チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ノコギリソウ

2012年10月31日 05時19分29秒 | 

雨、18度、96%

 香港の花市、本当にいつ行っても同じ花ばかりです。ほとんど季節感がありません。季節感があるとすれば、クリスマス前のリースや春節前の水仙に桃。世界中から運ばれて来る花たち、果物同様に香りが薄い気がします。それでも花を見ると、心が和みます。そんな気持ちは、ここ香港の人だって同じです。おじいさんが、菊を数本、ゴミを集めてくれるおばさんが百合の花束を抱えていたり。コンクリートの建物ばかりのなか、せめても自分の周りに花をと思うからでしょう。花市に来ると花を見る楽しさもありますが、こうした花を抱えて帰る人の顔の明るさを見るのも嬉しいものです。

 花はそれぞれに好きなのですが、つい手に取ってしまうのは、大柄な花でなく、どちらかというとひっそりした花が多いようです。今回は、 ノコギリソウ。実は、この花の名前が思い出せなくて、ここ4,5日、うんうん唸っていました。花の名前でなく、のこぎりという日本語が思い出せなかったのです。ノコギリソウは、葉の形がのこぎりに似ているので、そう呼ばれます。小さなギザギザの葉を見ながら、のこぎりという言葉が出てきません。頭の病気に罹ったかと思ったほどです。

  20本近くある一束に、いろんな色のノコギリソウが入っていました。小さな花の寄せ集め。しかも、日々が経つと、花粉が散って掃除に難儀するのも構わず、威勢のいいおばさんに、これ、っと手渡しました。

 ノコギリソウを、アレンジのときメインの花にすえる人はいないでしょう。いつも脇役。でも、こうした脇の花をぐっとブーケのように寄せると、なんとまあ、なかなか大輪の花にも負けない華やかさが出ます。

 ノコギリソウは、痛み止めにも効くといいます。確かに、薬草のような匂いがします。

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ハリネズミ、アナグマ、ハクビシン 香港

2012年10月30日 05時26分59秒 | 香港

小雨、23度、95%

 10年ほど前までは、香港の田舎、新界の山に家人とよく行きました。高い山はありませんが、海辺を見下ろす、貯水池を廻るそれぞれに面白みのあるコースがあります。当時は、家人が香港100キロトレイルに毎年参加していました。仕事が忙しくなり、急な出張も入ります。練習も兼ねた山行きは、すっかり我が家の楽しみから姿を消しました。

 山の中ですから、いろいろな野生の動物にも巡り会います。遭遇する、と言った方が正解です。親子連れのイノシシ。近距離でしたから、家人と一緒でも怖い思いが残っています。遠くから見たから、余裕だったのが野ブタ。大きいのなんのって、しかも色はピンクと黒の大きな斑でした。のんびりと沼地をお散歩でした。

 ところが、私たちの住む香港島、ご存知のように高層ビルの群れです。島なんて言っても、人口密度はかなりの高さ、どこに行っても人だらけ。そんな我が家の近くに、私が毎朝走るボーエンロードという道があります。香港島の北、太平山の中腹を東西に走る4キロの道です。西の1キロだけは、車も入りますし、人の住む建物もあります。

 ハクビシンに出会ったのは、随分以前のことでした。大きな猫かなと思ったものの、長い長いしっぽです。時には、からだと同じくらい長いしっぽを持ったものもいます。一年に2,3度、必ず見かけます。一度は大中小、親子でしょうか、家族でしょうか、並んで歩いていました。

 昨年の秋も深まった時に、初めて出くわしたのが、ハリネズミです。ハリネズミなんて、動物園でもあまり馴染みの無い動物です。しかも野生です。悠長にたかだか2メートルほどの道を横切ります。その間、立ち止まって、薮に入っていくのを見届けました。結構大きなハリネズミでした。きっと、毛を逆立たせるとまだまだ大きくみえるはずです。

 それ以来お姿は見ませんでしたが、この夏新聞に、山頂に向かう車道で、交通事故にあったハリネズミを保護したと出ていました。ところが、この9月から今月にかけて、いつものボーエンロードで5回もハリネズミにあっています。息せきしながら、下から上がって来る、2匹連れのハリネズミ。何やら、モモさんと同じようにクンクンしながら、マーキングをするハリネズミ。見慣れとは怖いもので、最近は、緊張感が緩んでいます。

 そして、1週間ほど前のことです。木の上で、大きなガサッという音がします。ハクビシンかな?と思って見上げると、全く違うお顔です。家に帰って、香港動物図鑑を見ました。アナグマです。

 蛇や、トカゲ、ムカデは以前に比べてほとんど見なくなりました。空気汚染が、激しい香港です。野生の動物にも何らかの生態変化が起きているのかもしれません。図鑑によると、ハリネズミは、年2回発情期を迎え、2,3匹を産むそうです。しかも、家族で暮らしているのだそうで、なんだか可愛くすら思います。

 夜と朝の間の早朝に走るので、写真は撮れずにいます。 一番馴染みのあるリス。タイ原種のリスです。モモさんとの散歩中に撮りました。

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種仕事 種を穫ったり、蒔いたり

2012年10月29日 05時07分34秒 | 日々のこと

小雨、24度、83%

 今年の我が家のバジルは、きっと今までで最高の出来でした。種を蒔いたのは例年通り、4月。6月からの強い日差しで、8月には、バジリコのペーストを作るほどに成長しました。パジリコのペストを作るとき、2本だけ残しておきました。サラダの葉っぱにと種を穫るためです。 いい具合に種が乾いて来たので、 来年のための種を穫りました。葉っぱもまだ使えます。まずは、部屋の緑に  飾っておきました。あら?白い根っこが出て来ています。香港暖かいので、冬に挿してもきっと育つと思います。さて、どうしましょう。ともあれ、来年の種を確保すると一安心。

 春蒔きが適している、バジルやシソと違って、パセリやセルフィーユは秋蒔きの方が香港ではいいようです。夏の高温多湿に耐えられず、いい伸びを見せません。今月の初めに、花市で買って来た、 3種類が一袋に入ったフランスの種。クリスマス、お正月に間に合うようにと種をまきました。パセリ、チャービル、セルフィーユ。蒔いて、芽が出始めた頃、数日家を空けました。留守を頼んでいる人に水遣りをを頼んでいましたが、芽がひ弱で溶けてしまったものもあります。この時期、我が家のポットを置いている場所は、日当りが悪くなります。それも原因のひとつです。

 そこで、テラリュウムを入れていたガラスのドームに、芽生えたポットを入れてみました。 温室効果があります。湿度、気温ともにいい具合に保たれているようです。腰折れすること無く、大きくなり始めました。このガラスのドーム、ヨーロッパなどの園芸書を見ていると、こうした発芽後の成長期によく使われています。温室作用とナメクジから芽を守るためです。安いガラスで出来たこうしたドーム、ヨーロッパ、アメリカでは簡単に手に入るそうですが、香港では、なかなか見かけません。我が家のこの足の付いた台付きドームは、インテリアの店で求めました。インドのものです。

 クリスマスまで2ヶ月を切りました。葉を使えるほどに成長してくれるかしら。セルフィーユの葉は、飾りとしても楽しい形です。

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ふたつの香合

2012年10月28日 06時10分31秒 | 身の回りのもの

晴れ、24度、83%

 蓋が付いているものに、なぜか惹かれます。蓋を取った時、何にも入っていなくたっていいのです。今、手元にふたつ、香合があります。何もお茶事に使うわけではありません。ただ、眺めるだけに持ってます。

 ひとつは、先日実家から持ち帰ったもの。 床の間にあったものです。伊万里の染め付けです。

 もう一つは、私の大好きなイムサエムさんの  刻紋染め付けです。刻まれた紋に釉薬が流れて、いい風情です。

 そして、ふたつとも鳥が描かれています。伊万里の鳥は、頭が大きくてちょっとコミカルな顔です。イムさんの鳥は蓋の部分に、濃い藍色で3羽描かれています。

 ふたつを並べて置くことはありませんが、並べてみると、香合と言っても様々。

 イムさんの香合は、手のひらにすっぽりと納まります。彫られた感触が、なんとも言えず好きです。最近、イムさんは土を替えたのかもしれません。このような、色合いの地肌の色を見かけなくなりました。

 伊万里のは、ふっくらした大きめの香合です。

 もちろん、床の間なんてありません。花器のそばや、絵皿を飾った横にそうようにして置いて、眺めています。ふたつとも、中には、 香木、白檀の木屑を入れています。香港、香木だけを扱っている店があります。決してお安いものではありません。お茶やお香は、ここ香港でも、上を見ればきりがないものです。

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あたらしいねずみちゃんをもらいました。 モモ

2012年10月27日 05時21分34秒 | もも

曇り、24度、88%

 昨日のことです。長く家を空けて戻ってみると、小包が届いていました。今、2つほど荷物を待っています。差し出しも見ずに、バリバリと封を切りました。開けながら、待っていたものと違ってフワフワしてるのに気が付きました。

 中からでて来たのは、モモさんの最愛のペット、ネズミちゃんです。あら?お首にカードが、その字を見て、あっ、送ってくださった方が解りました。夏には、モモさんにクールエプロンを送ってくれた、虎太郎君のママです。虎太郎君、モモさんより2つ下のそれはそれは大きなパグさんです。お互い、虎太郎君、モモさんを家に迎える前からの、永いおつきあい。先日、本をお貸ししました。そのお礼に、ネズミちゃん。いつもながらに律儀な彼女です。

 バリバリの音に、私の足元に控えているモモさん。良かったね、新しいネズミちゃ、、ここで、私の手から奪い取ったモモさん。

  カードが付いてますから、、、。

  頂いたから、お父さんに見せないといけないでしょ、、、。

 全然言うことを聞きません。向かったのは、 いつもの場所。

 隠したつもりです。 ネズミちゃん、首には、カードを付けたまま、IKEAの長い札も付いたまま。

 この後、モモさんがもう一つネズミちゃんが増えたことを、認識しているか、2つ並べて見せたところ、 新しいネズミちゃんをガブリ。いたくお気に入りのご様子。

 そういえば、台湾の知人も、2ヶ月のグリちゃんという、猫さんに、IKEAのネズミちゃんを買われたとか。オーストラリアのまんちゃんもネズミちゃんをくわえていたな~。世界中のIKEAにネズミちゃんはいるようです。でも、虎太郎君、あまりお好きでなかったそうです。皆、好みがありますからね。さて、モモさん、今後この2匹のネズミちゃんとどう遊ぶことやら。

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PINK LADY チリのリンゴ

2012年10月26日 06時00分45秒 | 日々のこと

晴れ、24度、79%

 世界中の国から輸入される香港の果物。リンゴも春からは南半球、今からの季節は北半球のものが手に入ります。一年中、出回っているワシントンアップル、色が、ちょっと濃いい赤です。食べ物ですから、味で選ぶべきものを、私、どうしても見た目の色で選んでしまいます。濃い赤がダメなら、富士のような爽やかな色いいという訳でもなく、どうやら、朱がかった色が好みのようです。

 そろそろ、ロイヤルガラという品種がフランスから入ってきます。どこからやっでくるリンゴも、日本のリンゴなように甘くはありません。果物屋の店先を見回すと、見慣れないリンゴが盛ってあります。箱を見ると、チリから。まだ、南半球からやって来てますね。名前は、PINK LADYです。ピンクではありませんが、優しい色。

 実は堅く、さっぱりした味です。リンゴも、品種によって味が違います。リンゴをクンクンと嗅いだだけでは匂いがありませんが、噛んだ途端、口にリンゴの香りが拡がります。

 日本のリンゴで、こんなこと見かけないのですが、 種が発芽しかけています。香港でリンゴを買うとよくあることです。いつも折角なので、土に蒔きます。20センチぐらいまでは順調に大きくなるのですが、それ以上は大きくなりません。ライチ、パパイヤ、マンゴー、ドリアンも種を土にまいて様子を見ますが、どれも似たり寄ったりで、枯れてしまいます。庭でなくプランターだからかもしれません。

 土に蒔いてみました。 3つのうち、ひとつだけが芽を出しました。気候がいいので、グングンのびるはずです。しばらく、この可愛い芽を楽しみましょう。

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小さなお客様 パリからの土産

2012年10月25日 06時04分42秒 | 日々のこと

晴れ、24度、80%

 小さなお客様、龍ちゃんの写真、モモさんとの写真を撮ろうと思いながら、久しぶりに会ったもので、ママとの話に花が咲き、小さなお客様の写真は、またの機会に。

 龍ちゃんに最後に会ったのは、2ヶ月半ほど前でした。別のお若い知り合いが、3歳になる息子さんの赤ちゃん時代のものを整理していて、その洋服やおもちゃを届けた時です。まだ、頭は座らず、それでも、笑う目元がパパそっくりでした。それから、日本にパリにと、長いこと香港にいませんでした。

 赤ちゃんの2ヶ月は、本当に早いものですね。龍ちゃん、すっかり変わっていました。お首も座って、お座りも出来ます。以前よりお顔が、ふっくらしました。瞳が真っ黒で、髪の毛が栗色で柔らかなウェーブがあります。そう、まるで完全に日本の赤ちゃんです。この時期の赤ちゃんは、ころころ、パパに似たり、ママに似たり変わるものです。

 香港とパリは、半日以上飛行機に乗ります。飛行機でもほとんど泣かず、いい子だったとか。きっと、パパとママはその分疲れたでしょうね。

 さて、初対面のモモさん。私の態度で解るのか、郵便屋さんなどとは違う鳴き声で、お出迎え。赤ちゃんって、何でしょう?とばかりに私たちの周りをグルグル。私の膝の上にいる龍ちゃんを見て、自分の場所をとられたと思ったのか、少ししょげていました。会う機会が多くなれば、そのうちモモさんが遊び相手になってくれるはずです。

 少し人見知りをするという龍ちゃん、私のことを覚えていてくれたのかしら、目を細めて、生え始めた2本の前歯を見せてずっと笑っていました。

 龍ちゃんを抱きながら、どんな子に育っていくのかしらと感慨深いものがありました。今ですら、おうちの中はバイリンガル。ずっと、遠くから見守っていたいと思っています。

 赤ちゃん連れの旅なのに、私にまでお土産を。重たかったでしょうね、パン用の強力粉です。フランスの強力粉。おいしいパンを焼かなくては。

 それに、 マロンペースト。このメーカーのチューブ入りは使うのですが、缶は初めてです。とてもデザインがよく、 ゴリラの絵が可愛いくて、でも、チューブはとって置けませんからね。この缶、空いたら大切にとって置きましょう。

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小さいお客様 レーズンサンド

2012年10月24日 06時02分43秒 | 菓子

曇り、24度、77%

 小さいお客様を迎えます。なんだかソワソワしています。レーズンサンドを作って、もてなしましょう。いつもは、菊型で抜くレーズンサンドですが、ちょっと可愛くハート形で抜きましょう。あら、でも小さいお客様は、まだ、7ヶ月です。レーズンサンドは食べれませんね。 じゃあ、小さいお客様のパパとママに食べてもらいましょう。

 小さいお客様、とっても長くて素敵な名前を持っています。ママに許可をもらったので、紹介します。

  Guilaume 龍太郎 Chamreun LIM 君です。

 パパはフランス人、ママは日本人です。それで、フランスの名前、Guilanme ギヨム。

日本名、龍太郎。今年は龍の年です。しかも、ここ香港生まれです。香港は、日本よりずっと龍年を縁起のいいものだとしています。

 そして、Chamreun。これは、カンボジアの名前です。龍ちゃんのフランスのおじいさんは、ポルポト時代にカンボジアからフランスに帰化なさった方です。初めてのお孫さんにどうしても、カンボジアの名前を付けたかったとの事。パパもママも喜んで受け入れました。この、Chamreun  チャムルンと読むそうです。そしてその意味は、進歩。

 LIMは、ファミリーネイムです。ほんとにいい名前ですね。

 3月の初めに産まれた龍ちゃん。私が初めて会ったのは、退院して来てすぐの事でした。小さな小さな赤ちゃんを、久しぶりに抱きました。日本のおばあちゃま、フランスのおばあちゃまよりも先に抱く事が出来ました。私は、幸せ者です。

 龍ちゃんのお家は、我が家から歩いて20分ほどのところです。すぐに会えそうですが、この7ヶ月、両方のご親戚がみえます。そのうえ、日本と、パリにひと月ずつ戻っていました。最後に会ったのは、暑い盛り、まだ、お首が据わっていませんでした。パパに似た、エキゾチックな目が忘れられません。

 龍ちゃんが産まれてからは、私が伺う事ばかり、今回モモさんとも初対面です。

 何度もモモさんに、龍ちゃんがくるのよ、赤ちゃんよ、って言っているのですが、

  ご覧の通り、テーブルの上で冷ましているクッキーの方がお気にかかるようです。モモさんの分もありますよ。さて、この続きは明日。

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アムステルダムからの手紙

2012年10月23日 06時08分53秒 | 日々のこと

晴れ、22度、79%

 実家の整理をしていると、40年前の手紙が出てきました。アムステルダムからです。

 41年前、14歳だった私は、ヨーロッパへ旅行しました。日本のユースホステルの草分け的存在の古木ファミリー、NHKの連続ドラマ「太陽の丘」のモデルになったご家族が主催する旅行に最年少で加えていただいたのです。なにぶんにも、40年も前の事、しかも、今回の整理で私が気付かないうちにその旅行のメモなどは、処分してしまったので、曖昧な記憶を辿ってみます。

 ソ連のタシケントを經て、降り立ったのはヨーロッパの玄関口アムステルダムでした。ひと月で、9カ国を廻る旅行、アムステルダムに滞在したのは2日ほどです。記憶に残っているもの言えば、初めて見た巨大なチーズの固まり、日本のチューリップとは趣を異にするその色合い、石造建築の重暗い色、そして、この手紙の主、Hoving兄妹に出会った事です。

 出会ったのが、公園だという記憶はあります。運河でなく池があって、その横に大きな木がありました。おそらく声をかけたのは、Hovinng兄妹からだと思います。この時の写真があるはずです。写真の整理は、まだ手をつけていないので、実家のどこかに眠っています。何を話したかも忘れています。次の日に会う約束をして、つまりあったのは2回だけ、それ以来2年ほど、手紙の遣り取りをしました。この2通以外にもまだあるはずなのですが。

 兄のFransは、私よりひとつか2つ年上で、妹のClaraは、ひとつ下でした。今この手紙を読み返しても、日本にいつか行ってみたいとか、日常的な事しか書かれていません。私は、確か、公立の高校に入学した事を知らせる手紙を書いたのが、最後だったように覚えています。 

 この手紙を見つけたのは、一週間ほど前の事、何度も出して来ては読み直しています。顔だって、すっかり忘れてしまっていますしね。

 でも、この住所、古いヨーロッパですから、この同じ表記のまま存在します。グーグルの地図で調べたら、アムステルダムの中心から西よりの場所です。

 この2通の手紙を持って、この住所を尋ねてみたいと思っています。

 旅の初めての場所でであった人たち、そして、あまりにきれいな色のチューリップに惹かれて、ひと月もある旅行だという事を忘れて、買ってしまったチューリップの球根、翌年我が家の庭で見事に咲いてくれました。

 なんだか、会えるような気がしています。覚えていてくれるでしょうか?

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鯛めし

2012年10月22日 06時03分07秒 | 料理

晴れ、22度、81%

 香港も、寒くなり始めてから春までは、いい鯛が出回ります。香港人が好きな魚は、ハタです。ハタを酒蒸しにしたものは、脂ののりが鯛よりいいので美味しく、高級料理です。鯛を高級魚としないせいか、私は随分安く鯛を買っていました。ところが、この2年ほど、高い魚になってしまいました。その上、水質が悪いのか、養殖ならえさのせいか、微かにオイルが匂います。ちょっと、ご無沙汰していた鯛です。黒鯛、と言ってもイエローテールの黒鯛が、魚屋に並び始めました。 30センチほどです。我が家は、鯛の酒蒸しが多いのですが、大きさからいって、今回は鯛めしに。切り身の鯛からも出来ますが、見た目は一匹まるのままが豪華です。

 初めて、鯛めしを食べたのは、30年ほど前の東京の六本木でした。注文してから、30分以上も待たされました。お腹はグーグーでした。でも、目の前で土鍋の蓋を取ってもらった時の匂いと丸のままの鯛の豪華さに大感激。それ以来、我が家のメニューに加わりました。焼いた鯛をのせてご飯を炊くというレシピも見ますが、初めての鯛めしのまんま、我が家は生から炊きます。

 蓋を取ると、鯛とお焦げのいい香り。 お魚好きなモモさん、台所を出たり入ったり。もちろん、真鯛、桜鯛で作ると色映えは殊更です。

 

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