チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

メープルシロップ

2019年07月31日 04時00分06秒 | 美味しいもの

晴、28度、91%

 お砂糖も種類がたくさん売られています。蜂蜜は取れた花の数だけ種類があります。甘味料と言ってもその質の違いを感じます。特に季節によって身体が欲する甘みに違いがあることに歳を重ねて気付きました。冬の間はしっかりとした甘さがいい、夏になると後に残らない甘さがいい、などとその時その時のお砂糖や甘味料を選びます。

 とにかく暑くなりました。暑いばかりかいつまでも湿度が高いままです。この家は私の育った家ですが、小さい頃とは暑さが全く違っていると感じます。30年住んだ香港も高温多湿でしたが暑さの質が日本と違います。香港は空気自体が重いと感じます。この暑さの中、水分塩分と同じくらい糖分も身体が欲します。その甘みもできたらさっぱりと身体にすっと溶け込んでくれる甘さを求めています。そんな時メープルシロップが一番です。

 かえでの蜜を濃縮したものが「メープルシロップ」です。日本でもごく僅かに作られているそうですが、ほとんどがカナダ産です。色の薄い透明感のあるものは上質で甘さの優しさも濃い色の物とは違います。朝いただくヨーグルトに蜂蜜では重いなと感じ始めると「メープルシロップ」の出番です。微かな風味、口溶けの良い甘さ、身体に負担がかかりません。

 私は真冬にも「メープルシロップ」を出してきます。熱くしたミルクにたっぷりと「メープルシロップ」を入れます。熱で香りがぐっと立ち上りスッキリした甘さだというのがはっきりとわかる瞬間です。

 友人にみりんの代わりに「メープルシロップ」を使う人がいます。そんな贅沢はできませんがみりんのお砂糖にない軽やかさが「メープルシロップ」に通じます。

 さっぱりしたシャーベットにかけたり、またひと夏「メープルシロップ」にお世話になります。

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母から携帯電話を取り上げた日

2019年07月30日 04時02分43秒 | 日々のこと

晴、28度、89%

 昨日の福岡地方、梅雨明けしたというのに曇り空、昼過ぎからはまとまった雨が降りました。雨が止むと少しずつまた夏の青い空が戻ってきました。

 6年前に亡くなった母から携帯電話を取り上げた日のことを思い出していました。母が施設に入所したその日です。入所前、母は軽い肺炎で病院に入院していました。肺炎は良くなったものの年齢と一人暮らし、寒さの真っ只中でしたのでしばらく病院に置いてもらうことになりました。最初の病院でフロアーの婦長さんから母の言動が自己中心的で看護婦たちが迷惑しているとお話しがありました。同じ系列の2つ目の病院に移ると、今度は病院の婦長さんから同じようなことを指摘されて「今すぐ出て欲しい。」と言われました。私の香港に帰るチケットは2日先の予約でした。その時の母のケアーマネージャーさんにすぐに相談しました。急なことです。空きのある老人施設は2つだけでした。急ぎ電話連絡を取り私は施設を訪ねました。一つの施設の院長が「軽症の認知症のフロアーになるけれど連れておいで。」と言ってくださいました。翌朝一番、母を病院から施設に移しました。

 この施設では携帯電話は禁止されていませんでしたが、周りを見ても携帯電話を使っている人がいません。急に思いつき、「お母様、ここでは携帯電話は禁止されているから、持ち帰るわね。」と私の荷物に入れました。施設からその足で香港に帰るために空港に向かいました。9年前、母のの83歳の誕生日のことでした。

 山の中腹にある施設から空港に向かうタクシーに乗った時、心が軽くなったことに気付きます。「もうこれで、母から電話で追いかけられることがない。」という思いです。「もう、母の声を電話を通して聴かなくていい。」心の底からホッとしました。

 母は病院でも指摘されましたが、自分中心で人は自分の為に動いてくれるものだと思っていた節があります。しかも感情が高ぶると延々と話し続けます。他人に対してすらそうですから、一人娘の私には小さい頃から全て命令口調です。挙句に私は母の気に入らない結婚をしていますから、主人、主人の実家のことは決して良く言いません。自分が言いたいと思えば電話を時間に関係なくしてきて延々と話します。それは私にだけでなく母の友人に対してもそうであったようで、私に電話をよこして「困っています。」と言われた方もありました。病院に入院中は買い物が出来ないので、デパートの外商の方に電話で買い物を頼んでいたそうです。

 病院から施設に移るのはもちろん渋りましたが、実はヘルパーさんに満足せず次々に代えるので、来てくださるヘルパーさんがほとんどいなくなっていました。ケアーマネージャーさんに「もう実家での一人暮らしは無理ですね。」言われたので強引に連れて行きました。携帯電話を取り上げたことで、外部との連絡はできません。私自身に電話が来ないことも含めて安心しました。

 この日、空港のロビーで飛行機を待ちながら心がみるみる晴れて行くのを感じました。母からの重圧が一つ解かれた思いです。いろんな母との葛藤が思い出されます。携帯電話を取り上げただけでこんなに心が楽になるものかと不思議でさえありました。

 昨日の雨上がりの晴れて行く空を見ながら、あの日の私の心の中を見ている思いでした。

 

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ハウスジャワカレー辛口 続き

2019年07月29日 05時04分21秒 | 昨日のお昼ご飯

晴、28度、89%

 ハウスのジャワカレー辛口8皿分を買いました。2皿分ずつ作りました。つまり4種類のカレーを作りました。家にある材料を使います。お野菜など残り物ばかりです。お豆腐のカレーは私の定番です。インドカレーのパンニールというチーズを使ったカレーがあります。パンニールなんて買うことも出来なかった40年近く前はお豆腐で代用していました。本物のほうれん草とパンニールのカレーを食べた時、やはりお豆腐とチーズではあまりに違いすぎることを知りました。お豆腐のカレーはチーズの代用ではなく今では立派なお豆腐カレーとして私の好物です。 お豆腐は火にかけると水が出ますから、水を少なめに煮込んだところに入れます。じっくり煮込んで一晩置いてもいいけれど、さっとルーを絡めただけでも美味しいお豆腐カレーです。芯までカレーが染み込んだお豆腐はこれまた違った美味しさを見せてくれます。

 新鮮な小イワシがお店に出ていました。ウロコも付いていました。イワシのウロコは取れやすくイワシにはウロコがないと思っている人も多いようです。小イワシですから手で頭とお腹をとってカレーに入れてみました。 イワシ特有の匂いが初めは匂いますがそのうちカレーの匂いに負けていました。食べてみて思います。カレーにはやっぱり鯖の方が美味しいようです。青魚の臭みが苦手な方にはお勧めできません。それに小魚では小骨が気になります。スープはなかなかのお味が出ていました。

 一番美味しかったのは手羽先と湯葉のカレーです。これは手羽先のスープを作っている時に「そうだ!カレー粉を入れてみよう。」と急遽カレーになりました。既に手羽先は1時間以上煮込んでいます。湯葉はトロトロに溶けてしまう一歩手前ですが、これがなんとカレーと一緒になって美味しいこと。もちろん手羽先のお出汁がいいからに違いありません。

 実は4日続けてカレーを作りました。毎朝カレーの匂うお家の前を走ります。毎日カレーを食べても飽きません。私も納得しました。でもしばらくカレーは作りません。

 

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トウモロコシ

2019年07月28日 04時00分30秒 | 日々のこと

小雨、28度、89%

 新潟のトウモロコシを頂きました。贈り主からは丁寧に「電子レンジで何分チンしてください。」とまで言葉が添えられています。この友人よく「トウモロコシご飯」を作るのでその作り方も教えて頂きました。生のまま粒を取って作るのだそうです。

 香港で迎えた初めての夏、市場に買い物に行きました。日本ならそろそろトウモロコシが出る季節です。大きなカゴに入って売られていたトウモロコシはヒゲも外皮をもカラカラに乾いていました。乾燥していたばかりかトウモロコシ自体が小さい。家に帰って外の皮を剥くと粒はまばらでこれまた乾燥してしぼんでいます。茹でて食べますがさほど美味しいとは思いませんでした。当時の香港人はトウモロコシを芯ごとスープに使っていたのだと思います。30年の間にトウモロコシも品種改良が進み最近の市場では水々しいトウモロコシが売られています。粒も白と黄色の斑らでふっくらと大粒で甘みもあります。

 トウモロコシは痩せた暑い土地にできるものとばかり思っていました。新潟のトウモロコシ、「トウモロコシご飯」を作ろうと皮を剥くと思ったより小粒です。お髭の先まで粒がしっかり付いています。最近よくトウモロコシ畑で生のトウモロコシをかじっている番組を見ます。ちょっと真似事をして見ました。「ガブリ。」口の中に優しい甘さのトウモロコシジュースが流れます。甘いだけでなく一粒一粒が水分いっぱいです。台所で立ったまま、あっという間に一本食べてしまいました。結局いただいた4本全部、生のままで食べました。冷蔵庫で冷えたトウモロコシは乾いた喉に水分補給してくれました。

 トウモロコシを昔から主食、粉にして穀物として使うアメリカやアフリカではどんな品種のトウモロコシが作られているのでしょう。生で食べれる日本のトウモロコシ、暑い夏の自然な甘みと水分の摂取にお勧めします。

 

 

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水出しの冷たいお茶

2019年07月27日 04時00分05秒 | 日々のこと

曇、28度、91%

 福岡、昨日は35度まで気温が上がったそうです。連日朝起きても気温が27度ほどでクーラーをかけて寝ていても首筋に汗を感じて起きて来ます。早朝に走りますがこの気温ですから、家に帰り着くと汗が髪から滴り落ちています。一年を通して滅多に冷たい飲み物を飲まないのですが、この時期だけは冷たいお茶をゴクンゴクンと飲みます。

 水道のお水が飲める日本は幸せです。30年も水道の水は飲んではいけないところで生活していたので、水が飲めなくなりました。そんなわけで冷たいお茶を作ります。昨年までは、お麦茶だって沸かして作っていたのですが。茶こし付きのガラスのポットをいただいてから「水出し」のお茶を作ります。「水出し用紅茶」「水出し用日本茶」「水出し用中国茶」水出し専用のお茶っぱを使っていました。でも、普通のお茶っぱで試してみました。 丸々になった鉄観音茶の葉っぱを入れたところです。 6時間ほどするとお茶の葉は全部開いてすでに飲める状態です。

 紅茶はお湯から出して作ると濁りが出ることがありますが、 すっきりと白濁しません。緑茶も綺麗な緑色に出来上がります。実に簡単、お茶の葉に水道水を注いで冷蔵庫に置いて置くだけです。

 熱いお茶を入れるときにはお茶の葉に応じてお湯の温度に気を使います。「水出しお茶」を作る時はお茶の葉に関係なくお水を注ぐだけです。それなのにそれぞれのお茶の旨味、香りがしっかりと出ています。渋みも残った日本茶、すっきりと香りある紅茶、透明感のある鉄観音茶。遅まきながら水出しのお茶の虜になっています。同じ冷たいお茶でもペットボトルのお茶より数段おいしいと思います。あとふた月ほど我が家の冷蔵庫にか欠かせない「水出しのお茶」です。

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思い出のお豆腐屋さんに行って来ました。

2019年07月26日 04時01分24秒 | 日々のこと

曇、27度、89%

 揚げたての厚揚げを食べさせてくれたお豆腐屋さん、もう40年以上前のことです。友人が「そのお豆腐屋さん、まだあると思うよ。」と教えてくれました。我が家から佐賀に抜ける道沿いにありました。昔は見渡す限りの田んぼ、途中からは山道でお豆腐屋さんの辺りは集落がありました。今は違います、行けども人家はあるし郊外型のレストランも続きます。佐賀との往来の車も次々に通ります。道の勾配が急になり始めて大きな看板が目に入りました。 記憶とは違い道の反対側です。

 昔のような藁葺きの建物ではありません。ガランとした工場のような建物に入りました。奥には最新のお豆腐を作る機械が置かれています。応対に出て来た若い女性に「昔のことですが、こちらのおばあさんはご健在ですか?」と尋ねましたが、「おばあさんなんて家にはいません。」と冷たいお返事でした。気持ちが萎えてしまいます。よく聞くとやはり道の向こうにあったお豆腐屋さんです。このお豆腐屋さんに間違いはありません。お豆腐と厚揚げを買い求めました。随分といいお値段のお豆腐です。 家に帰って、早速。 不思議ですね。大きさは小さくなっていますが、匂いといい、お味までもがその昔の厚揚げと同じです。外の皮の硬さ、揚げ油の美味しさ、しっかりとした大豆の香りもします。味の記憶は不確かだと思っていましたが、私が思うお豆腐の美味しさの元はここにありました。地元の水を汲み上げて作っているのだそうです。自信を持って作っているのだと思います。そういえば母がここのお豆腐は高すぎると言っていたことが思い出されました。

 とてもいいお天気でした。水不足で心配されていた青田も綺麗な緑です。

お豆腐を揚げてくれたおばさんのことはわかりませんでした。一抹の寂しさが残りますが、間違いなくこの店のお豆腐です。景色が心を和ませてくれました。 この山を越えると向こうは佐賀県です。我が家から車で40分、お豆腐で贅沢をしようと思う日にはここまで車を走らせようと思います。

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土用の厄除け 足のお守り

2019年07月25日 04時00分08秒 | 日々のこと

曇、28度、88%

 今週の土曜日は「土用」です。この時期、毎年土用の厄除けをいただきます。「土用」と言うと鰻を食べることばかり考えてきました。鰻を食べることを含めて「土用」を切実に考えるようになったのはつい最近です。一年の内で人間がよいしょと越さないといけない時期だと思います。この暑さを乗り切れますようにとの思いです。蒸し暑い南方の国に30年も過ごしていた間は「土用」の重みを感じませんでした。それもこれも私が60歳を越したからに違いありません。夏の暑さが身に堪えます。

 今年は久しぶりに足のお守りが一緒に入っていました。 赤い小さなお守りです。以前はブルーの小さなお守りでした。 モモさんへと送ってくださっていました。モモさんが10歳を越した時、急に後ろ足が立たなくなりました。2、3日すると普通に歩けるようになりますが時々立たなくなります。それ以来毎年、この小さなブルーのお守りをいただきました。 モモさんが日本に来る時のクレートにはみなさんから頂いたお守りを忍ばせました。今もお宮に返すことができなくて手元にあります。今年の赤いお守りを見てピンと来ました。「ココさんにだわ。」でもココさんまだ3歳、足の不調もありません。そこでお礼のメッセージにこう書きました。「しばらくは足のお守りは私が頂きます。1日でも長く走れるように。」

 60歳を迎えた時、70歳まで走りたいと思いました。ところがたった2年でその思いは、「次の誕生日まで走れますように。」と変わりました。目標達成までの時間を短くしたのです。一年がそのうち半年、ひと月と短くなると思います。不調なわけではありません。一年経ったら「よしよし、よくやったね。」と自分を褒めてやるつもりです。

 私など自分のことで精一杯なのに、こうして友人からお守りを頂きながら日々を支えてもらっています。ぐっと暑くなり湿度が上がるこの時期、昔は脚気が流行ったと聞きます。土用の厄除けにしても足のお守りにしても日本の風土にあった知恵を感じます。

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青空がチラリ

2019年07月24日 04時00分10秒 | 日々のこと

曇、26度、89%

 大雨の後の福岡は、昨日曇りながら時折青空が見えました。お昼間の気温はぐんぐん上がって32度を越したそうです。今朝起きてもまだ26度の気温です。いよいよ梅雨明けでしょうか。時折見える青空の高いところには真夏の大きな雲も顔を覗かせていました。

 毎朝走り抜けるメタセコイヤの街路樹の緑が空の青さと相まって鮮やかに見えます。梅雨が明けるとこの並木道はうるさいほどの蝉時雨です。早朝に聞く蝉時雨は不思議な感覚を連れてきます。うるさいのに静かです。「岩にしみ入る」と唄った昔の人の言葉が胸に蘇る時です。大雨だったにも関わらず、水かさが増さなかった川の淵には紫の大きな朝顔が咲いていました。 一日中咲いているから昼顔でしょうか。どこからか飛んできた種が見事に花をつけていました。

  道路にできた水溜りに青空が映り込んでいました。その横でエイリアンみたいな口をしているのはココさんです。暑さの到来、お散歩が厳しくなります。昨夕のお散歩の時には、「究極のブサカワね。」と見知らない方にお褒めの言葉をいただきました。ご本人、わかっているのか。無理のないように夏を過ごそうね、ココさん。

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ハウスジャワカレー辛口

2019年07月23日 04時00分02秒 | 昨日のお昼ご飯

雨、25度、88%

 ほぼ毎日、朝ご飯の前に走りに出かけます。薄暗い中を走ります。大濠公園を一回りして帰ってきます。この大濠公園に入る少し手前にレトロな街並みが200メートルほど続きます。割烹、ステーキハウス、古着屋さんやカフェが住宅と並んであります。この街に入った途端に街が昭和に変わるのです。その中の一軒、白くペンキを塗ったトタン張りの家はいつも明かりがついています。そして、毎朝、こんな時間なのにカレーが匂います。朝ごはん前の私には辛い匂いです。毎朝違うカレーの匂いですが、まさに日本のカレーです。「どこのメーカーのカレーだろう?」「鶏かな?豚かな?」などと考えながら走ります。帰りも同じ道を通ります。カレーの匂う家の明かりは消えています。そしてカレーの匂いが街に漂っています。

 私がいつも作るのはインド式のカレーだったり、タイ風カレーだったり。毎朝、あの匂いに刺激を受けていますので、久々に日本のカレーを作りました。買ったのは「ハウスジャワカレー辛口」です。お肉はインドカレーでは絶対に使わない牛肉にしました。いつもの調子で牛肉の塊を手に取ると、その横に「カレー用牛肉」と書かれたパックがあります。「ああそうだった!日本にはこうして用途別に切って売ってるのよね。」とそのカレー用のお肉のパックを買いました。準備万端。お野菜は家のあり合わせ、玉ねぎとパプリカと庭のキュウリです。

 日本のカレーは国民食です。手軽に作れます。お腹がいっぱいになります。カレーを食べると元気になります。カレーにはさみしい思いなんか似合いません。毎日カレーを食べる人の気持ちがわかります。「我が家の外を歩く人にもカレーが匂ったかな?」満足したカレーでした。もう一つわかったことがあります。毎朝カレーが匂うお家のカレーは「ハウスジャワカレー辛口」ではないことです。

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厚揚げの思い出

2019年07月22日 04時01分07秒 | 日々のこと

曇、26度、91%

 ここ数日、お豆腐にまつわる話です。お豆腐が大好きです。早くに亡くなった父譲りだと思います。お豆腐中でも特別に好きなのが厚揚げです。厚揚げを油抜きしてそのまま食べるのが一番だと思っています。

 私が中学の2、3年の頃でしたか、母がお豆腐を買いに山の中のお豆腐屋さんに通い始めました。どこでどうやって見つけたお豆腐屋さんか知りません。我が家から早良街道を西南に山に向かうと、山越えして佐賀県に入ります。その手前にはダムがあり、お豆腐やさんは峠のバス停の前にありました。大きな藁葺きの家でバス停の前ですから家の前では日用品も売っていました。その一帯の集落の人はこの店で細々としたものを買っていました。昭和40年代半ばのことです。

 母は長い休みになると私を連れて、バスで片道1時間かけてお豆腐を買いに行きました。暗い店の奥でおばさんとおじさんがお豆腐を作っています。私たちが着くのはお昼前ですから、実際にお豆腐を作る姿を見たことがありません。ただ私が行くとおばさんがとても喜んでくれて、厚揚げを作って食べさせてくれました。木綿豆腐を油で汚れた大きなお鍋に落とします。ジュルジュルと水が出ていい色に揚がった厚揚げを切りもせずお皿の載せます。そしてお醤油とお箸を手渡してくれました。店の隅にある椅子に腰掛けて熱々を食べました。今まで食べた揚げ物の中でこんなに美味しかったものが記憶にありません。美味しいお豆腐と揚げたての香り、お醤油だけの美味しさです。

 春休みに行くと大きな真っ白いおにぎりを用意してくれていて、近くに山菜を摘みに連れて行ってもらったこともありました。大柄なおばさんお作るおにぎりの味はとても優しいものでした。真っ白な塩おむすびの美味しさもこのおばさんに教えてもらいました。

 大学に入って家に戻ると、母はもうお豆腐を買いに遠くまで出かけなくなっていました。お店が閉まったのか、母が飽きたのかは覚えていません。熱々の揚げたての厚揚げが食べれる贅沢はそれっきりになりました。

 おばさんのお顔もお名前の覚えていません。早良街道を佐賀に向けて走り「曲淵」のバス停の前がその店でした。いつか行ってみたいと思います。私の味の原点があるような気がします。

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