【鼠宿】ねずみじゅく
【街道名】北国街道
【設置】1623年(元和9年)
【廃止】1871年(明治4年)
【指定史跡】ー
【場所】長野県坂城町南条
地図
鼠宿は、北国街道の上田宿と坂木宿の間宿でした。
真田氏が南条村と称していた金井村以南の地を鼠宿村と改め、宿場として造成した松代藩が設けた私宿です。
藩主の参勤交代・領内見分、藩士の日常出張等の宿泊・休憩の接待や
藩の荷物の継ぎ立てに当たらせ、口留番所を設けて人や物の出入りを取り締っていました。
本陣(御茶屋)・脇本陣・問屋・馬宿・一般旅人の休憩する茶屋などが並び、賑わったという。
旧北国街道
国道18号線沿いに残る旧北国街道。
ここに1622年(元和8年)に真田信之が松代入城したことを契機に南条村を鼠宿村と改称したのを始まりとする
松代藩私宿の扱いで間宿とした鼠宿があります。
水路には鞍掛橋や一里塚橋などの名前の付いた橋が架かっています。
案内看板
北国街道一里塚公園として整備された旧北国街道に設置された案内看板です。
芭蕉付句塚と万葉歌碑
案内看板からほど近い場所に會地早雄神社があります。
この入口に芭蕉付句塚と万葉歌碑があります。
會地早雄神社
別名「ねずみ神社」と呼ばれる神社です。
太鼓橋
この橋は、はたして渡って良いのか悪いのか…遊び心をくすぐられる橋です。
当然ながら遊び心で造られたものではないはずなので、ここは見るだけにしておきます^^;
岩鼻
それにしても、いつ見ても凄い崖地です。
岩鼻と呼ばれるこの地は、上田藩と松代藩の境界でもあり、
坂城の横吹坂と並ぶ街道一の難所と言われています。
参勤交代の際には、飛脚を立てて無事を国許へ伝えるほどであったようです。
和合城
そして、岩鼻の上には村上氏が坂城や本拠地を守るために利用した和合城跡があります。
この和合城跡は狼煙台の役目も果たした場所です。
鼠の地名は「不寝見(ねずみ)」で、狼煙台があったところという説もあります。
眺望
ここからの眺めは、御覧の通りすばらしい見晴らしです。
真下には鼠村の様子が見えるので、街道を行き交う様子も見えますよね。
和合城を鼠宿側から登り、下塩尻側へ下り国道18号から旧北国街道を見ながら一周して来ました。
寒さに弱いデジカメはこの冬初のご機嫌斜めのバッテリー残量無しの警告を発し、
寒さにも強い一眼レフカメラは旧北国街道へ入ったところでメモリーカードの残量が無くなるという
二台のカメラ体制にもかかわらず、残念ながら鼠宿での撮影は存分には出来ませんでした。
…という訳で、ちょっと物足りないレポートとなりました。
令和2年12月6日訪問