チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

クチナシ

2024年06月08日 05時03分22秒 | 

曇、23度、77%

 玄関を開けると「クチナシ」の花が香ります。我が家の「クチナシ」はそろそろ終わりです。普通の「クチナシ」のシーズンより早く開花します。オレンジ色の実がつく「クチナシ」です。普通の「クチナシ」は膝ぐらいまでの低木ですが、実がつく品種は2メートル以上に成長します。 玄関を開けると頭上から甘い香りが静かに降りて来ます。

 この木は私が小さい頃にはありませんでした。記憶にある「クチナシ」は普通の低木で植っていたのは中庭でした。中庭に面して風呂場の窓があり、まだ明るいうちにこの窓を開けて湯船に浸かっていると、静かに「クチナシ」が香りました。この家の子供の頃の思い出の中で一番好きな思い出の「クチナシ」です。そう、花も八重で小振りでした。 高木の「クチナシ」の花はこのように風情に欠けます。

 香港では「クチナシ」を「白蝉」と呼びます。聞けば蕾の形が蝉に似ているからだそうです。 田舎に行くとおばさんたちが「白蝉」の花だけを売っていました。庭に咲いているのでしょう。売ることより、周りのおばさんと話すことが楽しそうでした。香港でももう見られない光景かもしれません。

 香りのある花木、「沈丁花」に始まり「クチナシ」、秋口の「金木犀」と続きます。「沈丁花」は私が帰国して植えました。香りのある花木、花が終わる頃になると切なくなります。

 冬には蕾と同じような形をしたオレンジ色の実がつきます。常緑の緑にオレンジの花が咲いたようです。今年はたくさん咲きました。オレンジも実もたくさんつくでしょう。

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柑橘類の花 「仏手柑」

2024年05月21日 04時59分33秒 | 

晴、20度、81%

 庭には数種類の柑橘類があります。北の地方の方には馴染みのない柑橘類の花、甘い香りがします。4月の暖かくなり始めた「みかん」栽培の山に行くと、その甘い香りでクラッとなります。

 我が家では「レモン」が一番先に綻びます。 なぜかレモンはピンクの蕾ですが、開くと花は白です。ちょっとトンガリ気味な形はレモンの形。一方「温州みかん」は  その形のようにまん丸です。

 一番遅く開いたのは「仏手柑」の花です。植えて今年で3年目、樹齢は4歳です。昨年も花が付きましたが、あの奇妙な形の実には至りませんでした。木の大きさ、樹齢で実をつけるには時間がかかる種類です。その点レモンは土地が合えば小型な木でも実をつけます。

 「仏手柑」は今年、蕾を二つ付けました。初めに開いたのは10日前、開くと思う日の朝、起きると花の元に飛んで行きました。開きはじめの花は真っ黒に「アリ」がたかっていました。一瞬どうしようかと迷います。指先でその「アリ」を拭い去りました。「アリ」は必死に食いついています。取り去った後の惨めな花姿です。 そして2日後には花はポロリと地面に落ちていました。二つ目が昨日開きました。まだアリの姿は見えません。 昨年の花はこの半分くらいの小さなものでした。そっと鼻を寄せます。「レモン」とも「みかん」とも違う濃厚な甘い香りがします。花数が少ないので、近付かないと匂いません。深い重い香りです。

 柑橘類の木があると、庭には「アゲハチョウ」が多くやってきます。卵を産み付け、幼虫になると葉を食い荒らします。「アゲハチョウ」ではない小さな幼虫が「仏手柑」にはついていました。手で取って、ホイと道の方に投げて取り除きます。

 この花が実を結ぶかわかりません。風が強くても雨が降り続いても心配で木の元へ通います。

 「落花生」にくる「ダンゴムシ」、柑橘類に来る「アリ」「チョウ」たちみんな美味しいものをよくご存知です。

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庭のクレマチス

2024年05月12日 05時24分59秒 | 

雨、19度、88%

 私が日本を離れていた30年、園芸植物の世界が大きく変わっていました。そして帰国して7年、新しい種類の草花が次々に出て来ます。今年の新色、今年の新しい花の形。中でも「テッセン」と呼んでいたつる植物、紫の花を咲かせるとても女性的な蔓草でした。私は「鉄線」という名前からも日本的だと思っていたのですが、今ではその花の形、色合いまで「クレマチス」と洋名で呼ぶのがふさわしいほど華やかな花が多い品種です。

 「クレマチス」は非常に強い植物です。冬の間、地上部の葉は落ちてしまっても、春になると必ず芽生えて来ます。フェンス沿いに地植えしている三本の「クレマチス」は全て紫の花をつけます。大輪の花をつけるものだけがまだ咲きません。 昨日咲きました。 2日前に咲きました。どちらも「クレマチス」です。花弁の数、花の形も違います。そして裏庭には「オベリスク」に仕立てた「クレマチス」があります。

  次々に花が開きます。花数も多い種類です。しかも花期も長い、見た目も派手な「クレマチス」です。今咲いている3種類でも色、形、葉の形も違います。楚々とした日本女性的な「テッセン」が好きな私にはオベリスクの「クレマチス」はまるでハリウッド女優に見えてしまいます。 

 オベリスクの「クレマチス」は表の庭の「パッションフラワー」にとても似ています。「パッションフラワー」は立体的です。色や花の形が私の好みなのだと昨日納得しました。

 夏まで咲き続ける庭の「クレマチス」です。

 

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錨草 イカリソウ

2024年04月23日 05時06分15秒 | 

曇、16度、95%

 この春最初の「イカリソウ」が咲きました。この花の姿形は非常に日本的で優雅です。花はどれも精巧にできていますが、「イカリソウ」は精巧さが際立っているように思います。今我が家の庭には一輪のみですが、群れて咲くと霞むように見え特別な雰囲気になります。

 この花を野山で見た人はどんなにか心動かされたのではないでしょうか。葉の形やその葉付き具合、伸び具合そのどれもが柔らかく、目を和ませてくれます。 大きく育つ品種もあると聞きますが20センチほどの大きさです。花色は黄色や白、ピンクもあるそうです。

 雨がよく降ります。その雨の中幾度も「イカリソウ」を詣ます。雨の雫をシベの先に湛えていました。微かな風に雫がキラッと光ります。小さな花とゆっくり向き合う時間です。

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モッコウバラが咲き始めると

2024年04月14日 05時02分00秒 | 

晴、16度、81%

 この時期、花の話題には事欠きません。足元に咲く小さな「フグリ」の花から木全体を花で埋め尽くす「ツツジ」まで、街は色付いて木々の新芽も日に日に大きくなります。動いてる!自然が力強く動いてると感じる毎日です。

 我が家の庭はチューリップが終わるとひと段落、緑が濃い庭となります。色づきのサインの始りが「モッコウバラ」の開花です。 裏庭の一番奥に植えた「モッコウバラ」はこの春も無数の鈴なりの蕾をつけていました。非常に強い性質の「モッコウバラ」です。夏の伸びる力はちょっとやそっとの剪定では抑えきれません。伸びるに任せるとこれまた手強い。直線に伸び上がった新芽はすぐに掻き取ります。美しくフェンスに這わせるには並ならぬ手が加わっています。

 裏庭は下の道から見上げることが出来ます。今年は手入れ不足ですから、 柳の木のように茫々とした「モッコウバラ」となりました。石垣の上に黄色い塊のように見えます。 この一週間で咲き切ります。花数が多いので散り始めると掃除にまたしても手がかかります。

 「モッコウバラ」の開花がまるで促すように他の木の花たちの開花を連れて来てくれます。他のバラたちも蕾が膨らみ始ました。「レモン」も一昨日までなかった蕾がつきました。

 朝と夕でも庭の様子が違います。私が眠っている間にも庭は動いているに違いありません。この「モッコウバラ」の黄色が花咲くうねりを連れて来てくれました。いよいよ春本番。

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もみじの花

2024年04月12日 05時00分54秒 | 

曇、15度、91%

 桜花、雨が多い日が続き心ゆくまで楽しむ前に散り始めました。花が目に留まる季節です。花の移ろいも早くうっかりすると見落としてしまう花もあります。小さな小さな「もみじの花」、葉陰に花をつけます。

 春のもみじは「青紅葉」秋のもみじは「紅葉」。小さな花が春咲くことに気付く人が少ないのは残念です。 葉陰にぶら下がったように赤い花を咲かせます。数ミリの小さな花です。その数は驚くほど多いのですが、慌ただしい日々が続くと散ってしまった後という始末です。しばらくすると「タケコプター」のような実をつけます。この実が繁殖の元です。風に乗って種が飛び夏も終わりになると庭の至る所にもみじの発芽が見られます。 葉の下がをから見るとご覧の通り、青い葉と好対照に花がみっしりと咲いているのが見えます。もみじの葉姿、花姿、共に愛らしいと感じます。青紅葉を見かけたら葉陰を覗いて見てやってください。春は次から次にと花見の忙しい季節です。

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和バラのポプリ

2024年04月07日 05時05分37秒 | 

曇、15度、95%

 私の誕生祝いにいただいた「和バラ」をポプリにしました。三週間近く色褪せることなくテーブルを飾ってくれました。洋バラのように派手な色ではありません。生産者が「十二単」を思い浮かべるようにと作っている「和バラ」です。色のグラーションが見事です。

 いただいた当初、「和バラ」は香りがありませんと書きましたが、ダマスクのような強い香りではなく野薔薇のような香りが日に日に立ち始めました。バラの花弁の重なりの奥から香って来ています。花の持つ匂いです。 その香りを指先に感じながら花弁を外しました。外されたばかりの花弁はバラそのもの、ベルベットのような柔らかさです。日陰に置き「カサカサ」と音が聞こえるようになりました。

 「和バラ」のポプリを蓄えるガラス器にちょっと悩みました。洋バラははっきりした色合いから透明なカラスを選びます。このニュアンスのある「和バラ」のポプリはグレーがかったガラスに移しました。花弁が乾燥することで色合いが軽くなっています。その軽さをグレーのガラスが優しく包んでくれました。鼻を寄せると甘くはありませんがバラのポプリらしい匂いが丸い器に留まっています。このまま来年の誕生日まで置くつもりです。

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青いツツジ

2024年04月06日 05時02分36秒 | 

曇、12度、84%

 昨年の秋でした。ホームセンターの庭木コーナーに2株「珍しい青いツツジ」と札が下がった小さな苗木がありました。茶色の葉が少しついていて、札には写真もありません。興味深く見てるとホームセンターのお姉さんが「本当に青いんですよ。」と声をかけてくれました。葉っぱの形が少し違うように思います。「同じツツジですか?」と尋ねると、「色が少し違うかもしれません。」とにかく頭の中で「青いツツジ」を想像するばかりです。小さい苗なのでお値段も高くない、2株とも買いました。

 家にはツツジが2本あります。薄ピンク色だったツツジに今年はひと花だけ濃いピンクが混ざりました。 花色の変化は紫陽花ばかりでなくよくある現象です。庭の隅っこの場所を埋めるつもりで求めた「青いツツジ」に蕾がついていました。久しぶりに雨が降らなかった昨日、花がパッと開いています。「本当に青だ!」蕾の時はピンク色でした。2株あるもう一本はまだ固い蕾です。 この蕾も赤に近い色です。新芽がつくのと花が同時です。

 花木は数年しないと花を咲かせない種類もあります。株自体は小さいのによく花を咲かせてくれました。植物の世界では「青」という色は珍しいと聞きます。おそらくこの「青いツツジ」もハイブリットの品種改良種だと思います。どこの方が作ったのかもわかりません。札には「珍しい青いツツジ」とだけ手書きでしたから。もう一株の開花を待ちます。半信半疑、「本当に青かしら?」が正直な気持ちです。「小さいのによく頑張ったね。」

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和バラのブーケ

2024年03月18日 04時59分40秒 | 

晴、12度、69%

 「和バラ」のブーケをいただきました。「和バラ」?初めて耳にする言葉です。でも「日本のバラね。」と思って箱を開けました。 色合いが庭のバラとも切花のバラとも違います。淡いシックな色合いです。

 「WABARA」と言う守山市のブランドです。親子で「和バラ」の開発に取り組んでいるのだとか。開発というより品種改良です。花は一つ一つが小さく、八重咲き。丈も切花のように大きな花瓶に合うものではありません。一番の特徴は色です。幾品種を束ねたグラーションあるブーケです。香りはありません。

 早速、花瓶に生けました。我が家は日本家屋です。漆喰壁に木の柱、 このブーケはしっくりと馴染みます。古来からある品種ではなく開発品種です。

 花や野菜の遺伝子段階での品種改良は目覚ましいと聞きます。「お米」「いちご」は年々新しいブランドが生まれます。庭植えの花たち、帰国以来、この7年間で年々新しくなりました。北海道のお米を頂戴した時、「北海道でお米?」と目を見張りましたが、これがまた美味しいお米でした。そしてこの九州にも流通しはじめています。

 「WABARA」はブランドとして世界発信をしているそうです。 箱を開けて出したばかりのブーケ、麻紐の掛け方、水を含ませた紙の色にまで気配りを感じます。こうしたプロの花扱いはとても勉強になります。

 明るい花いろは元気をもらいます。シックな花いろは落ち着きをもらいます。花好きには堪らないブーケです。

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 瓔珞百合 フリチラリア

2024年03月15日 05時03分21秒 | 

晴、7度、75%

 「瓔珞百合」が咲きました。いくつか植えている中で一番早く花を咲かせたのは濃いオレンジ色です。帰国前から「瓔珞百合」を庭に植えたいと思っていました。「バイモ」と同じ種類の球根の花です。帰国した年の秋、球根を探すとびっくりする値段でした。一つ植えました。翌春、小さな花がひとつ咲いただけでした。

 毎年毎年、手に入れ易い値段になりました。夏に掘り上げた球根を翌年咲かせるのは難しい花です。今、芽が出ているのは昨年の新しい球根、古い球根は発芽すら見られません。「百合」と名前がつくだけに球根は「百合根」を4倍ほどにした大きさです。大きな球根を大事に植えました。今年は発芽は順調です。発芽しても花をつけない、花数が少ないこともある、気難しい花です。

 北側の庭の梅の古木の根元に咲きました。 仏事の飾り「瓔珞」に似ていることからこの和名がついたそうです。「バイモ」は下向きに花を咲かせます。覗き込むと雄蕊がグッと張り出して美しさを際立たせています。

 春にこの梅の木の一角を「バイモ」でいっぱいにするのが夢です。昨年の秋植えた球根はそれぞれ違う色だったと記憶しています。次に咲くのは何色かな?春になると地面を見つめるのが日課になります。そういえば「アネモネ」が今年は咲きません。小指の先ほどの「アネモネ」の球根、おそらく私が上と下を間違えて植え付けたのでしょう。日に日に新しい花が開きます。

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