こんちゅう探偵団

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ジョウザンシジミ

2023年05月19日 |  ●シジミチョウ科


ジョウザンシジミ Scolitantides orion (北海道)

[分 布] 北海道
[食 樹] エゾノキリンソウ・ホソバノキリンソウ・アオノイワレンゲ・イワレンゲなど
[時 期] 5月~8月
※ 開張は約22㎜~28㎜前後のシジミチョウ科シジミチョウ亜科に属する蝶の仲間。

北海道に分布しており、低山地~山地に生息し局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に低山地~山地帯の日のあたるガレ場や林縁・渓谷沿いなどで見られる。
国内では北海道のみに分布する小型の蝶で、春型と夏型が見られる。
成虫は年2回発生し、5月~8月頃に見られる。越冬形態は卵。
春型は黒地に青白色の鱗粉が発達、夏型はやや大型で黒化する。
和名は、ジョウザンシジミが北海道の札幌市南区定山渓で初めて発見されたことによる。




翅の表面は濃い藍色でとても美しいジョウザンシジミ


 
 
 
 
 
 
北海道のジョウザンシジミ


[ジョウザンシジミの飼育記録]


5月30日 採卵

 
6月3日 孵化

 
左:6月6日 幼虫2㎜
右:6月13日 幼虫4㎜

 
左:6月16日 幼虫8㎜
右:6月26日 蛹化

 
7月7日 羽化


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ミヤマカラスシジミ

2022年06月29日 |  ●シジミチョウ科


ミヤマカラスシジミ Strymonidia mera (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] クロウメモドキ・エゾノクロウメモドキ・キビノクロウメモドキ・クロツバラなど
[時 期] 7月~8月
※ 開張は約27㎜~32㎜前後のシジミチョウ科シジミチョウ亜科に属する蝶の仲間。

日本各地に分布しており、低山地~山地に生息し個体数は普通。
成虫は日中に丘陵地~山地帯の落葉広葉林の林縁や渓谷沿いなどで見られる。
北海道では黒松内以南の渡島半島に局地的に分布する。
成虫は年1回発生し、7月~8月頃に見られる。越冬形態は卵。
翅の表面は黒褐色で、オスの前翅には丸い性標が見られる。
また裏面の模様は地域などによって若干の変異があるようです。
※ 近似種のカラスシジミに似ている。



自宅で飼育したミヤマカラスシジミ


[ミヤマカラスシジミとカラスシジミの比較写真]

 
左:ミヤマカラスシジミ・・・翅に見られる白い線は点々と途切れる
右:カラスシジミ・・・翅に見られる白い線はつながっていて、後翅裏の白い線がW字型になっている(黄色矢印)


[ミヤマカラスシジミの飼育記録]

 
左:ミヤマカラスシジミの卵
右:孵化して間もない幼虫(2㎜)

 
左:体長5㎜のミヤマカラスシジミの幼虫
右:体長7㎜のミヤマカラスシジミの幼虫

 
左:最後の脱皮を終えて終齢幼虫となる
右:前蛹

 
左:蛹化(正面)
右:蛹化(側面)


ミヤマカラスシジミ 羽化


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スギタニルリシジミ

2018年04月21日 |  ●シジミチョウ科

スギタニルリシジミ Celastrina sugitanii
2020年4月 北海道

分 布[日本各地] 時 期[3-5月] 開 張[22-26㎜]
ホスト[ミズキ・キハダ・トチノキなど]
写真の個体は日中に山地で見つけた、スギタニルリシジミを撮影。

日本各地に生息するシジミチョウ科[シジミチョウ亜科]に属する小型の蝶の仲間。
北海道では平地~山地まで広く分布いているが、産地は局地的で個体数も少ない。
近似種のルリシジミに似てる為区別点は下の画像を参照下さい。
春に出現するスプリングエフェメラルの代表種として知られ、その美しい姿は
長い冬の幕開けを鮮やかに飾ってくれる。

翅の表は♂では暗紫色で、♀は綺麗なスカイブルーとなり外縁が黒く縁取られている。



2020年4月 北海道 スギタニルリシジミ Celastrina sugitanii
[このポイントではスギタニルリシジミばかりが見られます]



2017年4月 北海道 スギタニルリシジミ Celastrina sugitanii
[日中に山道の脇では局地的にスギタニルリシジミが見られます]



2012年4月 北海道 スギタニルリシジミ Celastrina sugitanii
[手に乗ってくれたスギタニルリシジミ]


[スギタニルリシジミとルリシジミの区別]


左:スギタニルリシジミ・・・黄色丸印の黒点2個がつながる。
  分布は局地的で、ごまだら模様は全体的に大きくはっきりしている。

右:ルリシジミ・・・黄色丸印の黒点2個は離れる。
  分布は各地に普通で、ごまだら模様は全体的に薄く小さい。


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ヒメシジミ

2017年01月26日 |  ●シジミチョウ科

ヒメシジミ Plebejus argus
2013年7月 北海道

分布[北海道・本州] 時期[6-7月] 開張[27-30㎜]
ホスト[オオヨモギ・ヨモギ・ナンテンハギ・マアザミ・イワオウギなど]
写真の個体は日中草原にいたヒメシジミを撮影。

北海道・本州に生息するシジミチョウ科[シジミチョウ亜科]に属する小型の蝶の仲間。
北海道では平地~山地まで広く分布いているが、産地はやや局地的ですが生息地では割と多くの個体がみられます。
翅表は雄と雌では色彩が事なり♀は暗茶色で♂は鮮やかな青紫色をしています。
翅裏は薄い青白い色彩ではっきりとした黒紋が綺麗に並んでいます、前後翅外縁付近には橙色の太い帯が見られます。
本州では、地域にもよりもますが湿地の減少と共に生息地が狭められている貴重な蝶です。


  
左:2013年7月 北海道 ヒメシジミ Plebejus argus [生息地は局地的だが個体数は多い、花で吸密中のヒメシジミ]
中:2013年7月 北海道 ヒメシジミ Plebejus argus [平地の草原にいた♀のヒメシジミ]
右:2013年7月 北海道 ヒメシジミ Plebejus argus [標高500M以上のヒメシジミの生息地にて撮影した♂の個体]


  
左:2016年7月 北海道 ヒメシジミ Plebejus argus [標高800M以上の高地で撮影]
中:2016年7月 北海道 ヒメシジミ Plebejus argus [葉の上で休む♂のヒメシジミ]
右:2013年7月 北海道 ヒメシジミ Plebejus argus [高地の草原にいた♂のヒメシジミ]


  
左:2011年7月 北海道 ヒメシジミ Plebejus argus [平地の道路脇の小さな生息地]
中:2009年7月 北海道 ヒメシジミ Plebejus argus [住宅地の小さな草原にいたヒメシジミ]
右:2009年7月 北海道 ヒメシジミ Plebejus argus [山地の草原にいたヒメシジミ、多数の本種が飛び交う]


[ヒメシジミの生息地]

  


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リンゴシジミ

2017年01月25日 |  ●シジミチョウ科

リンゴシジミ Fixsenia pruni
2012年6月 北海道

分布[北海道] 時期[6-7月] 開張[27-30㎜]
ホスト[エゾノウワミズザクラ・シウリザクラ・スモモ・ウメなど]
写真の個体は日中スモモの葉の上にいたリンゴシジミを撮影。

国内では北海道のみに生息するシジミチョウ科[シジミチョウ亜科]に属する小型の蝶の仲間。
以前は道東・道北を中心に分布していたシジミチョウですが、近年では札幌市内でも複数の生息地が
確認されるようになった種で、主に低山地~山地に生息し河畔や民家周辺でも見る事が出来ます。

リンゴシジミは午後に活発に活動し、食樹付近の花に吸密に来る姿を見る事が出来ます。
翅裏は黄土色で前翅・後翅の外縁付近には白く縁取られた黒紋が綺麗に並んでいます。
またその黒紋の外側にはオレンジ色の鮮やかな帯が特徴的です。


  
左:2012年6月 北海道 リンゴシジミ Fixsenia pruni
中:2012年6月 北海道 リンゴシジミ Fixsenia pruni
右:2012年6月 北海道 リンゴシジミ Fixsenia pruni


 
2016年6月 北海道 リンゴシジミ Fixsenia pruni [生息地で見つけたリンゴシジジの蛹]
ホストの下草や付近の草の茎で、体をくくりつけて蛹化しています。
ゴツゴツとしており、鳥の糞の様な容姿です。


[リンゴシジミの卵]


スモモの枝の股に産卵されたリンゴシジミの卵


[リンゴシジミの蛹]

  
スモモの樹の下の笹の葉で蛹化していたリンゴシジミの蛹


[リンゴシジミ羽化]

 
2012年6月 蛹から羽化したリンゴシジミの新成虫


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トラフシジミ

2016年12月16日 |  ●シジミチョウ科

トラフシジミ Rapala arata
2011年6月 北海道

分布[日本各地] 時期[5-8月] 開張[28-34㎜]
ホスト[リンゴ・フジ・クズ・ナツハゼ・キハダ・ミズキ・トチノキ・シナノキなど]
写真の個体は日中に林道の地面にいたトラフシジミを撮影。

日本各地に生息するシジミチョウ科[シジミチョウ亜科]に属する蝶の仲間。
平地~山地の渓流沿い・二次林などの環境などで普通に見る事が出来ます。春型と夏型がある。
翅裏は灰色の地色に太い白帯が特徴的で他種との区別は容易。
この翅裏のしま模様からトラフと名が付いた。
翅表は黒色の地色で、♂は中心が青紫色に輝き非常に綺麗な蝶です。
蛹で越冬し翌春に羽化、春~夏にかけて年2回発生します、寒冷地では5月頃に羽化し年1回発生します。


 
左:2015年5月 北海道 トラフシジミ Rapala arata
右:2011年7月 北海道 トラフシジミ Rapala arata


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コツバメ

2016年12月15日 |  ●シジミチョウ科

コツバメ Callophrys ferrea
2010年5月 北海道

分布[日本各地] 時期[4-5月] 開張[23-27㎜]
ホスト[ホザキシモツケ・エゾノシロバナシモツケ・ヤマブキショウマ・アズキナシ・ツツジ類など]
写真の個体は日中に林道で見つけたコツバメを撮影。

日本各地に生息するシジミチョウ科[シジミチョウ亜科]に属する蝶の仲間。
北海道では全域に分布し春一番に出現するシジミチョウ。
翅は全体的に茶色の鉄色で、胴体は体温を保温するため毛で覆われている。
まだ雪の残る北海道では早春にその姿を見る事が出来ます。
年1化で春にのみ発生する小型のシジミチョウです。その容姿は原始的でまるで氷河期の生き残りの様です。





左:2011年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 標高200M前後の林道で撮影
中:2015年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 枯れ枝と似ているので同化して見つけづらいコツバメ
右:2012年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 体中は、もこもこの毛で覆われる





上:2012年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 標高200M前後の林道で撮影
左:2011年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 標高800M前後で撮影
右:2014年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 春のヒメギフの生息地にて


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カラスシジミ

2016年12月14日 |  ●シジミチョウ科

カラスシジミ Strymonidia w-album
2011年7月 北海道

分布[日本各地] 時期[6-8月] 開張[29-30㎜]
ホスト[ニレ科:ハルニレ・オヒョウ/バラ科:スモモ・ウメなど]
写真の個体は日中にヒメジョオンで吸密するカラスシジミを撮影。

日本各地に生息するシジミチョウ科[シジミチョウ亜科]に属する蝶の仲間。
北海道では主に7月~8月に平地~山地でごく普通に見られるシジミチョウです。
成虫は年1回発生し、日中に生息地の花に良く訪れる姿を見る事が出来ます。

表面の模様は無地で♂はカラスの様に一様に黒色で前翅には性標と呼ばれる薄い斑紋が見られる。
翅の裏側は茶褐色で、はっきりとした『W型』の白線があります、後翅外縁付近は太い橙色帯が特徴的です。


  
左:2011年7月 北海道 カラスシジミ Strymonidia w-album
中:2011年7月 北海道 カラスシジミ Strymonidia w-album
右:2011年7月 北海道 カラスシジミ Strymonidia w-album


[カラスシジミの飼育]

 
幼虫:2012年5月 [ハルニレの葉の上にいた幼虫を採集し飼育してみました]


  
前蛹:2012年6月 [少しづつ色が変化して蛹になる準備を始めます]


 
前蛹:2012年6月 [お尻の部分?を葉にくっつけていよいよ蛹になる様です]


 
蛹化:2012年6月 [蛹になりました、小豆色で中央に白い点線模様が見えます、回りには毛が生えています]


 
羽化:2012年6月[成虫が羽化しました。左が大きい個体で右が小さい個体でした


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ゴイシシジミ

2014年03月15日 |  ●シジミチョウ科


ゴイシシジミ Taraka hamada (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] ササコナフキツノアブラムシ・タケツノアブラムシなど
[時 期] 5月~10月
※ 開張は約10㎜~17㎜前後のシジミチョウ科アシナガシジミ亜科に属する蝶の仲間。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し局地的で個体数は普通。
成虫は日中に丘陵地~山地帯の落葉広葉林の林縁や渓谷沿いなどで見られる。
白地に黒い碁石模様が特徴的。あまり日の当たらない笹藪などで林縁で良く見られる。
幼虫は完全肉食性で笹に寄生するタケツノアブラムシなどを食べる。
成虫はタケツノアブラムシが分泌する蜜を吸い、花を訪れる事はない様です。
年により発生量が異なり、見られる年とほとんど見られない年とがある。










北海道のゴイシシジミ


[ゴイシシジミの生息地]

 
※ 画像をクリックすると拡大します


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カバイロシジミ

2014年01月23日 |  ●シジミチョウ科


カバイロシジミ Giaucopsyche lycormas (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] クサフジ・ツルフジバカマ・ヒロハクサフジ・ナンテンハギなど
[時 期] 6月~8月
※ 開張は約26㎜~31㎜前後のシジミチョウ科ヒメシジミ亜科に属する蝶。

国内では北海道・本州(青森県北部)に分布し、クサフジなどの食草の多いエリアで見られるが局地的で個体数も少ない。
平地~低山地に生息し、草原を代表する蝶の一種で、近年都市化が進み産地は局地的になってきています。
カバイロシジミは海岸や河川敷付近の開けた日当たりの良い草原を好み、日中日が差すと良く飛んでいる姿を見る事が出来ます。
雄の翅表は青色で縁は黒い、雌は青色部分が雄に比べ小さい為、縁取る黒色が特に大きくなる。
雌雄共に翅の裏は違いはほとんどないようですが、基部の部分の青味が雄の方が強く出る傾向があります。
カバイロシジミの名前の由来は翅の裏面が樺色(カバイロ)をしているので、この名がついたとか。
また翅を閉じた様子がシジミ貝の内側ににていることからシジミチョウの名前が付いている様です。
北海道ではクサフジを食草としているが、北海道南部ではヒロハクサフジを食草としているそうです。



クサフジの生える草原にて(北海道南部)



海岸で見つけたカバイロシジミ(北海道南部)




海岸のクサフジ・ヒロハクサフジの群落で見られたカバイロシジミ(北海道南部)



ここはエゾヒメシロチョウと混生する希少ポイントでした。



写真の個体は乾燥する開けた小さな草原を飛んでいたカバイロシジミを撮影。


  
カバイロシジミ Giaucopsyche lycormas 



カバイロシジミの生息地 北海道


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