チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ビワを取る、イチジクの木にネットをかける。

2024年05月26日 05時15分27秒 | 庭からの贈り物

晴、19度、77%

 庭の「ビワ」の木は私が生まれる以前からこの庭にあったと思います。古い木ですがたくさん実をつけます。ただ背が高いので、上の方の実は全てカラスとスズメへのお振舞いです。私の届く高さに実がつかないので、この数年「ビワ」は食べていませんでした。一昨日、届きそうな枝に実がついて重くなって垂れているの気づきました。そこで、2メートルに伸びる鋏を出して来てプツリプツリと切りました。 完熟ではありませんが甘酸っぱい「ビワ」の香りが口いっぱいに広がります。この木があるおかげで「ビワ」を買ったことがありません。長く住んだ香港には「ビワ」は売られていませんでした。「ビワ」から作った喉薬は有名なのになぜでしょう?

 庭の「イチジク」の木は7年前帰国した年に友人が挿し木した苗木を送ってくれ植えました。夏の私の大事な「おやつ」です。「イチジク」は冬から木の中に温めて実がつく初夏の「イチジク」と夏から秋にかけてつく今年の「イチジク」があります。今時期なるのは数は少ないのですが、大きい早稲「イチジク」です。今年は5つ。一昨日、一つカラスに取られました。まだ青かったので美味しくなかったのでしょう、屋根に食べ散らかしていました。「イチジク」も私の手の届かないところはカラスにあげることにしています。

 早速、ネットをかけました。 4月まで葉が一つもない裸木でした。たった一月でこの状態です。生命力が強い木です。梯子をかけても一番上まではネットがかかりません。 実がたくさんつき始めたら裾にもう一枚、ネットを回します。カラスは上からだけでなく、地上からネットの中に入り実を取ると「イチジク」農家の人が話していました。カラスらしい!ネットをかけていると、ここにも私の友だちが日を避けて休んでいます。 残った早稲の「イチジク」は4つ、夏に取れる「イチジク」は米粒大の大きさで無数についています。

 庭からもらう贈り物、お腹に入るものは格別嬉しい。葉陰についた大きな早稲の「イチジク」、どうか食べれますように。

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クリスマスローズのこぼれ種っ子

2024年05月06日 05時15分55秒 | 庭からの贈り物

雨、19度、82%

 クリスマスローズを10株ほど植えている庭の一角があります。花の盛りは過ぎました。夏の暑さ予防に今年は早くに花を切りました。その片隅に3月初め小さな芽が出ているのを見つけました。小さな緑です。「なんの芽だろう?」抜かずに見ているとズンズン背を伸ばしました。葉の形から「クリスマスローズ」とわかります。 並んで植っている「クリスマスローズ」どれかの子供です。6年育てて初めて「こぼれ種っ子」ができました。

 昨年秋には一番古い株を3つに分けました。この春は特に目立った新種も出なかったので、新しい株は買いませんでした。いよいよ、我が家で自家増殖できる株が育って来ています。小さな株を買っても1、2年花がつかない「クリスマスローズ」です。店で花付きを売っているのはすでに何年も手が掛けられた株です。育ててみてわかった「クリスマスローズ」の値段の高さでした。

 種を蒔けば数ヶ月後に花をつける植物もたくさんですが、発芽から開花まで数年を要する植物もまたたくさんあります。先月は初めて「クリスマスローズ」の種取りに成功しました。 夏の暑さが収まる10月ごろ種蒔きの予定です。「こぼれ種っ子」も嬉しいけれど種から育てる楽しみは格別です。

 今日は一日雨予報、しっかり脇芽も出始めた「こぼれ種っ子」を鉢に植え替えました。 帰宅中、庭の草むしりをしていた主人もこの小さな芽は大事にとって置いてくれました。

 「こぼれ種っ子」が花をつけるのは数年先、種蒔きするものはまだその先の話です。気長に小さな緑を見守る、これも庭の楽しみです。

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ニラの収穫

2024年05月05日 05時15分36秒 | 庭からの贈り物

曇、21度、71%

 裏庭の片隅、一番日が当たるところに2つプランターが並んでいます。その一つに「ニラ」がゆさゆさと育ちました。「ニラ」を育てようと思いついたのは2月の初め、寒い最中でした。すぐに種を買いにましたが、種から育てていると収穫はこの秋になりとわかり、苗を探しました。2月に「ニラ」の苗探しです。春に園芸店でも見たことのない「ニラ」の苗です。見つけました。あるんですよ!

 寒さの中プランターに土を入れ、根っこだけの苗を一株づつ植えました。今年は雨が多いので水遣りもしないでいたのに、3月に入ると小さな緑の芽が出ました。そしてこのところの気温上昇に一気にゆさゆさ。 もうこれ以上おいたら美味しくなくなります。さあ刈りますよ!

 スーパーや八百屋で売られている「ニラ」より若いうちに刈ります。緑濃く、硬い普通の「ニラ」ではありません。子供の「ニラ」です。匂いは強くありません。包丁で刻むときもザクザクとは音がしないほど柔らかです。この子供の「ニラ」が大好きです。卵とじ、お吸い物、煮浸し。ニラレバや餃子なら育った「ニラ」でも気になりません。卵とじにはこの子供の「ニラ」じゃなきゃ美味しくない。

 「生産家直売」などと書かれた野菜売り場には時折この子供の「ニラ」が売られています。香港でも市場の「ニラ」は育った大きな「ニラ」でした。ところが田舎町に行くと路上に野菜を広げて売っているおばさんたちに出会います。「バナナの花」「自然薯」に混じって子供の「ニラ」を見つけます。あるだけ買って家に帰りました。臭いが少ないといっても「ニラ」ですからかすかに匂います。

 今回「ニラ」を育てようと思って初めて知ったことがあります。「ニラ」は多年草だそうです。つまり刈り取ってもまた収穫でき3年4年、取り続けれるそうです。この夏の盛りには次の「ニラ」の収穫です。 

 私がカゴと鋏片手にうきうきと庭に出ると、ココもついて来ました。「ココはニラは食べれないね。」大きな大きな「ニラの卵とじ」を作ります。庭仕事の楽しみはお腹の楽しみでもあります。

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苔ドーム

2024年04月25日 05時10分28秒 | 庭からの贈り物

晴、13度、88%

 窓からの景色が高層ビルばかりの香港では部屋に室内植物を置いていました。一転して帰国したこの家は土に降りるのも一跨ぎ、窓からの緑が豊かです。冬越しをさせる植物を寒い間家に入れる以外は緑のものは「苔ドーム」だけです。

 香港でも「苔ドーム」を養っていましたが、苔の種類が違います。今の「ヤマゴケ」は5年を越しました。冬はやや緑が褪めますが、春の訪れと共に息吹きます。苔だけでも美しい緑を湛えていますが、不思議なことに私が手を加えていないのに「南天」や雑草が生えています。苔が持ち運んできたものか?苔の下に置いた土に混ざっていたものか?芽が出始めると、正体がわかるまで様子を見て来ました。「南天」はドームの天井に届いて突ペンが湾曲しています。春の新芽が吹く前に古い葉を落としました。この「南天」はおそらく庭の「南天」です。

雑草は冬には姿を消します。この数週間でこんな姿になりました。水遣りは数ヶ月に一度です。ドームを被せているので、自分たちの出す水分をうまく循環させています。日の当たる縁側に置いている「苔ドーム」は気温が上がるとドームのガラスの内側に水滴が光ります。朝日を浴びたドームは水滴と共に美しい緑に輝きます。

 香港の時は「スギ苔」でした。小さな雑草が一緒にこんもりと垂直に背を伸ばしていました。日本の「苔庭」のイメージがある今の「苔ドーム」とは趣が違いました。明るい南方の「苔ドーム」でした。

 苔を敷いただけで何一つ手をかけていないのに「苔ドーム」は一人で成長しました。一人で「苔の世界」を作ってくれました。小さな「苔ドーム」の宇宙です。

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バラの自生

2024年04月16日 05時15分27秒 | 庭からの贈り物

晴、16度、94%

 春になると地面に芽生えがたくさん見られます。雑草も種蒔きした植物も同じように緑の頭を地面から出します。種を蒔いたものでなければその芽生えを見ても「なんだろう?」と何の芽生えかわかるまでしばらく様子を見ます。

 「こぼれ種」で繁殖する植物も多くあります。3種類あるうちの一つのラベンダーはたくさんの「こぼれ種」から次世代を産みました。 「もみじ」は二本ありますがそのうちに一本は「こぼれ種」で次々に芽生えます。 ラベンダーともみじが同じところから芽を出しています。人間の力を借りずに子孫を残そうと懸命です。

 なんの芽か分からずにしばらく考えるものがありました。時には鳥が種を運んでくることもあり、庭にないものも芽生えます。判断しかねて1年経ったこの緑、 このちょうど上に這っている「つるバラ」だと判りました。親と同じ形の葉にランナーまで伸ばしています。石垣の上にも同じ芽を見つけました。「つるバラ」の自生株は2つになりました。

 この春芽生えた植物、 この大きさになって「野バラ」の芽生えだと判断しました。白い花を咲かせ赤い実をつける種類です。同じバラですが「つるバラ」と葉の色艶が違います。

 手を加えずに放任していても芽を出すもの「枇杷」「梅」「花蘇芳」「榊」「ローズマリー」。私の目も慣れて来て即座に判断できます。大抵は親木の足元に芽生えます。まるで雛が親鳥の羽の下にいるようだと微笑ましい。

 種を自分で飛ばして次の世代を作る植物、ハイブリットと違い自然の強い力を見る思いです。春は植物から力をもらいます。

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冬咲きニオイカズラの赤い実

2024年04月04日 05時26分07秒 | 庭からの贈り物

雨、14度、95%

 「ハニーサックル」と呼ばれるスイカズラの仲間は初夏に香りの良い花を咲かせます。花火のように大きく開く花はどの色も目を惹き、匂いに釣られて寄って行ってしまいます。今月のテーブルクロスがその「ハニーサックル」の柄です。

 庭には数本カズラを植えました。香りの良さでミツバチが集まると聞いたからです。つた状でない「冬咲きニオイカズラ」は真冬、2月に花を咲かせます。「ハニーサックル」よりうんと小さな花です。 家から一番遠いところに植えているので、寒さを理由に繁くは足を運びません。金銀と呼ばれる花色は冬空の下、枝にみっしりと花をつけます。近寄れば、あまい香りです。 寒い最中ですが昼間はハチが寄って来ています。このハチたちはどこで生き永らえているのかといつも不思議に思います。花が一番見頃な頃は、残念なことに薄茶色の枯葉が枝に残っています。花が終われば新芽が吹き始めます。花の季節が終わった「冬咲きニオイカズラ」に今年初めて赤い実を見つけました。 まんまるな薄皮の実です。鳥たちが見向きもしません。一つ齧ってみました。酸っぱい水っぽい実です。

 真冬でもハチは飛んできます。いい香りで花はハチを呼びます。今年はハチのおかげで「冬咲きニオイカズラ」が可愛い実をつけました。

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いちじくとアールグレーのジャム

2024年02月11日 05時00分35秒 | 庭からの贈り物

曇、5度、67%

 昨年も庭のいちじくがたくさん実をつけました。ドライいちじくをたくさん作りました。市販のものよりしっとりしたドライいちじくです。早く使い切ろうとジャムにしました。

 濃く煮出したアールグレーの紅茶にドライいちじくをしばらく漬けて、砂糖を足して煮るだけの簡単なものです。ドライイチジクはフレッシュな時より甘みが強いので足す砂糖の量は控えめに。とろりとして来たら最後に「オールスパイス」をクラッシュして合わせました。いちじく、アールグレー、オールスパイスの香りが一気に立ち上がります。

 保存用に瓶をアルコールで消毒して熱いうちに詰めて蓋をしました。 すぐに食べる分は小分けします。 

 保存性を高めるためにいつもは「リキュール」などを足します。今回は最後まで「赤ワイン」を入れるか迷いました。いちじくと「赤ワイン」はいいコンビです。「オールスパイス」を足そうと決めたので赤ワインは取りやめました。どのスパイスを使うか?アールグレーの中でグツグツ言ってるいちじくの香りと相談します。一瞬「八角」が頭を掠めました。「う〜ん、香りが強すぎる。でもエキゾチックなジャムになるなあ。」控えめで名前通りに全てのスパイスの香りを持つ「オールスパイス」を粗く潰した状態で入れたのは正解でした。「オールスパイス」の粒が口に当たることを想定しています。

  パンに乗せるといちじくの粒々、ドライですので皮の部分がころりと残っています。「赤ワイン」を入れずともいい色に仕上がりました。口に入れると、いちじく、オールスパイス、アールグレーの順で香りが口に広がります。アールグレーは煮出して濃い液体を使います。たくさんの茶葉で短時間で煮出します。長く置くと紅茶の渋みが出ますから要注意。どのスパイスを使おうかと悩む時間が楽しい。その香りが思い通りにマッチすると大喜び。そして、「ああ、美味しい。」といただきました。

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みかんの皮をお風呂に

2023年11月11日 05時29分56秒 | 庭からの贈り物

曇、15度、76% 

 庭のみかんが10個ほど実をつけました。 みかんの季節です。先日、「波佐見」に行った折みかん産地の佐賀を横断しました。遠目にもみかん畑は黄色い笑いが聞こえてくるようでした。主人と「我が家のみかんがたくさん実をつけるのは何年先かね?」と話しました。

 みかんがテーブルの上に盛られる季節は毎晩のようにお風呂にみかんの皮が浮かびます。みかんの皮を少し干してカラカラにしたらサラシに包んでお風呂に浮かべます。 レモンの皮は香りはいいのですが酸味が強いせいか肌荒れを起こす人もいるそうです。みかんは香りも肌への刺激も穏やかです。柑橘類の皮には油脂分も含まれていると聞きます。私は小さい時からお風呂に浮かぶみかんの皮の香りが好きでした。まして庭のみかんです。皮までも愛おしく感じます。

 夜にはみかんがたくさんなっている夢を見ました。「大きくなっておくれ。」

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風船カズラ

2023年10月10日 05時00分39秒 | 庭からの贈り物

曇、21度、74%

 7年前帰国した時に友人がたくさんお種類の種を送ってくれました。その中の一つが「風船カズラ」です。夏には細いツルを伸ばして小さな白い花をつけます。そして気付かぬ内に緑の風船をつけてくれます。この風船が茶色に枯れる頃には、中に白黒の種が入っています。翌年もその翌年も種蒔きせずとも零れ種からたくさん芽生えてくれました。いつも茶色に枯れるまでそのままにします。11月の初め頃まで茶色の風船がフェンスに絡まっていました。

 今年は我が家の庭の勢力範囲が変わって来ました。昔からあった「西洋ツタ」が盛り返して裏庭のフェンスを埋め尽くしました。芽生えた「風船カズラ」はいつの間にやら消えてしまいます。ひと月前、北側の庭の地面の真ん中に小さな芽生えを見つけました。毎年見て来たので間違いありません、「風船カズラ」です。踏みつけないように様子を見守りました。小さな白い花に気付かなかったのに、昨日、緑の風船を2個発見!今年の庭の初の緑の風船です。 季節は10月半ば、「よく頑張ったね。」この緑の風船が枯れて破れてなくなるまで地面の真ん中でに置いておくつもりです。

 小さな庭ですら手を入れないと自然は強い者が繁殖します。庭の蔦の種類は7種類ほどあります。木々と違いツタを広げる植物は特に勢力範囲の抗争を繰り返します。この夏「風船カズラ」「マルバルコウソウ」が弱者でした。大丈夫、そんなこともあろうかと、種をとってあります。来春は種蒔きで「マルバルコウソウ」「風船カズラ」を復活させるつもりです。

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月桂樹パウダーを作る

2023年10月07日 04時57分43秒 | 庭からの贈り物

曇り、20度、68%

 庭の月桂樹もぐんぐん伸びます。春に一番上の新枝を切らなかったばかりにこの夏で古木の「もちの木」に追いつくくらいの高さになりました。植えて6年目、真っ直ぐに真っ直ぐに伸びるその姿は美しいのですが、一番上の飛び出た枝を払ったのはひと月前のことです。綺麗な姿をそのまま床の間に生けました。元気がなくなった頃を見計らってハーブ用に乾燥させました。台所のカゴに放置するだけで完成です。 これからの季節、煮込み物に大活躍します。たくさんできるので友人知人にもお裾分けします。生のままの月桂樹も使いますが、乾燥ものとは香りが違います。

 形の不揃いな葉っぱを今回は粉末、パウダー状のスパイスにしようと思いつきました。ケーキやクッキーの香り漬けです。初めブレンダーで粉砕しましたが、パウダー状には程遠い。そこで先日の「石臼挽き山椒の粉」を思い出しました。「石臼があるわ!」インドなどでスパイスをすり潰す石臼です。 これに入れてゴリゴリと挽きました。枝の屑などをふるいにかけて取り除き粉末だけを集めました。

 きれいな緑のパウダーです。香りもグッと濃縮されています。手間をかけた甲斐があります。今日はこのパウダーを使ってケーキを焼くつもりです。月桂樹の香るケーキです。

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