チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ジャックフルーツを知ってますか?

2016年08月31日 06時41分56秒 | 香港

曇り、25度、85%

 南洋の果物が日本の果物屋の店頭に並んでいることが多くなりました。以前はマンゴーなんて輸入物ばかりでしたのに、流石日本人、おいしいマンゴーを日本で作っています。お値段を聞いてびっくりしました。果物の値段ではありません。でもそこは日本の農家が作るものです、工夫を凝らし手間暇かけて作っている物に違いありません。

 南洋の果物の王様は、「ドリアン」といわれています。カスタードクリームのような口当たりですがその香りたるや強烈です。殆どの方が臭いとおっしゃいます。大きなイガイガの殻中にクリーム色の実が詰まっています。初夏になるとここ香港にもタイから運ばれて来ます。私は好物ですが、主人は余程のことがない限り手を付けません。

 「ドリアン」もラグビーボールを二周り程大きくした実です。よく似ていますが、イガイガが無いツルッとした皮の果物が時に香港の果物屋に置かれます。「ジャックフルーツ」です。日本では「パラミツ」と呼ぶそうです。中には山吹色をした小さな実がびっしりと詰まっていて、お菓子のような甘い香りがします。よく熟れている物はジューシーでとても甘い汁が口に拡がります。この「ジャックフルーツ」も「ドリアン」も大きな果物ですから、中の実を切り売りしています。

 「ジャックフルーツ」もタイやベトナムから入って来る物だと思い込んでいました。それが昨年のちょうど今頃、「アラ!ジャックフルーツだ。」となんと毎日走る道際にその実を見つけました。暗いうちに走りますから、他の人が見上げていなかったら気が付かなかったと思います。「取らないように。」と書かれた紙がぶら下げられていました。一度見つけると、毎朝、その木を見上げます。日に日に大きな実になりました。ぱかっと口が割れるのかなと思っていると、ある日突然姿が見えなくなりました。きっと誰かが取って行ったに違いありません。

 今年も春先からこの「ジャックフルーツ」の木を見上げますが、何処にも実のなる様子はありません。ところがある日急に実が3つ程出現しました。これまたすごい勢いで大きくなっています。昨年は2こでしたが、今年は3こ。木の幹からブラリと実が付きます。

 この木がある道は車が通りません。こんもりとした森のような道です。もっと南の果物とばかり思っていた「ジャックフルーツ」を間近で毎日その成長ぶりを見ています。きっと、今年も誰かがこっそりとこの実をもいで行くのでしょう。店先に並んでいる「ジャックフルーツ」とは違って、木に生っている様子はなんだか滑稽です。

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モモさん、洋服を着ました。

2016年08月30日 06時35分34秒 | もも

曇り、25度、69%

 モモさん既製の洋服は、主人がオーストラリアから買って来たレインコートのみです。寒くなっても10度前後、防寒着は不要な香港です。ところが10歳を過ぎた頃から、モモさん冬の朝のお散歩に躊躇することがありました。そこで簡単なベストを編みました。

 この冬には13歳を迎えます。洋服を買ってやろうと思いました。ネットで見てもよくサイズがわかりません。パグは首回りも大きいし犬種によって服が違うのかもしれません。友人にサイズを教えて欲しいと尋ねたところ、なんと10着もの服を日本の家に送ってくれました。一度に服持ちになったモモさんです。お下がりならぬお上がりです。先日、6歳になったばかりのまだ立派な体型のパグ君のお上がりです。モモさんも6歳ぐらいまではかなり肉を付けていましたっけ。

 まだまだ暑さの続く香港、薄手の2枚をトランクに入れて持ち帰りました。お家の中で試着です。着せる方も着る方も不慣れです。ありゃ、前後ろ逆さま。毛の色がフォーンですからオレンジ色は似合います。 主人が会社に行くのをエレベータールームで見送ります。主人と二人して、「似合うじゃない。」

 何度か水をくぐった洋服はモモさんにも着易そうです。 ベージュですから服を着ているようには見えません。

 洋服を着てお散歩デビューはまだ先のことになりそうです。嫌がらずに着てくれます。日本の家に置いてある、黒地の「ちゃんちゃんこ」を着せる日が楽しみです。ほんとにありがとうございました。

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アイランドキッチンを置きました。

2016年08月29日 06時00分37秒 | 日々のこと

曇り、26度、70% 

 日本の家に作り付けたシステムキッチンは天井が高いこともあって、背の低い私には壁面のハッチ部分は日常では使い物にならないと思います。はてどうしたものやら、狭い香港のキッチンは実によく出来ています。とにかく鍋釜の類いの数が半端ありません。その上、調理用の電気器具もあります。収納と動線を考えるうちに思いついたのが、アイアランド式の調理台を置くことでした。

 システムキッチンメーカーから出ている物は、流しが付いていたり加熱調理のテーブルが付いていたりしています。調べに調べて辿り着いたのはIKEAでした。福岡にもとてつもなく大きなIKEAが出来ています。2ヶ月前に帰国した折に行って見ました。パーツを組み立てますのでこちらの希望の大きさではありません。しかも可動式ではなく、事故防止のために据え付けされることになりました。IKEAとタイアップしている工事業者の方3人掛かりで4時間、ドンと納まったアイランドキッチンです。

 スウェーデン規格ですので背の低い私にはやや高めの調理台となりました。天板は木材です。主人は大理石とおっしゃいましたが、人造大理石しかありません。天然大理石の板は手持ちであります。ならば経年で艶の出て来る木材をと選びました。

 ご覧のように、 電気器具を入れたり、下の両引き出しは深さのある仕切りなしの引き出しですので、ストックの物を入れようと考えています。

 レストランの厨房の金属パイプで出来たシェルフも考えましたが、この台所には木の物が合っているように思います。まだまだ台所道具は香港の家にあります。食器も殆ど香港です。この台所に私が永年集めて来た物が並ぶのもそう遠くはないと思います。

 築80年近い古い家を改築しました。マンションのキッチン、新築の家のキッチンのような整然とした佇まいではありません。この台所に立って思います。その整然としていない様子はまるで私自身です。

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モモさんにお洋服を頂きました。

2016年08月28日 05時12分41秒 | もも

曇り、25度  福岡

 モモさん、来年には13歳になります。そこで、防寒着などを買って着せてやろうと考えていました。寒いのが身体にこたえるお歳です。殆ど服を持ちません。ネットで見てもサイズが分からないしパグ独特の体型もあります。サイズの見方、どのお店がパグの物が揃っているかと友人に尋ねました。

 今回福岡に戻って来た日、玄関に不在配達が挟まっています。届いた荷物には、モモさんの服がいっぱい入っていました。「お下がりで申し訳ない。」と書き添えてあります。可愛い半纏まで入れてくださいました。

 余計なことを尋ねてしまったと反省しながらも厚かましく頂きました。一遍に沢山の洋服持ちになったモモさんです。沢山あるので、タンスの引き出しをひとつモモさんの洋服入れにしました。私はワクワクしてこの引き出しを開けたり締めたりしてみます。

 お洋服慣れしていないモモさんです。ほんとに寒くなる前に脱ぎ着、洋服に慣れてもらいます。薄手の洋服を数枚トランクに入れました。 玄関の前に置いた私のパジャマの上でお待ちのモモさんに早速今晩着せてみるつもりです。似合うかなあ?ありがとうございます。

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香港からの荷物

2016年08月27日 04時59分09秒 | 日々のこと

曇り、28度  福岡

 先月香港から出した荷物を受け取りました。主に本ばかりですが、台所道具も少し入れました。引っ越は何度繰り返しても緊張します。船便です。この時期ですからカビも気になります。割れ物が無事に着くかしらと心配もします。そして、荷物を作るのも、開けるのもこれ全部主婦の仕事です。手伝いに来てもらったわけではありませんが、息子夫婦も来ていますが、のんびりしています。国内の引っ越しとは違います。保険までかけて引っ越していますから、細かいチェックが入ります。

 そして、箱を開ければ片端から適当な場所を決めてやります。入れる場所は一杯あっても、私の頭の中はまだ香港にあるものがいつかは戻って来ることを考慮しながら、場所を決めてやる訳です。荷物を詰める時、凡そ何処の部屋に持ち込むか決めていましたが、いざ開けてみれば、あれ、ここじゃないと、2階からおろしたり、2階に上げたり。孫娘がいると埃も気になります。早々に引き上げてもらいました。

 一人いなると気遣いなく仕事ができます。好きな時に休めます。ご飯を作ってやる必要もありません。要するにストレスゼロ。箱の中の物をぶちまけて、中身の確認です。 家中を駒駒と動きます。気が付けば、もう真夜中を越していました。一人だと気楽なもんです。今日もいつものように目が覚めました。さあ、この続きをはじめます。

 荷物を受け取ったあと、息子一家と義父の墓参をしました。高台の福岡市の西、玄界灘をを見下ろします。いい風が吹いていました。お盆明けです。人の姿もなく、孫娘ものびのびと走ったり踊ったり。この墓参の短い時間がきっと昨日の私の一番の元気の素でした。山に上がる途中、田んぼには緑の稲がと思えば、もうお米を付けています。この緑も私に元気をくれました。今日も一人で駒駒働きます。

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父のパイプ

2016年08月26日 05時24分29秒 | 日々のこと

晴れ、28度  福岡

 香港にいる30年近くの間に3回程引っ越しをしました。それなのに、本や身の周りの物の数は増え続けます。実家の改築が終わった一昨年の11月、家具の一部と本、食器を送り返しました。そしてまた、今日、先月香港から送り出した家具の一部、本を日本の家に入れます。おかげで香港の家は今すっきりと無駄なものがない家になっています。

 実家にあったものは家具や大きな焼き物を除いて捨ててしまいました。ちょうど高度成長に合わせて日本中が物で膨らんだ頃を生きて来た私達の親世代は、時代と同じように物で膨らんだ生活をしました。その後片付けを経験した私達世代は、子供の世代に同じ思いをさせまいと自分たちの生活を振り返ります。物がある豊かさから物のない豊かさを考え始めます。

 実家の物で残した物は写真も含めて数少ないのに、手に取ってみる暇もないいつもの帰国です。昨晩は、今日に備えて少しゆっくりと父母の写真の前に座りました。送られて来る荷物の入るスペースは十分ですが、今この家にあるもので捨てれる物は捨てようと思います。写真を入れている革のボックスを開けました。写真だって捨ててしまいましたので、ごく僅かしか残っていません。写真の底に父のパイプが1本袋に入って出て来ました。

 父は細い巻きたばこではなく、パイプで煙草を吸っていました。いったい何本パイプを持っていたことか、今手元にあるのは1本です。父の友人に形見として1本また1本と差し上げた記憶があります。パイプの善し悪しは分かりません。父は「丸善」でパイプを買うのが楽しみでした。このパイプはイギリスの3Bが作った物です。丸い部分を手のひらでゆっくりと持ち味を確かめている父の姿を思い出します。

 このパイプに煙草を詰めるのは、私の役目でした。子供の力加減がちょうどいいといって、パイプタバコ「桃山」の缶とパイプを差し出す父でした。「桃山」は当時は日本製だったと思います。グレーの丸い缶には赤い帆船の絵が描かれていました。巻きたばことは違う煙草の葉の匂いが、パイプに詰めたあとの私の親指に残りました。きっとあの「桃山」の匂いは私の中の父を呼び起こす匂いです。

 高い天井を見上げながら、ふとタイムスリップした時間でした。さあ、今日は忙しくなりそうです。

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ガスコンベックではちみつパンを焼きました。

2016年08月25日 06時03分25秒 | パン

晴れ,27度    福岡

 昨夕、日本の家に帰って来ました。夕飯のあとパンを焼き始めました。今日は東京から息子一家がやって来ます。そうです、はちみつパンのお好きなあの方もご一緒です。あの方、孫娘です。5ヶ月ぶりでしょうか。という訳ではちみつパンです。

 香港を出る前日はプルマンローフを焼きました。新米電気オーブンは思うような焼き具合を見せてくれません。対流式でもないから仕方ないものの、手をかけてやれば使えるようになるはずです。新米オーブンは、ここ日本の家のオーブンも同じ事、まだ一度パンを焼いただけです。でも、私の初めてのオーブンはガスでした。ガスのビルトインのオーブンの使い勝手の良さは充分承知しています。火力の強さ、庫内の広さ共にオーブンとしては電気よりいい結果を連れて来てくれます。

 この家には計りがありません。まあ目分量、はちみつをたっぷり入れたのにイーストのサフは赤袋しかありません。赤袋は甘みの少ないパン用です。発酵機能は使わずに室温で発酵させますが全然膨らみません。まあいいやとそのまま放って休みました。夜中に目が覚めました。目分量ですから膨らまないかなと見に行くと、あらあら、見事に膨らんでいます。さあ、夜中のパン焼きです。

 二次発酵は、発酵機能を使ってみました。温度設定を考えます。甘みが強く、ガスは火力が強いので低めの設定ではじめます。焼き色をみて火を止めるつもりです。オーブンの前に座り込みました。 思った時間より早く色付き始めます。いい仕事をしてくれるなあ、と頼もしい仲間を得たような気持ちです。

 オーブンから出してまた一寝入り、起きて一足先にこのパンで朝ご飯です。 お昼過ぎにはこのパン片手に、孫娘とご対面です。

 ガスオーブン、ストレスがありません。近いうちにはオーブンの前に座り込まずとも、お任せ出来そうな気がします。

 

 

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久しぶりに2斤の食パンを焼きました。

2016年08月24日 06時36分26秒 | パン

晴れ,27度、88%

 主人も私も食べる量が減って来ました。元々よく食べますから、減ったといってもまだ他所の方と比べれば、食べる方かもしれません。そこで、ケーキも小さく焼くようになりました。一度に炊くお米の量も減らしました。食パンもプルマン型を今までの半分の1斤型を買って来ました。1斤の型はちょうどごく一般的なパウンド型に蓋が付いている形です。仕込む量も半分ですみます。直に食べきりますから量的には良いのですが、パウンド型の食パンは形がどうも頂けません。日本で目にする小ぶりの食パンです。やっぱり食パンは大きめの正方形が好もしい、サンドウィッチにするにしてもトーストするにしてもこの形でなくてはと思うようになりました。そこで、2斤型に戻すことにしました。

 2斤型ですから、生地は1200グラム前後用意します。1200グラム、なかなかの量です。30年以上もこの1200グラムを捏ねて来たことを思うと誇らしい気分になりました。粉と水の配合も少しずつ自分たちの口に合うように変えて来ました。最近は、加水量多めの配合です。湯だねも使いませんでした。自家製酵母ではなく、サフで作りました。

 我が家にやって来てまだ2週間のオーブンです。どのパンもそうですがパン生地をオーブンに入れたときの温度とそのタイミングが決め手になります。しかもプルマンの場合は型のあるところまで発酵したら蓋をして入れる、その瞬間が私は胸が高鳴る程好きです。新オーブンさんうまく働いてください。

 新しいオーブンで既に1斤のプルマン、シフォンケーキ、お肉など焼いて試しています。ターンテーブルではありません。対流式でもありません。それでも庫内が以前のオーブンの3分の2程の狭さですので熱が偏らずに入っているように思います。ただ心配なのが2斤型は背が高く蓋がオーブンの上面にすぐ近くです。上火の影響で上面のこげが心配でした。我が家のシフォン型は24センチ径の大きな物です。やはり背が高い方ですので、ケーキの上面にこげが出来ました。案の定、側面底面の焼き色がよくありません。特にドア側の側面はほとんど焼き色が付かない始末です。 パン自体は柔らかなきめの細かいパンの出来上がり。

 オーブンとの付き合いはほんとに難しいと感じます。これからは途中、前後左右上下を入れ替えて焼かねばと胆に命じました。

 やっぱり食パンはこの形だわ、スライスして半分は冷凍庫に入れて置きます。

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葉っぱのお皿 朴葉

2016年08月23日 06時32分41秒 | 日々のこと

晴れ、26度、88%

 葉っぱに乗っかって出て来る食べ物、葉っぱに包まれた食べ物、西にも東にも見られます。桜餅、柏餅、柿の葉寿司、ちまき、麸饅頭。ギリシャの葡萄の葉っぱでお米を包んだドルマドギア。栗の葉っぱに包まれたチーズ。中国には蓮のちまきご飯、笹の葉のちまき。タイの「ガイホバートーイ」鶏肉をバイトーイの葉っぱで包んだ料理です。もっともっと沢山の葉っぱの器があるはずです。昔のおにぎりは竹皮に包まれていましたね。

 葉っぱに包まれたり、葉っぱに乗っかって出て来る食べ物は、食卓が楽しくなります。そして、葉っぱの持つ香りがなんといっても楽しみです。葉っぱに包まれた料理は、その葉っぱの香りを楽しむためのものだといつも思っています。桜餅が食べたいなあと思えば、取りも直さずあの香りを思い浮かべます。蓮の葉のちまきご飯を食べたいなあと思えば、蓮の葉の深い香りを思い浮かべます。青青としている葉っぱと同じ葉っぱでも乾燥させるとまた違った香りがして来るから不思議です。

 香りばかりか葉っぱの殺菌作用も葉っぱの大事な役目です。柿の葉寿司なんてその最たるもの。我が家のタイ人のお手伝いさんが教えてくれました。タイではバナナの葉っぱに食糧を包んで保存するのだそうです。タイでは手の届くところにあるバナナの葉っぱです。タイに行くとこのバナナの葉っぱに載せられた食べ物が沢山出て来ます。緑の葉っぱのお皿です。

 先日、和食を頂く機会がありました。コース料理ではなく、一品一品ずつ頼みます。メニュウーを眺めていると、さっと出されて来たのが、朴葉に乗った海老でした。背割りにした海老をお酒を塗りながらさっと焼いたものにイクラが散らされています。秋を告げるキノコの焼き物に海老の糝薯が添えられて、お酒を口にする前の一口には持ってこいの一品です。青紅葉の葉っぱの下には小さな大学芋がありました。この甘みが絶妙です。大きな丈夫な朴葉は火にかけることも出来ます。火を通すといい香りです。乾燥させた朴葉をお皿代わりに、あっと驚く、そんな趣向です。

 イチジクの木があった頃には、あの面白い形をした葉っぱをガラスのお皿に敷きました。初夏にハランの緑に載って出て来るお寿司も清々しさを感じます。そろそろ、赤紅葉が恋しくなる頃になりました。

 

 

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「シャウルス」という名前のチーズ

2016年08月22日 06時26分22秒 | チーズ

晴れ、27度、91%

 牛の乳から作られる白カビのチーズといえばカマンベールですが、そのカマンベールをひと回り背を高くしたのが「シャウルス」です。シャンパンで有名な南フランスシャンパーニュ地方で作られているチーズです。

 形はカマンベールと似ていますが、カマンベールよりもっと繊細な舌触りで乳臭さがありません。といってもそれはこのチーズが若い間だけです。うっかり冷蔵庫にいれたままにしていたことがありました。切ると中から黄色いチーズが流れ出して来ます。癖が無いチーズと思っていたものが、癖だらけのチーズに変わっていました。独特のかび臭さ、溶け出す程柔らかいのにふた口程でお腹いっぱいなる濃厚さです。若いうちは軽やかで素直なチーズが、歳をとると一癖も二癖もある年増女を思わせるチーズになってしまいます。

 チーズはその産地のワインと一番の相性だといわれます。つまり「シャウルス」はシャンパンと相性がいいのでしょう。生憎、シャンパンとこの「シャウルス」を一緒に頂く機会がありません。若いうちの「シャウルス」は果物と一緒に食べると美味しく感じます。たまたま冷蔵庫にあったブルーベリーと食べてみました。これは私のおやつです。チーズと洋梨、チーズと葡萄、チーズとイチジクいろんな組み合わせをしてみますが、果物とチーズはそれぞれの個性を引き立ててくれるようです。

 時間のたったとろける「シャウルス」は、果物とは合わないと思います。シャンパンだって負けてしまう程の強い個性です。古い「シャウルス」を食べるときは、しっかりした赤ワインでやっとバランスが取れそうです。発酵食品は、時間とともに味が変わるところが面白い、などと考えて若い「シャウルス」とブルーベリーを食べていました。 ホラやって来ましたよ。モモさんにも少しね。

 

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