夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『天気の子』

2019年07月31日 | 映画(た行)
『天気の子』
監督:新海誠
声の出演:醍醐虎汰朗,森七菜,本田翼,吉柳咲良,平泉成,梶裕貴,倍賞千恵子,小栗旬他
 
『君の名は。』(2016)より前の作品は好きでした、新海誠監督。
私の性分がアマノジャクゆえなのか、『君の名は。』にはちぃとも乗れず。
新海監督だったら断然『秒速5センチメートル』(2007)だよねぇ、
その次が『言の葉の庭』(2013)だよなぁと思っています。
 
『君の名は。』には乗れなかったといっても、
新海監督の新作が公開されたらスルーするわけにはいきません。
公開前にムビチケを買おうとしたら、ムビチケの販売がないですと!?
ムビチケ以外のどんな体裁の前売りもなしって、どんだけ強気やねん。
「その代わりに東宝史上初の初回一斉上映」って、意味わからん。
 
そんなもん誰が嬉しいねんとかなり怒りを覚えつつ、
いつ観に行っても定価ならば、
いっそ楽天ペイでポイントをいっぱいつぎ込んでIMAX版を観てやろうと、
2,400円のところ1,000スーパーポイントを使い、1,400円に。
公開2日目にTOHOシネマズなんばにて。
 
こんな感じで最初から辛口評価のつもりで観に行きましたが、
わりとよかったんだなぁ。(^^;
 
離島に暮らしていた16歳の帆高は、家出して東京へ向かう。
悪天候のなか、船の甲板に出ていて危うく命を落としかけた帆高は、
居合わせた怪しげなオッサン、須賀に命を救われる。
そのお礼に船内の食堂で定食とビールまで奢らされることになり、
田舎育ちの帆高は驚くが、それも致し方ないことなのだろう。
 
下船して須賀と別れたものの、行くあてがない。
こんな少年を雇ってくれるところなどなく、野垂死にしそう。
毎日マクドでお茶だけ飲んで時間をつぶす帆高に、
3日目、ハンバーガーを差し出してくれたのがバイトの陽菜。
 
そのおかげでとりあえず空腹は満たせたが、
いつまでもこんなふうでいるわけにもいかず、
帆高は名刺を頼りに須賀を訪ね、住み込みで仕事を手伝うことになる。
 
ある日、陽菜が風俗店の男たちにラブホへ連れ込まれそうになっているのを見かけ、
帆高はとっさに陽菜の手を引いて逃げようとする。
男に殴られて帆高が鞄から取り出したのは、数日前に拾った拳銃
おもちゃだとばかり思っていたら、ぶっ放した拳銃は本物。
男たちが怯んだ隙に帆高と陽菜は逃げる。
 
陽菜を助けたつもりでいた帆高だが、
陽菜はマクドのバイトをクビになり、割のいい仕事を探しているのだと言う。
陽菜が祈れば晴れることを知った帆高は、お金を取って天気にする仕事を提案。
これが大当たりして大忙しになるのだが……。

憤慨して観はじめたせいかおかげか(笑)、わりとよかった。
映像は言わずもがなの美しさ、音楽も良い。
脇のキャラクターもすごく良くて、特に陽菜の弟・凪くんサイコー。
こんな年齢から女の扱い方を知っているなんてニクイねぇ(笑)。
女子に免疫のない帆高が凪を「先輩」と呼びはじめてからはさらに笑えます。
 
須賀の声を担当するのが小栗旬
彼の事務所兼自宅に出入りする女子大生・夏美役に本田翼
私は彼女に関しては役者としてよりも声優のほうが好き。
この役も合っていると思います。
 
世界のために彼女を失うか。
彼女を失うならば毎日雨でも良いか。
 
ちょっぴり泣きもしましたが、
やはり私の好きな新海監督作品には及ばない。切なさの問題。
 
どこまでヒットするのか、それはそれで楽しみです。

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『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』

2019年07月29日 | 映画(さ行)
『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』(原題:Le Grand Bain)
監督:ジル・ルルーシュ
出演:マチュー・アマルリック,ギヨーム・カネ,ブノワ・ポールヴールド,ジャン=ユーグ・アングラード,
   ヴィルジニー・エフィラ,レイラ・ベクティ,マリナ・フォイス,フィリップ・カトリーヌ他
 
フリーパスを使うラストチャンスの日だったというのに、
前述の『ハッピー・デス・デイ 2U』は席数上限にひっかかって自腹で観ることになり、
ほかの選択肢だった作品も、席数上限にひっかかる前に普通に満席に。
今回のフリーパスは27本、前日に観た『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』で打ち止め。
気になっていた本作を大阪ステーションシティシネマへ観に行きました。
 
モデルになっているのはスウェーデンに実在する男子シンクロナイズドスイミングチームだそうで、
それをちゃっかりフランスでいただいちゃいました、てな作品。
 
監督は名役者でもあるジル・ルルーシュ。今回は監督に徹す。
フランス版『ウォーターボーイズ』(2001)と言えますが、
このチームのメンバーはくたびれたオッサンばかり。
腹もでっぷりと出て、見ていて嬉しくなるハダカは無し(笑)。
でもものすごく応援したくなる。
 
鬱病と診断されて2年経つベルトラン。
会社を退職して引きこもり、ようやく就職活動を始めたものの、簡単には決まらず。
妻は責めたりしないが、子どもたちは辛辣。
今日の予定をベルトランに問う妻に、「パパは毎日ゲーム」と子どもたち。
 
ある日、地元の公営プールに足を運んだ彼は、
男子シンクロナイズドスイミングのメンバー募集のチラシを目にする。
迷った末、思いきって参加。
 
ほかのメンバーに会ってみれば、揃いもそろって負け犬臭がプンプン。
吃音症の息子と精神状態の安定しない実母に苛立つロラン、
ロックミュージシャンになる夢をいまだ捨てきれないシモン、
会社は倒産寸前なのにその事実から目を背けているマルキュスなどなど。
 
また、チームを指導する女性コーチ、デルフィーヌは、
かつては国際大会に出場するシンクロ選手だったが、
コンビを組んでいた親友が怪我をして引退を余儀なくされ、
自らもシンクロを辞めてアルコール依存症に。
 
チームがプールで練習できる時間は、
女子シンクロや水球等ほかの競技チームが使用しない時間帯に限られている。
なのにデルフィーヌはプールサイドで本を朗読するだけ、
オッサンたちも楽しそうではあるが決して上達はしていない。
その状況にロランが爆発したところで、事態は変わらない。
 
それでもシンクロに楽しさを見いだし、練習に励むベルトランだったが……。
 
めっちゃ楽しかった。何がいいって、まず選曲が嬉しい。
オープニングはティアーズ・フォー・フィアーズの“Rule The World”。
途中テンションを上げてくれるのは、オリビア・ニュートン=ジョンの“Physical”。
フィリップ・ベイリー&フィル・コリンズの“Easy Lover”で泣きました。
ま、泣いていたのは私ぐらいか(笑)。
 
どうでもいいことですが、マチュー・アマルリックを見ると、
私は三上博史を思い出す。似てませんかね?
それとシモン役は『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』(1986)のジャン=ユーグ・アングラード。
すげぇオッサンになってる。確かに「昔はモテただろう」感はあるけれど。
ロラン役のギヨーム・カネぐらいです、まだ若々しいのは。
 
序盤もじゅうぶんに面白いのですが、俄然面白くなるのは、
デルフィーヌの元相棒で車椅子に乗るアマンダが登場してから。
 
怪我をしてシンクロができなくなり、落ち込んでいるのはアマンダのはず。
しかしデルフィーヌはそんなアマンダを思いやることもなく逆に責めた挙句、酒に走る。
おかげでアマンダとはすっかり疎遠になっていました。
そんなデルフィーヌが恋愛でも失敗してプールに来なくなり、
見かねたアマンダが代わってオッサンどものコーチを始めるわけですが、
そりゃもう強烈、抱腹絶倒。
オッサンたちが「あの女、殺したい」と言うほど(笑)。
 
女々しいという言葉は今の時代はあまり使ってはいけないのかもしれません。
でもここに出てくるオッサンたちは女々しい。
彼らを叱咤する上記のアマンダも格好よいし、
引けを取らない格好よさだったのはベルトランの妻クレール。
夫の鬱病に関して理解のない姉夫婦に彼女がズバッと言うところは胸のすく思い。
 
冴えないオッサンたちの問題を映しながら、
家族たちとの絆や再生も感じられて、しみじみ良かったなぁ。
 
元気のない人、観てみて!

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『ハッピー・デス・デイ 2U』

2019年07月27日 | 映画(は行)
『ハッピー・デス・デイ 2U』(原題:Happy Death Day 2U)
監督:クリストファー・ランドン
出演:ジェシカ・ロース,イズラエル・ブルサード,スラージ・シャルマ,フィー・ヴー,
   ルビー・モディーン,サラ・ヤーキン,レイチェル・マシューズ他
 
これもフリーパスで観るはずだったのに。
封切り日以降ずっと、席数上限にひっかかってアウト。
ほかにも席数上限にひっかかった作品はありましたが、
そっちはどうでもええかと思っていたやつだったので、
タダで観られなくても全然悔しくない。
そしてこっちはお金を払ってでも観たい。
だって前作の『ハッピー・デス・デイ』があまりに面白かったから。
 
というわけで、フリーパス所持期間中だったのにタダで観るのをあきらめ、
有料鑑賞しましたよ、TOHOシネマズ梅田にて。
続編もめっちゃ面白かったうえに、泣いてしまった。
 
前作で、毎日が誕生日、そして毎日死亡というタイムループを終わらせた主人公ツリー。
ところが今度はツリーの恋人カーターのルームメイト、ライアンが死のタイムループに陥る。
 
といっても、タイムループの経験者はツリーだけ。
したがってライアンの状況を理解できるのも気持ちがわかるのもツリーだけ。
 
ライアンの話を聴いたツリーが、彼の死のループを回避しようとするうち、
またしてもツリーの誕生日のループに戻ってしまう。
タイムループの原因がライアンの研究にあると気づいたツリーは、
ライアンと一緒に研究を進めるサマールとドレに協力を求め、
タイムループを閉じようとするのだが……。

あはっ、めっちゃ面白かったと言うているわりには、
量子力学の何たるかがまったくわかっていないということが
こうして書いているとよくわかる。
タイムループを閉じるって、何が起きていて、何が問題で、
どうすれば事態を解決できるのかが理解できていないのですよね、私。(^^;
 
私と同じく理系アタマじゃない人、理解できなくても大丈夫です。
そんなところはどうでもいいと思えるほど、楽しいですから。
 
泣かされたのは、ツリーの葛藤。
ある次元には、カーターと恋人になっている自分がいる。
別の次元では、亡くなったはずの母親が生きている。
カーターとは恋仲になれなくても、大好きだった母親がいる次元がいい。
そう思うツリー。でも、いくら母親がいる次元であっても、
自分の記憶と母親が持っている記憶がちがうことに気づく。
これでいいのかと自問するツリー。
そして、悩みに悩み抜いた末に母親にお別れを言いに行くツリーの姿に涙。
 
ほんとに、観てよかった。
ホラーは苦手だという先入観のある人にお薦めしたい、笑って泣けるホラーです。

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『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の27本目@なんば)(完)

2019年07月25日 | 映画(さ行)
『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』
監督:増井壮一
声の出演:石川界人,瀬戸麻沙美,水瀬いのり,東山奈央,
     種崎敦美,内田真礼,久保ユリカ他

なんすか、「ブタ野郎」って。
フリーパス所持期間中に機会があれば観ようと思っていたアニメですが、
なんとなくオタクな感じが漂っていて、どうしてもという気にはなれず。
ただ、この日のTOHOシネマズなんばで時間が合いそうなのはこれだけ。
しかしもうじき満席になりそうな勢いで、
席数上限にひっかかるかかもと思いながらダメモトで言ってみたら、
前述の『さらば愛しきアウトロー』同様、「行けますよ〜」。
ほなら観てみましょかということで。
 
私が席を押さえたときにはまだ残席が半分くらいあったはずですが、
上映開始時には満席。客の9割5分は男性。
そんな中に眠たくなったら寝る気満々の私が居てすみません。(^^;
 
原作は漫画だとばかり思っていたら小説だそうで。
鴨志田一の人気青春ファンタジー小説“青春ブタ野郎”シリーズとのこと。
小説なのになぜ私は知らないんだろうと思ったら、
あまり手を出さないジャンルなんですねぇ、KADOKAWA電撃文庫。
 
原作未読だし、予習する気もない。
やる気なし状態で鑑賞に臨んだら、最初はワケわからず。
最終的には泣きそうになってしまったのですから、
やっぱり映画って観てみなアカンわぁ。
 
神奈川県藤沢市。
高校2年生の梓川咲太は、同じ高校の先輩で人気女優の桜島麻衣と交際中で幸せの絶頂。
そんな咲太の前に初恋の女性・牧ノ原翔子が現れて、しばらく泊めてほしいと言う。
居合わせた麻衣は激怒、翔子が泊まるならば自分も泊まると言いだす。
こうして始まる奇妙な同棲生活。
 
目の前に翔子がいるのに、病院に行くとなぜかそこには中学生の翔子が。
大人の翔子に事情を尋ねると、彼女の「思春期症候群」のせいで
中学生の翔子と大人の翔子が同じ世界に存在しているらしく……。

いや、もう、意味不明でしょ。
何なんこれ。年齢の違う同一人物が出てきた時点でわからん。
思春期症候群とか意味わからんし、と思っていたのですけれど。
 
いかにもオタクっぽい部分も多いから、そんなにはのめり込めません。
だけど、思っていたよりもずっとよかった。
 
自分の好きな人、大切な人、みんなが元気でいられる世界ならば最高。
でも、誰かを守れば誰かが消える。全員は守れない。
そうなったときにどうするのか。
 
世界を救うよりも好きな人を救いたい。
これって“スパイダーマン”と同じこと。
恋する相手を救うことから始めればいいんじゃないの。
 
観客の9割5分が男性って、入場時にドン引きはしましたけど、
これにハマる気持ちもわからなくはない。

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『さらば愛しきアウトロー』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の26本目@なんば)

2019年07月24日 | 映画(さ行)
『さらば愛しきアウトロー』(原題:The Old Man & the Gun)
監督:デヴィッド・ロウリー
出演:ロバート・レッドフォード,ケイシー・アフレック,ダニー・グローヴァー,
   チカ・サンプター,トム・ウェイツ,シシー・スペイセク他
 
今回のフリーパスで席数上限にひっかかったのは前日が初めて。
翌日雪辱戦と思ったけれど、この日は14日のTOHOシネマズデー。
雪辱戦も何も、出陣前にネットで確認したら、狙っていた作品はすでに完売。
だったら梅田へ行っても仕方ないなぁ、
梅田で朝イチの『トイ・ストーリー4』の字幕版の雪辱戦だけにするか、
でもまた果たせずに悔しいことになるのかなぁ、などとぶつぶつぶつぶつ。
 
とりあえず車を走らせ、梅田かなんばか迷うこと10分。
なんばまで行ったところで同じくTOHOシネマズデーなわけだから、
どうせ撃沈やんなぁとまだぶつぶつつぶやきながら、
それでも選択肢は多いなんばに行くことに決めました。
 
朝8時半にもなっていないというのに、劇場は結構混雑している。
有人窓口で「無理だと思うんですけれど」と
まず『トイ・ストーリー4』の字幕版を挙げてみる。
「行けますよ」と意外な返事にヤッホー。
続いてもう残席が少なくなっていた本作も挙げてみると、「これも大丈夫です」。
 
ロバート・レッドフォードが本作を最後に俳優業から引退すると宣言しています。
レッドフォードもその可能性がないとも言いきれませんが、どうでしょう。
 
実話に基づく。
 
1980年代初頭。一見ダンディな老齢の男だが、現役の銀行強盗
銀行に入ると行員にちらりと拳銃を見せるのみ、
手荒いことは何もせずに金を奪って逃げるのが彼のやり方。
被害に遭った銀行員は警察の取り調べに皆こう言う、
「紳士的だった」「礼儀正しかった」「幸せそうだった」と。
 
ある日の犯行後、逃走中に出会ったのが未亡人ジュリー。
その男は仕事を問われて銀行強盗だとジュリーに話すが、
身なりのいい老紳士が本当にそうだとは信じられるはずもない。
一笑に付したジュリーは彼に好感を持ち、連絡先を教えるのだが……。
 
カネに執着していたわけではない。ただ脱走と銀行強盗を楽しんでいただけ。
共感できる部分はまったくありません。
身体的には誰も傷つけていないとはいえ、
銃を見せられて金を詰めさせられたり車を奪われたりした人たちは
それはそれは怖い思いをしたはずですから。
 
クリント・イーストウッドの『運び屋』(2018)を観たときに通ずる思いがあります。
男のロマンがわからんかと言われたとしても、別にこんなロマン、わかりとうもない(笑)。
本作には何のメッセージ性もないし、映像を見て何かが琴線に触れることもない。
ただたただ「ロバート・レッドフォードを懐かしむ作品」だと思います。
 
彼はとても良い役者なのに、美形すぎて損したフシがある。
二枚目ゆえに脇役の二枚目とはいえない役者たちに存在感を持って行かれたこと多々。
そういう悲哀を感じながら、感謝もしながら、これを観るのが良いのでは。
 
ジュリー役のシシー・スペイセクも長く『キャリー』(1976)のイメージに囚われた人。
40年経ってもうじき70歳という今になってようやく、
そのイメージから完全に脱却できたかなと思います。
そう考えると、この配役により悲哀と感謝と慰労の念をおぼえます。
 
引退宣言、いつでも撤回していいですからね。
「気が変わった」と言うのをお待ちしています。

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