かーちゃんはつらいよ

社会人(就B、生活介護)1年目のそうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)を育てるかーちゃんの雑記。

ゴールデンウィーク前半戦

2012年04月30日 23時59分48秒 | みゆみゆとの生活
前半戦、と言いたくなるくらい、連休は脅威です;

まずは、土曜・日曜と、半日づつ福祉サービスを入れ、そうちゃんをヘルパーさんなどに見てもらいました。
つまり、土日の午前と今日一日が、家族がそうちゃんを見る係。
土曜日の午前は夫が2キロ強散歩。日曜日の午前は私が同じくらい散歩させました。
今日の午前中は、夫がお散歩。

そして、午後は私が電車で名古屋港水族館へ。楽しみにしていた「3Dシアター」は休館で、イルカショーやペンギンの水槽などことごとくそうちゃんに拒否され…
水族館、おやつ食べて帰ってきただけ;
魚もイルカも、もちろんシャチも、一匹として見せてもらえなかった。
残念。
療育手帳で無料になるのでなければ、絶対行かない…。

それでもそうちゃんは満足で。
途中、金山駅周辺を散策したりもし、午後1時から5時半まで、無事務めを終えました。

大きなパニックもなく、一度もおもらしもせず、無事帰ってこられたことに感謝。
帰りは、「電気の科学館コース」だったみゆみゆ&みゆちちと電車で合流。

そうちゃん・私の二重ペアとみゆみゆ・みゆちちの一重ペア。
長い一日は、半々に別れて過ごすのも、いい。
それぞれのペースに合わせてあげられるので、子供達それぞれに、満足だったようです。

さぁー。
明日から2日学校に行って、
後半戦も頑張るぞ。

自転車こげたよ

2012年04月29日 20時42分46秒 | みゆみゆとの生活
2歳ではじめて乗ってから、苦節4年。
とうとうそうちゃんが自転車に乗れるようになりました!

といっても補助輪つきですけど。
自分の足でこいで前に進みながら、
そうちゃんニッコニコ、うれしそうでした。
お父さんもお母さんも、うれしくて、写真撮っっちゃったよ。

ちょうどいた近所の子に、「見て見て!今日はじめて自転車乗れたんだよ!」と興奮気味に伝えたら、反応に困ってほほ笑んでた;
そうだよね、この体つきで補助輪つきだもん。

でも、いいのよ!
また乗ろうね、そうちゃん。
補助輪つき自転車、走られるよりは遅くていいわ~。

疲れているらしい

2012年04月27日 12時01分00秒 | みゆみゆとの生活
4年生になったみゆみゆ。
最近忘れ物がとっても多く、私が小言を言うとすぐに「むぅー!」と怒る。
イライラしてる、というわけでもなく、学校はクラスに仲のいい子もできて楽しくて仕方がないらしいのだけど…。
新学期、「一日に何回か頭が痛くなる」日が10日ばかり続き、「時々お腹が痛くなる日」が2~3日続いています。
高学年になって、新しいことも多い中、頑張ってるんだろうな、と思います。

なんて、人の心配をしてる場合じゃないらしい。

今日、学校にそうちゃんを送って少し付き添ってから、名古屋駅の本屋に行くことにしました。
「特別支援教育の個別支援計画」について調べるために。

で、駅で、マナカを、自動改札の機械に入れてしまった。
改札がピンポン、と鳴りました。
あちゃー。
多分ほとんどの人が知ってると思うけど、マナカは改札のマークにかざすだけ。
決して切符のように入れてはいけません。
知ってたけどね…。
あー、恥ずかしい。
駅員さんに謝って機械を開けてもらい、マナカは救出されました。
これが通勤ラッシュの時間帯だったらえらいことだった;

かくして電車に乗り、名古屋駅で改札を出ようとして、
マナカがない!?
入れたはずのズボンのポケットがからっぽ。
割と浅いポケットだったから、落としたんだ、きっと。

みゆみゆのこと叱れないな…
と反省しつつ、駅員さんにまた謝る。
乗ったはずの駅に問い合わせてくれましたが、見つからず。

無記名だったから取られたかも。
乗る前にチャージしなかったのがせめてもの救いだったな。
残金約850円、勿体なかったけど。
授業料、だな。今度から気をつけよ。

なんて自分と会話しながら本屋に向かう途中、
マナカ、あった!!!
服の胸ポケットに入っていたのでした。
この服、胸ポケットあったんだーと、その時また気づいた、いつも新鮮な私。
そういえば、ズボンのポケットに入れようとして、「このポッケは浅すぎて危険だ」と判断し、「あ、こんなとこにポケットがある」と思って入れたんだった。
克明に思い出してきて、一人でこっそり苦笑い。

帰りにまたさっきの駅員さんに謝り、マナカの「入場情報」を消してもらったのでした。
女の駅員さん、「よかったですねー。見つかって。あーほんとによかったよかった。」と言ってくれて、嬉しかったです。

それにしても、ひどいわ、この何も考えてなさ過ぎる行動の数々。
みゆみゆのこと、叱れない。ほんとに。

どうやら私も、疲れているらしい。
大きな失敗しないように気をつけなきゃ。

授業参観

2012年04月26日 17時19分16秒 | みゆみゆとの生活
授業参観に行ってきました。
みゆみゆの授業も気になるので、夫と二人で交替しながら見ました。

みゆみゆの担任は新任22歳フレッシュな女の先生です。
若いなーとツヤツヤの肌を見てしまった。…そうよ私は立派なオバさん。

みゆみゆは、何度も「はいっ」と手を挙げて、意見を言っていました。
他のお母さん数人に、「みゆみゆちゃん、しっかりしてるねー。手を挙げてはっきり意見が言えて、すごいね」と褒めていただきました。
ほんとにそうなんだけど…
でもあの手が挙がるたびに、何言いだすやら…とつい冷や汗が出てしまう、親なのでした。
ええ、時々突拍子もないのが彼女の持ち味なので

そしてそうちゃん。
「さんすう」の授業で、絵を貼った動物の上に、おはじきシールを貼り、数を数える、ということをやっていました。
っていうか、座ってる
素晴らしいです、そうちゃん、先生。
先生と手をつないで立ってシールを取りに行ったりしながら、ちゃんと授業らしきものに参加していました。
後から来た夫は、それが終わって自由遊びをしているそうちゃんしか見られなかったのだけど、「落ち着いてるなー」と目を細めていました。

授業参観のあとは、「学級懇談」があり、そうちゃんの交流級(1年1組)に行きました。
はじめに担任の先生の挨拶があり、そこから、自己紹介を兼ねて、子どもが学校に入ってからの変化について、一人づつ話すことに。
母ばかり20人近くいた中の、私はちょうど真ん中あたりでした。

緊張しながら、そうちゃんのことを話しました。
 自閉症・知的障害という障害があること。
 ほとんどは特別支援学級で過ごしていること。
 入学式では大声を出してしまい、迷惑を掛けてしまったことのお詫び。
 何かご迷惑を掛けたり疑問があればすぐに言ってほしいこと。
 家で子どもさんから「そうちゃんって言う子が大声を出したり走ったりする」という話が出たら、「ゆっくり成長する子で今3歳の途中くらいなんだよ。これから練習していくんだよ。」って話してもらえると嬉しいです。
 地域の小学校で受け入れてもらって、毎日を楽しく過ごせていることを、家族一同感謝しています。
 特に子どもたちが「そうちゃん!」って声を掛けてくれることが、とてもありがたいです。

話の後で、担任の先生が、私が子どもたちに読んだ紙芝居の原稿を出してきて、保護者の皆さんの前で朗読して下さいました。
私は、長い時間を割いていただいたことや、他のお母さん方がどう受け止められるか、が不安で、半分下を向いて聞いていました。

先生が紙芝居を読み終え、私が「お時間割いていただいてすみません。どうぞよろしくお願いします。」とあいさつをして、
前を見たら、何人かのお母さん方が泣いていらっしゃいました。
保育園時代からの、知っている顔もありました。
お母さん方は、母として、共感して下さったのかもしれません。
気持ちが通じたのかな?と思って、私もホッとして、少し泣きました。

そうちゃんの、小学校デビュー。
母もデビューを果たした気持ちです。
雨雲が重い空だけど、ちょっと、晴々としています

最初の1カ月

2012年04月25日 20時55分32秒 | みゆみゆとの生活
あっという間に。
入学して最初の1か月がもうすぐ終わりそうです。
毎日がパニックで、不安いっぱいだった春休みに比べて、
忙しいけど楽しいこともある、新生活。
特に、毎日学校にそうちゃんと通うことは、なかなか貴重な体験です。

就学を考える時に、
特別支援学校(養護学校)か、地元小学校の特別支援学級かで、随分迷いました。
実は「普通学級」も選択肢としてゼロではありませんでした。

理想と現実、そうちゃんの個性、家庭の事情、将来に向かって何を求めるのか。

たくさん本を読み、いろんな人に相談し、でも最後は夫婦で話し合って決めた、特別支援学級でした。

いろいろな考え方があって、どの考え方も一理ある。
現状と制度を考えると、障害のある子ども個人に、よりよい教育ができる力を持っているのは、間違いなく養護学校です。
高い専門性を持った先生が、たくさんのケースに関わりながらスキルを伸ばし、話し合いを重ねて教育を進めておられます。
設備的にも予算的にも手厚く、個別の配慮や親とのコミュニケーションも丁寧にとられ、親は安心して子供を預けられます。

対極を成す、普通学級。
「地域」そして「福祉とは」を突きつめて考えた時には、「普通学級で障害のある子も共に一緒に学ぶ」ことは、本来あるべき姿、とも言える。
統合保育での実践のように、子ども同士の学び合いの力は、大きい。
お互いの個性を認め合い、「障害を理由に社会から排除されない社会」を作りたいのなら、教育の場でこそ、それを実践していくべきだと思う。

いろんな意味で、中途半端、と言う人もいる、特別支援学級。
ここを選択したことがどういう意味を持つのか、それはずっと先にならないとわからないんだと思う。
でも、今のところ、そうちゃんはここでよかった、と感じています。
高学年2人とそうちゃんの、3人のクラスに、担任の先生と支援員の先生。
そうちゃんに合わせたわかりやすい方法を模索し、教頭先生をはじめたくさんの先生が見守ってくれる。
小学校がはじまる一番混沌とした時期を、刺激の少ない部屋で過ごせて。
先生が個別に説明してくれる中で学んでいけるというのは、なんとも贅沢だとも思えるほどです。

私がそうちゃんの手を引いて学校に行くと、すれ違う子どもたちが質問をしてきます。

「この子、しゃべれないの?」
私「しゃべれるけど、まだ少ししか話せないの。」

「人が話してる時に、なんでしゃべっちゃうの?」
私「人が話してることの意味が、よくわからないからだよ。」
「なんで意味がわからないの?」
私「ゆっくりいろんなことを覚える子で、今6歳だけど中身は3歳なの。だから今はまだほんとに簡単なことしかわからないの。」
「今3歳?いつ6歳になるの?」
私「それがわかるといいんだけどね… でも、いつかはちゃんと6歳になるよ。みんなが6年生になった頃かもしれないけど。」
「ええー!そんなにかかるの

こんな会話が、嬉しい。
子どもたちは、一人ひとり話すとほんとに素直です。
そうちゃんを見たり接したりして、「なんで?」が出ること、これこそそうちゃんが小学校に行く意味だなーなんて、思います

6年間、このまま支援学級に通うのか、
そうちゃん自身の伸びと将来身につけるべき力のことを考えて、どこかで養護学校に行くのか。
はたまた普通学級に挑戦しちゃったりするのか。
どれにも利点と欠点がある。
個人的には、どんなに重い障害のある子も、普通学級に籍を置き、必要に応じて個別対応(特別教室の利用
等)をしつつ、住んでいる地域で周囲に理解されながら暮らしていく、のが理想だと思っています。
でも、なかなかそうもいかない現状もあり、子どもによってもいろいろ、ということもよくわかっているつもり。

先々どうなるかはわからないけど、まずは今、そうちゃんと私が笑顔で学校に通えていることに感謝して。
新しい土地を「耕す」作業、引き続きがんばろうと思います。
明日は初めての授業参観。そのあと学級懇談があるので親御さん達にそうちゃんのことを話してきます。
教頭先生と話したり、学校カウンセラーと話したり…。
少しでも理解者が増えてくれますように。
そしてもちろん、そうちゃんが落ち着いて学校に通え、学校での彼なりの学びがありますように。

お風呂上がりにお散歩

2012年04月20日 20時45分42秒 | みゆみゆとの生活
あー、さっきの文章は乱文だ。わかりにくくてごめんなさい。。
感情に任せるとそうなる。

今日は雨だったし、運動が足りなかったのかも。
と思って、さっき、お風呂上がりにそうちゃんと二人でお散歩してきました。
はじめに通っていた保育園をグルッとまわり、駅を通り抜け、この前まで通っていたもう一つの保育園へ。

夜の保育園を前に、そうちゃんが、
「ほいくえんは そつえん。もういかないよ。」と言いました。
私が卒園式前後にそうちゃんに言い聞かせたことを、突然思い出したようでした。
ジワーッと切なさに襲われそうになって、カラ元気で歩きだしながら小学校の校歌を歌ってみたら、そうちゃんも一緒に最後のところは歌ってくれました。
環境の変化を受け止めているそうちゃん。
卒園と入学、どんなふうに受け止めてるんだろ。
何年先でもいいから、思い出して話してくれると嬉しいな。

今日の夜のお散歩は、約1時間。
しっかり手を握って、時々鼻歌歌いながら、一生懸命歩いてくれました。
家が見えるとダッシュしましたが、家に入ってからはボーッとしていて、眠そう。
「眠い?」と聞いたら、「ねむいー?」とトロンとした目。
急いで歯磨き、トイレを済ませ、布団に入ったら、ものの3分で寝てしまいました。
まー、なんて楽なこと。
寝付かないのを、あやしたり叱ったりなだめたり、時には羽交い締めにして悪戦苦闘するよりは、こうやってお散歩する方がずっといい。
自分の健康のためにもなるし!
暖かくなってきたので、いろいろコース作って、これからも時間のある時は行きたいな。

こんな日は甘いものを

2012年04月20日 15時49分27秒 | みゆみゆとの生活
朝から些細なことで夫と言い争いをして。
みゆみゆが2日連続忘れ物したことを叱り。
そうちゃんと手をつないで学校へ。

9時ごろまで教室でそうちゃんに付き添い、先生と授業の進め方について相談。
お勉強を第一には考えてないので、先生もそうちゃんも楽に過ごせる方法を考えてほしいとお願いをし、
そうちゃんは「いつも一緒が安心な子」であることを話して、毎回違うことをせず一定のパターンを作って欲しいことなどいくつか提案をしました。

急いで家に帰ってその足で「親の会」に参加。
今年新1年生の子の親御さんが集まっていたので、情報交換や、市の教育委員会にわかって欲しいこと、親として学校やお友達にどう伝えるか、など、濃いお話を昼までしました。

親の会が終わると時間がギリギリだったので、大急ぎでそうちゃんを学校に迎えに行きました。
支援員の先生が、
「今日、お母さんが言われたように、昨日やったことと同じことを『○○やって、できたらトランポリンやろうね。』『トランポリン終わったら粘土で遊ぼう。』と予告しながらやってみたら、びっくりするくらい落ち着いてました 部屋から出ようとすることが全然なくて、1時間があっという間でしたよ。」
と言ってくださり、少し気持ちが安らぎました。

家に帰っておばあちゃんの部屋でビデオを見せてもらっている間に、私はお昼ごはん。
でもすぐにドンドンとそうちゃんが部屋を跳ねている音がしたので、お昼もそこそこに引き取りに行って、そこから車でドライブ。

午後3時から児童デイサービスに行く予定だったので、それまでの45分間を過ごすために、大型スーパーのゲームセンターに行くことに。
「そうちゃん、太鼓の達人、する?」
「たいこのつつじん するぅ」嬉しそう。
リズム感抜群のそうちゃんは、このゲームがとても好きなので、時々一緒に遊んでいます。
スーパーは他にもいろいろ誘惑があるので、
「太鼓の達人だけだよ。プラレールは見ません。何も食べません。太鼓の達人だけ。」と何度も言い聞かせ、「はい」とお返事させました。

そしていざそこに着いてみたら、先客が。
「あ、そうちゃん、今やってる人がいるわ。順番、待ってようね。」
と声を掛けた瞬間。
「ゴロゴロするよぉっ
パニック突入
一気に私の手を振り払い、床を文字通りゴロゴロ転がりながら大声を出すそうちゃん。
この早さでのパニック開始は、珍しいです。
待ちきれなくて我慢させた挙句にパニックを起こすことはあるけど。

手を引っ張って転がり続けるのを阻止しながら、「大丈夫、順番くるよ。太鼓、やれるよ。」と必死の声掛けをするけど、届かず;
結局すぐにゲームの順番は来たのに、スイッチが入ってしまったそうちゃんは、周りの他の機械を蹴ろうとしたり、ゲームの機械によじ登ろうとしたり、完全なパニックになってしまいました。
そうちゃんが暴れてるのを見て、厳しい視線を投げかけてくる人もいるけど、かまってられない。
「事件ではない」ことをアピールするために、「なんでもないですよ、の微笑み」をほのかに浮かべながら、「どうやってこれを車まで連れて帰るか」が頭の中を駆け廻る。
3階から1階まで、20㎏を超えてる暴れる子を引きずって帰るのは無理だ…。
ここが近所の道路や空き地なら、気が済むまで付き合って落ち着いてから連れて帰るところだけど、それには余りに人目がありすぎるし;

ゲームは、お金を入れただけで放置(もったいない;)。
いつもなら「ポニーテールとシュシュがいいです♪」と自分で曲も選んで、3曲太鼓叩いて踊りながら楽しめるのに、ほんとに残念。
でもでも、今日は何も考えられない、指示も入らない状態。
流れ続ける「ポニーテールとシュシュ」が私にだけもの悲しく聞こえる。

そのうちそうちゃんが、太鼓を蹴りながら、「○○くんち いきたい!」と泣きながら叫び始めました。(パニックの時の常套句)
そこで、「じゃ、○○くん家行ってみよう。いるといいね。」と釣ったら、「はい」と立ちあがって歩き始め、なんとか車に乗せることができました。
そのまま車で○○くんの家に行き、インターフォンを押して留守であることを確認して、
「○○くん、今いないね。また今度来よう。今日は遊べない。」と説明。
一旦は納得したように見えましたが、しばらく車を走らせると「○○くんち いきたーい!」パニック再開。
ボロボロ涙を流し、大声で叫びながら、車の窓ガラスを靴を履いたまま蹴り続ける。
思わず「窓割れちゃうよ。やめて。」と言ってしまったら、
「まど われるよぉ
あ、力が強くなった
(車のガラスは割と丈夫でなかなか割れない、ということはわかった。)

パニックすること45分余り。
そうちゃん、汗びっしょり、顔は涙でぐちゃぐちゃ。

それでも児童デイに向かう頃には、ようやく小康状態になり、
「○○くんちは このまえいったから きょうは あそばないよ」と自分で何度も言いながら納得しようとしていました。
デイの職員さんに渡す時にはすっかり笑顔で、「おかあさん バイバイ
ああ、そうちゃんお得意の。 
何もなかったかのようなスマイル

帰りの車で、
 もういやだ。私にはこれ以上無理。あの子を育てられる自信がない
と激しく落ち込んで、
そのまま帰る気がせずケーキ屋さんへ行ってシュークリームを買いました。
帰宅後、みゆみゆと一緒に、シュークリームを食べてホットミルクを飲んだら、ちょっと回復。

ふぅ
しょうがないや、そうちゃんだもん。
あんな一瞬で沸点に達するなんて、きっと彼も学校で頑張ってるんだろう。
4月だし。。
そんな日もあるさ。
自分に、言い聞かせる、言い聞かせる。

さてさて、もうすぐそうちゃんのお帰りだ。
願わくば、ちゃんと今日の夜、寝てくれますように。
頼む、そうちゃん

初、行方不明

2012年04月19日 23時15分23秒 | みゆみゆとの生活
数日前のこと。そうちゃんが、入学後初めて、行方不明になった。
とはいっても校内で見つかったのでよかったのですが。

支援級の担任の先生と運動場に行く途中、くるりときびすを返し、校内に走り去ったそうちゃん。
先生は慌てて追い掛けたのだけど、見失ってしまったらしい。

1階を探したのだけど見つからず、結局3階の「高学年図書室」にいたところを、6年生の子が見つけてくれました。

いなくなってた時間はそんなに長くはなかったようですが、先生は一瞬頭が真っ白になったみたい。
ああ、先生、その気持ちはわかります;

翌朝、通学団の大きい子達にその話をしました。
「もしそうちゃんが、一人で歩いたり走ったりしてて、先生が付いてなかったら、それは迷子だから、すぐ捕まえて、近くの先生に言ってね。」
みんな、「うん、わかった。」と真剣に聞いてくれました。
近所の子みんな、いい子達です、ほんとに。
毎日の通学で、少しづつ、みんながそうちゃんを受け入れてくれていると感じます。
そして、私も、小学生気分で通学、ちょっと慣れてきました。

紙芝居

2012年04月16日 16時50分01秒 | みゆみゆとの生活

紙芝居「そうちゃんのこと」

こんにちは。
この子は、そうちゃん、と呼ばれています。
まんまるお目目と長いまつげがチャームポイントです。
そうちゃんは、音楽が大好き。
知っている曲が流れると、ノリノリで踊ります。
それから、ご飯を食べるのがとても早くて、たくさん食べてから、必ずおかわりをします。



でも、そうちゃんは、みんなと少し違うところがあります。
じっと座ってなきゃいけない時に急に走りだしたり、
静かな時に大きな声を出してしまったり。
ピョンピョンとその場で跳ねたり、クルクル回っている時もあります。
お友達に話しかけられても、知らん顔。
お返事はしてくれないのに、全然違うことを一人でおしゃべりしてる。
なんでなのかなあ?

赤ちゃんのころ、そうちゃんは元気によく泣いて、全くお友達と変わらない、普通の子でした。
でも、2歳を過ぎたころから、お母さんは「ちょっと他の子と違う」と思いました。
周りの同じ年の子がみんなお話できるのに、そうちゃんだけ、うまくおしゃべりができるようにならなかったからです。



そこで、専門のお医者さんのところへ連れて行くと、お医者さんはこう言いました。
「そうちゃんは、身体の大きな子ですね。
でも、身体以外のことは、普通の子よりも、ゆっくり成長していく子です。
普通の子が2歳で言葉を覚えるとしたら、そうちゃんは、4歳を過ぎてから覚えます。
生まれた時から、そういう風に決まっていたのです。」
お医者さんは、こうも言いました。
「そうちゃんは、わからないことや心配なことがあっても、うまく言葉で人に伝えられません。
だから、その場でピョンピョン跳ねたり、大声を出したりするのです。
そうちゃんが他の子と違うことをする時は、そうちゃんが困っている時です。
大声で叱ったり、笑ったりしてはいけませんよ。
やさしく見ていてあげて下さいね。
そうちゃんは、わがままや面白がってやっているのではないのですから。」

お母さんは、その話を聞いて、こう思いました。
「そうちゃんには、できないことがたくさんある。
でも、ゆっくりひとつひとつ、練習させよう。
お友達が、きっと、そうちゃんの見本になってくれる。
みんなと一緒に、そうちゃんもずっとここで大きくなっていけるといいな。」




最後に、そうちゃんの小学校での生活のことをお話します。
そうちゃんは、小学校で、みんなと同じ速さでお勉強をすることができないので、ひまわり学級でゆっくりとお勉強をします。
ひまわり学級は、職員室の向こうにあります。
1年1組のお部屋には、ときどき来ますので、やさしくしてあげて下さい。
もしも、そうちゃんのことで何か困ったことやわからないことがあったら、先生に聞いてくださいね。
みんながそうちゃんと仲良くなってくれると嬉しいです。

おしまい



みみずの天日干し

2012年04月14日 15時48分18秒 | みゆみゆとの生活
通学団の集合場所へ向かう途中。
みゆみゆが急に立ち止まり、かがんだ。
その先には、みみずさんの亡きがらが。
大雨の翌日、地上に出てきてそのまま乾いてしまったらしい。
興味津々覗き込もうとするみゆみゆに、小2の女の子が、「きもちわるーい。触らないほうがいいよ!」と。

それはそれで終わったのですが、帰りにみゆみゆが…
「ただいまー!私、みみずの天日干しを作ろうかと思うんだけどー。」
ギョッ。まさか。
振り返ると、危惧したとおりの光景。
みゆみゆが手の平にみみずを乗せている。

小4の女の子って、そろそろこういうのを嫌がるんじゃないのか?
でもここは冷静に。
「あのね、家にみみずを持って入らないでね。ばい菌持ってるかもしれないからね。で、外の草むらに、お墓がわりに置いてきて、手を合わせてらっしゃい。」
しぶしぶ「はーい。」と出て行ったみゆみゆ。
ちゃんと手を合わせていたので、「なんてお祈りしたの?」と聞いたら、
「朝は助けてあげられなくてごめんね。さようならって。」少し悲しそうに言っていました。
ああ、みゆみゆは優しい子だなぁ。
いつも厳しく叱ってごめんね…。
みゆみゆがまだたった9歳の小さな女の子だったことを思い出して、そんな風に思いました。

そうちゃんのことで頭がいっぱいで、みゆみゆに「もう4年生でしょ!」と、キーッて叱り付けることが多かったので。
実際よりも大きく、彼女を捉えてしまいがちなのを反省。

みみずを触れるなんて、すごい。
私はとても触れないので、「みゆみゆが触れると便利かも」とか少し思ってしまった。
俗世間とか、常識とか、社交辞令、必要な嘘。生きていくのに必要なこともあって、なんらかの形で習得しなければいけない「概念」もたくさんあるけど。
みゆみゆのように、少しそれを覚えるのがゆっくりだったりする子がいても、それはそれで面白い。
最近のみゆみゆは、急速に感性や表現が発達したがっている感じで、見ていて楽しいです。
ま、その分、こちらの世界のこと、つまり食事や着替え、明日の準備なんかがおろそかでやたら時間がかかり、叱られる原因になってるのですが。。
その辺、バランスよく、お願いできないですかねぇ、みゆみゆ先生。