田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ヘルシーウォーキング㉜ in桑園駅100周年記念特別企画!JRA札幌競馬場と円山・桑園ウォーク

2024-06-01 20:06:46 | JRヘルシーウォーキング & さっぽろラウンドウォーク
 “桑園” といえば私の庭のようなものである。その桑園駅をスタート&ゴールにしたウォーキングコースは主な公共施設や文化施設を網羅する素晴らしいコース設定だった。
 ※ タイトルの〇の中の数字は、昨年から取り組んでいるJRヘルシーウォーキングの延回数を表記したものです。したがって、今回は32コース目を体験したというになります。
       

 本日(6月1日)、タイトルのように桑園駅開設100周年を記念してのヘルシーウォーキングが開催され、参加した。
 桑園駅は1924(大正13)年に開業し、本年6月1日で100周年を迎えたそうである。それを記念して記念入場券が発売されたのだが、入手することはできなかった。それについては後述する。
 私は今日、いつもとは違い孫娘の運動会を応援してから参加したので、スタートが午前11時40分となってしまった。だから周りには参加者の姿はほとんど見られない中でのウォークとなった。コンディションは晴れて、気温も20℃まで上昇したが、歩いていて軽く汗をかく程度で気持ちの良いウォーキングとなった。
    
    ※ 今回のスタート&ゴールとなったJR桑園駅です。

 コースの方は前述したようによく考えられていて、コース距離11kmの中に桑園周辺に存在する主な公共施設や文化施設を網羅された素晴らしいコース設定だと思われた。
 コース沿いに点在した施設を順に列挙すると、北海道立三岸好太郎美術館、北海道立近代美術館、円山地区のショッピングモール「マルヤマクラス」、円山公園、北海道神宮、円山動物園、道内アマ野球の殿堂「円山球場」、円山陸上競技場、本郷新記念札幌彫刻美術館、北海道神宮第一鳥居、札幌場外市場(中央卸売市場)、JRA札幌競馬場、さらにはJR北海道本社ビルと、よくこれだけコースの中に取り込めたな、と思うくらい施設が網羅されたコースだった。

    
    ※ 北海道立三岸好太郎美術館です。
    
    ※ 北海道立近代美術館です。
    
    ※ 個性的な店が立ち並ぶ通称「裏参道」です。
    
    ※ 円山地区のショッピングモール「マルヤマクラス」です。
    
    ※ 緑濃い円山公園です。
    
    ※ 北海道神宮の第三鳥居です。
    
    ※ 札幌円山動物園の正面入口です。
    
    ※ 円山陸上競技場です。
    
    ※ 本郷新記念札幌彫刻美術館です。
    
    ※ 表参道の道路を跨いで立つ第一鳥居です。
    
    ※ 新鮮な海産物や農産物が並ぶ場外市場です。
    
    ※ コースの最後、桑園駅と併設して建つJR北海道本社ビルです。

 前述したように私にとってはある意味で庭のようなコースだったのだが、札幌以外からの参加者には、札幌のことを理解するうえでとても参考になったコースなのではと思われた。
 特に今回はJRA札幌競馬場とJR北海道の共同企画ということで、コース外(コース距離には入らない)とはなったが、特別に札幌競馬場内を見て回ることができた。私ももちろん競馬場に寄ってみたのだが、他所で行われた競馬が実況中継されていて、たくさんのファンが観戦したり、寛いだりしている中を歩かせてもらった。緑豊かな広々とした場内は別に競馬を楽しまなくとも、休日を過ごす場として適しているように思えた。

    
    ※ 札幌競馬場の正面入口です。
        ※ 競馬場内ではモニター画面(正面の四角いところ)に他競馬場の様子が映し出され、それをのんびりと眺める人たちがいました。馬券を購入して真剣な方は屋内にいた?     
    
    ※ 札幌競馬場の緑のターフがきれいですね。

 コース全体では、円山公園から円山動物園に向かう坂と、本郷新記念札幌彫刻美術館周辺に上り坂があるくらいで、他は平坦な地形でそれほど苦労せずに歩き通すことができた。
 近年は歩行速度が年齢故にそれなりに遅くなってきたが、11キロ+αを2時間35分で歩き通すことができた。
  
 ところで、冒頭に触れた桑園駅開業記念の「記念入場券」のことである。マップに記念入場券発売のことが記されていて、午前7時から1,000枚限定で発売されるとなっていた。
 私は別に切符マニアでもなければ、何かを収集する趣味もない。それでも記念ウォークに参加するのだから、記念入場券を購入してもいいかな?と思った。(1枚200円で販売すると予告されていた)
 購入するとなると、ウォーキングを開始しようとしていた11時過ぎでは 購入できないのではと考えた。そこで自転車で桑園駅まで10分もかからない距離に私の住まいがあるので、7時30分頃に自転車で出かけてみた。
 すると驚いた!なぁ~んと発売が始まっているというのに長蛇の列ができているではないか!その数300人くらいだという。私が列の後ろに付くと、担当のJR職員が申し訳なさそうに「あるいは購入できない場合もあり得ます」というではないか!「一人の購入枚数を10枚に限定しているのだが…」と彼は云う。並んでいる人たちを見ると、そのほとんどがマニアらしい人たちばかりである。マニアにとっては10枚2,000円なんて安いものである。
 私は諦めた。それぞれに趣味の世界があることは承知していたが、これほど多数が集まるとは!驚いてしまった…、というお話でした。

◇ウォーク実施日  2024年6月1日(土)
◇歩いた距離    11 .0 km
                                             

アクティブシニアでありたい…

2024-05-31 19:59:10 | 講演・講義・フォーラム等
 見てくれだけではなく、本当の意味でアクティブシニアでありたいと思う。そのためには “役割づくり” “仲間づくり” “居場所づくり” が大切だと講師は強調された。アクティブシニアであるために、まだまだ努力せねば…。
   
 本日午後、カナモトホールにおいて「NPO法人シーズネット」が主催する会員研修会に参加した。「NPO法人シーズネット」とは、会員651名を擁するシニアの交流組織であるが、おそらく札幌では最大のシニアの組織ではないかと思われる。私はそのシーズネットに一昨年入会したものの、あまり熱心な会員とは言いかねるような会員である。
 そうした負い目もあり、今回シーズネットの奥田龍人理事長が講演をするというので駆け付けてみた。その演題が「アクティブシニアへの期待 仲間づくり・役割づくり・居場所づくり」と題するお話だった。
 演題から伺えるのは、シーズネットの会員は「アクティブシニア」であるという前提に立ったうえで、さらにその輪を広げてほしいという趣旨に私はとらえた。

     
     ※ 講演をするNPO法人シースネット理事長の奥田龍人氏です。

 私たちシニア世代にとって恐れることは、加齢に伴って身体的、精神的な衰え、それに伴う社会的な繋がりが希薄となり、「介護」の対象となることへの恐れである。そうなることを避けるためにも「仲間づくり・役割づくり・居場所づくり」が大切であると奥田氏は強調された。
 まず「仲間づくり」であるが、シーズネットにはさまざまなサークルが存在する。そのサークル活動により積極的に関わろうという呼びかけだった。さらには地域の集い、趣味や勉強の場への参加、等々多彩な活動が展開される中に参加し、仲間を積極的につくることが大切であるとした。さらにアクティブシニアとしては周りを巻き込むことも期待されるとした。
 奥田氏は氏の造語で「8010運動」を提唱している。この造語の意味するところは、「80歳になっても10人の友人がいるようにしよう!」という呼びかけだそうだ。私もこのことを意識したいと思う。
 続いて「居場所づくり」であるが、地域のサロンや趣味や勉強の場、公民館、町内会館などの集いの場で、自分らしく過ごせる居場所を見つけることが豊かに生活するためのポイントだという。私の場合はこの点が一つの課題かもしれない。
 最後の「役割づくり」であるが、地域ではさまざまな地域活動(民生委員、町内会、老人グラブなど)が展開されているが、そうした活動に積極的に関わることによって地域に貢献することで生き甲斐を見つけることも大切であるとした。
 そして奥田氏はいわゆる若いシニア世代(65~74歳くらい)には単なるボランティアではなく、有償ボランティアのような制度を創ることも今後の課題であるとした。
 奥田氏の話はその他、道内市町村の様々な取り組みも紹介してくれ、それらを参考にしながら、シーズネットで取り組めること、札幌市に提言することなどについて言及されたが、その詳細については割愛したい。
 さて、私自身は果たしてアクティブシニアの一員と言えるだろうか?と自省してみた時、そうであること、そうでないことに気付かされる。特に前述もしたが「居場所づくり」という点については今のところそのような場所を見出しているとは言い難い。日々忙しそうにあちこちと出回っている私だが、「やあ、お元気でしたか?」と気軽に挨拶ができるような居場所を見出すことが今後の課題かな?と講演をお聴きして考えたことである。


リハビリの世界の最先端医療とは?

2024-05-30 19:42:11 | 講演・講義・フォーラム等
 脳疾患による後遺症に悩む患者数が増えているという。そうした方々に対して人間工学に基ずく医療の研究が進んでいるという。特に最近注目されているのがAI(人工知能)の技術を応用した医療だという。AIを応用したリハビリとは?

   

 かなり前のことになってしまったが、5月22日(水)午後、かでる2・7において「ほっかいどう学 かでる講座」の第1回講座が開講され参加した。
 講座は「人間工学とリハビリの最先端医療を学ぶ」と題して、柏葉脳神経外科病院の医師と作業療法士の方々3名が講師を務められた。
 ところがどうも私自身が講義の内容を理解できないためにレポできないでいたのだが、なんとか受講したこと対して私自身の責任を果たしたいと思う。
私にとって困難だったことは、AIそのものに対する理解度がイマイチのため、AIがリハビリにどう関わっているのかについて最後まで良く理解できなかった。私の浅はかな理解では脳疾患を患った患者は “物体検知” が難しいのだが、それがAIによって “物体検知” の助けができるということのようなのだが…。

    
※ 3人の講師のトップバッターを務めた柏葉脳神経外科病院「先端医療研究センター」の所長の松澤等氏です。

 例えば、脳卒中によって手に麻痺が残った場合、「BMI」「MELTz」「mediVRカグラ」といったAIを応用した機器がリハビリの助けをするという。
 そのメカニズムについて、私は講師の説明を理解することができなかったが、機器を仲立ちすることによって、例えばモノを掴むという動作を機器が命令し、患者本人はモノを掴む感覚を自覚できなくとも、機器がモノを掴んだと伝達するというような仕組みらしい。そうした動作を繰り返すことにより、本人が徐々にその感覚を掴んでいくという仕組みのように理解したのだが…。
 う~ん。ともかく私には最初から最後まで頭の中は「???」の連続だった。
 月刊文藝春秋誌が今月号で「がん先進治療ここまで来た!」と特集しているが、医療の世界は大変な技術革新が進んでいるらしい。それは医療の世界だけではなく、あらゆる世界で私のような旧世代の人間には付いていくのが困難なほどのスピード感で進歩しているようだ。
 せめてその概要くらいは知りたいという思いはあるのだが、今回は正直言って難しかった…。

本日は花づくりWednesday!

2024-05-29 19:05:28 | ボランティア
  •  いつの頃からか、私たち「近美を愛するブリリアの会」がマンション周囲の花壇のお世話をしている。本日はその花壇に花苗の定植作業を会員の方々と一緒に行った。

 なんだか日記風のブログとなってしまいそうだが、本日は一日中 “花づくり” に関わった一日となった。
 いつの頃からか、と表現したが、思い起こせば15年前から私たち「近美を愛するブリリアの会」が近代美術館前の歩道の清掃活動を始めたのだが、ある会員が「マンション周囲の街路樹枡を花で飾りたいですね」という提案があった。
 私はマンション周囲のことは管理人の業務なのではと思ったのだが、どうやらマンションの敷地外ということでそうではないらしいということが分かり、“それでは” ということで始めたのがキッカケだったように記憶している。
 以来、毎年私たちがマンション周囲の街路樹枡4ヵ所の花壇の花の植栽、維持管理活動をしている。花苗の購入費は管理組合に負担していただき、私たちがその維持管理をするという方式である。
 今年も私たちで植栽する花種(インパチェンス)の選定をし、業者に発注し、本日その苗160株が届いたので、さっそく会員の方々と苗の植栽をしたということである。

    
    ※ 花苗の植栽をする「近美を愛するブリリアの会」の会員の皆さんです。

 しかし、花苗を植栽するといっても、その前の準備がけっこうあるのだ。
 まず、春花壇を飾ったスノードロップ、クロッカス、チューリップなどの球根を掘り起こし、整地する必要があった。
 さらには連作には適しないと言われるインパチェンスを今年も栽培したいと考えたために、土壌改良をする必要に迫られピートモスという土壌改良剤をすき込む作業があった。(土壌改良剤については、緑のセンターの相談窓口で助言を受けた)
 これらの作業は苗の植栽作業の前に、私が受け持って午前中に終わらせた。
 そして午後、本日は6名の会員の方々の参加を得て花苗を植栽した。会員の方々は手慣れたもので、ミックス苗(赤、ピンク、白)を適度に混合し、手早く植栽してくれた。

  
   
   ※ 花苗の植栽を終えた街路樹枡の花壇です。

 昨年、育てたインパチェンスは根気よく水遣りを欠かさなかったこともあり、とても良い出来だった。今年もその再現を狙っているのだが、果たして??

 
 ※ 昨年秋、良く育ってくれたインパチェンスです。今年もこのようにと願っています。

 ここで終わらずに、私が3月末に「さっぽろ花と緑のネットワーク」主催の「種から花を育ててみよう」という講座で学んだ「亜麻(アマ)」を私は種から室内で育てていたのだが、ようやく地植えできる程度になったので、その苗をみなさんに手伝っていただき地植えした。
 私の今年の課題はもう一つある。それは、これも種から育てているのだが「コキア」を現在やはり室内で育てている。まったく初めての挑戦なのだが、あのこんもりとした形状のコキアが秋に紅葉することを楽しみにしている。果たして望み通りに育ってくれるのか?これももう一つの果たして??である。

    
   ※ 室内で種から育成中の「コキア」の苗です。地植えにはもう少しかかりそうです。
 
 「コキア」の成長の様子も本ブログでも時折り報告できれば、と思っている。
 なお、本日のタイトル名「本日は花づくりWednesday!」に特に意味はない。別に苗の植栽を水曜日にしているということではない。たまたま本日が水曜日だったというだけの話である。

「さっぽろの古を訪ねて Ⅲ」琴似屯田兵村を訪ねる

2024-05-28 19:25:07 | 「めだかの学校」関連
 窓ガラスもない、板壁一枚だけの暗い住居…。北国北海道で過ごす冬はさぞかし厳しかったことだろう…。案内いただいた琴似屯田兵子孫会の永峰氏は屯田兵だった祖父に対する尊崇の念を抱きながら、丁寧に説明を務めてくれた。


 本日午後、「めだかの学校」野外講座「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を訪ねる」の第1弾、「琴似屯田兵の史跡を訪ねる」を開講した。
 現地案内は、第1回目の座学の講師もお願いした琴似屯田兵子孫会の事務局長を務める永峰貴様にお願いした。
 訪れた史跡は下記のとおりである。
 ◇屯田の森(各種屯田兵に関する石碑群)
 ◇琴似屯田歴史館資料室
 ◇琴似屯田兵屋(琴似神社境内)
 ◇琴似屯田兵村兵屋跡
以上4ヵ所だったが、実に中身の濃い見学学習となった。それは一にも、二にも永峰氏の熱心な説明があったが故であった。

    
    ※ 開会時に会員の方々に説明する永峰氏(後ろ姿)です。

 特に永峰氏の説明に熱が入ったのが、琴似屯田兵として入植された人たちの心の拠りどころである琴似神社についてだった。
 込み入った話は省略するが、琴似神社の前身(現代の社は3代目)は明治25年に旧亘理(現宮城県亘理町)の武早智雄神(たけはやちおのかみ)の分霊を持ち帰り、「日登寺」の境内に祀り「武早神社」と称したそうである。その後、明治30年に現在地に移り「琴似神社」と改称したそうである。屯田兵の方々がいかに神を敬っていたかを物語るエピソードである。
 さて、境内にある「琴似屯田兵屋」であるが、この兵屋は建材などほぼ当時のままの姿で保存されているそうである。ただ老朽化が激しく一般公開はされていないのだが、永峰さまのお力により特別に見学が許されたものである。そうした形で保存されている屯田兵屋は唯一とされている。なんかと現代の技術でもって保存され続けることを願いたい。

    
    ※ 「琴似神社」境内に保存されている「琴似屯田兵屋」です。木の柵のように並んでいるのが「無双窓」です。木の柵を移動させて雨風を防ぎます。

 続いて当時の屯田兵村の中に復元された「琴似屯田兵村兵屋跡」に案内された。こちらは琴似神社境内に保存されている「琴似屯田兵屋」とは違い、当時の兵屋を忠実に再現した兵屋である。したがって屋根も柾葺き屋根で、兵屋の裏には当時の菜園も併せて再現されている。
 ここでの永峰氏の説明は、氏が子どもたち相手に屯田兵の生活を理解させるために工夫したことを、トイレや台所、飲料水の確保などについて実体験を取り入れることで理解させた体験談を披露された。その中で、特に印象に残っているは、明治時代はガラスがまだまだ貴重品だったという。したがって、屯田兵屋には窓ガラスは使われていなかったそうだ。窓は「無双窓」という寒さを考えない「江戸の武家長屋」を倣ったものだったそうだ。

     
    ※ 「琴似屯田兵村兵屋跡」の室内の居間で説明する永峰氏です。 

 私たちもその「無双窓」を閉める体験をしたが、窓の板戸を閉じると室内に光はまったく差さず、暗い中で生活しなくてはならなかったことが容易に想像された。
 家屋だけでなく、当時の屯田兵や家族の人たちの生活は今から考えると非常に過酷なものだったことが容易に想像された。
 参加された「めだかの学校」の会員の方々はどのような感想を持たれただろうか?
 札幌近郊の屯田兵村を訪ね歩いた後に、感想を交流する機会を設ける必要を感じ始めている。

テレビのドキュメンタリー制作者が語る

2024-05-27 19:55:17 | 講演・講義・フォーラム等
 とても興味深いトークイベントだった。昨年から今年にかけて道内民放のドキュメンタリー映画が相次いで公開され、好評を博しているという。その制作者たちがドキュメンタリーについて縦横に語った。

    

 昨夜(5月26日)、たでる2・7においてJCJ北海道支部が主催するトークイベント「ドキュメンタリーが面白い!」~テレビ局はなぜ映画を作るのか、道内民放3局の制作者が語る~というイベントがあり参加した。
 まず、その3局が制作・映画化した3局の作品と制作者とは…、( )内は現職
 ◇HBC「ヤジと民主主義 劇場拡大版」  監督 山崎裕侍さん(報道部デスク)
 ◇UHB「新根室プロレス物」 プロデューサー 吉岡史幸さん(取締役)
 ◇ HTB「奇跡の子 夢野に舞う」      監督 沼田博光さん(報道部デスク)

    

 私は基本的にドキュメンタリーが大好きなので、このうち「新根室プロレス物語」は 映画版で、「ヤジと民主主義」はテレビ版で観ていた。
 話は2時間30分近くに及んだために多岐にわたったので、ここでのレポは私が特に印象に残った点を中心にレポすることにしたい。
 まず「なぜ、ドキュメンタリーを制作するのか」という問いに対して、3人は異口同音に「真実を伝えたい」という思いを抱いていると云う。3人はいずれも報道畑を歩いてきた方々で、日常の報道では伝えきれないことを「深堀りすることにドキュメンタリーの意義がある」と話す。
 しかし、民放においてドキュメンタリー分野の活躍の場はけっして恵まれていない。各局の放送時間帯を見るといずれもが深夜帯に放送されていることが多い。
 そうした現状の中で制作した作品が「映画化されることは自ら制作したものがより多くの人たちに伝える大切な機会」であるという。とはいっても、映画化を実現するためにはいくつもの大きな壁があるという。特に問題になるのは製作費の問題だという。制作者でありながら、プロデューサー役でもある3氏はこれらの問題解決にも奮闘して映画化を実現したという。
 とはいっても製作費が回収できることは稀であるという。例え評判を呼んだとしても公開先がミニシアターなどの小さな会場のために多数を動員することが困難なためだという。
 しかし、HBCの山崎さんは「例え製作費が回収できなくとも、良質のドキュメンタリーを世に出すことによって会社(H BC)のブランド力を高めたことで評価される」という。
 3氏は “視聴率” が番組制作の内容を左右する民放において、報道というある意味特別なポジションに籍を置く方々である。そのことに対する思いも吐露されたが、そのことについては本稿では公開はしない。また、現代のテレビ制作現場がネットマスコミなどとの競争に晒され、苦境に立たされている実状についても吐露された。
 しかし、最後に3氏は「そうした現状にあっても、これからも見えていないもの(知られていないこと)を可視化していきたいし、自分たちに続く報道マンを育てていきたい」と力強く語ってくれた。
 ドキュメンタリー好きの私としては民放におけるドキュメンタリーの灯が輝き続けることを期待したい。
 なお、主催のJCJとは「日本ジャーナリスト会議」の略だそうだ。
 

さっぽろラウンドウォーク1周年記念セミナー

2024-05-26 15:33:55 | 講演・講義・フォーラム等
 う~ん。いまひとつ決定打に欠けるかなぁ…、との思いを拭えなかった。私も「めだかの学校」の同好者と取り組み始めた「さっぽろラウンドウォーク」だが、当初の目論見ほど賛同者が広がっていない現状をどう打破するか、を趣旨としたセミナーだったのだが…。

    

 札幌における「滞在型交流観光」へのイノベーションとして北大の観光学高等研究センターを中心として「さっぽろラウンドウォーク」(SRW)がオープンして1年が経過したことを記念して本日午前、北大構内で記念のセミナーが開催されたので参加してきた。
 セミナーは話題提供として、
 ① 「フランスのグラン・ランドネ(G・R)に学ぶ歩く旅」
    北大大学院メディアコミュニケーション研究院講師 吉沢 直 氏
 ② 「さっぽろラウンドウォークの課題と今後の可能性」
    (株)ジオ代表取締役、北海道科学大学客員准教授 小川浩一郎 氏

 続いてワークショップとして、「『歩く旅』による札幌での観光滞在時間の増大に向けて取り組むこととは?」と題して木村宏氏(北大観光学高等研究センター客員教授)をファシリテーターとして主催者と参加者が協議した。
 話題提供では吉沢氏のお話が興味深かった。諸外国のウォーキング事情としては、アメリカ、イギリス、韓国など実状についてきこれまで伺ったことはあったが、フランスは初めてだった。フランス語で「ランドネ」とは、登山などとは違いもっと気軽なハイキングやウォーキングのことを指すという。
 その中、グラン・ランドネとは長距離型のハイキングやウォーキングを指すようだ(1週間とか、1ヵ月を要するようなコース)。つまり日本でいうところのロングトレイルである。フランスではそうしたグラン・ランドネのコースが20ヵ所制定されているという。その他、短いコースは多数用意されているという。
 そしてフランスもまたヨーロッパ各国と同様に “歩く文化” が根付いていて、20歳以上の成人の半数以上がランドネを楽しんでいるという調査結果が出ているそうだ。
 ヨーロッパは夏季の昼間時間が長く夜9時くらいまで明るいため、勤務後にランドネを楽しむ人も多いという。また、バカンス文化が根付いていることもその要因のようである。
 そうしたこともあり、コースはチャレンジ的なものだけではなく文化的に楽しむ要素も含まれたコース整備が多数存在し、コース内の道標も整備されているという。
 吉沢氏はこうしたフランスのランドネ文化から学ぶことが多いのではないか、と提言された。

 小川氏は、さっぽろラウンドウォークのコース設定に携わり、実際に会社の事業として「さっぽろラウンドウォーク」のコースを引率した経験から、その課題や可能性について話された。
 小川氏はコース一周140キロを10のセクションに分けたが、一般人には少し難しい面があるのでは?と提起され、自らの会社の企画としては18に分割して実施しているとした。それに伴いアクセスの難しさも指摘した。そうすることで市民が参加しやすくなるのではと提言された。ただ、本来の目的である「滞在型交流観光」についての言及はなかったように感じた。

 そしてワークショップであるが、前述したように「さっぽろラウンドウォーク」の本来の設置目的が「滞在型交流観光」に寄与するものであるとしているが、一年を経過して思うような成果をあげられていない現状のようであり、そのことに対する明確な対策も模索中のようである。その点についてはワークショップの中でも特に名案といえるものは提起されなかった。

 この問題に対して、私は次のように考える。本来の目的はコース設置の根源的目的であるので変更する必要はないと考えるが、当面はまず「さっぽろラウンドウォーク」のことを札幌市民に周知徹底を図るべきではないか、と考える。
 より多くの札幌市民が「さっぽろラウンドウォーク」を楽しみ、その魅力を発信することが先決だと考える。多くの札幌市民が楽しむことで、コースの改善も図られるであろう。また、体験した市民が利用者目線から提言することでより魅力あるトレイルコースへとバージョンアップが図られる可能性も否定できない。
 ワークショップでは、そうした観点から私も発言させてもらった。ただ、私としてはまずは今年中に全コースを踏破することで見えてくるものがあるのでは?とも思っている。
 「さっぽろラウンドウォーク」がいつか札幌観光の一つの目玉となることを密かに願っているのだが…。


ヒグマと出逢わないためのヒントを得た?

2024-05-25 20:32:02 | 講演・講義・フォーラム等
 ヒグマ遭難の事例の中、登山者がヒグマに出逢う確率は低いという。それは鈴を付け、集団で行動することが関係しているのではないかと研究者は云う。さらには、ヒグマの年間の捕食の行動にも留意することが大切なようだ。

    

 私のブログは “見て・聴いて・体験して” それをレポすることが中心である。だから私は年中マグロが海を回遊し続けるように常に札幌内外を動き続けねばならないと自覚している。
 ところが昨日のように突然のアクシデントに見舞われるとお手上げである。幸い私が患った “目まい” の症状は大事に至らなかったようだ。まだ全快とは言いかねるが、昨日一日ゆっくり休んだことでかなり快癒することができた。
 それで今日は、参加申込をしていた札幌市中央図書館で開催された「札幌サイエンスフォーラム 市民科学講演会」に参加してきた。
 講演のテーマは「北海道のヒグマとどう向き合うか?」と題して北大野生動物研究院 野生動物教室の坪田敏男教授が講演するのを拝聴した。

  
      

 坪田氏は北大獣医学部に入学し、北大ヒグマ研究グループ(通称:北大クマ研)に入部すると共に、学部でもクマに関わり続けて45年間研究を続けている方だそうだ。途中で岐阜大学農学部にも籍を置き、ツキノワグマの研究もされたというヒグマ(ツキノワグマ)研究の第一人者である。
 さらに坪田氏は現在(北海道)「ヒグマの会」の会長もされている。
 実は私は昨年11月に「ヒグマの会」が主催した「ヒグマフォーラム2023」に参加していたのだが、その際にお聴きしたこととかなりダブるところがあったで、本稿では新たに獲得した知識を中心にレポすることにしたい。
 まず最近のヒグマ研究として、ヒグマの体毛を採取することによりDNA鑑定が行えるようになり、個体の血縁等を特定できるようになったそうだ。
 また、ヒグマを箱わななどで捕獲し発信器を装着することによってヒグマの行動範囲を追跡することが可能にもなったという。その結果オスグマの行動範囲は400キロを超えて行動することも判明したそうだ。
 意外に思えたことも伺った。ヒグマは近年増加傾向にあると伝えられているが、本州以西に住むツキノワグマも東北地方を中心に被害の増加が伝えられている。ところが、九州ではすでに絶滅し、四国においてもツキノワグマは絶滅寸前の状況だという。
 さて、道内においては人間とヒグマの軋轢のニュースが絶えないが、私の関心もそこにある。登山の一人歩きは年齢も年齢だし、周りからも危険だからと止められたこともあり卒業気分であるが、現在取り組んでいる「さっぽろラウンドウォーク」はできれば完成させたいと思っている。ところがルート上にヒグマの出没のニュースが伝えられ、そのルートを一時回避したことは拙ブログでも投稿したところである。
 そこで、その点について坪田氏のお話を注意深くお聴きした。
 すると、ヒグマが人里近くに出現する要因は何といっても「食糧を確保」するためであるという。特に春から夏にかけては食糧が少なく人里近くに出没する可能性が高いという。また、昨年のように主食であるドングリが不作の場合はそのことが顕著になるという。坪田氏によると「今年は昨年ほど不作になることはない」(ドングリは隔年毎で出来に差があるらしい)と話された。したがって、奥山の木の実などが実る秋は人里に出没する可能性が低くなるというのが一般的のようだ。
 そしてヒグマの特性である。嗅覚は犬よりも鋭く数キロ先までかぎ分ける能力があるという。また、聴力も優れているし、視力も人間より優れているという。こうした特性を考えると、山行する人が鈴やホイッスルを持参すること、食糧を山中に残さないこと、などが重要になってくると考えられる。
 登山者がヒグマの被害になったというニュースは意外に少ない。それは登山者の多くが鈴やラジオなどを持参し、登山道から外れずに行動しているからではないか、坪田氏も指摘された、
 こうしたことを念頭にして、私たちが取り組んでいる「さっぽろラウンドウォーク」の「西野市民の森」を通るセクション2(旭山記念公園 ⇒ 宮の沢ふれあい公園)は、山の実りが豊富となる10月に、全員が鈴かホイッスルを持参し、ワイワイ言いながら賑やかにウォーキングすることになるかな?と今のところ考えているが、さらに関係機関からの情報を収集したいと思っている。                     

目まい

2024-05-24 21:44:41 | その他
 朝から目まいの症状が続き、通常の生活ができないでいる。予定していた札幌学院大のコミュニティカレッジの最終講義を止む無く欠席してしまった。
 妻は「昨日の疲れが原因ではないか?」というが、私の中でそれほど疲れたという実感はないのだが…。
 今日は一日中ベッドの中で過ごす羽目となった。食事もまったく摂っていない。

         

 先ほど夜8時過ぎになって、やや症状が軽減したかな?との思いからベッドから抜け出し、なんとかブログの原稿を叩いている。
 目まいの症状というと、2009年の11月にやはり一度発症しているが、それ以来である。その際はブログの連続投稿を諦めたのだが、今回はそれほど酷い症状でもないため、こうしてなんとか今日の投稿をすることができた。
 安心はできないが、ともかく養生に務めたいと思っている。



本番!さっぽろラウントウォーク セクション1(真駒内駅⇒旭山記念公園)

2024-05-23 19:37:29 | JRヘルシーウォーキング & さっぽろラウンドウォーク
 好天に恵まれ札幌ラウンドウォーク セクション1を無事に終えることができた!山場は藻岩山縦断だった。年齢が増した私たちには “たかが藻岩山” ではなかった。休み休みなんとか所期の目的を達成するべくみんなが奮闘した!

     

 「めだかの学校」さっぽろラウンドウォーク踏破クラブ(私が勝手に命名した)がとうとう始動した。
 本日、クラブ員6名のうち4名が参加してセクション1(真駒内駅⇒旭山記念公園)を実施した。(男性3名、女性1名)
 朝9時30分、地下鉄「真駒内駅」に集合し、簡単な打ち合わせを終え、駅前で記念写真を撮り、さっそく出発した。

    
    ※ スタート地点の地下鉄「真駒内駅」前で記念の一枚を。

 天気は晴れ、気温はそれほど高くはなく絶好のコンディションだった。
 真駒内のエドウィン・ダン記念公園(エドウィン・ダン立像)、真駒内川、道立真駒内公園、そして豊平川に架かる人道橋「藻岩下の橋」を通過して藻岩山登山に向かう。

    
    ※ エドウィン・ダン記念公園内のエドウィン・ダン像の前で参加者たち。

 途中、真駒内川の川沿いにエゾシカが悠然と佇んでいる様子が2~3ヵ所で目撃できた。札幌市内でもエゾシカを見ることが普通のことになってきたのだろうか? 

     
    ※ 私たちの目の前にこんなに大きなエゾシカが…。

 ここまではスタート直後であり、平坦なルートだったので皆余裕しゃくしゃくだった。私も用意したメモを見ながら、ルートの要所ではできるだけ説明することに努めた。

    
    ※ 人道橋「藻岩下の橋」の橋上から豊平川の流れを撮りました。

 藻岩山登山は「藻岩山スキー場コース」の登山口から入り、「旭山記念公園コ―ス」の登山口に降りる縦断コースである。

    
    ※ 右の山は途中のピーク「山鼻山」、真ん中の塔が見えるところはロープウェイ駅があるピーク、左に細い塔がみえるところが「藻岩山」山頂です。

 4人のこれまでの体験歴、体力などについての情報を十分に交換していない中だったが「まあ、藻岩山なら何とかなるだろう」との目論見だったのだが、年齢をそれなりに重ねた私たちには十分すぎるほどの負荷だった。それでも休みをできるだけ取り入れ、山頂ではランチタイムを設けるなどして、苦労はしたものの全員無事に藻岩山縦走を果たすことができた。

    
    ※ 縦走の後半、懸命に歩を前へと進める会員の方です。

 本日のゴール「旭山記念公園」に降り立った時、各人の疲労度に違いはあったようだが、それぞれが所期の目的を果たせた悦びを感じていたようだ。
 さて次回であるが、通常だとセクション2ということになるのだが、昨今セクション2のルート上でヒグマの出没のニュースが相次いでいることから、しばらく様子を見ようということでセクション2を宿題として一時飛ばして、セクション3を実施することにした。

    
  ※ 縦走の難所、藻岩山スキー場の名物「うさぎ平」の急斜面(最大斜度38度)です。

 次回は今のところ6月4日にセクション3(宮の沢ふれあい公園 ⇒ 石狩南高校)を予定している。このコースは平坦なコースのため、それほどの負担は感じることなく楽しいウォーキングになると予想している。