チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

お年玉袋

2024年01月03日 04時59分30秒 | ステイショナリー

曇、10度、86%

 その年の干支、流行りのキャラクターをあしらった「お年玉袋」が店に並んでいます。ぬいぐるみの「お年玉袋」なんてものまであります。「お年玉」は和風でありたいと、孫には和柄の昔ながらのポチ袋を使っていました。元旦、ポチ袋を溜めている缶を開けました。紅白の水引のついたものを一旦手に取りました。「お年玉」と書いて水引の下には「じゃじゃ」「かか」と毎年書きます。筆を持って急に止めました。「何も水引きなしでも和柄じゃなくてもいいわね。」

 今年の孫の「お年玉袋」はサイズは普通のポチ袋ですが、「笛を吹く天使と馬」の柄を選びました。しっかりした和紙に型押しの多彩版画です。絵柄を損ねたくないので、何も書きません。

 流行や既成概念にとらわれず、歳を重ねる孫を見て「お年玉袋」を決めよう、と思い立った元旦でした。

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今年のクリスマスカード

2016年12月01日 05時28分10秒 | ステイショナリー

晴れ、16度、71%

 香港でも至る所でクリスマスカードが売られています。スーパーのレジの近く、本屋さん、世界中がこの一年の挨拶を交わす時期に来ました。いいなあと思うカードは見つけるとすぐに買います。まず買ったのはパグのカード、中は何も書かれていませんからクリスマスカードでなくてもいいのですが、 トナカイの角をつけられたパグです。やっぱりクリスマスカードに違いありません。もう一つは、 香港をこ存じの方ならお分かりになると思います。緑のミニバスです。16人乗りのこのミニバスは、香港の隅々まで走っています。中国が見える田舎の小さな村にも山側の高いところの村にもミニバスは行ってくれます。庶民の大事な足です。このミニバスでサンタさんが香港中にプレゼントを運んでいる様子です。これは香港を知っている人になどと思い浮かべながら選びました。

 私はやはり日本人ですので、年賀状も出します。年賀状は少し改まった方達宛です。10月の末に日本に帰った折、もう年賀状がずらりと並んでいました。年賀状の陳列棚を前に横で見ていらした女性が「今年は早くから年賀状が出ていますね。」とおっしゃいます。迷いましたが買って置くことにしました。

 来年は酉年、私の干支です。たくさんの酉の絵柄から大方の人数を考えて買いました。例年は干支の賀状は買いません。喪中のお知らせをいただいたりで余ることがあります。次の年も使えるようにと松竹梅の図柄を選びます。ところが自分の干支の酉だものですから喜んで酉柄を選びました。家に戻って送る方達の人数と照らし合わせると20枚以上も多く買ってしまっています。酉柄ですから来年は使えません。果たして次の酉の年、12年後まで私が元気でいるとも限りません。今回のご挨拶で使い切ってしまいたいと考えます。

 毎年私からクリスマスカードが届く方達、今年は年賀状に切り替えます。パグのカードも緑のミニバスのカードも来年のクリスマスにお手元に届きます。ただ一人だけ例外が、孫娘です。孫娘にだけはクリスマスカードを送ります。クリスマスカードも年賀状も香港から私が出す最後のものになりました。

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黒真珠という名前のインク

2016年11月30日 05時38分44秒 | ステイショナリー

曇り、17度、75%

 PERLE NOIRE「 ペルルノアー」フランス語で黒真珠の意味です。あこや真珠を見慣れている私には、黒真珠の大きな粒は同じ真珠とは思えません。ましてや小さな私があんな大きなものを身につけようとも思わないのですが、ショーケースに並ぶ黒真珠の光を受けて輝く様は惚れ惚れです。

 フランスのエルバンから出ているインクはそれぞれ名前を持っています。「ココアブラウン」「ティーブラウン」「ビルマの琥珀」「ナイトブルー」これを聞けば、まさかインクの名前だとは誰も思わないようなネーミングです。私が好きな色は「ビオレパンセ」というすみれ色。この「ビオレパンセ」フランスで戦前までは小学生の筆記具の色に国が指定していたと聞きます。紫のインクが子供が初めて出会う筆記具の色だとは、日本では考えられません。一般に見る黒やブルーとは違います。この「ビオレパンセ」はどんな紙の色にもしっくりと馴染み目にきつく映りません。日本は墨の伝統がありますからやはり黒です。

 私も目上の方や改まった手紙には黒のインクを使います。スポイドタイプの万年筆ですのでボトルのインクを買います。このボトルのインク、実は会社によって色がずいぶん違います。ブルーに至っては会社によってその明るさが大きく違います。私はずっとペリカンの黒でした。もう直ぐ無くなりそうなので、珍しく浮気をしてエルバンの黒を買ってみました。

 黒はブルーほど会社によって差がないと思っていた私ですが、この「黒真珠」を紙に落とした途端ハッと目が開きました。深くまろやかな黒い色です。同じ万年筆のペン先から出てくる色とは思えないほど滑らかな色です。手紙を書き終えて、深く息をつきました。

 最近日本のインクも素敵な名前とボトルに入ったものが出ています。日本らしいこだわりを持って作られたインクに違いありません。たかがインクですが、その色の持つ深さやツヤは書く字にも優しさをくれるように思います。

 「黒真珠」のインクボトルを前にそんなことを考えていると、あれ?もう一つ発見。 エルバンはガラスのつけペンでも有名です。万年筆と違ってつけペンはキャップがありません。きっとペンを休めるための工夫です。ボトルの前面に溝がついていました。長いペンの歴史を感じます。日本にはないペンとインクの歴史です。

 

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和紙の便箋

2015年02月09日 05時35分22秒 | ステイショナリー

晴れ、13度、73%

 日本の和紙がユネスコの無形文化財に指定されました。和紙全般ではないようです。指定された3地区の和紙は、全て日本のコウゾを原料にした手透きの和紙を作っている地域です。コウゾ、三つ又、ガンピ、と和紙の原料も輸入されているものがあるそうです。島根の石州紙、美濃の本美濃紙、埼玉の細川紙。これ以外にも日本のあちらの街こちらの街で作られている和紙です。

 和紙との初めての出会いは、土佐紙。高知県の紙です。母の実家は高知県土佐市、年に一、二度里帰りする母は、高地の繁華街で必ず和紙を買い求めて帰ってきます。何分にも筆達者な人でした。そんな母と小学の5年の頃一緒に買い求めたのが、 この和紙綴じに入ったレターセットでした。もちろん中の封筒もハガキも便箋も使ってしまい、別の便箋が入れられています。母が私に和紙の便箋をくれたのは後にも先にもこの一回切りです。母にとって和紙の便箋は自分用でした。

 母のようには筆を持ちませんが、和紙好きは親子同じようです。筆ばかりでなく、万年筆でも使える和紙が普及してきました。香港に来るときは、こうしたレターセットも準備してやってきました。海外からもらう和紙の縦長の封筒はどんな感じでしょうか。洋便箋も好きで数持っていますが、やはり目上の方やかしこまった内容のときは、和紙の縦長封筒がしっくりときます。

 私の和紙好きを知ってか、主人は、行く先々で和紙のレターセットを土産にしてくれます。2年程前でしたか、これでは私が死ぬまでに使い切れない程のレターセットを持っている、とこぼしたことがありました。その後母が逝きました。母が逝った後、それこそ沢山の方に手紙を書く羽目になりました。長くご無沙汰をした方、親戚筋の年上の方、母が逝った後ふた月は、手紙を書くのが私の仕事でした。やっと少なくなったレターセット、見出し写真は、そのほんの一部です。

 私が選ぶものは、普通の経線入りの飾り気のない物ばかりです。ところが主人は、 こんな平安紋の優しい色の便箋、 同じ経線でもあか抜けたものを選んでくれます。平安紋は京都のまつ丸のもの。色付き経線は、美濃紙で出来ています。

 実家の整理をしていて、母の持ち物、高価な服から帽子まで捨てに捨てた私です。ところが、母の持っていた和紙のレターセットは、丸々残しました。母らしい潔いデザインのレター紙など胸躍ります。少し薄手の漉き紙が出てきました。主人が母に中国の漉き紙を土産にしたものです。和紙の巻き紙も何本かあります。これらのレターセット、日本の家の引き出しに大事に仕舞われています。

 ケチな私は、大好きな和紙の便箋や封筒を使わずに取ってあります。日も当たらない、出来るだけ湿度も低くと気を使っているのに、時間が経つとシミが浮いてきます。そこで、最近は、エイッとばかりにお気に入りの便箋を使います。先日、エイッとばかりに手紙を書き終えて、封筒の表書きをと封筒を見ると、郵便番号の四角いますの数が足りません。随分昔のものですね。

 さあ、和紙がシミを付けないうちにせっせと手紙を書きましょう。

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雑貨屋 1

2015年01月24日 05時38分18秒 | ステイショナリー

曇、15度、72%

 私が大学生になった頃、東京の渋谷に『文化屋雑貨店」という有名な雑貨屋がありました。後にファイヤー通りと呼ばれた道沿いにあるその店は、間口は狭くいつも人が一杯でした。雑貨といっても、古もの、ガラクタに近いもののように思いました。それに価値を見いだす人にとっては、ワクワクのお店でしょうが、私は心躍りませんでした。その「文化屋雑貨店」、数年前香港にも店を出して紹介されていましたが、未だ行ったことがありません。私が大学生になった頃、40年前のことです。

 子供の頃、最初に出会った雑貨屋は、文房具屋ではないでしょうか。文房具も昭和30年代は、今ほどカラフルではありませんでした。鉛筆だって、一種類それでも2Hから2Bまであります。紙石鹸やモールやリリアン、縄跳びだって売っていました。私の雑貨屋好きの根っこは、文房具屋にあります。

 私の育った福岡には、小さい頃から『丸善」がありました。当時、賑やかだった中洲から古い博多駅の中間、土居町というところに古色蒼然とした2階建てのビルでした。1階は日本の本、2階はがらんとした洋書売り場の奥にバーバリーのコート売り場があり、その奥に文房具が置いてありました。この文房具売り場は、私にとって福岡でも数少ない楽しみな場所でした。「丸善」に行くのは親と一緒です。お小遣いなど持たせてもらっていません。ほんとに見るだけです。「丸善」の文房具売り場は、あの頃、唯一海外からの文房具が置いてありました。

 日本の文房具は、実用本位。それに比べて海外の文房具は夢がありました。ブックマーカー、栞一つとっても、小さな木の動物に革ひもがついたものなんかありました。見出し写真は猫とサルです。自分では買えないのですが、母が時折買って来ては机の上にのせておいてくれました。 この3センチ程の小さな皮のケースの中には、鉛筆削りが入っています。 しかも、芯の先のサイズが3サイズ選べます。これは、ドイツ製です。猫とサルの栞は、はて、どこの国の物かしら?

 今では日本の文房具もとても楽しい。しかも、世界中の文房具がステーショナリーの雑貨屋に行くと揃っています。北欧は北欧らしい、イギリスもイギリスらしい、それぞれの国柄を反映する文具の雑貨たちです。

 「丸善」の文具売り場を雑貨屋だと言ったら叱られそうですが、私の雑貨好きの根っこは、揺るぎなくここにあると信じています。

 この鉛筆削り、猫とサルの栞、小学の5年のときから私とずっと一緒にいます。そろそろ半世紀。

 もちろん、家を持ってからは生活雑貨、台所雑貨にもドッポリ浸かっています。

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オーガナイザー

2010年11月12日 07時24分15秒 | ステイショナリー

晴れ、19度、73%

 

 オーガナイザーを使い始めて、16年が経つ。

今のオーガナイザーは、2代目。1代目は、赤い山羊の皮だった。8年目にして、柔らかすぎた皮が、あちこち傷み、今のものと替えた。こちらも8年経ったが、いまだにびくともしない丈夫もの。 ただ難をいえば、少し重たいこと。

    モバイルフォンのメモや予定表もあるけれど、キーの打ちにくさか、

ほとんど使わない。16年分のメモ。結構これが役に立つ。

 記憶が曖昧なとき、これを見ていると、あ~、誰と一緒だった。などと思い出す。

それよりも、欄外に書かれたメモの類。欲しい本や欲しいものの情報。

そして横には、ちょっと待ちましょう、とか書かれている。

  今年も、あと、ひと月ちょっと。

 12月になったらしようなんて思っていると、あっという間に年末になる。

 新しい年を迎えるために、早め早めの準備。 

 その前に、今年まだしてなかったこと、早くチェックしなくては。

 オーガナイザーの元旦の日に書かれた、やりたいこと、やらなくてはならないこと。

 どれだけ出来たか、一つ一つ、見直してみよう。

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しおり

2010年11月02日 05時33分44秒 | ステイショナリー
晴れ、20度、69%


  小さな木でできた猫とサル、しっぽは長ーイ皮の紐。

 これは、わたしの大事なしおりです。


   

  猫ははじめ、ねずみをくわえていました。

 サルのしっぽもはじめは黒でした。

  高校の頃から使っています。  北欧のものだったかもしれません。

 二つとも木が、あめ色になりました。


        

これからも、直しながら使っていきます。
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鉛筆削り

2010年10月28日 08時28分47秒 | ステイショナリー
晴れ、16度、61%


  2センチ×1センチの赤い革の入れ物、中にあるのはドイツ製の鉛筆削り。



         小学5年のときに、母が丸善で買ってくれたもの。

         小さいのに、なかなかの優れもの。

                      芯の大きさが3段階に選べます。

         ピカピカだったのに、こんな色になってしまいました。


       40年たった今も現役です。
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筆記用具

2010年10月26日 06時27分42秒 | ステイショナリー
曇り、23度、75%


 近頃、めっきり万年筆を使っている人を見かけなくなった。わたしが学生の頃は、入学祝に万年筆をと言うくらい、ちょっと晴れやかなものだったのだが。

 とても安く手に入るボールペンの普及もあるだろうけど、普段と非日常の区別が生活からなくなったからかしら?

 万年筆は会社によって、ペン先の形がそれぞれ。


   ペリカン社のペン先が好きで

 買ってもらい、使うこと35年。このペンは、手紙を書くときに使う。

  スポイド式で、インクつぼから吸い上げる。
必ず、手紙、はがきはこのペン。


              ローラーボールのペンは、インク漏れがないのがいい。飛行機の気圧変化でも漏れる心配がない。持ち歩き用に使っている。


   クロスのボールペン。

 わたしの持ち物では珍しく、女性用。細身のシルエットでポケットに留める留め金もない。
中央部にバラの模様が刻まれている。

 これは6穴のオーガナイザーを使い始めてから、オーガナイザー用として使っている。


 でも、本当に好きな筆記用具は、これ。


       木のものは、長い時間使っても疲れない。

 それに、消しゴムで消せるんですよね。
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