チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

銀座「甘楽」の豆大福

2016年03月31日 06時18分05秒 | 日々のこと

曇り、18度、92%

 主人が東京の出張から豆大福を持ち帰りました。取引先の方が、「並んで買わなくては売り切れる人気の豆大福ですよ。」と仰った豆大福だそうです。しかも主人との会談中、お若い方が買いに走らされたのだとか、申し訳ないことです。おかげさまで、売り切れるという豆大福を頬ばることが出来ました。 やや小ぶり、ぷっくりと持ち上がった豆大福です。本当はまん丸なのに、遠路はるばる飛行機に乗ってやって来たので途中押し合いへし合いで四角になったものと思われます。日本からのあんもののお土産は、時に甘さがくどく感じられます。中国にも小豆のあんはありますが、そんなに甘さがきつくない、お砂糖の違いかとも思います。この豆大福、薄い皮の中には一杯の粒あんです。ふた口程で食べれます。甘みがさほどきつくない、なのにしっかり小豆の味がします。北海道の小豆を使っていると書かれていますが、口に当たる豆の味はなんだかみつ豆の中の赤エンドウの味がします。その豆の味によく出来た家庭の味がするから不思議です。

 銀座の街角はよく行列が出来ています。季節限定栗のお菓子、季節限定桜のお菓子、ベルギーワッフルに少産の最中まで、美味しいと聞けば並んでまで手に入れます。いつも短い日本滞在ですので、並びたくても並べない私など喜んで頂きます。

 あと一つ、「銀六餅」というこれまたふた口どら焼きも頂きました。 お店のある銀座6丁目で「銀六」だそうです。ワッフルには餅の粉を使ってあると書かれています。口溶けのよいワッフルと粒あん、大きさといいあんの甘さといいついつい食べ過ぎてしまいそうです。

 豆大福の賞味期限は、売られた当日、つまり、私が口にしたのは賞味期限を過ぎていましたがそんなの何のその。銀座のお店の中であんから作っているのだそうです。きっと出来立てはもっと美味しいかもしれません。

 「モモさん、お待ちどうさま、クグロフの後だから少しだけよ。」

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クグロフ

2016年03月30日 06時39分09秒 | パン

曇り、18度、81%

 クグロフを焼く時いつも思います。パンなのかしら、お菓子なのかしら。私のクグロフは半日以上も寝かせて焼きます。イーストを使うから、やっぱりパンだわと思い直します。キルッシュ、サクランボのお酒に漬けたレーズンを入れるのが元々のクグロフだそうですが、ラム酒で作ります。お砂糖もはいります。沢山のバターも使います。もちろん卵もはいります。オーストリアではクリスマスのパンだそうです。このパン、フランスのドイツに近い街から作られ始めたのだとか、アルザス地方です。アルザスに行くと街のパン屋さん、お菓子屋さんにクグロフがコロコロ並べられているそうです。一度見てみたいものです。

 20数年前に出版されたパリのお菓子屋さんを扱った本があります。その中の1ページ、 LERCHというお店のオーナーが手に持つクグロフに恋してしまいました。このオーナとクグロフ両方に恋したのかもしれません。以来、このLERCHのレシピでクグロフを焼きます。ところが、この次のページ、 LERCH のクグロフ型が載っています。陶器のクグロフ型は火の当たりが柔らかくそれは美味しく焼けるそうです。ただの素焼きのクグロフ型はマトファー社からのもので手に入り易いのですが手描きの絵付けのクグロフ型が欲しいと思います。私が使っていたクグロフ型はアルミダイキャスト、それでも満足していました。

  永年の夢のクグロフ型が我が家にやって来ました。到着する時間を見計らって前の晩からクグロフの生地を仕込んであります。すぐには使えませんから、空焼きをします。しかも二度もします。型の準備が整ったら早速生地を入れ最後の発酵にかかります。 見事に焼き上がりました。

 家中、ラムの香り、レーズンと一緒に入れたオレンジピールの香りで一杯です。 切り分けたクグロフ、包丁を入れるとモイストな生地の柔らかさまでが手に伝わって来ます。手でちぎってお口にホイ。見た目は堅牢なクグロフですが、お口に入れるとパネトーネのような口溶けです。パリのLERCHに一度行って見たいと思っていました。残念な事に数年前お店は締められたそうです。こんなアジアの片隅にLERCHのレシピでクグロフを焼いている者がいるとはご存じないと思います。

 美味しいクグロフ、すっきりした一杯の珈琲のために焼きました。

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ケメックス

2016年03月29日 05時59分57秒 | 日々のこと

曇、15度、61%

 自分のために珈琲を淹れたい、急にそんなことを思いついたのは、今月の軽井沢行きからです。軽井沢で食後に頂いたミカド珈琲のストレートな美味しさに久しぶりに珈琲に目覚めました。自分のために淹れる珈琲は出来たらドリップでと思います。

 主人のためには毎朝珈琲を淹れます。コーヒーメーカーにドリップペーパー、珈琲を入れてスイッチオン。このコーヒーメーカーは5代目くらいでしょうか、その前はペーパードリップでした。ドリップで淹れる珈琲が好きです。視覚的にお湯を入れて蒸らし、ゆっくりと注いで行くとムクムクと膨れるあの様子、珈琲を飲む前に既に珈琲を淹れる人は、充分にあの香りを楽しむことが出来ます。主人は保温がついたコーヒーメーカーがいいと仰るので、ならばとドリップ式の珈琲を落とす器具を探していました。ドリップ式も様々、カップに上乗せしてでも出来る漏斗状の物でいいと最初は思っていましたが、心のどっかにケメックスが引っかかっています。あの木の持ち手部分です。もうかれこれ20年以上、いつか欲しいと思っていました。

 香港人が珈琲を楽しむようになったのは、ごく最近のことです。昔はホテルでもなければ美味しい珈琲を飲むことが出来ませんでした。スターバックスのおかげで街中珈琲の香りが流れます。焙煎器を持つ珈琲店も近くに何軒か出来ました。

 この私、家では紅茶一辺倒です。朝の一杯、熱いミルクにモッコナのインスタント珈琲をたっぷり入れて飲む以外は、家では紅茶です。季節、気分によって紅茶の葉っぱも代えます。ところが一歩外に出ると珈琲、何故かと言えば外で美味しい紅茶、自分の好みの紅茶に出会えません。おそらく一日に一杯の自分の珈琲のために、ケメックスを買いました。

 ケメックスも小さなサイズ、持ち手までガラスのタイプと選択出来ますが、昔ながらの大きいサイズを選びました。一杯分ですから小ぶりのでもよかったのですが、小ぶりなのはスタイルがよろしくありません。大きなサイズのでたった一杯を淹れることにしました。ところが、ケメックス専用のドリップペーパーが品切れでした。持ち帰り試しに家にある普通のドリップペーパーを使って淹れてみました。

 珈琲は主人が碾きたてを日本から持ち帰ってくれているのですが、缶が欲しくてillyの浅いローストの珈琲を使います。 何年ぶりでしょう自分のために淹れる一杯です。普通のドリップペーパーでもたかだか一杯ですから、ペーパーが落ち込むこともありませんでした。ゴボッと膨れる珈琲の粉、コーヒーメーカーでは得られない幸せです。よく温めたカップに注ぐと深い珈琲の色にまた心が喜びます。

 一日一杯の贅沢を手に入れました。

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タイのKAGOME「野菜のちから」

2016年03月28日 06時36分45秒 | 日々のこと

晴れ、15度、83%

 先週主人はタイに出張でした。タイから何か買って来るものはないかと聞いてくれます。香港ではタイの食材は殆ど手に入ります。欲しいものがひとつあるのですが、竹で編まれたバスケットなんて仕事で行った人に探す時間はありません。いつものように「何もないよ。」と返事をします。

 土曜日の夜戻って来ました。お土産というほどのものではないのですが、テーブルの上に  KAGOME「野菜のちから」を2箱並べます。バンコクのセブンイレブンで日本で人気みたいな感じで売られていたのだそうです。トマトバージョンが美味しかったそうですが、売り切れでこの35種類の野菜を持ち帰って来たと言います。高さ6センチの小さな箱入りです。

 中から出て来たのが見出し写真の瓶です。ジュース?にしては小さいなあ。飲むと濃縮野菜エキスです。甘い。飲みながら何かに似てると思います。 この瓶の形、大きさ、そうだわ、香港でよく目にする「チキンエキス」です。薬局で売られていて、産後や病後の体力が落ちている時に飲みます。薬ではありません。漢方的な考えの栄養補強剤です。瓶の大きさ、形全く同じです。結構なお値段の物ですからレジの後ろに置かれています。私が30代の後半でしたか、主人が「チキンエキス」をよく買って来ました。私は病気をした訳でもありません。仕事は忙しかったけど、元気でした。きっと太らせようと買って来ていたに違いありません。「チキンエキス」は癖があって飲みにくいと言いますが私は好きでした。何の功もなく、私は太りもしませんでした。

 このKAGOMEの「野菜のちから」は、タイ専売のようです。我が家のお手伝いさんに聞いてみると、タイでも「チキンエキス」を売っているそうです。きっとタイのKAGOMEの会社の人は「チキンエキス」に触発されて野菜エキスを売り始めたのでしょう。

 土曜の夜に帰宅した主人、日曜日の朝早く、このKAGOMEの「野菜のちから」を飲んでまた出張に出かけました。香港、先週の金曜日から今日までイースターの連休です。休む間もなくお仕事の主人、野菜エキスが効いているのかも知れません。

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「満月だから知らせたくて。」と電話をくれる友人がいます。

2016年03月27日 05時26分25秒 | 日々のこと

晴れ、13度、72%

 2日ほど前でしたか朝起きると、携帯に電話の着信記録が残っています。日本にいる友人からです。夜の電話は何事かと気にかかります。早朝でしたのでかけ直さずにメッセージを入れました。「急用?」しばらくして返って来た返事には、「満月だから知らせたくて。」と書かれていました。暦を見るとフルムーン。生憎、香港は半月ほど晴れの日がありません。月ばかりかお日様すら見れない毎日です。それを知っていて、満月の写真をアップしてくれていました。

 昨日の朝いつもの時間に目が覚めました。半分はカーテンを締めていない私のベットの横の窓から、殆ど満月に近い月が香港島の太平山の山際に見えます。目を開けた瞬間眩しいと思ったほど、静かな光を放っていました。「ああ、この月を私に知らせたかったのね。」と友達のことを思います。

 朝のモモさんとの散歩のときは、ビルに反射する朝日が見えます。 半月ぶりのいいお天気です。毎年3月のこの時期は、朝から晩までガスがかかっていて除湿器はフル回転、鬱陶しい気候です。今年はその上に雨まで降ります。どれだけ月や太陽を待ち焦がれていたか、昨日は、空気も乾燥しました。それとばかりに除湿器のスイッチは切られ窓を開け放します。気温が下がったもののイースター連休の澄んだ空気が家の中に入って来ます。

 今朝も目覚めると月と目が合いました。月の色も春先と秋口では違います。薄青い澄んだ光を放つ月を見て私に電話をくれた友人、離れたところにいても私のことを思いだしてくれる人がいることに幸せを感じます。

 ここしばらくいいお天気だそうです。香港がエイッとばかりに夏に突入するにはまだひと月ほどかかります。そういえば今年は蝉がまだ鳴きません。

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夏の帽子を買いました。

2016年03月26日 06時41分55秒 | 身の回りのもの

晴れ、11度、66% 

 お店の中のディスプレイされているストールが気になって入ります。私のではありません。ストールを一年中している主人の物です。かなり数を持っていますが、よく無くしもします。私が魅かれる色合いは同じような物ばかり、手に取ったストールを元に戻しました。その時ガラスのケースの片隅に木綿の柄物が見えます。好きな配色です。木綿の帽子でした。

 沖縄よりも南の香港、夏も長ければ日差しも強いのですが、ズボラな私は帽子も日傘も使いません。持ってはいるのですが面倒です。手に持つのは邪魔、頭に被ると暑い、いろいろ理由を付けます。ストローやラフィアの帽子が好きですが、雨に当たるのが心配です。その点布の帽子は畳めます。汗がついても洗えます。問題はサイズ、頭が小さいのでピッタシの物に出会えません。鏡の前で頭にのせます。あらあら、ちょうどのサイズです。

 この帽子、昨年の夏、店の棚の上の方にディスプレーされていました。見るとお値段が安くなっています。売れ残りです。くださいとお店の人に渡しました。元の値段を尋ねると、なんと8割引です。

 香港このところずっと雨が降りどんよりと曇っていました。帽子を抱えて店を出ると、細かい雨。レインハットでもないのに嬉しくて、早速雨の中を被って家に戻ります。この夏はこの帽子に足首をしっかり支えてくれるサンダルで何処までも歩けそうな気がします。

 後ろから見て、この柄の帽子の下にお団子が付いていたら、きっと私です。お声をかけてください。

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五香素鴨 中国の湯葉

2016年03月25日 07時05分08秒 | 料理

雨、12度、81%

 湯葉のご飯の素に入っていた湯葉があまりにもちょっぴりでした。湯葉を沢山食べたいと早速湯葉を買って来ました。日本では湯葉料理はどれもこれもほんの一口、品がよくても物足りません。あれだけお高い湯葉ですからそれも致し方ない。香港では、生湯葉、乾湯葉、揚げ湯葉、味のついた湯葉など市場で求めることが出来ます。スーパーでも売っています。普通の中華料理に蒸したり揚げたりして使いますが、ベジタリアンの人の大切なタンパク源です。売られている量も、大袋入りです。お値段は、お豆腐並み、湯葉好きにとっては幸せです。

 今回は、 「五香素鴨」と名前のついた中国産の湯葉を使いました。「五香」は中国のスパイス、字の如く5つのスパイスを合わせた香りです。シナモン、グローブ、山椒、アニス、フェンネル、陳皮などです。「素」と付けばベジタリアン料理を意味します。素鴨はベジタリアンの鴨料理に使われます。五香の匂いはさほどありません。少し味が付いています。真空パックですが湯葉のまわりをしっかりとピーネッツオイルをまぶしてあります。オイルによる保存法です。

 オイルがたっぷりですから袋から出してすぐに炒めることも出来ます。鴨の肉の代わりに炒めものに使うのが中華の一般的な食し方ですが、今日は和風に。

 オイルをきるために、一旦湯通しします。それを薄切りにして、キュウリや大根の千切りと会わせるだけです。 食べる時に黒酢をかけても美味しく頂けます。パラパラと山椒の酢漬けをふってみました。薄味のままならいくらでも食べれます。

 ちょっと余談、山椒の実でなくてクリームチーズをちぎって合わせると、まるでオードブルになるから不思議です。クリームチーズのねっとりが湯葉の味を引き立ててくれます。今冷蔵庫にゴルゴンゾーラがあります。このチーズと合わせると青カビがわさびみたいで美味しいかもしれないと想像が膨らんでいます。

 日本だとこんなに沢山の湯葉を使うと大ご馳走です。

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珈琲に目覚めました。

2016年03月24日 06時18分40秒 | 日々のこと

雨、16度、97%

 私が飲むコーヒーといったら、大半がミルクです。カフェオレなどと言えば聞こえはいいのですが、カフェオレなどがないお店で普通のコーヒーを頼めば、付いて来る小さなミルクピッチャーのミルクは全部使ってしまいます。親しい方達には「おこちゃまコーヒーね。」とまでいわれる始末です。主人と結婚して飲み始めたコーヒーです。主人は鋳物で出来た壁に据え付け式の手回しのコーヒーミルを持っていたほど珈琲好きです。初めの頃は、ミルクを入れずに飲んでいました。いつの頃からこんなに沢山のミルクを使うようになったのか、ちっとも覚えていませんが、ミルクを飲むためのコーヒーのようです。

 先日、まだ雪の残る軽井沢へと行きました。まだ軽井沢の町は半分冬眠中でした。犬を連れての昼食に地元の友人が選んでくれたお店はハワイアン料理。食事の最後に軽井沢で有名なみかど珈琲を頼みました。付いて来たミルクは小さなカプセルに入ったあのコーヒーミルク。どうもコーヒーミルクは好きではありません。そこで、ぽってりとしたコーヒー茶碗に手慣れてた様子で注がれたコーヒーをそのまま飲みました。何年ぶりのことです。「あら美味しい。」お客は私達3人と犬3匹なのですが、犬連れの食事の上に、久しぶりに会った友人と話が盛り上がっていますから、コーヒーのことなど口にせず、昼食をご馳走になった後は、そのまま、新幹線に飛び乗りました。

 翌日、急にストレートのコーヒーが飲みたいと思います。香港に戻って、朝主人にコーヒーを入れるときに、美味しそうだわと感じます。主人の珈琲は碾いた豆を日本から持ち帰り、普通のコーヒーメーカーで入れています。たまたま、頂き物のひとり用のドリップコーヒーが手元にありました。午後のおやつの時間になると、あんドーナツやラスクなどおやつを選ばずこのひとり用のドリップでコーヒーを入れます。

 いよいよひとり用のドリップが切れました。主人は保温されるコーヒーメーカーがいいと言いますが、私は、自分で入れるドリップコーヒーの膨らむ様子が好きです。そこで、町に出てコーヒー器具を探します。

 香港人がコーヒーをこんなに飲み始めたのは、極々最近の話です。スターバックスのおかげです。日本同様、スターバックスや地元のパシフィックカフェが軒を並べていても満員の状態。おかげで我が家の近くには焙煎までしてくれるコーヒー店が出来ました。 このお店は日本人が経営しています。 ご覧のように立派な焙煎器。ちょっと前まではここにケメックスが売られていたので、行って見ましたが売り切れ。 こちらのお店は店の奥で焙煎をしています。ドリップ用器具は今ひとついいなと思うものが見つかりません。 この店だけは昔からある珈琲の焙煎をしているお店です。もうかれこれ半世紀だそうです。焙煎で出る熱を逃がすためのダクトがないので、ご覧のように床上に大きな管が渡っています。ここの珈琲を昔買いましたが、今ひとつです。

 もちろん、コンク式のエスプレッソマシーンも町中に溢れています。でも、プクプクとドリップで立ち上がってくる珈琲の香りや様子が好きな私は手入れのドリップを探します。それまでは買い足したひとり用のドリップで我慢。

 軽井沢のみかど珈琲で、コーヒーから珈琲に目覚めたようです。みかど珈琲、東京が本社です。渋谷の東急デパートや三越では豆も買えます。軽井沢の友人は夏場のみかど珈琲のソフトクリームがいちばんよと教えてくれました。

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湯葉とタケノコ桜ご飯

2016年03月23日 05時31分06秒 | 日々のこと

雨、17度、97%

 湯葉の混ぜご飯の素を頂きました。滋賀県大津の比叡ゆばの混ぜご飯の素、季節限定タケノコ、桜です。湯葉、生麩大好物です。湯葉は中華料理でも精進料理、家庭料理に使われます。ここ香港では湯葉は簡単に手に入ります。日本に比べればお値段も安い、懐石料理などにちょこっと付いて来るような食べ方ではなく庶民の食べ物です。蒸したり、揚げたりお汁粉に浮いていたり、湯葉の使い途の広さは中華の方が勝っています。ただ、日本の湯葉と違ってやや独特な匂いがするように思います。

 炊きたてのご飯に混ぜるだけの簡単さ、この季節のタケノコ、桜の花も入っています。炊きたてのご飯に混ぜて主人が帰って来ると直ぐにおひつの移しました。 昨年頂戴した「たる源」のおひつです。食卓でおひつの蓋をとると、タケノコ、桜そしておひつのコウヤマキの木の香りがフワッと立ち上がって来ます。春のご飯です。

 ただ残念なのが、湯葉が少ない。いえ、だから品が良くバランスのあるお味なのですが、湯葉好きにとっては湯葉がもっといっぱい食べたいと思います。

 ご飯の素と一緒の送ってくださったのが、生麩のしぐれ煮でした。 こちらは京都のもの。京都らしく山椒の実が入っています。ご飯を頂きながら、このしぐれ煮を残しておけばよかったと後悔します。生麩のしぐれ煮はとっくに食べてしまっています。薄味のご飯に山椒の香りがする生麩のしぐれ煮、一緒に食べるべきでした。

 主人と二人、おひつのは少しご飯が残りました。今日は小さなおにぎりでも作りましょうか。日本の春を思いながら頂いたご飯です。

 

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ハリネズミとヤマアラシ 香港

2016年03月22日 06時24分32秒 | 香港

雨、16度、97%

 香港島は小さな島です。北側のビクトリア湾を望む一帯は、ご存知のように高層ビルが林立しています。南側は、密集しているわけではありませんが高層のマンションが建っています。島の中央はさほど高くない山が東西に走っています。皆さんがきっと思っているよりは山の自然、海の自然が身近にあるのが香港です。

 先月、夕方の地元のニュースを見ていると、香港島北側、ホテルやショッピングセンターがある金鐘にイノシシが出たと言っています。金鐘から山に向けては香港動植物園があります。更に上がると亜熱帯の鬱蒼とした木立です。香港島にイノシシがいた事実に驚きました。ビクトリア湾を渡って中国との地続きの新界の山の中では、二度ほどイノシシに遭遇しています。でもまさかこの香港島にイノシシがいたとは。私はこのイノシシが出たところから少し上にある道を朝走ります。

 それからしばらくして出た地元英字新聞の記事によると、土地開発が進む中で野生の動物の棲息地域に変化が起こっていると書かれています。ジャコウネズミ、ハクビシン、野生の鹿、ヤマアラシ、イノシシ、野生の豚、今までならひと目に付かないところで生活していた動物がひょっこり姿を現すようになったというのです。

 私はそろそろ20年、同じ道を走っています。リスはさておき、最初に出会った野生の動物はハクビシンでした。木の上からこちらを見ています。これには驚きました。季節は一年中、ハクビシンに会うことが多くなった頃、ハクビシンが交通事故で亡くなるケースを新聞で目にするようになりました。4年ほど前でしょうか、全長1メートルほどの針をふさふさ付けた動物に出くわしたのは。てっきりハリネズミだと思っていました。今回のイノシシ騒ぎで私がハリネズミだと思っていたのは、実はヤマアラシだと知ります。大きさが違うのだそうです。ハリネズミは、せいぜい40センチほどの小柄動物だそうです。

 4年ほど前ポツポツ現れたヤマアラシ、その頃からハクビシンの姿がすっかり見えなくなりました。ヤマアラシは私が走る道沿いで繁殖していました。親子3人連れのヤマアラシにも出会います。時にはゴミ箱を漁っています。私も段々警戒心がなくなって、平気で横を走ります。間近で見るヤマアラシは針の目が粗く、ワサワサ音を立てて歩きます。

 動物保護協会の人の話によると、こうした野生動物を怖がる人たちが傷つけたり殺したりする事件も起こっているそうです。野生動物を保護する動きが出て来ています。山を切り開いてマンションを建てる、動物達が安心して生活出来る場所を人間が取り上げて、挙げ句には傷つけかねない現状です。

 イノシシ事件がなければ、私はヤマアラシをずっとハリネズミだと思い込んでいたに違いありません。ここひと月、ヤマアラシに会っていません。新聞によると捕獲、保護をはじめると書いてありました。安全なところに連れて行かれたのならいいのですが。今度会ったら、「ヤマアラシさん、おはよう。」と声をかけてやるつもりです。

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