モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

カテゴリー「男鹿半島6,7月」の目次

2023年12月09日 | 男鹿半島6,7月

【カテゴリーごとの目次・頁の作成にあたって】
ブログを始めて三年目になると、いつの間にか記事の数が増え、自分自身でも旧記事を探すのがタイヘンになって来ました。
当初はカテゴリーを細分化して対応しておりましたが、カテゴリーの数は本ブログでは百個まででした。
また私の使用しているテンプレートでは、
カテゴリーをクリックして出る「カテゴリーごとのブログ記事一覧」は五個まで表示される設定となっております。

すると、記事数が六個以上あるカテゴリーでは目的の記事を探すには、
記事一覧の最下段、「前ページ」を1~複数回、クリックする必要があります。

もう少し楽に記事を探す方法はないものか。
ブログではあまり例のないことかもしれませんが、カテゴリーごとに目次の頁を作成し、
「カテゴリーごとのブログ記事一覧」の先頭に据えることにしました。

というわけで、記事数が多めのカテゴリーから徐々に「カテゴリーごとの目次」の頁を作って行きます。
なお新しい記事を加えたら、その都度、目次の頁が先頭に来るようにしなければなりません
(現実には年一、二回やれればいい方かもしれません)。

ちょっと面倒ですが、少なくとも今までよりは効率よく記事が探せるようになることでしょう。
冬場は山に行かないので、新ネタ記事は夏場に較べて格段に少なくなります。
しばしの間、「カテゴリーごとの目次」の新規作成や更新が続きますので、どうかご了承お願いいたします。


(記事の配列は訪ねた年に関係なく、月日の順に並べ、降順とした。)

2019年7月11,22日の男鹿三山

久しぶりの男鹿毛無山。(2020年7月18日)

七月初めの男鹿毛無山はどうだろう。(2021年7月3日)

男鹿にデワノタツナミロードを見た。(2020年6月21日)

雲霧の男鹿三山を行く。(2021年6月20日)

2022年、男鹿ラン紀行(6月13,15日)

2022年初夏の男鹿真山(6月15日)

2022年初夏の男鹿毛無山(6月13日)

男鹿の海辺と花(2022年6月13日) ・・・カテゴリー「海辺の花」と共用。

男鹿で野生ラン探し・後編。(2020年6月13日)

男鹿で野生ラン探し・前編。(2020年6月9,13日)

New 霧と深緑の男鹿三山へ。2(2023年6月7日)

New 霧と深緑の男鹿三山へ。1(2023年6月7日)

男鹿のチョウセンキバナアツモリソウ他。(2020年6月1日)


2020/06/13 トケンラン




2020/06/21 出羽ノ立浪ロード


以上。

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霧と深緑の男鹿三山へ。2(2023年6月7日)

2023年06月27日 | 男鹿半島6,7月

(本頁は「霧と深緑の男鹿三山へ。1」の続きです。)

この日のパトロールを終え、昼飯を食べた後は、
毛無山から最高峰・本山の裾を廻り、真山との鞍部、フタツアイまで歩いてみました。
途中、一瞬でしたが、霧が晴れ、本山の姿が望まれました。




以下、順番はいいかげんですが、この道行で出会った花たちを列挙します。

タニウツギ



マルバフユイチゴ
 

                                            ヒメヘビイチゴ


コケイラン
 

                                            コンロンソウ


天然杉
 


サルメンエビネ
 


フタリシズカ



フタリシズカ
 
                                            ヤグルマソウ


オオウバユリ(生育中)



エンレイソウ(実)
 

                                            マムシグサ

次はクルマムグラ、オククルマムグラ。
どちらだろうか。

 


珍しいワニグチソウ。




 


この植物を初めて見たのは確か大学一年の時なので昭和48年、

山形市のとある低山の神社境内でした。
その後はずっと見ていないので、約50年ぶりとなりますか。


ウワバミソウ



秋田ではこの植物を誰もウワバミソウなどとは呼びません。

「ミズ」で通ってます。
男鹿の山、特に真山側の杉林には多いです。
この山菜は保護地以外の山林ならば採っても構わないのですが、
私は植物保護パトロールをやってる手前、大っぴらに採るわけにも行かず、
じっと我慢しました。

下山後、パトロールの事務局長宅にパトロール報告書を出しに寄ったら、
裏山でミズをいっぱい採ったので持って行けと言われました。
その後の私は約一週間、男鹿のミズを食しております。

以上。

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霧と深緑の男鹿三山へ。1(2023年6月7日)

2023年06月25日 | 男鹿半島6,7月

6月7日はどんより曇り空、男鹿三山に至っては雲に包まれていましたが、登ってまいりました。
このお山はチョウセンキバナアツモリソウを始めとした希少植物の宝庫です。
それらの花が盗掘されないように、春~秋は毎日、地元有志がパトロールしております。
曇天なのに私が行ったのは、そのパトロール当番が廻って来たからです。

五社堂に至る999段の石段。



両側の木は深緑となり、参道に覆いかぶさって来ました。

五社堂






最初に現れた花はサイハイランでした。

 



次に見た花。ではなく実はシラネアオイ。




五社堂のあたりはまだ景色が見えていましたが、

登って行くに従い、霧がだんだん濃くなっていきます。

 



やがては道の両側の樹木もこんな感じ。

 



登山者は誰も居ないかなと思っていたら、
ひとりだけ中年の男性が下りて来ました。

霧で何も見えないので、今日は登山を断念しましたと笑っていました。
この日は珍しく、他の登山者にはその後一人も遭いませんでした。
それでも土砂降りの雨が降ってるわけでもないので、パトロール登山は続行しました。

暗い山道に青紫の小さな花を見つけました。
デワノタツナミソウです。




 


全国各地から報告が有りますが、
発見されたのはこの男鹿の山だそうです。
今日は咲き出したばかりでしたが、
少し経つと道の両側がこの花で覆われみごとです(例えばこんな感じ。 ⇒  デワノタツナミロード)。


その後、見た地味な花たち。

光が弱く、撮影には難渋しました。
盲撃ちした中でピントの合っているものを幾つか。

ミヤマナルコユリ



トケンラン
 


その後、霧が晴れて来ました。

スズムシソウ






 
                                           アキタスズムシソウ


霧と深緑の男鹿三山へ。2」へ続く。

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2019年7月11,22日の男鹿三山

2022年08月06日 | 男鹿半島6,7月

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

例年ならば、7月は高山ばかりで、低山を訪ねることは皆無なのだが、
今年は男鹿のお山に毎月、それも二回以上、行くと決めた手前もあり、7月は11日と22日に訪ねている。
まずは7月11日の様子から。
五社堂の登り口はかなり鬱蒼とした感じになっていた。

五社堂の登り口



夏の低山は花がさっぱりの筈なのに、このお山に限ってはそうでもない。

地味なものばかりだが、いろいろ咲いていた。
オカトラノオは五社堂のすぐ上あたりに群生。   
クガイソウは毛無山、オオサクラソウ群生地にて。

オカトラノオ
 

                                          クガイソウ


シュロソウ?  
 
                                             アオヤギソウ?


男鹿の山林にはこのようなシュロソウ科の仲間がいっぱい生えている。

図鑑を見ると、花が紫褐色のものをシュロソウ、黄緑のものをアオヤギソウと呼んでいるが、
ここには両方が混生しており、中には中間的な色合いのものも有る。
何と呼んだらいいものやら。

見慣れぬ木の花を見つけた。

ムラサキシキブ?



何の花かしばらく迷ったが、どうやらムラサキシキブのようだ。秋の実りが愉しみだ。

他には、

ホタルサイコ
 

                                            ホタルブクロ

ホタルサイコは東北では海岸の草原でときどき、
高山では早池峰山で見ている程度だが、五社堂上の低木林林床には比較的多かった。

ホタルブクロは秋田県内では稀にしか見ない。しかし男鹿ではあちこちに咲いている。

ヤマブキショウマ



トリアシショウマ

   
                                                                                                                                                                                ウメガサソウ


樹林帯では地味なラン科が少し。

ジガバチソウ
 

                                          クモキリソウ



7月22日の天気は高曇り、時折小雨がぱらついたが、
朝のうちは視程良好で、海越しに鳥海山が見えた。

男鹿から海越しの鳥海山



男鹿はいつも毛無山ばかりだが、この日は本山、真山も含め、三山掛けをしてみた。

最高峰の本山は、山頂が自衛隊のレーダー基地になっている。
それでも近づいてみたら、道端にイブキジャコウソウやカワラナデシコらしき花が咲いていた。

イブキジャコウソウ
 

                                             キリンソウ


カワラナデシコ



キバナカワラマツバとウツボグサ




山頂部から岩手山、岩木山が見えた。

岩手山は左側の奥。



奥のピラミッド形の山が岩木山。



真山は男鹿三山で唯一、山頂まで行ける山。


真山山頂
   

                                          サワギク(ボロギク)


山頂に至るスギ林の下でサワギクを見つけた。この花、秋田ではなかなかお目にかかれない。

今回、出会った地味なラン科。

コイチヨウラン
 

                                          オオヤマサギソウ 


山麓ではあちこちでヤマユリが咲いていた。

ヤマユリ



以上。

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2022年、男鹿ラン紀行(6月13,15日)

2022年06月28日 | 男鹿半島6,7月

6月13日、15日の二日間にわたり、男鹿に行ったが、
その主たる目的は野生ランを見ることだった。

野生ランは既に五月下旬にイチヨウランとエビネなど三種類を見ている(記録はこちら)が、
更に多くの種類が咲き揃うのは六月上中旬だ。
今回は二日間で10種類、見ることが出来た。

中には希少な種類も有るので、詳細な生育場所は伏せさせていただく。

まずはサイハイラン属の二種。

サイハイランの群生



サイハイランは男鹿に限らず、あちこちの山林で普通に見かけるが、
よくこんな暗いところに咲くものだといつも感心する。

花は一見、ブサブサで武将の使う「采配」に喩えられるが、近づいてよく見ると、意外と奇麗だ。
葉は花の頃はほとんど枯れているが、冬場や早春の林の中ではよく目立つ。

サイハイラン
 

                                             トケンラン

トケンランも葉は冬場や早春には目立つが、花の時期には枯れてしまい、影も形も無くなる。

ウイキペディアによると、『トケンランは「杜鵑蘭」の意で、
花につく紫色の斑点を鳥類のホトトギス(杜鵑)の胸から腹部にある斑紋にたとえたもの。
絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)。』とあった。
開花期間がきわめて短く、なかなか開花に立ち会えない種類だ。
一昨年6月13日、来た時は見ごたえのある群生だった(記録はこちら)が、
今年はどうしたのか。十本にも満たなかった。

ところが盗掘されたようでもない。
偶々、花付きの好くない年だったと善意に解釈することにしよう。

次いで、キンランとササバギンラン。
キンランは秋田では少なく、私自身はかつて出羽丘陵で一度見かけた程度だが、
男鹿では割とよく遭遇する。

キンラン



キンラン
 
                                            ササバギンラン


ササバギンランは反対に県内のあちこちでよく見かけるが、
男鹿では少なく、

今回が実質初めてかもしれない(花の終わったものには何回か遭遇している)。

男鹿で最も多いランはもしかしたらコケイランかもしれない。
中腹より上に行くと、登山道沿いや道のど真ん中でふつうに見かける。
同じくイチヨウランも比較的多いのだが、
いかんせん小型で色も緑がかって地味なので見過ごすことが多い。
こちらは開花が早く、五月下旬に盛りを迎え、今回は残り花ばかりだった。

コケイラン



イチヨウランの花をアップで。
 
                                            イチヨウラン


男鹿には雲霧一党、いやクモキリソウ属の仲間が多い。

今回はそのうちスズムシソウが最盛期、アキタスズムシソウとジガバチソウが咲き初めだった。
ウィキペディアによると、
アキタスズムシソウは従来、セイタカスズムシソウとされていたものの中から、

2019年、新種として記載されたとあった。
分布域は広く、北海道、本州、四国、九州だが、
「アキタ」となったのは、タイプ標本が北秋田市で採集されたから。

もう一種、クモキリソウもあるが、こちらは七月以降に咲くので、今回は取り上げていない。

スズムシソウ


スズムシソウ



アキタスズムシソウ

 
                                            ジガバチソウ


エビネの仲間は、先月下旬、エビネ(別名、ジエビネ)を見たが、

今回はより大型で見ごたえのあるサルメンエビネに遭遇した。
このエビネは専門業者から買った株が自宅に有り、何故か15年以上にわたって咲き続けているが、
野生品を見たのは約25年ぶりだ。
男鹿の詳しい方から、稀に山の中にも咲いていると聞いていたので、今回はけっこう気合いを入れて探してみた。
そしたら二日目の15日、この株に遭遇した。
四半世紀ぶりの野生品だ。

絶滅危惧II類 (VU)であり、よく盗掘される。
このランがこの地で末永く咲き続けることを祈るばかりだ。

サルメンエビネ
 

                                         サルメンエビネのアップ


一応、5月20日に見たジエビネ(詳細はこちら)も。





今年は実物には接していないが、
チョウセンキバナアツモリソウも(詳細はこちら)。

チョウセンキバナアツモリソウ(2021/05/24 特別栽培地にて)






以上。

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