チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

中国映画「無名」

2024年05月04日 05時23分30秒 | 映画

晴、16度、89%

 日本でも知名度が高い香港俳優「トニーレオン」が主演する中国映画「無名」を観て来ました。「花様年華」「インファナルアフェア」などで七三に髪を分けた端正な姿でスクーリンに映し出されるトニーを記憶に留めている方も多いと思います。香港俳優「アンディラウ」と並び香港内でも人気のある俳優です。

 トニーもラウもまだ若くてやっとデビューした頃から知っています。テレビの端役で香港の町場にいるお兄ちゃん的な役でした。そして二人とも大スターになりました。香港は街が狭いので映画やテレビの撮影に出会します。トニーも幾度か見かけました。女性を魅了するスマイルは地そのままです。女優の奥さんと買い物をしている姿も時折見かけました。

 「無名」は第2次世界大戦中の上海が舞台、中国側日本側の工作員つまりスパイの話です。知らない日本人俳優も出て来て日本語の会話の部分もありました。もう一人の主人公は中国の売り出し中の俳優だそうです。話が一転二転するあたりは「インファナルアフェア」に似ています。話が前後し途切れていた場面の続きが流れて観衆が納得する映画の手法はありきたりです。ただ当時の上海の気怠い、それでいて華やかな国際都市の雰囲気がよく出ていました。

 話の内容も中国映画だということも知らず「トニーレオン」が出るというだけでチケットを求めました。端正だった「トニーレオン」、七三に髪を分けているのは変わりませんが、顎の線、口元に年齢を見ます。一方、中国俳優は若くて長身、この二人の格闘シーンは「トニーレオン」が哀れに見えました。

 この映画、中国本土では興行収益も史上初、中国の映画賞を数々取ったそうです。

 チケットの予約時からほぼ満席、休日の朝から中国映画を観に来る日本人が多いのに嬉しく思いました。ですが私のお隣の女性、ほとんど寝たまま、イビキまでかいていました。「香港映画」だと思い込んで観に行きました。「トニーレオン」が歳をいったのを残念に思いながら、「そうか、私も随分歳とったわ。」と帰りの車で一人笑い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

香港映画「ネオンは消えず」

2024年01月28日 05時08分53秒 | 映画

曇、4度、75%

 

 香港と言うとあの煌びやかな夜景を思い起こされる人が多いと思います。夜、飛行機が香港に着陸する時、遠くから見ても一つの火の塊のように明るい場所が香港です。私が香港に渡った1980年代終わり、それらの燈はまだ「ネオンで」でした。ネオンサインは大きく、道の真ん中まで張り出しています。その下を2階建バスや電車が走ります。香港人の話し声は大きく賑やかな街に圧倒されました。

 「サーズ」の後からこの「ネオン」は「LED」に変わりました。そして「ネオン」を作っていた職人たちは職を失います。この「ネオン職人」の一家にスポットを当てた話です。「ネオン職人」の父親は借金を残して亡くなっています。あることがきっかけでその父親がやり残した「ネオン」があることを知った妻、娘が父の遺志の「ネオン」を作り上げる話です。

 「香港映画」と言うとヤクザものに始りとにかく大袈裟な演技やセリフが気になります。この主演の女優の時に見せる演技はその大袈裟さえも含めて香港らしさを伝えてくれます。私に取って30年住んだ香港です。全編流れる「広東語」、家族が囲む食卓に上る食べ物、街の景色、全てが匂いまでも含めて伝わって来ます。2時間足らずの映画です。しかもマイナーな「香港映画」とあって上映は5日間のみ、さほど大きくない劇場にたったの6人しかお客はいませんでした。

 私たち家族が二番目に住んだマンションの部屋には小さな「ネオン」が壁に組み込まれていました。虹の「ネオン」でした。スイッチを入れると「ネオン」特有の「チリチリ」と音を立てました.日本人小学校に通っていた息子の友達は我が家に来るとそのスイッチをつけるのを楽しんでいました。まだ、街の燈も全て「ネオン」の時代でした。

 「LED」の明かりは澄んで輝度も高い物です。「ネオン」はくぐもった暖かさのある燈です。何気なく見ればその違いはわかりませんが、心を澄ませると「ネオン」の暖かさとあの「チリチリ」と言う音までが蘇ります。

 年内には一度香港に帰るつもりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ポトフ」美食家と料理人

2024年01月26日 05時26分50秒 | 映画

晴、2度、66%

 ジュリエット・ビノシュ主演の「ポトフ」を観て来ました。昨年から上映されていました。やっと時間が取れたので上映日最後の昨日、映画館へ急ぎました。

 フランス19世紀初頭の裕福な美食家とその料理人の話です。ビノシュは料理人を演じています。美食家の主人とは20年、同じ館に住み共に台所に立つ親しい間柄です。美食家がロシアの王子の晩餐に招待され、その返礼にもてなしを考えます。そのメインメニューを「ポトフ」と決めました。フランスの最も家庭的な料理です。ところが美食家が念願していた料理人との結婚、そしてそのすぐ直後、料理人は病で亡くなります。

 「ポトフ」と馴染み深い料理の話ではなく、実はこの美食家と料理人の二人の愛情を描いた映画でした。冒頭20分近く館での料理のシーンが続きます。今の台所ではありません。銅の鍋が並ぶ古めかしい薪ストーブを前にしての料理シーンでした。意気の合った美食家と料理人の調理風景、フランスらしい贅を尽くした材料の数々、見惚れてしまいます。その間に美食家が愛情のある眼差しで、料理人ビノシュを見つめます。実にいい台所、見事な料理の数々です。

 料理人が急逝した後、ロシアの王子を招く気力もなく落ち込む美食家です。映画では「ポトフ」を作るまでには至りませんでした。料理人との思い出と共に少しづつ生き甲斐を取戻していく美食家を描きながら映画は終わります。

 食べ物だけでなく、館を取り巻く自然、館の調度に至るまで見応えのある映画です。とりわけ、この二人の間に流れる愛情そのものが心打ちます。男女の関係も時代で変わって来ています。お互いを思いやる心、思い続ける心は変わって欲しくないと思います。

 いかにも大人の国フランス的な映画でした。「ポンヌフの橋」以来ビノシュのファンです.繰り返し見た作品もたくさんあります。今年60歳になるビノシュ、フランスでも美人女優としては扱われていないそうですが、私の目には美しい人として映ります。「ポトフ」は繰り返し見るだろうビノシュの映画の一つになりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「怪物」

2023年06月27日 04時57分55秒 | 映画

晴、26度、88%

 映画「怪物」を見て来ました。先日、カンヌ映画祭で「脚本賞」をとった、是枝監督映画です。「脚本賞」って何なんだろう?と昔から思っていたことがこの映画を見て「脚本賞」の意味が理解できたように思います。

 先週、香港の主人が「怪物」を見て「いい映画だから見ておいで。」と知らせてくれました。主人も映画好きです。香港でいつも二人して足繁く通った映画館へ行ったようです。是枝監督の「海街daiary」を二人で見たのもこの映画館でした。人が多い土日は避けて、月曜日一番の上映のチケットを取りました。

 今を描いた映画です。子供の頃のことを思い出す映画です。主人公はと聞かれたら二人の男の子だと答えます。監督も脚本家も男性だから主人公は二人の男の子、もし女性監督、女性脚本家なら女の子が主役だっただろうと思います。小学高学年という年齢、微妙に心身ともに変化が起きる年代の子供です。自分自身がわからなくなるそんな年代の子供が描き出されます。

 安藤サクラさんの演技は是枝監督「泥棒家族」でもいいものを見せてくれました。今回も「お母さんってこうよね。」と子供を抱きしめる手を見ながら安藤サクラさんの実生活を感じます。

 諏訪湖を背景に映像が綺麗です。諏訪湖を山から俯瞰した景色は緑と湖面の香りを感じます。映画って五感に響きます。エンディングに流れる「坂本龍一さん」のピアノは心が静まります。

 「脚本」の良し悪しが映画を左右するんだと初めて感じました。意識して見たからでしょう。「脚本」=「お話」ではないのです。どう見せるか、どう訴えるか、「お話」を映画に仕立てるのが「脚本」なんだ、とこの歳で理解しました。

 怖い映画ではありません。「怪物」は誰の心の中にもいます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「土を喰らう十二ヶ月」

2022年11月12日 05時14分40秒 | 映画

晴、16度、80%

 映画「土を喰らう十二ヶ月」を観ました。水上勉の「土を喰らう日々」を基にした話です。太ってしまった沢田研二を見るのは辛いけど、見たいことがたくさんありました。出てくる料理を土井善晴さんがディレクトしています。土井さんの話口、話されることが好きですが実は一度も作られるお料理を見たことがありませんでした。その料理をのせる器も楽しみでした。

 公開初日の朝からの上演、中心部から少し距離のある映画館は空いていました。 オンラインで予約すると紙のチケットが印字されます。

チケットに映画の写真がないのは残念です。

 話の筋は置いておきます。白馬での12ヶ月に及ぶ撮影だったと聞いています。自然が素晴らしく、景色も水の流れも山にかかる雲、木々の影までが匂いを感じるほどに撮られています。確かに「ジュリー」は太ってしまいました。目の周りは目袋ができています。それがアップで映し出されます。ファンとしてはグッと来ます。

 自分で作った野菜を自ら食す、それがこの映画の主題です。原作者水上勉は、幼い頃禅寺の雲水をしていた人です。調える食事の無駄がなく美しいこと。掘り立てのタケノコの煮物が出て来ました。皿に盛られた「タケノコ」はそのままの色です。醤油の色が染みていません。この時「土井善晴」さんの料理というものを知りました。濃い口の醤油で炊いた「タケノコ」はそれは美味しいのですが、色と香りを濃い口の醤油が邪魔をします。美味しそうに「タケノコ」を頬ばるシーンに思わずゴックリ。

 台所周りの品々も興味がありました。かまどで羽釜を使って炊くご飯、ここまではよかったのですが、台所で使う柄杓、おたま、アルミの鍋、ご飯を移す飯盒、それらがどれも新品でした。手垢のついていないピカピカです。台所の場面の度、その真新しさに気が行きます。味噌壺、塩壺も手擦れた感がなく真新しさが目立ちます。作家の住む田舎家、時代は昭和です。狭い台所だから尚そのチグハグが気になりました。

 器は土ものは伊賀土楽窯の「福森雅武」さんのものだとクレジットで知りました。福森さんの焼き物は土の匂いのする手に馴染む陶器です。山奥の家、囲炉裏端、くり抜きの独楽模様の丸盆に映える皿の数々でした。

 お話的には頷けないところもありましたが、山の自然、料理に2時間があっという間に過ぎました。最後にこの映画の主題歌がクレジット共に流れます。あの甘い「ジュリー」の歌声でした。ああ嬉しい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フレンチディスパッチ

2022年02月03日 03時53分17秒 | 映画

曇、5度、60%

 ああいい映画を見たなあ、とか綺麗な映像だったなあとか映画の楽しみ方は色々ですが、大笑いをするでもないのに楽しい映画があります。「グランド;ブタベスト;ホテル」という映画がありました。見終わって、あらすじすら覚えていません。取り留めのない映画でした。なのに映画の組み立てや俳優たちの動きが印象に残りました。この映画の監督がウェスアンダーソンです。

 ウェスアンダーソン監督の最新映画「グランドディスパッチ」を見ました。俳優陣はビルマレーをはじめこの監督のチームのような顔ぶれです。記憶に真新しい007のボンドガール、レアセドゥーが出ているのが注目。牢獄の看守役ですが、絵画のモデルで見事な裸体を見せてくれます。裸体のシーンなのに思わずクスッと笑ってしまいました。

 あらすじはフランスにあるとあるアメリカの新聞社の支局の話です。そこで働く編集者の話です。オムニバスで3話、短編の寄せ集めが一つの映画を作ります。カラー、モノクロ、アニメで映像が流れます。アニメが流れるとこの監督の「犬ヶ島」の映画を思い出させます。

 奇想天外でもなく、コメディーでもなく、アカデミー賞を狙う映画でもなく、明らかに娯楽映画だと思います。2時間、決してテンポが速くはないのに楽しい時間を過ごしたい方にはおすすめです。

 運良くコロナのおかげで館内人も少なく気持ちよく鑑賞できました。そして、一晩明けただけなのにすっかりストリーなど忘れています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

007「ノー・タイム・トゥ・ダイ」

2021年10月02日 03時51分16秒 | 映画

晴、21度、96%

 公開が一年近くも延びた007「ノー・タイム・トゥ・ダイ」を公開初日に観てきました。本国アメリカよりも1週間も早い日本公開だそうです。

 007役のダニエル・グレイグは今回が最後の出演になる作品です。007シリーズは子供の頃から全作見続けています。ショーン・コネリーもいいけどやはりダニエル・グレイグが一番はまり役だと思うのは私ばかりではないと思います。話の筋は一切書きません。香港にいてまだ観ることが出来ない主人との約束です。今回の物語の伏線が映画の始め数分間、その後昔の「アストンマーチン」がその魅力を全開させるシーンが続きました。小さい頃から好きな「アストンマーチン」あの007仕様車です。10分足らずの「アストンマーチン」のシーンだけで随分興奮してしまいます。

 映画が進むうちになぜ世界に先駆けて日本公開が決まったのか薄々理解出来ました。それも皆さんが観てのお楽しみです。少し太ったかなと思うダニエル・グレイグでしたがやはり格好いい、の一言。

 私が生まれる前からある映画館に行きました。おそらく福岡市内ではこの映画館だけが昔の場所にそのままの形で残っています。子供の頃はたくさん映画館がありました。今でも、ここにあった、あそこにあったと場所を覚えています。映画好きな両親に連れられて行った映画館、「入れ替え制」ではなかったので同じ映画を一日中観ることが出来ました。幸せな時代でした。

 シートは新式が入っている館内です。 階段で2階に上がります。 こうしたポスターもここならではではないでしょうか。 「松竹」「東宝」「日活」などの映画館は主演役者の顔写真がこんな形で張り出されていたものです。

 見出し写真のポスターも他の映画館のものとは違います。上映時間がかなり長く、興奮が続きましたので、観終わったらどっと疲れが出ました。久々に面白い映画でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アンモナイトの目覚め」

2021年04月21日 04時00分21秒 | 映画

晴、13度、94%

 「メアリーアニング」という化石の発掘学者がイギリスに1800年代初めに実存していました。彼女のことを知ったのは、10年以上前に読んだ「REMARKABLE  CREATURES」という本でした。 イギリス南東部の海辺の町に住む貧しい家に生まれ、海辺で集めた貝や小さな化石を土産物にして生計にしていました。十六歳の時、大きな恐竜の化石を発見、以来化石発掘とその研究に没頭します。ところが1800年代のイギリスでは、教育もあまり受けていない女性の社会進出、学会進出は認められていませんでした。彼女が発掘した化石は「大英博物館」に収められてもその発掘者の名前は伏せられ、貴族からの贈呈品とされていたそうです。そんな「メアリーアニング」の後半生を映画化したのが今公開中の「アンモナイトの目覚め」です。

 生まれ育った海辺の町で相変わらず貧しく化石や貝集めをする「メアリー」が裕福な女性と「同性愛」に落ちるというフィクッションでした。「メアリー」を演ずるのはケントウィンスレットです。この映画は「メアリー」の家族から「同性愛」をめぐって名誉毀損を訴えられているそうです。

 ケイトウィンスレットが評判通り熱い演技をしています。現代の時勢柄、「同性愛」に目を向けた脚本だったのでしょう。その意図はわかります。「同性愛」は今に始まったことではありません。化石学者の「メアリー」に当てはめる必要があったのか?化石学者「メアリーアニング」でなくても良かったのでは、と心にくすぶりました。

 映画として見ればいいのだと結論しました。同性愛の相手を演じる「シアーシャローナン」は好きな女優の一人です。「メアリー」が実際に生活したライムレジスという町での撮影、本を読みながら想像していたイギリスの海辺の小さな町、当時の服装や家の造りには興味を覚えました。

 「メアリー」の採掘した恐竜、アンモナイトの化石は今も「大英博物館」に展示されているそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「春江水暖」

2021年03月06日 04時00分04秒 | 映画

曇、13度、86%

 一年以上ぶりに映画を観に行きました。中国映画「春江水暖」です。この一年、たくさんの新しい映画を観逃しています。お家で「プライムビデオ」ばかり観て過ごしました。もう、映画館に行くのもいいかな?というよりこの「春江水暖」をどうしても観たいそう思って出かけました。

 30代初めの若い監督の映画です。初めての映画作品だそうです。話は中国杭州「富陽」の一家の話です。どこの家でもある普通の話を変わり行く「富陽」の街と変わらない「富陽」の街の自然を映し出したものです。「どうしても観たい。」おそらくこの「富陽」の景色を観たかったのかもしれません。

 杭州「富陽」は実在する街、監督の出身地でもあります。中国は北から南にかけて大河の流れる周りに大都市があります。上海より南、杭州にほど近い「富陽」は「富春江」が流れています。中国の川は日本の川とは比較にならないほど海に近づけば近づくほど対岸が見えないくらいの大きさです。

 話は四人息子の家族、それぞれの家庭事情が母親の病気、認知症を発端に進みます。日本でも同じ様な話はたくさんです。レストランを経営する長男、漁師の次男、障害児を抱える三男、結婚もしない四男。長男の娘の結婚話が顔を出します。年寄り世代、その子供の世代、孫の世代と世界観の違いもこれまた日本の現代と同じものです。

 話の筋より、「山水画」を下敷きに考えられた映像の美しさがこの映画の見所です。川を映す、山を映す、季節を映す、2年近くかけて撮影された「富陽」の自然の美しさです。新しく建設された建物も見られます。滔々と流れる川は歴史、人の営みを見続けてきた証です。

 3時間近い映画です。とっぷりとこの景色の美しさを堪能できます。私は「富陽」の街とよく訪れた「深圳」の街の近代化を重ね合わせていました。世界中、人の生活の基本は変わりません、悩むこと喜ぶこと悲しむこと。

 私の心の奥に「香港」への懐かしさが湧き上がってきました。出演する人たちはほとんどが素人だそうです。監督の故郷「富陽」への思いがこの映画の基盤に流れて私たちを強く動かしていると感じました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダニエルグレイグとコリンファース

2019年10月24日 04時04分01秒 | 映画

雨、17度、91%

 来年上映が決まった最新の「007」の撮影状況などをインスタで追っていました。先日、ひょっこり出て来た画面がこちらです。歴代の「007」の中で最も「007」らしいと私が思うダニエルグレイグと「キングスマン」でやはりスパイを演じるコリンファース。好きな俳優二人です。好きですがこの二人を比較したことがありません。こうして並べてみると、ダニエルよりコリンファースの方が素敵に見えます。

 ハリウッド映画に出ているお二人ですが、共にイギリス人です。「イギリス人が私の好みかしら?」お歳もほぼ同じ歳。背はコリンファースの方が高いそうです。世界的にもファンの多いお二方、私などがあれこれ言う必要はありません。時として弱いところが垣間見られるコリンファース、絶対に強いイメージのダニエル。コリンファースの声はくぐもって聞こえ辛いことがあります。ダニエルの声は低くても何処までも届きそう。

 二人に共通することといえば、スーツ姿の美しさです。トムブラウンの最新スーツを着るダニエル、仕立てのいい英国スーツを着るコリンファース。女ですから惚れ惚れと見ます。時折、私服のお二人のスナップも見かけます。何処にでもいそうな50代の男性に見えますが、そこは世界的なスターの要素が見え隠れ。「どちらもいいわ。」

 雨が降り出しそうな午後、この一枚の写真を見ながら思いを巡らす60代のおばさんです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする