チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

香港 記の広東料理

2016年01月31日 05時12分33秒 | 香港

曇り、16度、84%

 香港島セントラルに老舗の広東料理のレストランがあります。「記」です。有名な料理はガチョウのロースト。この香港で、しかもセントラルに自社のビルを持つ創業70年の店と聞いています。道に面したドアを開けると、広東語のやかましい位の話し声、フロアー一杯のテーブルにお客がいつも一杯の店でした。ここ数年、地元の人たちはこの「記」の相続を巡るお家騒動、裁判沙汰にまでなったのを新聞で愉しんでいたと思います。

 昨日、主人が久しぶりに「記」に行こうと言います。我が家から歩いて10数分。ドアを開けると、いつもと雰囲気が全く違います。広々としたフロアーにゆったりと置かれたテーブル、ザワザワとした雰囲気は何処へやら、観光客らしい人も見当たりません。落ち着いた静かなレストランになっていました。

 私、ここのガチョウのロースト、鶏のロースト、ブタのローストも大好きです。ところが白状します、ほかのお料理を一度も美味しいと思ったことがありませんでした。純粋な広東料理ですが、盛りつけにしても、味にしても何故この店がそんなに有名か分かりませんでした。昨日だって、まあガチョウのローストと赤ワインが頂けるぐらいのつもりで出かけました。

 まずは、有名なガチョウのロースト。 脂身の具合も程よく、五香の香りが肉の奥深くから立ち上って来ます。火の通り加減もほどほどです。流石と深く頷きながら頂きます。このローストの下には、葡萄豆、大豆を甘く煮た物が敷かれているのもこの店の特徴です。

 次なるお皿は、 海老を貝柱や干しえび風味で炒めたもの。この海老の火の入り方、野菜のシャキシャキとした歯ごたえ、野菜の切り方、全てにまたしても唸ります。

 次はお豆腐の一皿。 一番柔らかなお豆腐、軟豆腐を揚げてフクロタケと炒めにしたものです。家常豆腐と広東料理では呼ばれる、お豆腐の一般的な料理ですが、メリハリがあるもののきつくない味付けに驚きます。

 最後は、酢豚ならぬ酢鶏です。 酢豚は広東料理が発祥と聞いています。早くから西欧と交渉のあった広東、ケチャップやクリーム、レモンを使った中華料理は広東料理ならではの物です。大きく切った生のパイナップルの酸味が程よく、あんかけというより、軽くあんを絡ませた仕上がりです。鶏の胸肉んを包んだ衣が噛みしめると微かに甘みを残します。

 赤ワインとゆっくりと全て平らげた私、実に久しぶりに美味しい関東料理を食べたと思いました。近頃何処もかしこもフュージョン料理が流行っています。まだ香港に来た当初は、ザワザワとうるさい大きな中華レストランで広東料理を堪能しました。大きなレストランは次第に姿を消して、北京ダックもあればショウロンポもあるような中華レストランが今では一杯です。ミッシュランの星が輝く中華レストランは油を抑えて、いいお味を出しています。この「記」の味もそんなふうに変化して来ています。

 広東料理のローストを作る人と料理を作る人とは別々です。おそらく、「記」は料理人を変え、店の雰囲気まで変えようとしているのだと思います。有名な中華レストランが随分店を締めました。それでも生き残るために、こうして店のコンセプトを大きく変える並大抵のことではないと思います。2年ほどの間に落ち着いたレストランになっていました。

 相変わらず私は食べる専門です。お支払いの時になって主人が、お味全てがお値段に反映しているよ、といいます。お値段が上げれば、団体の観光客も来なくなります。どちらを取るかはお店の選択です。こんな近くに美味しい広東料理があること、昨晩の改めての発見です。

 「記」香港セントラル地下鉄を出てすぐ、山向きに2本上がった道沿いです。どなたに聞いても知っている有名店です。香港におみえになったら、是非、ここの広東料理をお勧めします。

 

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脂身の話

2016年01月30日 05時09分39秒 | 日々のこと

曇り、16度、95%

 小さい頃は食べ物に興味がありませんでした。お腹が空いた記憶もあまりありません。母が料理をしない人でしたので、すき焼きを食べるというと、博多中洲の川端にある「いろは」というすき焼き屋さん行きます。お座敷に通されると、しばらくして仲居さんがやって来て、すき焼きを作ってくれます。仲居さんがまずすることは、四角の真っ白な牛の脂身をお鍋に入れて脂を出すことです。あとは割り下を入れて、お肉やお野菜を各自が取ります。お肉が食べたいなんてその頃は思いもしませんでした。ぐつぐつと煮えているお鍋のいい香りが立ち始めると、仲居さんが初めに入れて行った脂身をお皿に取って食べます。私が食べるのはそれだけ。脂身だけで充分満足でした。父も脂身が好きだったのですが、一人娘に譲ってくれていました。

 お肉お魚の脂身はおいしいと思います。それなの太るからとの思いで30年近く、脂身を外して食べていました。お箸でもフォークでもしっかりと脂身を外していたのは20代、30代、40代です。他所の方との食事の席ではしませんが、家では鳥の皮すら外していました。50代に入る頃でした、脂身を外すなんて牛や豚、鳥に申し訳ないと思うようになりました。細かく脂身を外している自分を姿を想像すると恥ずかしい気持ちにもなりました。命をもらって食べています。このお肉は美味しくないなんていうのも、牛や豚に罪はありません。ここ10年ほど、出された物はきれいに食べます。元々好きな脂身です。

 そういえば、体にいいといわれる物も随分変わって来ています。動物性の脂は身体に良くないともいわれますが、取り過ぎがいけないのだと思います。バターよりマーガリンと言われていた時代もありました。それがトランスファットが心臓に良くないと、バターを勧める声も聞きます。一時期香港のスーパーマーケットからマーガリンが消えてしまったこともあった程です。

 カレーやシチューに入っているお肉はゴロンと大きい方がいいと思うのですが、中華の炒めものなどに入っているブタ肉のこま切れの小さな切れ端、その小さな豚肉の脂身にすら、美味しさとありがたさを感じます。

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AmazonとiPARCEL

2016年01月29日 03時57分36秒 | 日々のこと

雨、16度、100%

 アメリカのAmazonで小さな物を買うとiPARCELというクーリエで送られて来ます。数年前にも、このiPARCELのことを書いたのですが、その頃と随分変わっています。

 私がAmazonに頼むのは、本です。随分古い本でもう香港では売られていないもの、もしくは新刊で少しでも早くてに入れたい時のいずれかの時、AMAZON.USとAMAZON.UKで値段の比較をして頼みます。同じ本でUKで出版されたものでも、USからの方が安いことが多くあります。在庫がある場合は、Amazonからすぐに、何月何日に香港の私のところに届くとメールで通知が入ります。

 数年前は、この約束の日になっても本が届かない事がありました。ひと月待っても届かない、結局キャンセルしたこともあります。あの頃は荷物の追跡がネットで出来なかった頃です。今月に入って、3冊立て続けに本を注文しました。最後に頼んだ本は2月4日に着く予定でしたが、昨日入手。3冊とも約束の期日より一週間近く早く手元に届きました。

 Amazonから荷物を発送したとメールがやって来ます。その中のURLをクリックすれば荷物の配達状況がつかめます。日本のように文字ばかりで書かれた配達状況ではなく、 図解されているので一目瞭然。3冊目の本は、香港の税関で一日以上時間がかかっています。何かのトラブルだったようです。翌日の午後には、地元の運送会社に渡っています。香港の場合、地元の運送会社は郵便局です。郵便小荷物として我が家に配送されます。iPARCELの追跡が出来るようになったのは、実に便利です。

 以前、iPARCELのことを書いたときはいいとはいえませんでした。随分改善されたものです。確かeBAYに物を頼んだときもこのiPARCELだったように記憶しています。

 年末、日本のAmazonに本を頼みました。こちらは、流石日本とでも言いたくなるような正確さ、届く期日もたった1日早いだけ。香港に入っての運送会社はFedEXでした。こちらの追跡は我が家まであと何分まで見る事が出来ました。

 アメリカからの単行本、  アメリカからのペーパーバック 

 日本のAmazonからは、薄い本でしたのに厳重な包みで送られて来ます。いつになっても日本の過剰包装は改善されません。以前、Amazon.UKに12冊本を頼んだときは、すぐに読む本でもなかったので船便で頼みました。やって来た荷物は、今にも壊れそうな段ボール箱、でも本は傷んでいませんでした。包装ひとつにもお国柄が反映されます。

 私はAmazonのアプリを携帯に入れています。このアプリ、国の切り替えが出来ます。世界中のAmazonに繋がります。もちろん荷物の追跡も出来ます。日本、アメリカ、イギリスなんて国を替えてる時に気が付くとなんと中国まであります。つくづく、便利になったものです。

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寒い日のモモさん

2016年01月28日 05時15分13秒 | もも

ミスト、15度、97%

 先週末から香港、60年ぶりという寒さに見舞われました。私達が香港に来て以来の寒さです。もちろんモモさん産まれて初めてこんな寒い日々を過ごしました。まして、12歳というご老体ですから寒さが身にしみると思います。それなのに、モモさんの手持ちの洋服といえば、2枚きり。家の中はヒーターを入れていますからまだいいのですが、外に出ると雨風低温。お外でトイレのモモさんは天候に関係なくお散歩に出ます。

 雨がひどかったので、主人がオーストラリアから買って来たレインコートを着せて家を出ようとしました。玄関で引っ張っても動きません。「お散歩。」と言うと伸びまでしたのにどうしたのかしらと思います。ドアを締めて、レインコートを脱がせるとまたお出かけ体勢です。レインコートがお気に召さないらしい。で、私が編んだベストを着せて連れ出しました。 

 昼間は寝室にはヒーターを入れていません。ベットに上がって寝ているモモさん、寒そうなので私のセーターを身体に巻いてあげました。 しばらくして起きて来たモモさん、 セーターを引きずっての登場です。首の上で軽く結んでいるのですが、嫌なので脱ごうとしたようです。

 香港、今朝は15度、平年並の気温に戻りました。でも、大雨の予報が出ています。来週からはまたしても気温が下がるとのこと、寒い日家の中ではしばらく私の薄手のセーターをモモさんの部屋着にしてやろうと思います。 

 さあ、雨が降り出す前にお散歩にいって来ます。15度だから、ベストもいらないね、モモさん。

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小さな不揃いの本達

2016年01月27日 04時37分30秒 | 

雨、10度、95% 

 本の大きさは紙の大きさに準じて決められているのだと知ったのは、つい最近のことです。紙の大きさには規格があるそうで、それを元に本の大きさは作られていると書かれていました。ところが日本の文庫本に相当する大きさの本はアメリカやイギリスの本にはあまりありません。それもそのはず、日本の文庫本はドイツのレクラム文庫を元に作られたサイズです。高校の頃知った知識です。ということは、国によって紙の規格も違うのでしょう。でも時には規格外のサイズの本も作られています。

 規格外の小さな本、新書判の大きさのように見えても実は横幅が若干大きかったり、豆本とはいわないまでも、手のひらサイズだったり。大きさの揃わない本は並べる時に凸凹になりますから、棚の一部にまとめて飾っています。入れているのではなく飾っています。そして小ぶりなせいもあって、掃除の途中などヘタッと本棚の前に座り込み手に取る事が多いのも、この小さな不揃いの本達です。

 右上、赤い布の表紙の本は「PARIS」旅行案内の本ですが、実際には役にも立ちそうにないパリの旅案内です。作者カレンエリザベスゴードンの思いつくまま、勝手な旅案内。

 その下、地味な手触りの良い紙の表紙の本は、「A DECENT  CUP OF TEA」マラチマコーミックというアイルランドの人が書いた本です。アイルランド人もイギリス人に負けず劣らず紅茶好き。紅茶好きな私にとって、大事な指南書ともいえるこの本、中のティーポットの挿絵も素敵です。 

 一番下は、アメリカのリーベイリーの「SMALL BOUQUET」アメリカの料理を紹介した本を沢山出したリーベイーリー、初期の本はテーブルセッティングも料理もテーブルの花も撮影まで彼の手でなされています。そんな彼の小さなテーブルの花の本です。

 そして左上から2番目は、ピエールドゥックスの「FRENCH COUNTRY」フランス田舎屋の写真集です。この中に、私の名前「MANA」と書かれた陶器のビスケットの壷があります。そのブルーの色といいいつかこの壷に出会いたいと思い続けています。

 左上は、ルイドベルニエールの「RED DOG 」実際にあったオーストラリアの犬の話です。ルイドベルニエールはニコラスゲージ主演の映画「コレリ大尉のマンドリン」の作者でもあります。

 上の真ん中は、アンヌモローリンドバーグの「GIFT FROM THE SEA」。日本でもお馴染みの「海からの贈り物」です。

 そして中央、秋山ちえ子の「冬の薔薇」。先頃99歳を迎えた秋山ちえ子の1994年の本です。題名「冬の薔薇」らしい小ぶりな本です。

 規格外の本を作るのは大変な仕事だと思います。紙ひとつ、書体ひとつにこだわった本作り。手に取る私には、本の中身と同じ位本を作る人の想いが伝わって来ます。

 香港しばらく雨が続きそうです。また床にペタンと座って、小さな本を手にします。

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香港60年ぶりの寒さでした。

2016年01月26日 04時58分05秒 | 香港

晴れ、9度、53%

 昨日の香港、朝から60年ぶりの寒さの話題で持ち切りです。10度を切ることすら少ない香港が土曜、日曜と最低気温2度3度を付けました。ピークや一番高い大帽山では氷点下を記録しています。大帽山ではつららが出来たり、日曜日に山の縦走に入っている人たちが凍結した道の歩き方が分からずに100名近くも消防団に救助されたとのニュースです。そのニュースを見ていると救助に向かう消防署の車のタイヤにチェーンを巻いています。消防団員は雪爪の付いた靴を履いての救助です。雪が降るかと期待していましたが、雨、ただ一部の場所では雹が降ったそうです。日曜日にお隣の深圳にゴルフに行っていた主人、見事にその雹に当たって帰って来ました。気温が低いばかりか、強風と雨で寒さに追い撃ちをかけます。

 何分にも沖縄よりはるか南の香港、寒さへの備えがありません。寒くなると事前の気象予報が出てからは、暖冬で売れなかったダウンの洋服や暖房器具が売り切れてしまったそうです。この私、外に出る時はダブルダウンに手袋までして行きました。

 今月に入って頂戴した琉球小すみれの種、発芽しています。 いくらなんでも寒いだろうと、家の中にいれました。家の中は一日ヒーターを入れています。こんな天候でも、お外でトイレのモモさん、傘さして、私も寒いものですからショートカットのお散歩でした。昨日昼間、気象台の天気を見ると、 あら、11度にまで上がっています。しかもこの画面、嬉しくなってモモさんとちょっと長めのお散歩に出る事にしました。お日様がてって暖かなこんなお天気を待ってました、とばかりに何処までも続く階段を元気に駆け上って行きます。

 今朝は9度、 今日まではお天気もいいようです。明日からは最低気温、10度を超えますがまた雨。きっと2月1日の新聞では、60年ぶりの寒さと観測史上初の降水量の一月、なんていう見出しが出そうな香港です。今日も気持ちよくお散歩にいって来ます。

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小さなちぎりパン

2016年01月25日 04時30分59秒 | パン

曇り、4度、48%

 パン同士がムクムクとくっ付いているちぎりパンは、とっても可愛い。アメリカのレシピを見ていると、大きな型に沢山のパン種を無造作に入れて、甘い甘いシロップやガーリックバターであえてオーブンに。膨れますから、これまた巨大なちぎりパン。日本のレシピを見ていると、ちぎりパンにひよこの顔が付いていたり、可愛いちぎりパンが多く見られます。アメリカのモンキーブレッドと呼ばれるちぎりパンに比べると大きさもこじんまり。

 我が家もモモさん含めて家族3人です。そんなに大きなちぎりパンは作れません。そこで、いっそお一人様用のちぎりパンをと考えました。 直径3センチほどのマフィンパン、この一つ一つにこれまた小さなパン種を2つくっつけていれました。オーブンに入れてしばらくすると、ぷっくりと型より膨らんでいます。出してみるとキノコ型。 こんなふうにちぎれます。手頃で食べ易い。

 気を良くしたので、同じポーションのパン生地を3つくっつけて、ちょっと大きめの紙のマフィンカップに入れました。 マフィンカップは可愛い柄があると買い溜めますが、そんなに使うわけではありません。ちょっとナッツを入れたり、チップスを入れるのにも便利です。マフィンカップ入りの方は、甘みをメープルシロップにしてみました。 私は蜂蜜よりメープルシロップの方が好きです。蜂蜜のようなキレがない分まろやかです。暖かなミルクや紅茶にも合います。友人でみりん代わりにメープルシロップを使う人がいます。この3つ玉ちぎりパン、メープルシロップに香りを楽しみにしていたのですが、あまり香りません。お店で売っているメープルシロップのパンなどはメープルシロップの香料が入っているのでしょう。あの独特な香りを愉しめます。甘みをメープルシロップに替えただけですが、パン自体が少し重めに焼き上がりました。

 お家で焼くパンに決まり事なんてありません。発酵過程で膨らむ、焼いている過程で膨らむ、生きている酵母の力を凄いなといつも眺めます。

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香港現在3度です。

2016年01月24日 05時20分14秒 | 香港

雨、3度、83%

 香港現在、予想よりも低い気温で3度です。しかも強風、中国大陸からの北風です。家の中に居ても風がピユーピュー吹く音が聞こえます。雨も降っています。香港気象台のアプリには、昨晩から霜注意報が出ています。

 香港に来て30年近くで、二度雪が降るのを見ました。チラホラと雪が舞ったという程度です。10度を下回ることなど、年間数日しかない香港では、今回の寒気は大きな注目を集めていました。香港ばかりか、寒いはずの北京でも例年より10度近く下がって氷点下20度を記録しているそうです。この寒気、日本にも影響を及ぼしています。

 この寒気のことが取沙汰され始めて、香港では雪が降るとか雪が積もるとかうわさが流れ始めました。素人の気象家が言い始めたそうです。すると、新聞やテレビでも気象台が正式に5度ぐらいまで下がるが雪は降らないと発表しました。10度を切るか切らないか、香港に取っては大きな境目です。それが5度まで下がると言います。10度を切っただけで、路上生活者や貧しい老人の間では死者が出ます。路上生活者のために、公の施設が開放され食べ物、宿を提供します。独居生活者の老人宅には、ボランティアが毛布やカップラーメンなどを配って歩きます。家に暖房器具の備えがあるところは一部の家庭です。我が家がオイルヒーターに電源を入れるのは年間一週間ほど、考えればヒーターが絶対に必要とは言えません。数日間の辛抱です。寒さに弱い南方ですから、今回の寒さは香港人にはこたえていると思います。

 今日が寒さの底で、一日中10度以下だそうです。明日からはまた10度を上回るそうです。我が家のオイルヒーターも昨日からスイッチオン、モモさんと寒がりの主人のためです。もしかしたら香港に来て以来の寒さかもしれないなあと思います。当然のことですが、香港気象台の公式アプリには雪のマークがありません。

 今朝は気象台の予想より2度低い気温です。素人気象家が言ったように、香港の一番高い山、大帽山では雪が舞ったかもしれません。

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息子からのメッセージ

2016年01月23日 05時15分15秒 | 日々のこと

曇り、9度、74%

 昨日の昼過ぎ、LINEを通して息子からメッセージが届きました。昨晩から西日本地方が大陸からの強い寒気に見舞われるので、福岡の祖母に電話をしたとのことです。雪が降る可能性もあるから食糧を陽のあるうちに買いに行くようにと、念を押したそうです。その上、私からも義母に電話をしてもう一度言って欲しいとのメッセージでした。西日本に迫って来るこの大型の寒気、実は香港にも昨晩からやって来ています。2日前に義母には電話をしたばかり、私は呑気に構えていました。息子のメッセージに「すぐ電話かけるわね。」と返事をすると、「よろしくお願いします。」と応えが帰って来ました。LINEのフキダシをみながらどちらが親か子か分からないなあと思いながら、義母に電話をしました。

 元気に電話口にでて来た義母に、「息子から頼まれて電話をしてます。」と私。ついさっき、久しぶりに孫である息子の声を聞いたばかりの義母の声が弾んでいます。そして、義母とふたりして、どちらが親なのか子供なのか分からないね、と大笑い。

 考えてみれば息子に取って祖父母はもう義母しか残っていません。義父にも義母にも可愛がってもらった息子です。義父が逝って、一年が経とうとしています。少し義母の生活も落ち着いたかには見えますが、一人で生活する寂しさは否めません。一人で昼食をとっている最中に息子からの電話だったと言います。曾孫娘の成長を息子から直に聞き、きっと義母の心は温かくなったのだと思います。

 息子のメッセージで義母と大笑いし、義母の喜んでいる様子を感じることが出来ました。たった一本の電話、たった短いメッセージひとつでぽっと心に灯が灯ることがことがあります。

 義母との電話を切って、息子に「電話をしましたよ、ありがとう。」とメッセージを送りました。その後、それでも心配だという息子に「明日もう一度電話するから。」と書き送りました。

 義母がしっかりしていてくれるので、寒さなんかでと呑気にしていた自分が恥ずかしくなります。息子に教えられることが少しずつ増えて来ました。嬉しいような。さあ、今日も義母の元気な声を聞くために電話をします。

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神戸フロインドリーブのカタログ

2016年01月22日 05時18分46秒 | 日々のこと

小雨、14度、92%

 去年の秋口のことです。日本の友人から小包が届きました。封筒の表にはいつも珍しい記念切手を沢山貼って送ってくれます。ポストを覗いただけで彼女からと分かります。

 中からでて来たのは、神戸のフロインドリーブのカタログでした。フロインドリーブ、ドイツのお菓子やパンを永く作っているお店です。東京にもフロインドリーブはありますが、元々は神戸が本店のようです。まだ訪れたことのない神戸です。

 このカタログ、お店で作られている全部の商品の写真と説明付き。小さなケベック、クッキーも一つ一つ名前と一緒に写真が載っています。ティーケーキにドイツパン。アメリカ、フランスのパンやケーキのように華やかではありませんが、ドイツらしい質実としたお菓子達です。形も素朴、気をてらったお菓子やパンではありません。

 東京に住んでいた頃、家の近くに「ジャーマンベイカリー」というドイツのお菓子屋さんがありました。その頃はフランス人が作っているお菓子屋さんなんて、「ルコント」ぐらいしかなかったのではと思います。そして、ドイツやウィーンのお菓子を作る店が今よりもありました。友人のカタログをめくりながら、「ジャーマンベイカリー」の猫の舌というの名のリーフパイを思い出します。ここ香港はドイツのお菓子なんて滅多にお目にかかりません。日本と同じく今やフランスの誰それのお菓子屋さんが全盛です。

 このカタログ、何度も何度も見ています。お菓子のカタログばかりかカタログが好きです。毛糸や刺繍糸のカタログ、照明器具のカタログ、香辛料のカタログ、引っ張り出して来たらかなりの数のカタログがあります。見てるだけで、どんどん夢が膨らみます。お菓子なんて香りまで漂って来るようです。

 実はこのフロインドリーブのカタログは、20年以上も前のものです。友人の実家の整理の時にでて来たものに違いありません。それにしてもこのカタログを私に送ろうと思ってくれた友人、どうして私がカタログ好きだと分かったのかしら、不思議です。今初めてカタログ好きだと白状しました。おそらく、主人は薄々感じているはずです。

 このカタログはお菓子やパンばかりか、もう一つ私を想像の世界に連れて行ってくれます。20年もの間このカタログが眠っていた彼女のご実家の様子です。ご家族の中で私のようにカタログ好きな方がいらしてお家に持って帰ったのではと思います。どんな本の間に挟まっていたのかな、きれいな状態のままです。

 カタログをめくりながら、色々思いめぐらしながら、今度はこんなものを作ってみたいと気持ちが高ぶります。

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