チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

「さくらざか能」  大濠公園能楽堂

2022年12月04日 04時52分57秒 | 能 狂言

雨、10度、72%

 福岡の大濠公園に能楽堂があります。「大濠公園能楽堂」です。いつ建ったのか?福岡を42年離れていたので知りません。帰国後、ほぼ毎朝この「能楽堂」の前を走ります。端正な佇まいの建物です。

 福岡には美術展もこうした演劇もこれっと思うものがなかなかやって来ません。「能楽堂」が一番賑わうのは正月です。それもコロナで取り止めになっていました。私が小さい頃、母は「仕舞」と「お謡い」を習っていました。その関係で「能狂言」を観る機会が幾度かありました。まだ小学生の頃です。どこで見たのか、演目は何だったのかすっかり忘れています。ただ忘れられなかったのはお能の人の足の動きでした。

  地元の方達が演じる能があると知り、50年ぶりに「能狂言」を観に行きました。外観ばかりでなく、内からの景色も「大濠公園能楽堂」はこじんまりとした落ち着きがあります。 久々に見る能舞台です。思うほどの観客もなくゆっくりと観ることが出来ました。

  狂言は「弓矢太郎」能は「正尊」です。出演者は地元で長くお稽古を積まれた方ばかり、福岡の地に文化的な意識が脈々と流れていることに喜びを感じます。

 能狂言といえば舞台に上がるのは数人と思いがちです。今回の演目では狂言が8人、能は10人を超える演者でした。賑やかな舞台です。

 演者はお年を召した方が多いのですが、裏方や地謡にはお若い方がいます。今後を引き継ぐ方達です。3時間ほどの観劇、寒い朝でしたが「能楽堂」を出る頃には暖かな日差しが差していました。

 30年日本を離れていました。その間、日本の文化に触れずにいました。残念に思います。「浄瑠璃」も観たい「歌舞伎」にも行きたい、少しづつ足を伸ばします。 

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