かーちゃんはつらいよ

社会人(就B、生活介護)1年目のそうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)を育てるかーちゃんの雑記。

油断大敵

2005年12月31日 12時17分52秒 | みゆみゆとの生活
今年ももう終わり。無事に小旅行もすんだし。
あとは、食材買いこんでお正月に備えるだけよ
引越しも近いことから大掃除する気はさらさらなく、いつもの小掃除でもするか、と思っていた昨日。
朝起きてまず、夫がすごい声。どうやらのどを完全にやられたらしい。
熱はないのでのど風邪みたいだけど、ちょっとしんどそう。
仕方ないので、午前中みゆみゆを連れて自転車で公園めぐりをしました。

ブランコ・すべり台・鉄棒と遊ぶみゆみゆ。寒くて他に小さな子どもはいなかったけど、身体を動かしているとへっちゃらで、私もはしゃいで遊びました。
みゆみゆ、ちょっと鼻水でてるなー、とは思ったけど、そんなの保育園行ってる子にとっては日常茶飯事。全く気にせず遊んでおりました。

家に帰ってきて、ご飯をモリモリ食べ、とっても眠そうなみゆみゆ。
食べ終わったら「お着替えする」と言うので、パジャマに着替えさせてお昼寝。ごろごろと眠そうなんだけど、なかなか寝ない。

そこではじめて気づきました。
ん?ほっぺが赤い。  んん?首筋が熱い。  もしかして熱がある?
測ってみると38.1℃。
あら、久々の発熱。なんでまたこんな時に・・・。年末年始で病院やってないよ。
とりあえず添い寝して、様子を見守ることに。

みゆみゆも私もウトウトしかけた時。
もぞもぞとそばへ寄ってきたみゆみゆが、しゃっくりしている。
あれ?どうしたの。しゃっくり出たの?と話しかけてみたけど、返事がない。
目が一点を凝視しており、反応がない。なんだか変だぞ。もしや・・・。

熱性けいれんでした。通算6回目。
前回のけいれんは今年の4月。それからは多少熱を出してもけいれんしていなかったので、油断していました。熱を測った時にすぐにダイアップ(けいれん止め)入れとかなきゃいけなかった、と猛反省。ごめんね、みゆみゆ。
幸い今回のけいれんは軽く、しゃっくりのようなひきつけを5分弱起こして、なおりました。けいれん中、息を時々吸えていたので、それほどあわてず見守ることはできました。

大晦日の今日、まだみゆみゆは熱があり、この時間、私以外の3人は熟睡中です。
ぐっすり寝て、明日には良くなっているといいね。
私とそうちゃんにはうつりませんように・・・と祈りつつ。

皆様もよいお年をお迎えください。

小旅行

2005年12月28日 15時04分37秒 | みゆみゆとの生活
冬休みだぁ!ということで、旅行に行ってまいりました。
一日目は富士サファリパークへ。車中、そうちゃんはずっとネンネ。みゆみゆは、おかあさんといっしょのCDを何度も何度も聞いてご満悦でした。途中昼寝から起きたときに「おかーちゃーん」と大泣きした以外は、スムーズに移動することができました。

さてさてサファリパークに到着。
「トラバス」に乗って園内を回ると、ライオンやクマにエサをあげられます。
すごいすごいと連呼し騒ぎまくる父を横目に、母のひざに座ってじぃっとライオンを見つめるみゆみゆ。
あとでちゃんと「ライオンさんお肉食べたんだよ。」と言っておりました。
反応がないように見えたのは、実は怖くて固まっていただけみたい。
夜、「早くお着替えしない子はライオンさんに食べられちゃうよ!」と脅したら、「いやよー」と半泣きになっていました。

夜は沼津でお泊り。ずっと家以外で寝たことがなかったので、不安でしたが、広い客室や大浴場におおはしゃぎし、すんなりと眠ってくれました。

翌日は一路、浜松へ。
ロープウェイに乗ってオルゴール館にも行きました。
オルゴール館、昔は大好きで、札幌・清里・軽井沢など、いろいろ行ったっけ。
ここは狭いながらもなかなか共鳴がよく、いい音が聞けました。
観光シーズンではなかったためか、人が少ないのも良かった。
ただ、やっぱりみゆみゆが落ち着かず、そちらに気をとられ、ゆっくり楽しむというわけにはいきませんでした。

今回の旅行はこれでおしまい。
なるべくゆったりスケジュールで、と心がけたつもりですが、やっぱり二人連れての旅行はしんどい。
特にみゆみゆが、赤ちゃん返りのせいもあるのか、「抱っこ抱っこ」の連発でちっとも一人で歩いてくれず、疲れました。
でもこれからどんどんそうちゃんも重くなっていくんだよなー
母も筋力つくわー。

クリスマス

2005年12月25日 23時05分23秒 | みゆみゆとの生活
メリークリスマス!
みゆみゆへのプレゼントは、アンパンマンパズルの新しいものと、公文の「ひらがなカード」、そしてトミカのめいろ絵本ドライブ編。
さっそくみゆちちが、カードでひらがなの猛特訓をしておりました。

私と夫は年末恒例の、M-1グランプリ鑑賞。
いつも思うんだけど、9時からはじめてくれればゆっくり見られるのになー。
さすがに子どもが2人いると、テレビもゆっくり楽しめないことを実感。
仕方なく、ビデオに撮って、終わってすぐに復習。
お笑いにうるさい我が夫婦(特に私)、うんちくを好きなだけ言って、心地よくクリスマスの一日を終えます。
結論。
M-1は独特の雰囲気があって、通りやすい「スタイル」がある。
私はどちらかというともう少し落ち着いたお笑いの方が好きだなー。
「上方お笑い大賞」とか「NHK新人お笑い大賞」の方が私の好みには合ってるわ・・・。

雪の日の保育園送迎

2005年12月22日 09時51分00秒 | みゆみゆとの生活
いやはや、今年はなんていう天気なんでしょう。
今朝も目覚めると銀世界でした。

駐車場へと降りる坂がガチガチに凍ってしまっていて、とてもノーマルタイヤの車に乗るわけにはいかない。
朝っぱらからタイヤチェーンをはめるなんて無理。(やったことないし

2歳児と2ヶ月児を連れての保育園登園は、つらい修行のようです。

先日の大雪翌日には、ベビーカーで行ってみました。
そうちゃんをベビーカーに乗せて、みゆみゆは手を引いて歩かせて・・・。
これは、はっきり言って失敗でした。
出発してすぐに歩きたくなくなったみゆみゆ。今度はベビーカーの後ろにつけた上の子用のスタンドの上に立たせます。
おとなしくなってくれたのはいいけど、今度は重くてガリガリの雪の上を押すのに一苦労。
それでもちょうど中間地点に来たとき、ショッキングなことが。
保育園に続く道の残りは、北向きの歩道で、10cmほどの積雪。これが、自転車や足跡がランダムに付いたまま、凍り付いていたのです。
もはや子ども2人が乗ったベビーカーを押し続けるのは物理的に無理。
座り込んでみゆみゆを抱きしめ、懇願しました。
「お願い!歩いて。ベビーカーが動かないの。
ベビーカーに乗ることをあきらめたみゆみゆ、今度は「だっこ だっこ」の連呼。
おんぶで行こうかともちらっと思ったけど、その日は週初め。お昼寝布団にバケツ、大量の荷物をかかえていたのでそれも無理。
結局・・・
「あぁっ。こんなとこに雪がいっぱい!足跡つけてみよっかなー。よいしょっ。わぁ!おもしろーい
「あっ。木の上にも雪がある!木を引っ張るとどうなるのかなぁ?ビヨヨ~ン!」
(かつみさゆり並みの、空テンション)
3mおきに遊びを見つけ、じりじりと保育園まで誘うという作戦。
結果的には成功し、何とか歩いてくれました。行きかう人みんなに「大変ですねー」と声を掛けられ、「ええ、ほんとに。」と答えてしまいました。
調子のいいみゆみゆは、知らないおじさんにも「おかーちゃんと ほいくえん いくんだよー」と、まるで一人でいい子にここまで歩いてきたかのように自己アピール。とびっきりの笑顔まで振りまいていました。
アンタ、出世できるわ・・・。

そんなわけで、すっかりベビーカーには懲りてしまい、今朝は自転車で行くことに。
自転車と言っても、もちろん乗ってこぐわけではなく、そうちゃんを抱っこ紐で抱っこし、みゆみゆだけ前に乗せて、引いていくのです。
みゆみゆは自転車大好き。しかも一回乗せてしまえばベルトで固定するので降りられない。きっとスムーズに行けるはず。

しかし、ここにも落とし穴がありました。
「やったー じてんちゃ のるー アンパンマンも いっちょにのるー」
家から持参したアンパンマンを片手に、意気揚々と自転車の鍵をさしてくれたみゆみゆを、いざ乗せようとしたら・・・。
うっ、持ち上がらない。
そうちゃんを前に抱っこしたまま、胸の高さまでみゆみゆ(12㎏)を持ち上げて不安定な自転車に乗せるという行為、よく考えればそもそも不可能でした・・・。
「あぁー、これはキツイ。無理やわ。残念。どうしよー。」そうちゃんを一旦車においてこようかと思案しながら独り言を言っていると、空から天の声が。
「おはようございます!あっ大変。私、行きます!」
同じマンションの方が、あわてて駆けつけてくださり、みゆみゆを自転車に乗せてくれました。
ありがとう。ほんとにありがとう。 人情に感動。
かくして、無事みゆみゆは自転車に乗れ、とてもスムーズに保育園までたどり着けました。
降ろすのはそうちゃん抱いたままでもOK。でも、ついてから 最近はやりの「みーちゃんだけ だっこしてー だっこ だっこー」がはじまり、もうひと波乱あったんだけどね; これはこの時期特有の赤ちゃん返り(そうちゃんへのやきもち)だから、仕方ないですね。

子どもの頃はなんだかワクワクした雪。
今は白い雪を見るとうんざりです。早く溶けておくれー。
雪景色をまた美しいと思える時は、あと何年待てば訪れるのでしょうか・・・

大雪

2005年12月19日 16時32分05秒 | みゆみゆとの生活
今日は大雪
しかも私は昨日からまた風邪ひき。
典型的な鼻かぜなんだけど、耳に来てしまって、つらいです。。

というわけで、今朝は思い切ってお寝坊し、みゆみゆ、そうちゃんと3人で9時まで寝てしまいました。
保育園は起きてすぐに電話し、「今日はおやすみしまーす」

・・・さぼってしまった。
ゆっくり、のんびりコーヒーを入れて、だらだらと朝ごはん。
みゆみゆの生活にはあまりよくないとは思うけど。
ま、こんな日があってもいいよねー♪



ならんで ならんでー

2005年12月13日 09時21分28秒 | みゆみゆとの生活
ドラエモン キティちゃんのママ キティちゃんの赤ちゃん いぬ ショクパンマン
(朝みゆみゆが並べていったものを撮影)

第一次反抗期真っ盛りのみゆみゆ、どうやらこの人たちの言うことは聞くみたいなのです
特に右から2番目の「いぬ」(お菓子の付録)は重宝することが発覚。

昨夜、いつものようにお風呂上り、裸で走り回っているみゆみゆに半切れの私。
「パンツはきなさ~い!」ときつめに言っても効果なし。これぞ馬耳東風。
と、みゆみゆが、おやつの付録でもらった犬のおもちゃを発見。

「いーぬー きょうは おかーちゃんと おふろはいったんだよー」と報告。

むむ、これは使えるかも。
すかさずいぬを手に取り、声色を変えてみゆみゆに話しかける。
「ねーねー、パンツはけるかなー?」
効果てき面、着替え一式を持ってきてその中からパンツをいぬに見せるみゆみゆ。
「いーぬー パンツは これだよー みーちゃんが はけるんだよー」
「えぇーっ 自分ではけるの?すごいすごい、やってみて!」(いぬ)
「いーぬー ほらほらー パンツはいたんだよー」
「すごーい。えらいねー。おズボンは、どこなの?見せて見せて。」(いぬ)

こんな具合に、いぬとの会話を繰り返し、すんなりパジャマを着ることができました。やれやれ。
みゆみゆが話しかけるとき、すべて語頭に「いーぬー」と付くのが面白い。
なんか名前付けたほうがいいのかな?とも思うけど、「いーぬー」ってのもかわいいから、ま、いいか。

いつまで続くかどうかは分からないけど、しばらくはこの手でいけるかな?
ということで、今朝は早速ショクパンマンに働いてもらいました。
「ぼく、ショクパンマン。おはよう!お着替えして、朝ごはんをたべよう!」

機嫌よく目覚め、ショクパンマンの言うことを聞いて着替えてくれたみゆみゆ。
ところがその横にいたいぬが目に入ると、みゆみゆワールドのはじまりはじまり。
「いーぬー みかん たべるんだって」と話しかけ、いちいち自分のすることをいぬに報告。
そのうちに手を滑らせていぬを落としてしまうと・・・
「うえーん いたいよー ショクパンマン だっこしてー」(いぬを抱きしめるショクパンマン)

こんな具合にみゆみゆの一人3役芝居が幕を開け、結局私が叱りながらさせたほうが早い、という悲しい結果になりました。
なかなか思うように行かないものです。

しかも今朝は雪が降っており、早く家を出たにもかかわらずトラブルの連続で遅刻。
途中で転んでグズグズになってしまったみゆみゆの機嫌をとるべく作ってやったミニ雪だるまを、握り締めていたら溶けちゃった、という理由で号泣しながら登園。
お守り代わりに、これから家を出るときはいぬもカバンのなかに忍ばせて行こうかな。
もう少し、活躍してね。みゆみゆの小さなお友達。

てぶくろ

2005年12月12日 09時48分46秒 | みゆみゆとの生活
今朝、とうとう初雪が降りました。寒い寒い。(2回繰り返すのは滋賀弁らしい ex.さむさむいわー)

先週、朝寒かった日に、みゆみゆに買ってあげた手袋をはじめてはめさせ、保育園に行きました。
今までは車で登園していましたが、最近は、余裕があって天気がいい日は、なるべく歩いて登園することにしています。みゆみゆをたくさん歩かせたいし、私のダイエットも兼ねて。そうちゃんも首が随分しっかりしてきたので、早くも抱っこ紐で立て抱っこしています。
その日は、初めての手袋がよっぽど嬉しかったらしく、ウキウキで家を出発。
近所の人に「おはよう」と声を掛けられるたびに、「てぶくろ だよー」と見せびらかし、満面の笑み。
よしよし、今日は順調に保育園まで歩けそう・・・と思ったのだけど、やはり甘かった。

園まであと少し、というところで、はたと立ち止まってしまったみゆみゆ。
手袋をしきりに引っ張りながら、何事か一生懸命に言っている。
「くまちゃんは こうやって こうなんだよー
どうやら、手の甲にくまのアップリケがついているのを、手のひら側にしたいらしい。
 
 くるりと手袋を手のひらの方にまわす。
 親指の入るところがない!(当たり前)
 くるりとまわして親指を入れる
 くまちゃんが手のひらの方に来ない!(当たり前)

・・・この不毛な繰り返しにはまってしまったようで。
「くまちゃんが手のひらで、親指が入る」という不可能なことに挑戦しようとして、パニック寸前。
手袋を与えたことを少し後悔し、「もうっ手袋おしまい!ナイナイ!」と取り上げたくなる気持ちをグッとおさえて、歩道に座りみゆみゆの顔を覗き込んで説得にかかる。

あのね、くまちゃんはおててのこっちなの。こっちじゃないと、おとうちゃん指が、入らないの。そういうふうに決まってるの。くまちゃんはこっち。お父ちゃん指はここに入れる。ほうらできた、かわいいなー。

名づけて催眠術方式。延々と、みゆみゆが「そんな気がしてくる」まで同じことを繰り返し語りかけます。
この催眠術方式のおかげか、なんとかみゆみゆは納得して立ち直り、無事保育園にたどり着いて先生にも「てぶくろだよー」と見せることができました。

あーそれにしてもみゆみゆと付き合うのは根気がいるわ。

寝ぐずり

2005年12月09日 12時57分58秒 | みゆみゆとの生活
♪キャベツーの なかかーら
 あおむし でたーよ ピッピー
 おかーちゃん あおーむしー

最近みゆみゆが毎日歌っている歌です。
なんなんだろ、この歌。
「おかーちゃん」のところが、いろんな人に変わります。

昨夜、そうちゃんがひどい寝ぐずりをしました。
9時ごろから猛烈に泣いて、あやしてもミルクや母乳あげてもだめ。
何をしても全く泣き止まず、みゆみゆも寝かせたかったので、途方にくれてしまいました。
途方にくれながら思い出したのは、みゆみゆが赤ちゃんだったときのこと。

こんなふうに泣いてたこと、あったなー。
どうしていいか分からず、どこか痛いのかと思ってかわいそうになり、泣き叫ぶみゆみゆを抱きながら私も一緒に途方にくれて泣いてたっけ。

そんなことを思い出して、大きくなって「おかーちゃーん」と言っているみゆみゆを見ていたら、ちょっぴり優しい気持ちになって、笑ってしまいました。
そうちゃんも、泣きたいなら思いっきり泣きなさいと、抱っこしたまま腰をすえて見守ることに・・・。
結局、泣きつかれて声がかすれ、少し弱ってきた(!)ところに、寝ながらおっぱいを飲ませたら、そのまま寝ていきました。
きっと、強烈な眠気と戦っていたのね。・・・戦わなくていいのよ。目をつむって、羊さんの数を数えてなさい

お風呂と寝かしつけ、依然として課題です。
3人子どものいる人は、ほんとにどうしてるんだろ。

クルクルッ

2005年12月05日 11時28分30秒 | みゆみゆとの生活
いろいろなことで年末を感じる今日この頃。
たとえばCM。「今年もお世話に・・・」っていうやつ。
特に、某カメラフィルムのCMを見るたびに、年末気分を感じます。

そんな、季節を感じさせるもののひとつ、「フィギュアスケートNHK杯」。
小さい頃は本当に大好きで、熱心に見ておりました。
高校生の頃には、「ビクトール・ペトレンコさまのような人が白馬で迎えに来てくれて、結婚するの」などと夢見がちな妄想に取り付かれ、「現実を見ろ」と友人に諭されていたっけ。

ここのところは、忙しくて何年も見ていなかったのですが、今年、久しぶりに見てみました。
すると、音楽に反応してテレビを見、そのまま釘付けになってしまったみゆみゆ。
マネをして、踊りだしました。
「みてみてー。こうやって、こうだよー。こうやるのー。

といいながら、短い足を精一杯上げ、くるくるくるくる、まわるまわる・・・。
明らかに目が回っていて、ドッスーンと家具に激突しても、なんのその。
スタッと起き上がり、またまたくるくる。
実に楽しそうでした。

そういえば、私も小さい頃は真似して踊ってたような気がする。
フィギュアって、子どもが真似したがるものの、ベスト3に入るかも。
フィギュア、新体操のリボン、あとは指揮者、だね。

ゆあーん ゆよーん ゆや ゆよん

2005年12月01日 10時34分51秒 | みゆみゆとの生活
親子でNHK教育「にほんごであそぼ」に夢中。
特にコニちゃん(小錦)のコーナーと、野村萬斎のコーナーが好き。
「今日の名文」を見るだけでも、元文学少女の私にはたまらない。

 いやなんです あなたのいってしまふのが  『人に』 高村光太郎
 智恵子は東京に空が無いといふ   『あどけない話』 高村光太郎
 恥の多い生涯を送って来ました   『人間失格』 太宰治
 汚れつちまつた悲しみに   中原中也
 けふのうちにとほくへいってしまふわたくしのいもうとよ  『永訣の朝』 宮沢賢治
 私の上に降る雪は 真綿のやうでありました   「生ひ立ちの歌」 中原中也
 みんなちがって、みんないい。   「私と小鳥と鈴と」 金子みすゞ

あめゆじゅとてちてけんじゃ・・・
あ~、泣ける
特に、山口の「中原中也記念館」まで足を運んだことがある私としては。
「生い立ちの歌」どおりに、24歳で結婚しようと決めてたっけ。(かなわなかったけど。)
ついでに言えば、太宰治の墓参りしたこともある・・・。(これは東京)

みゆみゆのお気に入りはこれ。

 「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」   『サーカス』 中原中也
あ~、それもいいよねさすが我が娘、中也のよさがわかるのかー。
ちなみにこれは、野村萬斎が、風船を頭にくっつけて、空中ブランコしながら朗々と語ってくれます。私もみゆみゆも、くぎづけ。萬斎さんがブランコから落ちるのではないかと・・・。あんまり無理しないで、萬斎さん。

あと、
 「咳をしても一人」
というのも、印象的だったらしい。ご飯時に、みゆみゆが妙に神妙な顔をして声を精一杯低くし、「・・・ひとり」と言っていました。つくづくしぶい2歳児だ。
この「咳をしても一人」、勝手に、『結核で死んだ貧しい人』のイメージで、正岡子規だと思い込んでいたのですが、大きな誤解でした。(結核・貧乏・短命のキーワードはあってました。)
尾崎放哉という人の俳句だそうです。(無知で恥ずかしいです・・・。)
しかし、いくら「自由律」といっても、この字数で俳句って!!   

こんな具合に、知らない名作を発見できるのも魅力。言葉だけは聞いたことがあるけど、誰の何の作品かわからない、とか。(当然知らないものの方がずっと多い。)

そんな一つがこれ。

 あかしやの金と赤とがちるぞえな   「片恋」 北原白秋
うつくしぃ~美しすぎる。読んでみたいです。

暗唱してくれるのが、年長児か1年生くらいの子ども、というのがまたすごい。
なかには、こんなの覚えて、どうするの?というのもある。
 李陵は歩卒五千を率い、辺塞遮虜障を発して北へ向かった。   「李陵」 中島敦
とか。
はっきりした意味が分からないうちに、言葉の面白さから「すりこんじゃう」のも、いいかも、とも思うけど。

最後に、この言葉を。

ほんたうのさいはいは一体何だろう   「銀河鉄道の夜」 宮沢賢治