長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

〽️夕日も早く 落葉どき 梢の風に…

2023年11月24日 12時21分24秒 | お知らせ
月歴神無月も十日を過ぎまして、二十四節気では小雪。
新暦では11月30日、来週木曜日の宵の16時より、
東京の日本橋蛎殻町にございます日本橋公会堂(日本橋劇場)にて、
伝統長唄伝承の会の演奏会がございます。

この演奏会は、重要無形文化財「長唄」の総合認定保持者(つまり人間国宝)の先生方が、毎年、後継者の育成とわざの伝承を目的として研修事業を行いまして、その成果を発表する演奏会で、今年度で13回目を迎えます。



有り難いことに、私も研修生としてお教えを賜り、本年は、二世杵屋勝三郎 作曲の大薩摩物『忍車/しのびぐるま』に出演させて頂きますことと相成りました。

この忍車は、安政五(1858)年十月の、江戸市村座の歌舞伎の一場面で、北条時頼の時代の鎌倉が舞台です。作者は河竹新七…後の黙阿弥です。
初演時、七代目 市川團十郎が盗賊の出立ちで、暗闘(だんまり/暗やみの中で手探りで戦う状態を芝居仕立てにした歌舞伎の立廻りの上演形式の一つ)を勤めたとのことです。

歌舞伎舞台の書き割りが目に浮かぶ、山深い…いかにも深山幽谷の雰囲気を表した合方や、「通い小町」でお馴染みの深草の少将の百夜通いにかけた歌詞も唄い込まれている、短いながらも山賤(やまがつ)が登場するお芝居の世界観を、見事に音で表現した、素敵な曲です。

お時間叶いましたら、是非お越しくださいませ。
お切符など徳桜も扱っておりますので、ご連絡頂けましたら嬉しく存じます。
当日の番組は16時30分頃より

越後獅子(えちごじし) ※囃子入り
娘七種(むすめななくさ) ※囃子入り
忍車(しのびぐるま)
神田祭(かんだまつり) ※囃子入り

以上4曲が演奏されます。



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