ひろふみのブログ☆

囲碁棋士大橋拓文のオフィシャルブログです。

記事いろいろ

2020-01-17 22:33:28 | 囲碁よもやま話

みなさんこんにちは。夜の更新ですがこんにちは。

最近の更新した記事一覧です。

1月19日午前10時から囲碁ファースト飯田橋で、13路トランプ杯があります。

定員までまだ少し余裕がありますのでご参加お待ちしています。

またトランプ杯のあと午後は13路指導碁があります。同じ会場で1局1,000円で承ります。詳しくはリンク先をご覧ください。

9路、13路を最近またちょこちょこやりだしていて、小さい盤の良さを実感しています。

 

さてさて、今年の手合い1局目の感想はこちら。実はこれには続きがあって近日アップ予定です。

 

実戦手筋問題①

こちらはだんだん問題を増やしていくつもりです。

ネタは豊富なのでこれからもお楽しみに~

それでは今日はこの辺で。

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あけましておめでとうございます

2020-01-04 20:22:10 | 囲碁よもやま話

あけましておめでとうございます。

2020年になりました。今年はオリンピックもありどんな一年になるでしょうか?

自分もこれまでのことを見直しつつ、新しいことを始めていこうと思っています。

さて早速ですが、一つお知らせです。

ここ2年ぐらい開店休業状態だった本ブログですが、今年からはnoteの方に移行してやっていこうと思います。

改めまして、今後ともよろしくお願い致します。

 

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長考に寄せて~プロ棋士の苦悩と葛藤 

2019-03-08 13:55:25 | 囲碁よもやま話

昨日の対局が話題になっている。

柳時九段 vs 村上晶英三段 

の碁で村上三段が2手目で持ち時間の3時間をすべて費やして秒読みに入ったのだ。

特にネット上ではいろいろな意見があるようだ。

最後は58目半というこれまた前代未聞の大差を数えたことから批判的なコメントもあるが

私としては、「ルール上問題ないので、相手に対して失礼だ、という観点からの批判は当たらない」

と思う。もしこれが碁会所などで持ち時間を決めていない対局ならば、お互いの良識の範囲で楽しむことなので

早く打ってほしいと言ってもいいし、不愉快だ!と感じても、その思いは当然だろうと思う。

しかし本局はプロ棋士の公式戦であり持ち時間が決められた対局だ。

その中で長考することは何の問題もない。

さて、ここまではルール上問題ないので批判には当たらないという私見を述べた。

その上で人間の囲碁はドラマであり対局者の心理をこそ見てほしい、という話をしようと思う。

村上三段とは同い年で、緑星学園時代にはいわゆる同じ釜の飯を食った仲間であり、思い出話もまぜていくことにする。

ある日、緑星学園の先輩同士の碁でこんなことがあった。

名前を出してもいいのだがそこはご想像にお任せする。

緑星内のリーグ戦で持ち時間は1時間以上あったと記憶している。

第一着黒三々に白2と肩ツキ。ここで1時間以上の大長考で持ち時間のほとんどを投入。

あとで本人に何を考えたか聞くと、「黒AとハウかBとハウか悩んでいた。」とのことだ。

私のような凡人は思う・・・・・・・・

 

 

 

 

それは一緒では・・・・・・・・・?

 

 

誰かが菊池先生に訴えた。

 

これどう思いますか・・?

 

菊池先生は

 

「それはわかる気がする。どちらにハウかで世界観が違う」

 

とある大家も、「ここでAと打つかBと打つか?」と問うシーンを目撃したことがある。

「同じに見えますか?しかし気の流れが違います」

 

最近流行りのAIに聞いてみると

やはり左右同型でも数値は違う。

客観的に見れば一緒だろう。

しかし

碁盤を前にした棋士は、例えればアマゾンのようなジャングルに槍一本で探検しにいくようなものだ。

右の道も左の道も一緒です、と言われてもハイそうですね、同じですね。とはなかなか思えない。

上のように計算力を増したAIにとっても違うもの、ましてや生身の人間にとっては別物に感じられるときもあるだろう。

一歩引いて見れば同じである右と左が、本人にとっては違う、という世界もあるのだ。

さて、これ以上書くとヤバイのがばれてしまうので今日はこれぐらいにして現実に戻り

最初の問題を長考される相手の立場になって考えてみて締めとしたい。

これまた院生時代ぐらいの私の思い出話だが緑星のO君に

「打つとこ決まってる場面で、相手が長考してると何か妙手を打たれるんじゃないかって不安にならない?」

と聞いたら

「え?こんな決まったところで考えてくれたら持ち時間減らしてくれておいしい(ありがたい)」

と思うけど。

な、な、なるほど・・・・・・・・・・・・・・・

そこで私は理解した。

相手の長考に心乱されるようでは修業が足りん!ということか

長考ではないが、対局には一定時間遅刻したら不戦敗という決まりがある。

人間は心弱き生き物で、相手が来ないと邪な心が顔を出す。

あと5分で楽して勝てる(不戦勝)

しかし相手は残り10秒で滑り込んできた。(院生対局の実話です)

どんな不測の事態にも泰然自若としていたいが

「われいまだ木鶏たりえず」

と事あるごとに思うのである。

 

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ご報告

2018-07-27 01:01:27 | 生活

今日26日発売の週刊新潮にとある記事が載っています。

 

(写真が縦にならずに2時間が経過・・・後で直せたら直します・・・実はメカ音痴なのです。)

なんのコーナーかと言いますと・・・

 

 

 

 

結婚

昨年秋に毎日新聞の短期連載で婚約を発表しまして、今年に入り無事に結婚式をあげることができました。

妻は一般の方です。

楽しい家庭を築いていきたいと思います。

改めまして、これからもよろしくお願い致します。

 

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増刷御礼&DolBaramの話

2018-01-28 22:41:35 | コンピューター囲碁

みなさんこんにちは。

AlphaGo、DeepZenGo、絶芸。

現在囲碁AIといえば、これら三つが有名ですが、DolBaramという韓国の囲碁AIをご存知でしょうか。

ドルバラムと読み「ドル」は李世ドル九段のドルで意味は石。「バラム」は風で石風という意味になり、

その名の通り力強い棋風です。

アルファ碁登場以前から強豪として知られていましたが、

アルファ碁以後、ディープラーニングを取り入れるまでに時間がかかり、目立った活躍が少なくなっていました。

ところが、こちらをご覧ください。

ところが、最近再びパワーアップし力強いDolBaramが帰ってきました。

2017年11月5日 黒DolBaram

1図 ブラックホール

これは張栩九段や蘇耀国九段が一時期打っていたブラックホールですね。

2017年11月19日 黒DolBaram

2図 7-5から三々入り

空中戦法が得意かと思ったらアルファ碁の三々入りとも組み合わせて使うという柔軟さも持っているようです

 201711月9日 白DolBaram 

3図 極めつき

一体これは・・・

私も1、2図のような空中戦法は好きですが、さすがに3図白2、4の発想はなかった。

いくら何でもこれは白悪そうですが・・・・

今ここで紹介した3局はいずれもDolBaramの勝ち。

この時期はこのような空中戦法で連戦連勝でした。

しかし11月中旬になり、ネットから姿を消し・・・・   

2か月間経った2018年1月。再び現れたDolBaram。

2018年1月26日 白DolBaram

4図 あれ!普通に打ってる

と思ったら、これは久しぶりに黒、人間の勝ち。

3図と4図の黒は同じ対局相手で、韓国の若手でランキング上位の棋士なのですが

3図で白が勝ち4図で黒が勝つとは、囲碁の常識とは一体なんだったのでしょうか・・・

現在、棋士の碁でもアルファ碁の影響で三々入りが大流行中です。

しかし、DolBaramのようなアルファ碁とも違う独特の棋風を持ちながら強くなった囲碁AIが出てきたことは

囲碁の世界を豊かにする意味で、嬉しいですね

ぜひともこの路線でこれからも強くなってほしいです

さてここで、一つお知らせです。

昨年7月に出版した「囲碁AI時代の新布石法」が増刷となりました。

ありがとうございます。

囲碁AIの登場を、発想を豊かにするキッカケとして捉えて、

ブラックホールのような空中戦法や

一時期話題となったGodMovesの天元戦法を解説しています。

「よくわかる囲碁AI大全」とは違うテイストですが、ともどもよろしくお願い致しますm(_ _)m

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囲碁AI大全 とウラ話

2018-01-12 18:58:55 | コンピューター囲碁

みなさんこんにちは。

昨年のクリスマスに一冊の本を出しました。

『よくわかる囲碁AI大全 AlphaGoからZenまで』

囲碁AIの特徴的な手法、歴史と仕組み、AIの代表局の実戦解説。そしてアルファ碁ゼロまでをまとめました。

2016年末から取り組んだのですが、2017年はMaster登場から怒涛の一年となり

次から次へとやってくるAIの新しいニュースを盛り込むのは

とても骨が折れました。

 

 

実は

 

 

昨年末、

 

 

本当に骨折しました。。。

 

 

なんで骨折したかは、ちょっと恥ずかしくてブログに書けないので、

直接会った時に聞いてみてください。(それでも秘密かもしれませんが

11月ごろは方々の予定をキャンセルするなど、ご迷惑をおかけしました。

そしてひきこもりながら本書を執筆。

骨折の方は不幸中の幸いで軽いもので、お医者さんからも

「めずらしい場所折りましたね~」

と言われたりしながら、ほぼ一ヶ月で治りました。

好きな漫画の主人公(ルフィ)を信じて、毎日牛乳を飲んだのは効果があったのでしょうか。

囲碁AI大全の方はおかげさまで、好評を頂いているようで品薄となっておりますが、

こちらからお求めいただけます。

骨折したときは2017年中に間に合わないかと思いましたが

なんとか出版にこぎつけ、2018年は良いスタートになりました。

改めまして、よろしくお願い致します。

 

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アルファ碁、AI記事の紹介

2018-01-10 21:09:05 | コンピューター囲碁

昨年の更新不足につき、1月中に昨年の振り返りブログを書こうかと思案中でございます。

2017年、活動のメインの一つは執筆でした。

年明けに二つの記事が公開されましたので本日のブログはその紹介です。

ダイヤモンドオンラインの連載3回目。

アルファ碁ゼロからAI竜星戦まで、AIの急速な進歩を描いています。

たくさんの方に読んでいただいているようで、いいねランキングが現在16位と健闘中。

こうなると少し欲が出てきてしまいました。

ぜひいいねをお願いします

不定期連載ですが続編も予定しています。

もう一つは、Newspicks 2018年:100人が描く未来 というインタビュー記事になります。

AIの活用を含めた未来への展望を述べています。

有料記事になりますが、興味がある方はぜひご一読くださいm(_ _)m

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国民栄誉賞

2018-01-09 11:05:00 | 世界の囲碁 World GO

1月5日、囲碁(1、5)の日に嬉しいニュースがありました。

井山七冠が羽生竜王、永世七冠とともに国民栄誉賞受賞

おめでとうございます。

棋界全体にとっても、素晴らしいことですね。

さて本日はミャンマーに近い、中国雲南省にて日中韓囲碁名人戦が開催されています。

今日の対戦は井山名人vs李世ドル九段。

勝者が連笑中国名人と決勝戦を争います。

みんなで応援しましょう

 

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謹賀新年

2018-01-01 19:50:32 | 季節の話題

明けましておめでとうございます。

昨年のブログを見返してみますと・・・

なんと6回しか更新できてない(*´Д`)

今年はもうちょっと書けるようにがんばります。

それでは、本年もよろしくお願い致します。<m(__)m>

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DeepZenGo優勝!とAI関連イベントのお知らせ

2017-08-19 00:33:55 | コンピューター囲碁

DeepZenGoがついにやりました。

中国内モンゴル・オルドスで行われた第1回中信証券杯世界電脳囲碁オープンで見事優勝。

上位入賞である、準優勝CGI(台湾)三位絶芸FineArt(中国)は実力的に拮抗しており、人外のレベルで戦いが繰り広げられたと言って良いでしょう。

AlphaGoの背中が見えた気がしますが、すでに実力を人間が測定することは難しい領域に踏み込んでしまったようで、こればかりは実際に対戦してみなければ分かりませんね。

話題に事欠かない囲碁AIですが、AIに関連した講演などのお知らせです。

8月27日(日)ドクターフォーラムにて石山洸氏と対談講演させて頂きます。

13時~18時15分まで多数の講演があり、私は15時15分~16時まで「囲碁と介護の事例から学ぶ、医療におけるAIの活用について」というテーマでの登壇です。

お医者さん限定のイベントですが、残り席わずかとなっております。

9月14日(木)日本認知科学会第34回大会@金沢大学にて特別講演「人工知能と棋士は囲碁の深淵に迫れるか」をシモン・ピエノ氏と語り合います。

当日参加も可能のようです。

9月16日(土)人工知能社会のあるべき姿を求めてー人工知能・ロボットについて語る参加型対話イベントにて話題提供させて頂きます。

日本科学未来館にて13時~対話型のワークショップで刺激的なディスカッションにかるのではないかと思います。

 

最近は講演や対談などの機会を多く頂いています。

6月14日に行われた、経団連21世紀政策研究所主催の座談会では羽生先生、王銘琬先生、國吉康夫氏、中島秀之氏、松尾豊氏、作家の瀬名秀明氏という錚々たる方々ともお話できました。

AIが台頭する昨今、何か特定の分野に特化したAIは、お金をかければ作れるようになってきています。

多業種の方々とコミュニケーションを取ることで、人間にしか出来ないことが見つかるのではないかと、囲碁AIの碁を見ながら痛感する毎日です。

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