モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

晩春の鳥海山祓川(2024年5月26日)

2024年06月09日 | 鳥海山/祓川

鳥海山の登山口のひとつ、祓川(はらいかわ)に私は初秋以降はよく行くが、
春や初夏はほとんど訪ねたことが無かった。
それはたぶんこちらの登山ルートは積雪が多く、夏遅くまで雪渓が発達しているためだ。
私の登山は花や紅葉が目当てなので、雪ばかりの時期の祓川にはさっぱり寄り付かなかった。

今日は素晴らしい晴天だったので、秋田側の鳥海山をめいっぱい愉しもうと思い、やって来た。
通常ならば山腹を巡るだけで終わるが、たまには高所の祓川も見ようと思った。
多くの皆さんは祓川には花立牧場から入るものだが、私は猿倉から堰口経由で入ることが多い。
今日も猿倉から入った。
途中のお花園湿原からはブナの木に包まれた鳥海山が見えた。




タムシバ
 


(右上)ウワミズザクラだろうか。

ムラサキヤシオ


ズダヤクシュ



猿倉口ルートの登山口は雪で塞がれたままだった。




 

(右上)ミズバショウ


祓川キャンプ場までやって来た。




ミヤマスミレ
 


(右上)ノウゴウイチゴ


祓川の駐車所に到着。

マルバマンサク



オオカメノキ



祓川ヒュッテ手前から竜ヶ原湿原の西側を廻る散策路に入ってみた。

散策路から湿原と鳥海山を望む。




鳥海山の西半分。




西端にある稲倉岳。




東を望むと横手盆地と遠く焼石岳。




ミネザクラ
 



竜ヶ原湿原(標高約1180m)は入り口に立っただけ。




ここには秋にまた来るだろう。


以上。

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カテゴリー「鳥海山/祓川」の目次

2023年12月25日 | 鳥海山/祓川

(記事の配列は訪ねた年に関係なく、月日の順に並べ、降順とした。)

深まる秋の鳥海山康新道往復・後編。(2019年10月16日)

深まる秋の鳥海山康新道往復・前編。(2019年10月16日)

New 2023年10月14日、鳥海山北面紀行(4)

New 2023年10月14日、鳥海山北面紀行(3)

New 2023年10月14日、鳥海山北面紀行(2)

New 2023年10月14日、鳥海山北面紀行(1)

鳥海山・祓川斜面で紅葉狩り(2021年10月10日)

鳥海山祓川ルートは紅葉してるかな。後編。(2022年10月9日)

鳥海山祓川ルートは紅葉してるかな。前編。(2022年10月9日)

秋の日に急遽、また鳥海山。(2021年9月29日)

紅葉の鳥海山康新道。後編。(2015年9月27日)

紅葉の鳥海山康新道。前編。(2015年9月27日)

終日晴天、鳥海山山頂まで。後編(2021年9月20日)

終日晴天、鳥海山山頂まで。前編(2021年9月20日)

鳥海山祓川周辺の花(2022年9月5日)

鳥海山祓川ルート途中挫折(2022年9月5日)

New 晩夏の鳥海山祓川ルート3(2023年8月30日)

New 晩夏の鳥海山祓川ルート2(2023年8月30日)

New 晩夏の鳥海山祓川ルート1(2023年8月30日)

晩夏の鳥海山・祓川から。3(2021年8月17日)

晩夏の鳥海山・祓川から。2(2021年8月17日)

晩夏の鳥海山・祓川から。1(2021年8月17日)

久しぶりの鳥海山、ただし途中まで。後編。(2013年8月11日)

久しぶりの鳥海山、ただし途中まで。前編。(2013年8月11日)

チョウカイフスマを見に鳥海山へ。2(2015年7月11日)

チョウカイフスマを見に鳥海山へ。1(2015年7月11日)



2015/07/11 康新道からツートップ(左・七高山、右・新山)を望む。



2019/10/16 康新道から稲倉岳を望む。



2015/07/11 御田の雪渓を下る。


以上。

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2023年10月14日、鳥海山北面紀行(4)

2023年10月28日 | 鳥海山/祓川

(本頁は「鳥海山北面紀行(3)」の続きです。)

仮称、康の断崖の下には中島台から伸びあがった樹海が広がり、
対岸には稲倉岳が聳えている。
個人的には絶景だと思っているが、皆さんはいかがだろうか。





 














断崖からの扇子森方面を眺める。




そして鳥海山本体に繋がる。




今回、中島台上部斜面の紅葉はいい色づきだなと思った。
なお今回の登山はここまでとし、10時なのでまだ早いが、握り飯を食べたら、引き返すことにした。


下山路、タッチラ坂を下りて行くと、祓川や赤滝方面の紅葉が奇麗だった。

赤滝方面の紅葉



竜ヶ原湿原。建物は左が祓川神社跡の小屋、右が祓川ヒュッテ。



折角来たので、赤滝にも寄ってみた。行く途中の湿原の紅葉はとても奇麗だった。


赤滝入り口の紅葉



途中の紅葉



キンコウカの草紅葉
 

                                         マルバマンサクの紅葉

赤滝全体



赤滝向かいの滝
 

                                               赤滝


帰り道。通称、奥山放牧場で見かけたススキの群生。
ここは鳥海山の見える場所だが、残念ながら雲に包まれてしまったので、ススキのみ。













以上。

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2023年10月14日、鳥海山北面紀行(3)

2023年10月27日 | 鳥海山/祓川

(本頁は「鳥海山北面紀行(2)」の続きです。)

七ッ釜から先、ちょっとした岩場みたいな場所を乗り越えると、

目の前に鳥海山(七高山)がドーンと現れる。

康新道分岐点から鳥海山を仰ぐ。



このまままっすぐ登れば、氷の薬師や舎利坂を経て、七高山の山頂に至るが、

へそ曲がりの私はいつも右に分岐する道を選んでしまう。
こちらは康新道と言って、七高山から北に伸びるカルデラ壁稜線を登るルート。
やや遠回りで後半は壮絶な登りになるが、展望は最高のルートだ。
ケルンの積まれた台(うてな)に至ると、いつも素晴らしい眺めに魅せられる。

台(うてな)に到着。 

 

                                         ハクサンシャジンの枯れ花

にかほ方面の眺め



ここからは稲倉岳もちらっと見えた。
早朝は雲に隠れて見えなかったので、心配したが、見えてよかった。




台から見た鳥海山。七高山のかげから新山が見えて来た。







康新道からの鳥海山のながめを続ける。







北東側の眺め。奥の方に見えるのは八塩山。




それから渓谷のようになった場所を歩くので鳥海山は見えなくなるが、また現れたら、
双耳峰に変わっていた。左が七高山(2229m)、右が新山(2236m)。







すぐに断崖絶壁に到達する。

この場所、なんと呼ぶかわからない。仮に「康の断崖」とする。

断崖絶壁越しの双耳峰



断崖を彩る草紅葉のうち、黄色いものは鳥海山の固有種、チョウカイフスマだった。




チョウカイフスマをアップで。

 



断崖の魔女、いや草紅葉をいろいろ。

ミヤマキンバイ



このイワウメには残り花が付いていた。




イワウメ
 

                                            イネ科


シラネニンジン



イワブクロ



北側の断崖絶壁。




下の樹海は奇形ブナが屯する中島台。




鳥海山北面紀行(4)」へ続く。

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2023年10月14日、鳥海山北面紀行(2)

2023年10月26日 | 鳥海山/祓川

(本頁は「鳥海山北面紀行(1)」の続きです。)

行く手に鳥海山の山頂部がちらちら見えて来ると、坂道(タッチラ坂)も終わりに近づく。
手前の樹木も紅葉していて、嬉しい気分になった。

賽の河原手前の紅葉






賽ノ河原は、年によっては9月まで雪の残ることがある。本ルートでは、有数の雪渓だ。

 今年は8月30日には完全に消えていた。 ⇒ こちら参照。
 昨年(2022年)は9月5日にもまだ残っていた。 ⇒ こちら参照。

賽ノ河原を目の前にして、これから辿るルートをなぞってみた。

賽ノ河原雪渓跡地を登ったら、次は御田、康ケルンのある鞍部を越えると、七ツ釜、そして・・・

 






雪渓跡地を
登り切ってから、上から眺めると・・・

(厳密には下山時に見た景色)



雪渓跡地付近の紅葉。今回はこれが最後の樹木紅葉となった。




樹林を潜って、更に進むと、草原に出る。此処では、いっときだが、木道を歩く。

ここは御田の下の草原で、夏場は花が多かった。




いよいよ七合目・御田に到着。




少し登ると、池塘がよく見えて来る。




ここからはにかほ市の下界も見えるが、個人的には白い針のように立つ風車が気になる。
今登る斜面は、真夏まで雪渓に覆われていた。
斜面を登り切ったと思ったら、目の前にまた新たな斜面が現れた。




斜面には岩がゴロゴロ転がっていて、とても歩きにくい。

昨年9月5日はここで足が反乱を起こし、えらく難儀した記憶が有る。
斜面上部から来し方を振り返る。先ほど歩いて来た御田の草地や祓川の竜ヶ原湿原が見える。




上向きの矢印を越えたら、猿倉からのルートが合流する。

 

                                             康ケルン

そこには康ケルンがあり、すぐ下に避難小屋もある。

この先、雪渓が融けた跡地に草原が広がっている。
ここには鶯平という名が付いているようだ。

鶯平のながめ。右奥の山は八塩山。



足弱の私はいつもここで長休みとなる。
それが終ると、七ッ釜の奇観になる。

七ッ釜。溶岩が浸食された渓谷。



七ツ釜の渓谷と鳥海山を一緒に撮るのは至難の業だ。

溶岩のうねりの中を登って行く。

 



御田から七ッ釜、康新道分岐にかけて見かけた草紅葉や実姿などを列挙。

チングルマの草紅葉



アオノツガザクラの実姿
 

                                          チョウカイアザミの古花

ハクサンシャクナゲの秋姿



エゾオヤマリンドウの残り花
 
                                         ミヤマアキノキリンソウの残り花



鳥海山北面紀行(3)」へ続く。

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