むすんで ひらいて

すべてが帰着するのは、ホッとするところ
ありのままを見て、気分よくいるために

光のうつろい

2014年10月25日 | 日記

今、少し陽が和らいできました。

下のプールは、さっきまで、Bintang(ビンタン)ビール片手にサングラスの、西洋人若者グループでにぎやかでしたが、代わって中国人ファミリーで和んでいます。 

 

バリ島のアルバムⅡです。

 

今日15:30の、ホテルの回廊

 

 

昨日、部屋の扉を開けたら、ヤシの木が、影絵のように存在を際立たせて、闇に溶けていくところだった。

 

 

クタのビーチを、日が落ちるまで、スミニャックのオべロイホテルまで歩いた。

 

お父さんと女の子が、並んで。

 

 

 


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バリの街角で

2014年10月24日 | 日記

感動する光景は、たくさんある。

でも、写真を撮ることは、ほんの少し。 

たいていは、カメラを向けるより、ただただ、その時間、その場を楽しんでいたいと思ってしまうから。

 

それでも手元に残ってくれた、今週のバリの、ささやかなアルバムです。

 

 

サヌールのホテルから、ビーチに続く道を歩いていくと、仏さまに出会った。

頭の上から水が流れていて、そこに西日が射し、なんとも平和な空間だった。

反対から歩いてきた、片言の日本語を話す欧米人の女性も立ち止まって、逆光だね。。と言いながら、わずかな時間だけど一緒に写真を撮った。

後ろの門に、「HIDDEN PARADISE」(桃源郷)と書かれている。

覗いてみたいけど、閉まっていた。

でも、もしかしたら、こっち側のことを言ってるのかもしれない。 

 

Iikくんの家の門(二つあるうち、主に使われているほう)にも、仏さま。

 

「カフェ・バトゥジンバル」の日曜の朝。

テラスに、地元のお菓子や食事、服の出店が並び、にぎわうサンデーマーケット。

午前中の市場でしか出会えない、大好きなお菓子を見つけた。

甘いもち米に、ココナッツとシロップ少々をふりかけてよそってもらい、固めて小袋に切り分けてあるほうは、持ち帰り用にした。

 

デンパサールにある、地元の人に人気の、お魚料理がふんだんなレストラン「チアンジュル」。

大衆食堂的な雰囲気が、どこか懐かしい。

安心して食べられ、味もしっかりしていて、おいしい。

特に、魚のスープにほっとした。 久しぶりに味わい、出汁っていいなぁ、と思う。

 

「Bali Bakery」にあんぱんがあったので、頼んでみたら、ナイフとフォークがついてきた。

お砂糖の味が、日本と少し違い、ぐっと甘め。

 

ホテルの敷地内にあるガジュマル。 左下に写っているのがコテージ。 一周、63歩。

山で、これよりさらに大きいのを見た時は、一瞬怖さを感じ、宇宙観がリセットされた。

 

ビーチ沿いの、地元の商店。

 

 

夕方、あちこちで串焼きの煙が上り始める。

 

帰ってきて部屋の入口に立つと、コウモリが舞い、太く低く、のんびりに聞こえる虫や、ユニークな声のヤモリが鳴き、もうひとつの朝が来るところだった。

 

 

 


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バロンさまとトランス

2014年10月23日 | 日記

ヒンドゥー教でない人からは、たいてい「大変だなぁ。」という感想を聞くけれど、子どもの頃からどっぷり浸かってしまえば、当たり前な日常なんだろうなぁ。と思う、宗教儀式。

アグン家では、ひと月に6度くらいの割合で行われる。

それに、南国の夜は外でまったり話しやすいから、行事終了後、めいめいがビュッフェ形式で料理をよそい、庭のあちこちに座って夕食をとり、そのまま朝まで集っている。

最初のうち、わたしは、「終わるの何時?」とIikくんに聞いていたけれど、3回目になると、「わからないよ。たいてい・・・」と答えていた意味に納得。

解散時間は、その時の呼吸次第で決まるのだった。

 

先日の満月の夜は、午後4時からバロン (聖獣)のお面を8年ぶりにお取替えする儀式の後、再び夜が更けてから、深夜2時過ぎまで、満月のお祈りが行われた。

わたしも、奥さんからいただいたクバヤに着替え、庭先に荘厳さと日常が溶け合っているのを感じた。

 

お家の門の正面で迎えてくれる、象の神様。 

 

その先の境内に、バロンさまのお供え物が並べられていく。

 

お経が唱えられ、厳かに儀式が進んでいくと、Iikくんのお父さんに異変があった。

急に身体が震えだし、咳き込み、顎がガクガクし、しばらくすると、バタン!と後ろにのけぞり返ってしまった。

後ろの男性に抱き留められたまま、ほとんど意識もないようなので、「これは大変!救急車を呼んだ方が・・・」と、周りの人が動かないのにヤキモキしていると、お父さんは押し返されて、今度は前後に揺れながら、小刻みに唇を震わせ、何かをつぶやき始めた。

 

その時、奥さんがそっと、「トランスよ」と、おしえてくれた。

今、彼が、神様から降りてくるお告げを伝えているという。

 

それがひと段落すると、男性たちが足元のおぼつかなくなっているお父さんの両脇を抱えて立ち上がらせ、剣を抜いて右手に握らせ、バロンさまにすり寄って、お顔の前で、それを振りかざすしぐさをした。

そうして、ようやく、8年間祀られてきたバロンさまのお面が外された瞬間だった!

少し前に話していた、ふっくらと温和そうな女性が突然、目の前で悲鳴を上げ、泣き叫びながらのけぞり、倒れそうになったところを、駆け寄った男性に受け留められた。

あの悲痛な叫びは、どこから来るんだろう。

8年間心を委ねてきたものから切り離された衝撃、彼女がとても母性的な雰囲気の、3人の女の子の母親で、その日もみんなが懐いて周りに身を寄せ合っていたことと、感応のしやすさ。 は、関係しているかもしれない。

ふたりの、どこか別のところとつながって見える意識の状態は、その跡に新しいお面が取り付けられ、聖水がかけられて納まるまで続き、どちらもまた、何事もなかったように戻ってきた。

 

今、まさに取り外されるところ。

 

新しく、赤いお顔の、ピカピカのバロンさまが就任。 

おひげに、お花も飾ってもらって喜んでるみたい。

ちょうど、夕陽が射してきた。

 

人々も頭に聖水をふりかけて、祈りを奉げる。

 

今まで祀られてきたバロンさまは、額の宝石を取って、そのまま埋められた。

奥さん、「わたしに、ちょうだ~い」と、日本語。

 

部屋に帰ってから、窓越しの満月に、手を合わせた。

この地球から、どのくらいの人が、いつも同じ月を見上げてるんだろう。

 

 


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少年は、すべてを糧にして

2014年10月16日 | 日記

今、泊まっているホテルの一階にある、サヌールのBali Bakeryで書いています。

 

先日のIikくんの誕生日は、親しくなったホテルの人に送ってもらい、クタのBali Bakeryで買ったケーキを届けに行った。

日はもう暮れていて、彼と甥っ子くんは懐中電灯を手に、翌日の儀式に備えて、観賞用の鶏20羽ほどを庭から少し奥まった池のほとりに移しているところだった。 

コケコケッ、ひよこピーピ―と、にぎやかな池の反対側で、奥さんが落ち葉を焚いている。

仕事が終わって、お茶と一緒に出されたのは、夕方彼女が買ってきたという、やっぱりBali Bakeryのケーキだった!

偶然かと思ったら、この街では、一番上等なケーキがあるから、いつもそこに決めているということだった。

何かの時に、ふたりがティラミス好きだと話していたけれど、彼女が行った時は売り切れていて、代わりにブラックフォレストのホールケーキにしていたので、わたしが、違う種類のピースを詰合せた中にティラミスがあることを喜んでくれた。

 

外のテラスでケーキを囲んでおしゃべりしていると 、思いがけず先日の謎が解け、感動したことがあった。

数日前、車にバイクがぶつかった時、後ろの座席で、Iikくんの上の息子さん(10歳)が、両目からツーっと涙を流していた。

キリッとした表情を見るぶんには、怖いからでもなさそうだし、その時、わたしはどうしてかわからなかった。

隣で、7歳の弟は、キョロキョロ落ち着かなさそうにしているし、親戚のチョコパンくん(チョコレート色の肌に、ぽっちゃり感がパンダに似ている9歳の男の子)は、少し事態が落ち着いてくると、ハプニングが起こったことにわくわくしているようで、どちらも子供らしい反応に思えたのに。

 

その時のことを、奥さんが、彼は、「家の車を壊したヤツなんか、なぐってしまえばいいのに」と言い、怒っていたのだと説明してくれた。

そうか、大人たちは運転していた人をただ助けていて、自分は車で待つように言われ、何もできず、悔しさともどかしさで涙していたのだ。

わたしは、ずいぶん前に仕舞い込んだものを、目の前に広げて見せられた気がした。

 

たしかに、大人は、なぐらない。

自分の物への被害より、加害者であってもケガをしていれば、まず彼を助けることを優先する。

社会で助け合って生きていくためには、それで正しいのだと思うけれど、あからさまに、原始的で健やかな怒りを感じていた少年に、

「ああ、男の子だ」

と、思った。

家族を守ろうとし、誇りを高く保ちながら、外で起こっている、大人の調和した世界とに葛藤している。

彼の無表情に流れていた二筋の涙の跡は、さなぎに入ったひびのようなものだ。

 

そして、それはまた、両親に守られている空間があるから、噛みしめる余裕のある、恵まれたことでもあるんだ。

もし、子供のうちから、精神的、あるいは経済的に、素の感情を感じることが許されない環境だったら、この段階を飛ばして処世術を身に着け、その時は一見大人のように賢く見られるかもしれないが、きっと後から、それは埋め合わせの必要なひずみとなって現れる。

 

幸い、彼は車の中で、時間は短くても母親に気持ちを聴いてもらい、涙をそのまま流せていた。

Iikくんの誕生日、彼の子供も、そういう痛みをちゃんと味わい、内と外のつながりを探りながら、育っている。 

 


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今、在ることに感謝 ~ Thanks God! ~

2014年10月07日 | 日記

5日の朝、Iくん一家と車で海へ向かう途中、信号待ちをしていたらバンッ!っと右後ろに何か当たったような衝撃。

車は、3列シートの6~8人乗りだったので、一瞬「何かな?」とわからないくらいだったけれど、Iくんが「なーにやってんの」(何度も日本に来たことがあるので、日本語)と言いながら、慌てて開けたドアの先に、人が倒れているのが見えた。

え、バイクぶつかった。。? 通勤途中で寝ぼけていた模様、他に要因は見当たらない

車はへこんで修理が必要。 

ドライバーの男性は、指の骨を折り、全治一か月。

それで済んだことに、「Thanks God!」だったね。と、手を合わせる。

インドネシアは、救急車が来るのに45分くらいかかるそうで、その場にいたひとが彼を病院に連れて行き、私たちも後から様態を確認しに行った。

そんなことがあって、浜辺へ着いた時には、もう儀式は終わっていたけれど、子供たちや犬、Iくんはしばらく泳ぎを楽しみ (儀式のしめくくりに、身を清める意味もあるという)、わたしと彼の奥さんは、浜辺のホテルのカフェで一息ついた。

テラスから。 テントの下にIくん、犬、親戚の子、海から上がって休憩中。

 

このホテルは、彼らがオーナーだそうで、わたしも3年前、たまたまガイドブックに載っていたレストランの写真がキレイだったので、夕食に訪れたことがあった。

ここで軽い朝食をいただいてから、まだおなかを空かしている子供たちを連れて、お昼を食べに、彼の友人の窯焼きピザ屋さんへ。

ピザ作りの実演を見ている子供たちがかわいいので、写真をさりげなく撮りに行ったつもりが、みんな整列。

白いTシャツの男の子、昨日泣いてたけど、すっかり元気。 隣がお兄ちゃん。 賢そう。

真ん中の親戚の子(この日ふたりいた)、いつもまるまる笑顔、Tシャツにプリントされてるパンダにそっくり。

ピザが焼きあがる度に、後ろの鐘がカーン!と鳴らされる。

 

夕食は、パンやケーキが日本のデパ地下のように並んでいて、安心して寛げるので好きな、Bali Bakery というカフェへ。

ショートケーキ(約223円)は、甘さこってりだけど、イチゴたっぷりでおいしかった。

7日は、Iくんの誕生日というから、お礼も込めてここのケーキを持っていこう

 

6日、 タクシーの運転手さんに、地元の人の行く、おいしいお店を聞いて連れて行ってもらった。

たしかに満員で、選べるおかずも多く、野菜を多めにつけてもらい、これで33500ルピア(約299円)。

その場でミキサーにかけて作ってくれるマンゴージュース、15000ルピア(約134円)。

 

 

水、AQUA1.5Lは、5000ルピア(約45円)

今日のおやつ、ミルククリームのビスケット9000ルピア(約80円)

 

 

 

前日、サラスワティの儀式の前に、庭先を掃き清める上の男の子。

白い男性の正装は凛々しく、女性のそれ、クバヤは華やかで美しく、空気がキリリとひきしまって感じられる。

 

 

  

 

 

 

 


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