)と夏(7-9月)の時期で夏に出現する個体の方が大型になる。
オスの前翅には黒いビロード状の毛がある(性標)、メスにはない。

近似種のミヤマカラスアゲハに良く似ており、同定には注意が必要。
ミヤマカラスアゲハの後翅裏面の縁に並ぶ赤紋の内側には、白い帯状の模様が見られるがカラスアゲハには見られない。
また前翅表面の明色帯ではミヤマカラスアゲハはあまり広がらず、カラスアゲハは上に広がる傾向が強い。







日中に林道の地面に複数のカラスアゲハが吸水していた(北海道)


[カラスアゲハの飼育日記]

 
左:2020年8月 サンショウの葉の上で見つけたカラスアゲハの卵
右;採卵後約1週間で孵化、黒っぽいトゲトゲの可愛い幼虫

 
左:孵化して4日後、緑色に変化してきた(体長:5㎜)
右:孵化から約2週間、自宅のサンショウの葉で飼育中(体長:10㎜)

 
左:孵化してから約1ヵ月、頭部が蛇の様な容姿(体長:35㎜)
右:アゲハの幼虫とカラスアゲハの幼虫

 
孵化してから1ヵ月+1週間でサンショウの枝で前蛹になる

 
孵化してから1ヵ月+10日ほどで蛹化しました


カラスアゲハ 羽化
孵化してから約7ヶ月で立派なカラスアゲハの成虫になりました、とても綺麗です


本日は当ブログにご訪問下さりありがとうございます。
また明日もどうぞ、宜しくお願い致します ・・・ 

キアゲハ

2017年01月19日 |  ●アゲハチョウ科

キアゲハ Papilio machaon
2010年6月 北海道

分布[日本各地] 時期[4-10月] 開張[60-86㎜]
ホスト[セリ科・エゾニュウ・オオバセンキュウ・アマニュウ・ハクサンボウフウ・ニンジン・ミツバ・パセリなど]
写真の個体は山地林道脇にいたキアゲハを撮影。

日本各地に生息するアゲハチョウ科[アゲハチョウ亜科]に属する蝶の仲間。
アゲハチョウ(ナミアゲハ)とともに日本各地でよく見られるキアゲハは平地~山地・市街地まで幅広く分布してる。
アゲハチョウとよく似ているが、キアゲハは名前の通り全体的に黄色っぽく、前翅の付け根が一様に黒色でナミアゲハのような縞模様にはならない。
成虫は4月~10月頃まで、年に2回~4回ほど発生する。
冬は蛹で越冬する、冬型の蛹は-196℃の低温にも耐えられる。


  
左:2011年7月 北海道 キアゲハ Papilio machaon
中:2011年6月 北海道 キアゲハ Papilio machaon
右:2014年8月 北海道 キアゲハ Papilio machaon


[キアゲハの幼虫]

  
左:2齢幼虫 鳥の糞に擬態し天敵から身を守っていると思われます。
中:4齢幼虫 黒色でオレンジ色の斑紋が目立つ。
右:4齢幼虫 脱皮直前の幼虫。

   
5齢(終齢)幼虫 緑色と黒い縞模様、触ると頭頂からオレンジ色の臭覚を出し威嚇する。


2011年7月 北海道 たくさんいるキアゲハの幼虫の中に混じっていた黒いキアゲハの幼虫。
 

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アゲハチョウ(ナミアゲハ)

2016年11月28日 |  ●アゲハチョウ科

アゲハチョウ Papilio xuthus
2013年11月 [羽 化] 北海道産

分布[日本各地] 時期[4-10月] 開張[60-80㎜]
ホスト[ミカン科:サンチョウ・ミカン・カラタチ・キハダなど]
写真の個体は飼育個体の羽化したアゲハチョウを撮影。

日本各地に生息するアゲハチョウ科[アゲハチョウ亜科]に属する蝶の仲間。
日本で「アゲハチョウ」といえば本種のナミアゲハを挿すことが多い。
ナミアゲハはアゲハチョウとも呼ばれ、アゲハチョウ科のグループの中でも最大級の大きさを誇る日本を代表する蝶。
近似種のキアゲハと良く似ているが、羽の色や模様が違う(アゲハチョウは前翅前縁付近に3本の縞模様がある)ので区別は容易。
住宅地でも寄生植物があれば都心部でも普通に見られる。北海道では道央・道南には多く見られるが道北・道東では稀である。


  
左:終齢幼虫の正面顔、きっとこの模様も何かの意味があるのでしょうね。
中:横から撮影した終齢幼虫
右:体を触ると臭覚と言うくさい角を出し、身を守っている。


 
2014年7月 北海道 アゲハチョウ Papilio xuthus 終齢幼虫
自宅庭での飼育個体、サンショウの樹を丸裸にしてしまう幼虫。


 
寄生されていたアゲハチョウの蛹と寄生蜂 


[アゲハチョウの飼育]

  
左:アゲハチョウの卵(サンショウなどの葉の上や裏に一つずつ産卵します)
中:羽化直後の1齢幼虫(3㎜)、右端には羽化して空になった卵の殻があります。
右:2齢幼虫 (5㎜)1齢~4齢までは天敵から身を守る為に鳥の糞に擬態していると思われます。

  
左:3齢幼虫(13㎜)体に白い帯が目立つ様になる。
中:4齢幼虫(23㎜)食欲旺盛でサンショウの葉をどんどん食べる、白帯もはっきりとしている。
右:5齢幼虫(28-45㎜)終齢幼虫とも呼ばれ幼虫の最終形態型です、色彩も緑色になります。

  
左:前蛹(蛹に成るための準備をしています)
中:蛹化(蛹には褐色型と緑色型があります)
右:羽化直後の蛹、中にはもう立派なアゲハチョウがいて羽の模様などが透けて見えてきます、こうなると羽化もまもなくです。
 

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エゾヒメギフチョウ

2016年03月10日 |  ●アゲハチョウ科

エゾヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi yessoensis
2011年4月 北海道

分布[北海道] 時期[4-6月] 開張[30-43㎜]
ホスト[ウマノスズクサ科:オクエゾサイシンなど]
写真の個体は日中に林の斜面に咲くカタクリに吸密に来たヒメギフチョウを撮影。

日本では北海道にのみ生息するアゲハチョウ科に属する蝶の仲間。
低山地~山地にかけて分布し産地は局地的で個体数もあまり多くない。
環境省レッドリストでは[準絶滅危惧(NT)]・北海道RDBでは[希少種]として指定されている。
日本のヒメギフチョウは本州に生息するものと、北海道に生息するものに別れています。
北海道に生息するヒメギフチョウは北海道亜種として[エゾヒメギフチョウ]と呼ばれています。

アゲハチョウよりも小型で毛深い。早春、天気の良い日中に林内をヒラヒラと飛翔し、カタクリやエゾエンゴサク
などの花に吸密に訪れる。[スプリング・エフェメラル]早春にのみ成虫が出現する昆虫の代表種でもある。
また[春の女神]として人気が高いのもこのエゾヒメギフチョウです。
エゾヒメギフチョウは前翅下側付け根から1本目の黒帯が本州産よりも発達し幅が広く、上方2本の黒帯と接続し[Y字]に
なることが多い。また尾状突起が本州産よりも北海道亜種の方が短い。



2010年5月 北海道 エゾヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi yessoensis
初めて自分で見つけて撮影した記念すべき [春の女神] 第一号 
この時は何度も様々な場所を探し続け、ようやく出会えた感動は今も尚心に残り、いい思い出になっている ★(*^-゜)⌒☆Wink! 



2010年5月 北海道 エゾヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi yessoensis
このポイントでは割と安定して発生しているようだ。



2012年4月 北海道 エゾヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi yessoensis
毎年同じポイントで撮影しているエゾヒメギフチョウ、この日も日中カタクリに吸密に来た個体を撮影。


[エゾヒメギフチョウ雌雄の腹部先端]

 
左:♂の腹部先端・・・茶褐色の毛で密に覆われている。
右:♀の腹部先端・・・黒色で、写真の様に交尾個体は腹部先端に硬い[交尾板]をつけている。
※ [交尾板]とは・・・交尾した♀が他の♂と浮気をしないように、♂が粘液で自作した硬い殻を♀の腹部先端につけたもの。


[エゾヒメギフチョウの飼育]

 
左:2012年5月 採卵・・・オクエゾサイシンの葉の裏には複数の綺麗な卵が、まるで真珠の様に綺麗。
右:2012年5月 孵化直前の卵・・・孵化直前、パール色の卵は綺麗なメタリック色に。

 
左:2012年5月 孵化・・・約2ミリ程度の小さな幼虫が一斉に産まれました。
右:2012年5月 初齢幼虫・・・体長約5ミリ、餌を食べ終わると皆同じ向きで休憩中。

 
左:2012年5月 幼虫・・・7ミリ程度になった幼虫、写真右側に脱皮した殻がぶら下がっている。
右:2012年5月 幼虫・・・この頃になると横に黄色紋が目立ちかなり毛深くなって来た、つんつんと体を刺激すると頭から臭覚を出すようすを撮影。体長13ミリ

 
左:2012年5月 幼虫・・・18ミリ前後になった幼虫。数日後38ミリ前後にまで育つ。食欲は非常に旺盛。
右:2012年6月 前蛹・・・少し縮まり蛹になる準備を始めた。

 
左:2012年6月 蛹化・・・孵化から約20日、早いペースで蛹になったエゾヒメギフチョウ。
右:2012年6月 蛹化・・・緑色から黒茶色になったエゾヒメギフチョウの蛹。かなり硬い殻に覆われている。葉の裏や地面・枯葉裏などで蛹になる。

 
左:2013年2月 羽化・・・年を越してようやく羽化して来たエゾヒメギフチョウ。
右:2013年2月 成虫・・・羽化して、縮んだ羽を広げ立派な成虫へ。


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オナガアゲハ

2016年03月09日 |  ●アゲハチョウ科

オナガアゲハ Papilio macilentus
2012年6月 北海道

分布[日本各地] 時期[5-9月] 開張[75-85㎜]
ホスト[コクサギ・サンショウ・ミヤマシキミ・ミカン科など]
写真の個体は日中に林道の湿地に吸水に来たオナガアゲハの♂を撮影。

日本各地に生息するアゲハチョウ科に属する蝶の仲間。
平地~山地にかけて広く分布するアゲハチョウよりやや大きめの黒い蝶オナガゲハ。
毒を持つジャコウアゲハに非常に似ているため、擬態していると考えられている。
♂の後翅前縁には性標と呼ばれる白紋があるのが特徴で、羽化時は白いが時間と共に黄色味を帯びてくる。
カラスアゲハに似ているが、本種の方が翅がやや細い為区別は容易。
オナガアゲハは年2回[5月~6月・8月~9月]発生。
夏には吸水集団を形成し、秋になると花から花へ駈けるように飛ぶ。蛹で越冬する。



2011年7月 北海道 オナガアゲハ Papilio macilentus
山地の花に飛来したオナガアゲハを撮影。



2010年6月 北海道 オナガアゲハ Papilio macilentus
山地の林道で採集したオナガアゲハの♂の個体。♂の後翅前縁にある白紋が特徴(性標)です。


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アオスジアゲハ

2014年10月23日 |  ●アゲハチョウ科

アオスジアゲハ Graphium sarpedon
2012年7月 沖縄県

分布[本州・四国・九州・沖縄] 時期[5-10月] 開張[60-80㎜]
ホスト[クスノキ・タブノキ・シロダモ・ヤブニッケイなど]
写真の個体は地面で静止しているアオスジアゲハを撮影。

本州以南の平地~山地に生息する蝶目・アゲハチョウ科に属する大型の美しい蝶。
都心部や公園・照葉樹林などでも普通に見られ、クロタイマイとも呼ばれる。
翅は黒色で、前翅と後翅に青緑色の帯が貫いている。この帯には鱗粉がなく、鮮やかなパステルカラーに透き通っている。
ちなみに、青帯をまったく欠く変異個体が発見されたことがある。翅斑は雌雄ともによく似ているため、雌雄の同定は生殖器で判断するのがよい。
成虫は年3~4回発生する。飛び方は敏捷で飛翔力が高く、樹木や花のまわりをめまぐるしく飛び回っていることが多い。
雄は初夏から夏にかけて水辺に吸水集団を形成する。
アゲハチョウ類には珍しく、静止時には通常、翅を閉じて止まるが、翅を開いて止まることがないわけではない。
蛹はクスノキの葉を似せた形状をしている。一般のアゲハチョウ類と違い、幹ではなく葉に蛹を形成する。越冬態は蛹。



2012年7月 沖縄県 アオスジアゲハ Graphium sarpedon
1枚目の画像と同じ個体のアオスジアゲハ。



2011年7月 [羽 化] 本州産 アオスジアゲハ Graphium sarpedon
友達のmokoさんから頂いたアオスジアゲハの蛹から無事に羽化しました。


[アオスジアゲハの蛹]


※ 画像をクリックすると拡大します。


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