長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

吹く風険し

2024年05月06日 03時22分59秒 | ベランダ実記
5月5日はこどもの日だ! と言うことで、旧Twitter界隈では、昭和の頃の懐かし子どもTV番組の映像がタイムラインを賑わせていた。
旧暦とのダブルスタンダード生活を愉しむ私は、今日はまだ月暦三月廿七日なのだからして、端午の節句とは笑止なり…と、殊更こどもの日らしき話題を呈じようと、早くもすくすくと育ちつつある今季次世代アゲハチョウの幼虫近影を投稿してみむとするなり。



この葉っぱには既に産み日が違う複齢の二種類の幼虫が居りますが、小さい方の2匹は、つい2日前の5月3日に…



網目越しに揚羽蝶のお母さんが、



複数の旧居に託していったものです。
夕方から余りに強風になったので、飛ばされるのは自然の作用とて仕方あるまい…と自然にすべてを委ねるアゲハチョウ放任主義を貫く私も、些か気が咎めて、スツールの陰に植木鉢を移動させたのでした。
すると、向きを変えた実生からの2年目の小振りのレモンの苗木に…



三つ子ちゃんが飢餓地獄に落ちぬよう、移住出来る大きさまで育つのを見守らなくては…



実は昨夏、ご報告出来ぬままにいたのですが、増えすぎる幼虫たちをかつえさせぬ為、幼虫の食欲を案配しつつ二鉢ずつ買い足しておりますうちに、新たに7本のレモン樹をベランダに投入いたしておりました。
植木屋さんは「楽しめるのは来年になりますが…」と、結実めあての購入とお感じになったようでしたが、花屋さんにも檸檬の木にも申し訳ない…違った意味での食用なのでした…
…と言う訳で、ご説明が長くなりましたが、5月1日撮影、ラフマイヤー種の花の様子。佳い香りが致します。



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雄々しき虫

2023年10月13日 17時55分55秒 | ベランダ実記
 夕暮れ時に、檸檬の枝先でキッパリと世界を睥睨する青虫が居た。



彼の視線の先が気になって…



ベランダの結界である網の先なので、巧く撮れなかった幼虫の後ろ頭。
恐らく、彼が羽化した後の住処である、井の頭公園の御殿山雑木林を見ているものと思われる。

咲き初めた金木犀の香を愉しむが如き、こうべの上げようも頼もしく、
幼虫の無事と未来の棲み処の安寧なるを願う。



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さなぎの季節

2023年05月21日 10時14分32秒 | ベランダ実記
新年度からの公事、私事に紛れ、旧暦の三月尽(今年は新暦5月19日でした)も瞬く間に過ぎ、迚ても気に懸かっていることも出来ぬまま、
今春、最初の幼虫たち10匹君中、最後の一匹が今朝がた青虫になり、三日ほど前に前蛹化した最初の1ぴきが先ほど、無事サナギに脱皮しました。



朝9時頃↑



↑10時過ぎ。あっという間の早業です。

レモンの樹の枝でそのまま蛹化するのが、今季の傾向らしく、



↑今朝がた前蛹化したもう一匹。
いつもならモグモグと、一心不乱に蚕食する忙しない他の青虫も何となく姿が見えず、
陽射しは日中の暑さを予感させるものの、シーンとした檸檬の日曜日のAM風景でした。

新しい卵もそろそろ孵化しそうです。


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つゆのひぬま

2023年04月14日 10時41分01秒 | ベランダ実記
 このところ一日の最低気温が10℃を超えているので、そろそろ本格的な昆虫たちの季節が到来したのでは…

 ♪気は早やモミジ…(長唄「越後獅子」の一節)ならぬ新緑の、気がせくので今朝も5時半に目が覚めてしまいました。



 下のほうから釣り鐘が姿を見せ…つまり、鈴蘭が徐々に花開いておりますのに目を止めると、なんと!
 葉先に朝露がこぼれていて、尚いっそう可憐。

  〽つゆのひぬまの スズランの…(改作…(;^ω^))
 文楽で以前はよく通しで上演していた生写朝顔日記の歌、そしてまた、上村松園画伯の深雪の絵を想い出しながら。



 写真だけは撮って纏める間もないまま、当家では昨日7番目の越冬サナギが巣立っていった模様。
 (すっきりした脱け殻が、ベランダに遺されておりました)
 今週の火曜日に三頭ほど羽化したのですが、一頭は何故か翅が伸びず羽化不全に。





 ロールスロイスの女神さまのように翅がたなびいております。
 レモンの花がようよう咲いたので、ポカリスエットよりは…と、蜜が吸えるか心配。






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そは誰人の子なるぞや…

2023年04月06日 09時09分35秒 | ベランダ実記
おはようございます。
昨日は清明でした。
今日が入学式の皆さまは、おめでとうございます。
昨晩早く寝てしまい、ふと、何とはなしの胸騒ぎに目が覚めました朝七時半。



スズランの花芽は雨後の筍のよう。
毎日どんどん伸びます。
ふと網戸側に目をやると、アゲハチョウが強風にあおられハタハタしておりました。
こは、如何に…Σ(・ω・ノ)ノ



把握しております十数匹の越冬サナギの所在を確かめますと、皆スヤスヤと春眠中。
さては、どこかで密かに蛹になって、この春、いち早く無事羽化したか…と思うと感慨深いものです。

ちょこちょこ歩むうしろ紐
♪さても優しき童べと 顔しけじけと打ち眺め

♪そは、たれびとの子なるぞや…

…切禿(きりかむろ:長唄に二種類ある『土蜘/つちぐも』のもう一つの方の曲)の一節。

♪月の澄む 軒端にかかる ササガニの…

本日は、旧暦令和五年、閏の二月十六日。
夕暮れて望月が出るとかや。

風雲急を告げる春の嵐の到来か、薄曇りの朝陽のなかで旅立つ健気な蝶が一匹。
皆さま、今日もお気をつけてお過ごしくださいませ。
檸檬の花も咲きそうです。



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5年目の快哉

2023年04月04日 10時32分02秒 | ベランダ実記
令和婚を祝すために探していた鈴蘭の鉢植えの運命を、密かに案じて下さった方はいらっしゃいますでしょうか、

↓昨年度末、3月29日(水)のスズラン近影。



今年の新芽は何やら恰幅がよいなぁ…と思っておりましたら、
三日見ぬ間の四月馬鹿の朝、おや、随分瑞々しく育った…と、写真を撮る間も無く過ごして、昨日4月3日(月)近影↓



今年もノボタケで元気に育ちそうだなぁ…と嬉しく思っておりましたが、お水遣りの今朝……‼️
何と、花芽らしきものが顔を覗かせておりますょ(*>∀<*)

5年目の奇跡でしょうか、
よく育ったものであります。
無事に花開きますように…

【追伸】
今季の越冬サナギはお寝坊さんです。
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十日夜を過ぎて

2022年11月04日 09時19分51秒 | ベランダ実記
おはようございます。
昨晩は十日夜(とおかんや)でありました。
旧暦の10月10日の夜で、豊穣なる秋の収穫をお祝いする祀りの日です。
"その日に山に帰る、田の神を送るために、餅を供える"と、ものの本にありましたから、季節の替り目が実感できる頃だったのでしょう。



明けて今朝、今季最後の鯨ちゃん2匹のうち最後の一匹がミドリくんに変身しておりました。





ご参考(?)までに昨日の様子↓




今年は6月から9月まで、おおよそ4か月も気温30度の日が続き、今日も20度近くまであるようですから、昆虫たちには有難い気候。



11月2日火曜日(十日夜イブ)に先に緑ちゃんに脱皮したミドリくん。
冬が来る前に、早う蛹になってたもぅ…





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