モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

カテゴリー「鳥海山/鉾立・秋」の目次

2023年12月17日 | 鳥海山/鉾立・秋

鳥海山には複数の登山ルートがある。
本カテゴリーでは秋田県側、にかほ市の鉾立を起点に登った記録(時期は九月~十月)を扱っている。




(記事の配列は訪ねた年に関係なく、月日の順に並べ、降順とした。)


密命を帯びて秋の鳥海山へ。(2015年10月18日)

紅葉と初冠雪の鳥海山へ。(2017年10月5日)

鳥海山稜線の草紅葉。(2020年10月2日)

鳥海山草紅葉紀行・前編(2022年9月29日)

鳥海山の紅葉はどうだろう。(2014年9月27日)

New 鳥の海は干上がるのか。番外編(2023年9月8日)

New 鳥の海は干上がるのか。2(2023年9月8日)

New 鳥の海は干上がるのか。1(2023年9月8日)

初秋の鳥海山・鳥の海編(2021年9月3日)

初秋の鳥海山。時には山頂まで。後編。(2016年9月3日)

初秋の鳥海山。時には山頂まで。前編。(2016年9月3日)


2015/10/18 長坂道から鳥海山と鳥の海を望む。



2014/09/27 鍋森



2017/10/05 鉾立上の紅葉と鳥海山初冠雪


以上。


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鳥の海は干上がるのか。番外編(2023年9月8日)

2023年09月30日 | 鳥海山/鉾立・秋

(本頁は「鳥の海は干上がるのか。2」の続きである。)

今回は猛烈な風に追い立てられるようにして下山した。
賽の河原まで下がったら、日が差すようになったが、風はまだ強かった。
県境を越えたら、不思議と風が止んだ。
朝、登る時は薄暗くてよく見えなかった草花を帰り道で撮影した。

ミヤマアキノキリンソウ



ウゴアザミ




 
                                          マイヅルソウ実


ミヤマヘビノネゴザ?



鉾立の手前まで下山したら、稲倉岳がだいぶ見えるようになっていた。




鳥海山本体はまだ雲に取りつかれたまま。




TDK東雲荘上の坂道まで降りて来たら目の前に稲倉岳がまた現れた。



完全に下山した後は中島台の園地に行った。

ここに来た目的はアケボノソウ。
昨年10月13日、たまたま訪ねたら、アケボノソウの咲き残りに遭遇していた(詳細はこちら)。
そろそろ咲いてるだろうと今回寄ってみたら、
やっと数株咲き出したばかりだった。見頃は来週以降と思われるが、二株を報告してみる。

 


折角来たのでブナの奇形木も少しだけ眺めてから帰った。
















帰り道、小滝(象潟町)を通ったら、鳥海山全体が見えるようになっていた。








昼頃のあの猛烈な風はいったい何だったのだろう。

以上。

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鳥の海は干上がるのか。2(2023年9月8日)

2023年09月29日 | 鳥海山/鉾立・秋

(本頁は「鳥の海は干上がるのか。1」の続きである。)

鳥の海が見えて来た。







新聞報道の通り、水は少なかった。

今まで見たことの無かった湖底がへりに現れている。

長坂道稜線は花が豊富な場所だが、
九月を過ぎると、さすがに花は少なくなる。

笙ヶ岳をバックにエゾオヤマリンドウ



エゾオヤマリンドウ




コウメバチソウ?

 
                                        チョウカイフスマの残り花

ハクサンイチゲの残り花



ハクサンフウロ残り花

 
                                        オクキタアザミの残り花


御浜を過ぎて扇子森に登る。

扇子森山頂付近から、稲倉岳を望む。




扇子森山頂付近から、笙ヶ岳を望む(左端に鍋森、右端に御浜)。




扇子森山頂付近から、鳥の海と鍋森、笙ヶ岳を望む。




鳥の海と鍋森をアップで。




今度は反対側、御田ヶ原から鳥海山本体を望む。







今日は高曇りながらも山頂がとてもよく見えた。

時間もまだ9時頃と早かったので、山頂まで行こうか迷った。
しかし今日は鳥の海(の旱)確認が目的だったので、
山頂は断念、
御田ヶ原の分岐で右折し、鳥の海に下りて行った。

この選択の是非は、その約30分後に判明した。

ネバリノギランの草紅葉
 
                                             イワショウブ

アカモノの実



御田ヶ原分岐から鳥の海分岐に行く途中の眺めを少し。

行く手には笙ヶ岳と鍋森の重なり。




左側、千畳ヶ原方面を眺める。
庄内側から雲が湧き始めて来た。
この時は昼近くなったのだから、雲が湧いて当然だろうくらいの認識だった。




ふり返ると、鳥海山が少し形を変えて聳えている。







鳥の海分岐が近づいて来た。目の前には鍋森。




鳥の海(鳥海湖)に到着。湖底があらわになっていた。




時間は10時とちょっと早かったが、鳥の海のほとりで昼休みとした。
すると鳥海山本体を白雲が猛スピードで駆け上がり出した。




鳥海山本体が雲に覆われ始めた。




雲が鳥海山本体だけではなく、こちら鳥の海にも襲い掛かって来た。





この後、約二時間にわたって、鳥海山(たぶん上半分)は雲に包まれた。
雲はガスのかたまりで、その中は猛烈な風だった。
風速は20m/sくらいあったろうか。
風の通り道にあたる長坂道T字分岐付近では立って歩くのもやっとだった。
もし外輪山の稜線上にいたら生きた心地もなかっただろう。
今回は御田ヶ原から山頂を目指さないで正解だったと思う。

しかしこの急な荒天、雨は一滴も降らなかったので、鳥の海には何の足しにもならなかっただろう。


鳥の海は干上がるのか。番外編」へ続く

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鳥の海は干上がるのか。1(2023年9月8日)

2023年09月28日 | 鳥海山/鉾立・秋

最初の写真は、約ひと月前、8月9日に長坂道稜線から見た鳥海山本体と鳥の海の様子。




鳥の海(現在の正式名称は「鳥海湖」)の水が例年よりだいぶ少ないなと感じていたものの、

次はどうだろう。
この新聞記事は、9月7日の秋田魁新報からの切り抜きである。

9月7日の秋田魁新報からの切り抜き(上三分の二)


9月7日の秋田魁新報からの切り抜き(下三分の一)


この
報道に驚き、この目で確かめるべく、9月8日に行ってみた。

鉾立登山口を5時35分に出発。
日の出直後のお日様は稲倉岳の山頂付近にあるため逆光となり、
鉾立の展望台から、稲倉岳は非常に見えにくいものだが、
今日は珍しく見えた。

鉾立の展望台から稲倉岳



鉾立の展望台から鳥海山本体



今日よく見えた理由は薄雲が上空を覆っていたためと思われる。


少し(約20分間)登ると、今度は道の向こうに鳥海山本体が突き出して見える地点に差し掛かる。




ここからはナナカマドの樹冠越しに鳥海山が見える。

これをくぐると登山道から鳥海山は見えなくなり、その後は単調で辛い登りが延々と続く。

 
                                                県境標

約40分で県境を越える。
日本では多くの場合、山頂や稜線(峠)、大きな川を県境が走っていることが多いが、
こと鳥海山に限っては、全くそうでない場所を走っている。
世にも味気ない県境だが、藩制時代のやり取りの結果なので仕方ないと諦めている。
個人的には鉾立から歩き出してここまでいつも35分かかっていたが、
今回は40分ちょうどだった。
自身の老化、脚力の低下指標として使っている。

道端、右側に上が平らになっている石が見えて来た。
いつもその上に腰かけ、最初の休憩とする。




来し方、にかほの平野や日本海を望む。今日は霞んでいたが、男鹿半島も見える。




賽の河原に到着。





いつものことだが、私はここで登山道をはずれる。
雪渓跡の踏み跡道に入り、奥に見える高まり(長坂道稜線)をめざす。

今回のマップ



エゾオヤマリンドウ



ここには花の径が1cmちょっとと小型のウメバチソウが多かった。
仮雄しべの分裂数を数えてみたが、小さすぎてうまく数えられなかった。

仮にコウメバチソウとしておく。

コウメバチソウ?(葉はイブキゼリモドキ)
 
                                           イブキゼリモドキ


シロバナトウウチソウ



この穂花、白花なのに鳥海山には紅みを帯びたものが多い。


(大平ルート)河原宿を過ぎると、長坂道稜線に向かう道が分かれている。
よく整備された道を登り詰めると、笹原の向こうに鳥海山本体が姿を現す。




ほどなくして長坂道T字分岐に到着。
長坂道T字分岐より鳥海山本体と鍋森を望む。




長坂道T字分岐より月山と庄内平野を望む。




長坂道T字分岐より鳥海山本体と鍋森を望む。





長坂道T字分岐より鍋森と月山森を望む。




長坂道稜線の登りから鳥海山本体を望む。





鳥の海が見えて来た。




鳥の海は干上がるのか。2」へ続く。


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密命を帯びて秋の鳥海山へ。(2015年10月18日)

2022年12月17日 | 鳥海山/鉾立・秋

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

今年(2015年)、鳥海山に登るのは、9月27日(記録はこちら)がラストだと思っていたが、
突然あるミッションをおびて10月18日にも行くことになった。

あるミッションとは、のような姿の鳥海山を撮影すること。

ミッションとなった写真。鳥海山本体と鳥の海。



今回は鉾立ルート上の賽の河原から、吹浦ルートの河原宿を経て、長坂道稜線に取り付く。
そのまま稜線を歩き、御浜方面へ。

さいわい天候にも恵まれ、首尾よく撮影出来たので、山頂には向かわず、
扇子森御田ヶ原山頂で早い握り飯を食べ、同じ道をさっさと下山した。




なお登りの時は太陽光の角度の関係で写真はほとんど撮っていない。
以下の写真のほとんどは下山時に撮っている。
よって写真の配列は上から下へとさせていただく。

扇子森御田ヶ原山頂から見た鳥海山本体。



今回、珍しく自分が入っていた写真があった。




山では通常、自らの写真は撮らないことにしている。
理由は姿があまりにもみっともないから。

ところが今回は扇子森御田ヶ原山頂で他の登山者から頼まれたので、カメラのシャッターを押してあげた。
するとどうしてもお返しをしなければならないと強く迫られ、仕方なく応じた。
私は自写真が極めて少ない。死んだらこの写真が遺影になるかもしれない。

扇子森御田ヶ原山頂から見た千畳ヶ原と月山森(1650m)。



雲の向こうに月山(1984m)



鍋森(1652m)



鳥海山の西側には鳥の海と言う火口湖がある
(最近は鳥海湖とも呼ばれるが私はこの呼び名を好まない。海の方が広くていいなと思う)。

その隣の鍋森は溶岩ドーム。麦わら帽子を伏せたような姿がめんこい。

御浜付近から鳥の海を望む。



笙ヶ岳方面を望む。



鳥の海。奥に月山森。



長坂道稜線から鳥の海を望む。



長坂道稜線から鳥海山本体と鳥の海を望む。



鳥海山本体と鍋森



 


鳥海山の1000m以上では紅葉は終わり、ほとんどの高山植物は枯れてしまった。

緑色に見えるのはハイマツとササばかりだが、




一部、常緑で冬を越す草木もあり、その姿は感動的ですらあった。

ハクサンシャクナゲ  
 

                                             シシガシラとイワカガミ


御浜の上から稲倉岳東面と中島台方面を望む。




御浜から見た稲倉岳(1554m)



日本海の眺め。
手前の小山は観音森(685m)。
 

                                          ミヤマナラの晩期紅葉


鉾立に近づくと・・・

鉾立の少し上から鉾立展望台を望む。



鉾立展望台からの大観



この写真を撮った直後、鳥海山は雲に包まれ、しばらく見えなくなった。

今回はなんとも幸運な撮影行だった。

冒頭の写真だが、
翌々年2017年春に開催された某学会ポスターに使用された。
(山頂部が少しモデイファイされ、虹が加えられている。)




2015年の秋、ある御方から、
それがしのfacebookに当時、掲示した鳥海山写真を学会
ポスターや学会誌などに使いたいとの打診があった。
お受けしたものの、それならばもっとよく晴れた時の写真の方が良いと思い、
あらたに撮影に行ったのが今回の登山だった。


以上。

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