むすんで ひらいて

すべてが帰着するのは、ホッとするところ
ありのままを見て、気分よくいるために

はじめてのYouTube

2022年08月11日 | 日記
1週間前にYouTubeをはじめました🐣

わたしは電子書籍より紙の本が、パソコンの前より海の見えるベンチの方が心地いいので、動画編集の基礎や、YouTubeのしくみを独学で覚えていくのに、もどかしい日々を過ごしていました。

また、録音も友人とならおしゃべりは尽きないのですが、ひとりで話すと留守番電話に伝言を吹き込んでいるような所在なさがあって、何度もやり直しをしました。

画像は、できるだけ自分で撮った写真を使いたいので(サクッとスマホですが)、綺麗なものを見ると、「これをこんな風に表現したい」とイメージがたくさん湧いてきます。
でも、実際にそれを完成させるまでの手順はたくさんあって、圧倒されてしまいます。

それでもなんとか、今夜2作目ができました。

視聴して下さった方に、少しでもホッとしてもらえるような動画になるよう、少しずつ改善をしていきたいと思っています。

明日の17時に、ブログの記事を朗読する動画を上げますので、お時間の許す時にまた聞いていただけたら、うれしいです😌💗

後ほど、リンクを載せる予定です。
よろしくお願いします🌝🌟





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これは 奇跡だよ

2022年06月26日 | 日記
佳奈さんは、いつも行っているカフェの店員さんだった。
彼女は普段、逞しかったり、まったりしてるけど、お店にいる時は柔らかい笑顔と歌うような声でもてなしてくれる、お日さまのようだった。

彼女が半年前に転職した後も、わたしたちはLINEで連絡を取り合っていて、先週ランチとお茶をしながら近況を話すことになった。
これまでも何度かそうだったけど、お腹が満たされて食後のコーヒーの頃になると、どちらかから、結局はそれにつられてふたりとも、これまで抱えていた想いが解けていって涙ぐんでしまうことがよくあった。
レストランでも、カフェでも。

40代後半になった彼女は、一年半前から、やっぱりカフェ時代に常連のお客さんだった25才年上の彼と、先のない、ゆえに純粋な、おつき合いをしている。

馴れ初めは、彼女がテニスを始めたがっていた時に、長年レッスンを続けている徹さんがコートに誘ったことだった。
二人ともかつての結婚相手と上手くいかなくて、何十年も一人の、時々は子供さんと過ごす生活に馴染んでいた。

数か月後、恋愛の気配を感じてわたしが聞いた時には、まだ、
「そんなんじゃないよー」
と、ケラケラ笑っていた彼女だったけど、ある時、急に彼と連絡がつかなくなって、ひどく取り乱していた。

年齢と独り暮らしのこともあって、何かあったんじゃないかと思った彼女の、
「新聞とってない?」
と、わたしに聞いた目は真剣で、それはもう家族を案じる緊迫感だった。

死亡欄を気にしていたのだ。
結局は、忘れっぽい徹さんが携帯の電源を2日間切りっぱなしにしていて、そのことに気づいていなかった、という落ちだった。
でもそれを機に、彼女は自分の恋愛感情を公開した。

この前、彼が、
「この出会いは奇跡だ。こんなに長く女性と向き合ったことはなかったから」
と言ったそうだ。
学生の頃、7年おつき合いをしたことのある彼女にしてみれば、1年半はまだ短いものだから、少しおどろいた。
徹さんには40代の息子さんもいて、若い頃は一般的な家庭生活を送っていたのに、それはカタチばかりで、奥さんと話すことはほとんどなくなっていったという。

世の中にそういうご夫婦はたくさんあるにしても、71才になって、ありのままを見せて、ただ、今を共にしていられる異性と巡り会えたことは、わたしにも人生捨てたもんじゃないなと思わせてくれる。
だから、彼にとって、
「生きててよかったな、って思えるんじゃないかな。最後にそんな人と出会えるなんて。徹さん、幸せよね」
と言ったら、佳奈さんは、
「そうかな」
と、マックのテラスでたちまち目を潤ませた。

奇跡と言った徹さんだけど、彼女の話を聞いていると、彼はそんなに思われてることを普段なんでもなく思ってるみたいだ。
真っ只中にいる時、わたしたちはそのことの貴重さに気づくとあんまり苦しくなってしまうから、少し焦点をぼかしているのかもしれない。
だから、他人にはわかったり、それが続かなくなった時の本人が初めて実感する、なんてことが多いのかも。

間接的に、やさしい翻訳者を通して、今置かれてる状況をおしえてくれる誰かがいたら、もっとわたしたちは、爽やかな喜びの内にいられるのだけど。






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今はたんたんと歩いています

2018年05月05日 | 日記

おげんきですか。

気持ちのいい新緑の季節ですね。

 

わたしは今、人生の激動期というか、おどろくこと、幸せを実感すること、

ほんとうにたくさんのことと向き合っていて、それらをひとつひとつ越えていくのに精一杯です。

いつかこの経験を実にして、少しでも周りの人の力になれたらと思っています。

そして表現できる余裕を持てたら、また何かを物語りたいと思います。

 

しばらく空けてしまっていますが、訪ねてくださってありがとうございます。

書いていない時でも、読んでいただいた方と心のどこかでつながっていることは

いつも気にかけています。

たのしく、しあわせな時を過ごしていてください。

また

 

先日歩いた長野県白馬、姫川源流のフクジュソウ(福寿草) 

 

 

 

 

 

 

 

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ささやかな、おいしいやりとり

2017年12月16日 | 日記

ふつうに、しあわせ

買ってきたみたらし団子に網の焼き目がついてるのを見てそう思った

 

毎週木曜日の習い事の先生が、家に来るたび手作りの

あんぱんやウインナーパン、蓬おはぎやマンゴーケーキなんかを持ってきてくださるので、

わたしも作り方をおそわってラムレーズンケーキを焼き、友達の家を訪ねる時の手土産にした

 

昨日はお布団をベランダいっぱいに干していたら、お隣の奥さんが

蜜柑農家に嫁いだ友達からたくさんもらったから。と、ぷっくり大きな蜜柑をおすそ分けしてくれた

来年引っ越すことになるかもと話したら、何度かありがとうねと言われ

そうか、わたしの生まれた年に両親もお隣さんもここへ越してきて

わたしにとっては海外にいる時も東京にいる時も、いつも最後に帰ってくる場所だったなと想い返した

 

生きるって出会いと別れとわかっていても、愛着を持ったものから離れるのはいつも切ないな

部屋に戻ってきてから、なんだか急に涙が出そうになったので

そわそわ階段を上って父の使っていた衣類を片づけて、パタパタお布団をはたいた

 

終わりがあるから尊さに気づく

今年もあと2週間ばかり

ささやかな、おいしいやりとりを続けていこうっと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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閉まってたけど

2017年11月15日 | 日記

バリ島に住む友人のヴィラに滞在したのは2年8か月ぶりだった

部屋には友人の描いた絵が飾られたり、窓に網戸が取り付けられたりして前より快適になり、

チェコやオーストラリアからの長期滞在者たちが寛いで暮らしていた

 

耳と笑顔の大きな白い犬プトゥ、風のように動く猫のプスパ、顔なじみの人たちとの懐かしい再会、そして変わらない風景

一方で、17年前から15回ほど行き来してきた思い出の場所に新しいお店やホテルが建ち、初めて知り合う人たちもいて、

離れている間に流れていたもう一つの時間とつながる想いがした

 

昨日、幼稚園から子供を連れて帰る途中の友達から電話をもらった

「わたしも代わって」と受話器の向こうで話し始めた女の子は、

「明日クッキー焼くから家に遊びに来たら

おもちゃもたくさんあるよ

電車にいくつ乗ったらこられる?

 

虫が入ってくるからドアは閉めとくけど

鍵は開けとくから」

と、ちいさなしっとりした声で言った

 

わたしは先週父の一周忌を終えたところで、

それまで父から遠ざかっていくように感じていた時間が

つかの間の一年を境に、また会える時へ少しだけ向きを変えた気がした

閉まっているドアに鍵がかかっていないことを知らされたみたいに

 

 

 

 

バリの一日は以前の滞在と同じく鶏の目覚ましで始まった

体調をくずした一日を除いて友人と朝、旅行者や海外からの移住者と気さくにおしゃべりできるカフェに出かけた

いくつかのメニューを試してお気に入りになったのはフラットホワイトという珈琲

 

 

父母、息子さん三人で営む屋台は、彼らの調和した動きが心地よく、テーブルはいつ行ってもほぼ満席だった

夕食時、野菜炒めと炒めご飯にしようと考えながら、屋台の集まる市場に入った

 

 

 

 

 

 

 

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