まんぼ~任三郎 フィジー編(1)

2022年04月28日 | その他

ブラ! まんぼ~任三郎です。

今回の舞台になったのは、笑顔の楽園フィジー。

眩しい太陽や青い海に恵まれて、底抜けに明るいフィジアンが暮らす
ことで知られた南太平洋のビーチリゾートです。

フィジーの離島では1島1リゾートが基本になっており、世界中からの
旅人や観光客が楽園での滞在を楽しんでいます。

笑顔の魔法にかかった人は、必ずまた帰ってくると言われるフィジー。

今回も旅行会社の研修グループが滞在しており、つまみ食いが発生
したようです。 どうせ犯人は彼でしょうけどね。

私は今池君とナンディのリゾートに滞在していたのですが、急遽現場に
向かうことになりました。

さぁ、どのような事件だったのでしょうか。



※ 犯行の様子

「ランチは美味しかったけど、デザートがなかったんだよな」

「水着には着替えたし、集合時間までは少し時間があるから、お隣の
部屋にお邪魔してみますか」

「ほんの 小さな 出来心~♪ っと、ほら見つけた」

「ワインとフルーツがあるけど、今から海で泳ぐことだし、ワインを飲む
のはやめておこう」

「リーダーとして、みんなの模範となるようにモラルを守るべきなんだ」

「お酒を飲んで海で泳ぐなんて、危なくて常識から外れてる」
「ゲストがそんなことを絶対にやってはいけない」

「いや、ゲストである以前に、人としてやってはいけないんだ」

「だから、フルーツだけにしておこう」



パクっ モグモグモグ パクパクっ モグモグモグ

「美味しい~。 南国のフルーツはやっぱり美味しい」

「レストランで食べるフルーツもいいけど、なんでつまみ食いで食べる
フルーツはこんなにも美味しいのかな」

「自分だけが得をしてるって感じが、味を2割増しにするんだろうな」

「さぁさぁ、食べるものを食べたら、こちらの部屋には用事はないので、
速やかに退散するのがベストだろう」

「んっ!人の話し声が近づいてくるぞ。 誰かが部屋に来たのでは!」

「これは良くないことになった。 ピンチ、ピンチ!」



「はぁ・・・、 まだ帰らないのか。 ただオシャベリをしてるだけなのでは」

「このままだと自分の部屋に戻れないじゃないか」
「あまりにも集合に遅れると、誰かが様子を見にくるかも知れないしな」

「困った、困った。 ちょっと考えてみることにしよう」

ポクポクポクポクポク・・・  チーン!

「あっ! そういうことか。 冷静に考えるとピンチと言うほどでもないな」

「この状況であれば簡単に乗り切れるけど、またあの変な刑事が来る
ような気もする。  いや、アイツは絶対に来るだろう」

「アイツが来るなら、こっちにだって考えがあるんだよ」

「フッフッフッ 早く来い まんぼ~任三郎」



※ まんぼ~任三郎と部下の今池君

今池君さ、なんで離島に滞在するツアーに申し込んでないの。

モルディブでも離島リゾートだったし、私はタヒチでもボラボラ島に滞在
したかったと言ったよね。

フィジー旅行の予約をお願いする時にアイツ・・・。
じゃなくて、祐輔さんに言ったの?

タヒチ旅行の時は、本当はボラボラ島に滞在したかったですってさ。

「いえ、タヒチは結果的にボラボラ島に滞在できたので、そのあたりは
特に言いませんでした」

「でも、タヒチ旅行が楽しかったですとは言いましたよ」



君はそこが抜けてるんだよ。

もう少し、相手の立場になって考えなさい。

あのね、祐輔さんは我々が捜査のためにボラボラ島に滞在したことを
知らないんだよ。

つまり、ボラボラ島の滞在が楽しかったことが伝わってないわけ。

なのに、君はタヒチ旅行が楽しかったと言ったんだよね。

だから、彼は良かれと思って今回のフィジー旅行でも我々に離島滞在
のないツアーを手配したんだよ。



それにね、アイランドリゾートとか、島という文字が日程表にないことを
疑問に思わなかったの。

あれ、おかしいな。 とかさ。

もしかして・・・ とか。 嫌な予感がするな・・・ とか。

「いえ、ナンディが離島だと思ってました」
「世界地図で見ればビチレブ島も離島みたいなものですし」

「もう、いいじゃないですか。 今から捜査で離島に行けるんですから」

「ほらほら、見て下さい。 あれが事件のあったリゾートですよ」



※ まんぼ~任三郎と研修グループのリーダー

ブラ! どうもどうも、まんぼ~です。

あなたは常連と言うか、常習と言うべきか。
やっぱり、リーダーが率いる研修グループがこちらにご滞在でしたか。

「なんだ、誰が来たのかと思えばまんぼ~さんですか」
「あなたがここに来たってことは事件の捜査なんでしょ」

「悪いですけど、まだスタッフとの話が終わりそうにないので、何か用事
があるなら後にしてくれませんか」

そうでしたか。 もう、許してあげたらどうですか。

「そうですね、本人も反省してることだし・・・ ってコラ」
「なんで僕が怒ってることになるんですか」

「完全な遊びじゃないんだから、仕事に関連することもやってるんです」

「日本から持ってきたお菓子をレセプションまで持って行く用事もあるし、
旅行会社にも色々と事情があるんですよ」

そうでしたか。 許してもらえるといいですね。

「いい加減にして下さいっ!」



お邪魔をして申し訳ありませんが、捜査の話をさせて頂きます。

フィジーではコテージタイプのお部屋のことをブレと呼ぶそうですね。
あまり言い慣れないので、お部屋と呼ぶことにしましょう。

あなたの宿泊しているお部屋が20番で、そのお隣のお部屋が19番に
なっています。 これは間違いありませんね。

状況を分かりやすくするために、スタッフからリゾートマップを借りて
きました。

20番と19番は左右対称のようなお部屋になっていて、広さや設備は
全く同じだと伺っています。

ご存知のように、出入口はテラスのところにあるドアだけです。



このような状況を踏まえて、1つ目の質問です。

19番の部屋には誰も宿泊しておらず、夕方にチェックインするゲストの
ために、スタッフがフルーツとワインを運び入れました。

どうやら、ハネムーンのゲストに対するサービスだそうです。

フルーツがお部屋に運ばれたのが13時頃で、14時頃にスタッフが用事
を思い出し、再び19番に入るとフルーツが何者かに食べられていました。

このような事件なのですが、リーダーの13時から14時頃の行動内容を
教えて頂けますか?

まぁ、どうせウソだらけでしょうけど・・・。





「全員でレストランでランチを頂いて、終わったのが13時頃です」

「それぞれが部屋に戻ってからビーチに行く準備をして、13時30分に
集合をしてから、みんなでシュノーケリングをしました」

「他のメンバーも同じようなことを言ってるのではないですか?」

えぇ、確かに他のメンバーも同じような証言をしていますが、あなたは
30分ほど集合に遅れたそうですね。

なぜ、この時は集合に遅れたのですか?

「そうだったかな。 そう言えば少しだけ遅れたかな」
「部屋に戻ってからビーチに行くまでの細かな流れは覚えてませんよ」

「ゲストにのんびりとしたフィジータイムを楽しんでもらうために、あえて
時計を置いていないリゾートも多いです」

「ですから、少しくらい遅れても不思議ではありません」



ですが、お部屋には旅行用の携帯時計を置いてますね。

そして、リーダーの自覚なのか、あなたが集合時間には遅れたことは
一度もないとメンバーが言っています。

それなのに、なぜかこの時だけは集合に遅れたのですよね?

時計が故障している様子はなく、着替えを済ませてスムーズにビーチ
に行けば、30分も遅れることはないかなと・・・。

部屋で昼寝をするだけの時間があるとも思えませんし・・・。

「やけに集合に遅れたことを突っ込んでくるじゃないですか」
「フィジーでそんな細かいことを気にしてるのは、あなただけですよ」

つまり、集合に遅れたことは事件と密接に関係している・・・。

とは思ってません。





2つ目の質問です。

13時20分に清掃のスタッフが20番に入ったところ、あなたはお部屋
にいなかったと証言していますが、どちらに行かれてましたか?

「僕は自分の部屋にいましたって」

「フィジアンのスタッフが言ってるならアテになりませんよ」
「大らかな人たちですから、時間を勘違いしてるのかも知れませんし」

「13時20分も14時20分も、フィジーではどっちでもいいことなんです」

「まんぼ~さんも何日か離島に滞在してみればいい」
「何でも日本のような感覚で物事が進むと思ったら大きな間違いですよ」

「何と言われようと、僕は自分の部屋で準備をして、そのままビーチに
向かいました」

ってことは、つまみ食いをして19番に隠れていたと・・・。

いえ、独り言なので気にしないで下さい。





「さり気なくやってるつもりか知りませんけど、バレバレですよ」

「さっきからジロジロと部屋の中を見てますけど、別に見られて困るもの
なんてありませんから、どうぞ続けてください」

「奥にあるミニバーやゴミ箱のチェックもお忘れなく」
「捜査に協力をするのは善良な国民の義務ですからね。 ハッハッハッ」

「それよりも、たまには僕からも質問をさせて下さい」

「19番にフルーツを置いていったスタッフは、立ち去る時に部屋に鍵を
かけたんですか?」

ええ、そのようですね。

フルーツを運び入れて、部屋に鍵をしてから立ち去ったと言ってます。





「19番の鍵が壊されたり、ドアのガラスが割られたといったことは?」

そのようなことはありませんが、14時に再びスタッフがやってきた時
には、なぜか出入口の鍵が開いていたそうです。

「鍵が開いていた件は良く分かりませんが、少なくともスタッフが鍵を
かけたのですね」

「それなら、僕だけでなくゲスト全員のアリバイは成立しているような
ものではないですか」

「大変失礼ですが、フルーツを置いたスタッフが一番怪しいのでは」
「スタッフであれば、鍵で自由に出入りができますしね」

「フンっ、さすがの刑事さんも、今回ばかりはダンマリですか」

「当然ですよ。 僕は食べてないんだからね」





「隅々までチェックして気が済みましたか」
「スタッフ以外の人が19番に入ったことを証明するのは難しいのでは」

ええ、そのカラクリさえ分かれば、事件はほぼ解決したようなものです。

「解決できたらいいですね~ さぁ、邪魔者は帰った帰った」

「まんぼ~さん、僕がフルーツを食べた犯人だったとしても、割を食う
ことにはならないと思いますよ」

「コレ、いいセリフだと思いませんか?」

ええ、割を食うどころか、あなたには臭い飯を食って頂くつもりです。

どうも、ご協力をありがとうございました。
(チッ、今回はやけに強気じゃないか)

まんぼ~任三郎 フィジー編(2)へと続く




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まんぼ~任三郎 タヒチ・ボラボラ島編(3)

2022年04月20日 | その他

※ 解決編

イアオラナ~ 事件は無事に解決しました。
早速ですが、無人島のご馳走を食べたのはリーダー! あなたです。

あれ、リーダー。 少し寝不足なのでは?

「あなたが起こしたからでしょ」

「朝から2人でノコノコとやってきて、昨日の今日で何を言い出すかと
思ったら犯人扱いですか。  しかも、こんなお天気の良い日に」

ええ、絶好の逮捕日和なものですから、善は急げとばかりにお邪魔
した次第です。

「そこまで言い切るのであれば、それなりの根拠があるのでしょう」

「間違ってました、ごめんなちゃ~い。 では済みませんからね」

「まぁ、お話を聞こうじゃないですか」



えー、事件の真相はそれほど複雑ではありません。

まず最初に、佐藤さんから現金を借りた件についてお話をします。

あなたはバイタペのスーパーでお買い物をするために、佐藤さんから
お金を借りたと言いましたが、これには別の目的があったのですね。

お金を借りたのは、ヨットをレンタルするのが目的だったのでしょう。

つまみ食いの計画がなく、ただヨットを借りるだけであれば、あなたは
クレジットカードを使っていたはずです。

しかしながら、今回ばかりは現金でなければなりません。



クレジットカードで精算をすると名前の記録が残るために、どうしても
現金で支払う必要があったのです。

遅かれ早かれ、警察が捜査に乗り出すことも分かっていたのでしょう。

だから、足が付かないように現金でヨットを借りたのですね。

それに地元の人じゃあるまいし、1万フランという金額もスーパーでの
お買い物には多すぎます。

ヨットをレンタルする代金だと考えれば、妥当なところでしょうか。

やはり、YOUがキムラタクヤだと考えるのが自然です。



「YOUとか、ふざけるのはやめて下さい」

「なんで、まんぼ~さんはそういう屈折した発想になるんですか」

「ボラボラ島のどこかにいるキムラタクヤさんがヨットをレンタルしたの
だと、素直に考えるべきだと思いますけどね」

「中途半端な金額だと返す時に面倒だと思ったから、キリのよい金額
を借りただけです」

「佐藤さんも綺麗に1万フランで返ってきた方が良いと思ったからこそ、
1万フランを借りたんですよ」

「僕に限らず、世間の人は同じように考える人も少なくないのでは」

「まぁ、いいですから、お話を続けて下さい」



それでは、お話を続けます。

気持ちよくヨットでラグーンを漕ぎだしたYOUは・・・。

じゃなくて、あなたはお目当ての無人島に向かうことになります。

あなたはボラボラ島に何度も足を運んでおり、島の事情をよくご存知で
あることは言うまでもありません。

研修メンバーによれば、ほぼ全てのリゾートホテルに宿泊経験があり、
アクティビティも沢山経験されていると伺っています。

おそらく、以前にアクティビティで無人島に上陸したことがあり、その時
に高台にご馳走が置いてあったことを覚えていたのでしょう。

だから、自分の経験に照らし合わせて無人島を目指したのです。



こう言ってはなんですが、あなたのつまみ食いに対する情熱は人並み
外れたものがあると思います。

隣と言っても距離がありますし、波や風の影響を受けて明後日の方向
に行くことも考えられます。

そんな危ないことを積極的にしようと思うのは、危険を予測する感覚が
欠落しているのです。

遭難して運良くビーチに辿り着いたとしても、何日後に救助隊が来るか
分かりませんから、とても心細いことになります。

ところが、あなたは遭難することも美味しいと思っているくらいに感覚が
ズレてるに違いありません。



以前に読んだ本によれば、人間には飛びぬけて非合理的な行動を・・・

「ちょっと、ちょっといいですか」
「まんぼ~さんの話が明後日の方向に行って遭難してますよ」

「僕の感覚の話はいいですから、早く無人島に到着してくれませんか」

失礼しました。 つい熱くなってしまったもので。

えー、島に上陸したあなたは、それはそれはワクワクした気持ちで高台
への道を登っていたはずです。

もしかしたら、またご馳走が置いてあるかも知れない。

そう考えるのは自然なことです。



そして、期待に胸を膨らませて登った高台には、予想した通りご馳走が
置いてありました。

まるで、わざわざやってきた冒険者のためのご褒美であるかのように。

眩しい太陽も、空を飛ぶ鳥も、そこに咲く花も、全てがあなたの努力を
称えてくれているような幸せな気持ちになったことでしょう。

あとはボラボラ島の美しいラグーンの景色を眺めながら、誰にも邪魔を
されることもなく、モグモグとご馳走を食べた・・・。

ポンっ! シュワシュワ~♪

勝利の美酒と共に、さぞ楽しいひと時を過ごしたに違いありません。

これが今回の事件の真相です。







「まんぼ~さんの言いたいことは良く分かりました」

「少し気になるところもありましたけど、まるで宝探しの映画のようで、
思わず聞き入ってしまいましたよ」

「めでたし、めでたし で終わっても良さそうな物語じゃないですか」

「どうしても僕を犯人にしたいようですけど、今のお話では僕にも納得の
出来ない点があります」

「お金を借りた理由も、ヨットを借りたことも、そして無人島に置いてある
ご馳走を食べたことも、全てが憶測じゃないですか」

「あなたの言う通りにすれば犯行が可能だと言ってるだけで、僕が犯人
だという決め手にはなってない」

「僕ではない別人がヨットで無人島に行ったのかも知れませんからね」

「熱くなってるようですし、何か冷たい飲み物でもいかがですか」



ん~、冷たい飲み物ですか・・・ フフフフ。

残念ながら、まだお話は終わっていません。

はいっ! そうなんです。
冷たい飲み物が今回の事件を解決へと導いてくれました。

えー、今池君がリゾートに確認したところ、あなたは外出する少し前に
お部屋のミニバーからドリンクを取り出していますね。

ヒナノビール、ロツイジュース、ミネラルウォーター。

短時間でこれらのドリンクを部屋で飲むとは思えませんし、ゴミ箱には
空き缶などがなかったことから、外に持ち出したと考えられます。

なぜ、ミニバーのドリンクを外に持ち出したのですか?

「だからっ! バイタペに釣りに行くからに決まってるじゃないですか」

「ご存知のように外は暑いですし、釣りをしている間に喉が渇くと思った
から、ミニバーのドリンクをバイタペに持っていったんです」

「ボラボラ島でなくても、釣りにはドリンクくらい持参するものですよ」

「部屋から持ち出したとしても、それで犯人とはならないです」



つまり、ドリンクを部屋から持ち出したことはお認めになると。

「そうですよ。釣りに行くのに持っていったんです」
「持ち出すのはマナー違反でないし、別におかしいことではないでしょ」

お気付きになってないようですが、今の発言で自分がウソをついている
ことをお認めになったようなものなんです。

「何を訳の分からないことを言ってるんですか」
「言いたいことがあるならハッキリと言えばいいでしょ」

まだお分かりになりませんか。

問題なのは釣りのところではなく、スーパーのところなんです。

あなたはバイタペに行った目的の1つとして、スーパーに買い物に行く
ためだったと言いました。

さらに、研修メンバーの松本さんにアドバイスをしたそうですね。
ドリンクはリゾートよりもバイタペのスーパーが良心的な価格であると。

つまり、スーパーで買った方がお得であることを知っています。





いいですかっ!

我々のように右も左も分からない人が、ミニバーのドリンクをバイタペに
持って行くことは不思議ではありません。

ところが、あなたのようにボラボラ島の事情に詳しい人が持って行くのは
とても不思議なことなのです。

もう、お分かりですね。

なぜ、今からバイタペのスーパーに買い物に行く人が、お部屋のミニバー
のドリンクを持って行く必要があるのでしょうか。

良心的な価格でドリンクが手に入ることを知っているのに、リゾート価格
のドリンクを持って行く人なんているはずがないっ!

荷物になるし、温かくなるし、スーパーがあるバイタペに持って行っても
何も良いことがありませんっ!

つまり、つまりですよ。

ミニバーのドリンクを持ち出したことが、あなたがバイタペには行ってない
ことを証明してます。

なぜ、バイタペに行ったとウソをつく必要があるのでしょうか?
本当はバイタペではなく、どこで何をしていたのでしょうか?

誰もが納得できる説明をお願いします。



「チッ、乗り切れると思ったのに・・・」

「ヨットに乗っている間にも喉が渇くと思ったし、何かトラブルがあった時
のために、ミニバーのドリンクを持ち出したんですよ」

「ご馳走がなかったとしても、高台でのんびりと過ごすつもりだったから、
ドリンクくらいはあった方が良いかなと思ったんでね」

「お金を借りたことを調べてるとは思わなかったから、質問をされた時に、
ついスーパーに買い物と言ってしまった」

「アレさえ言わなければ・・・」

「それで、いつの時点で僕が犯人だと確信したんですか?」

最初にリーダーの水上バンガローにお邪魔した時です。

「それはウソでしょ。 強がるのはやめて下さい」

「スーパーで買い物と言ってしまったのはミスでしたけど、まだ犯人だと
確信されるだけの根拠はなかったはずです」

ん~、釣り竿が長いままでした・・・。



こちらのリゾートからバイタペまでは、ボートとバスを乗り継いで行くと
あなたは教えてくれました。

ボートやバスに乗ってリゾートに帰ってきたのであれば、釣り竿が短い
状態になっていないと辻褄が合いません。

長い状態だと乗り物のアチコチに釣り竿がぶつかりますし、何より他の
乗客に当たって危ないです。

にも関わらず、あなたの部屋の釣り竿は長い状態で置かれてました。

それで私は確信しました。
この人はバイタペには釣りに行っていないと。

釣りに行ったと言うのであれば、釣り竿を短い状態にしておくべきです。

遠足のような気分で無人島へのピクニックを楽しんだつもりでしょうが、
足を伸ばしすぎるのも考えものです。

さぁ、行きましょう。

パパパパパ パパパパ~♪







パパパパパ パパパパ~♪

・まんぼ~任三郎(田村真和)
・犯人のリーダー(大食太朗)
・今池慎太郎(西村正彦)

企画:近藤祐輔
構成:植田正代
美術:東野かおり
技術:内海つばさ
 
・スポンサー(まんぼ~グループ)

まんぼ~航空  まんぼ~鉄道  まんぼ~電力
まんぼ~ガス  まんぼ~保険  まんぼ~建設
まんぼ~証券  まんぼ~金融  まんぼ~銀行 
まんぼ~新聞  まんぼ~商事  まんぼ~物産
まんぼ~製薬  まんぼ~引越  まんぼ~酒造
まんぼ~食品  まんぼ~パン  まんぼ~石鹸

協力:(株)近藤トラベルサービス
制作:まんぼ~テレビジョン

この物語はフィクションであり、実在の人物や事件とは関係ありません




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まんぼ~任三郎 タヒチ・ボラボラ島編(2)

2022年04月14日 | その他

※ まんぼ~任三郎と部下の今池君

「まんぼ~さん、やっぱり今回も犯人はリーダーですかね」

「前回のモルディブの時よりも、犯行の手口が少し巧妙になっている
ような気がしますけど」

「僕が事情を聞いたメンバーは、誰も不思議な点はありませんでした」

「アクティビティの業者が参加していたことを証言したことで、綺麗に
全員のアリバイが揃ってます」

「アリバイがないのはリーダーだけですけど、僕には何がどうなってる
のかサッパリです」

「ボラボラ島でキムラタクヤに会えたらサインを貰いたいな~」

さっき、今池君も船着場で会ったけどね。

サインなら明日にでも貰いなさい。 価値はないだろうけどさ。





もう、犯人の尻尾は掴んでるよ。

掴んでるけど、逮捕を出来るだけの根拠がないだけなんだよね。

まぁ、警視庁で鬼のまんぼ~と恐れられている私から、そう簡単に誰も
逃げることは出来ないから安心しなさい。

今では私も丸くなったけど、今池君くらいの時には無茶な捜査も何度も
経験してきたし、犯人との命のやりとりだって数え切れないさ。

7年前に私が捕まえた指名手配犯がどうなってるか知ってる?

「いえ、特に知りませんけど」

刑務所に入ってるよ。

「そのままじゃないですか」





刑務所で思い出したけど、祐輔さんにフィジー旅行の予約をお願いして
おいて下さい。

「なんで刑務所で祐輔さんを思い出すんですか」
「冗談だとしてもバレたら祐輔さんに怒られますよ」

「今回のタヒチ旅行をお願いしたのも近藤トラベルさんですもんね」

「帰ったら祐輔さんに来年のフィジー旅行の予約をお願いしておきます」

ちゃんと、今回のタヒチ旅行のお礼も言っといてね。

タヒチ旅行は楽しかったですってさ。

「はいはい、分かりました」





それにしても、バイタペは本当に小さな町だね。

ここに来てから1時間程度で、もう大体の場所は見学が終わったよ。

「そうですね。近藤トラベルさんのホームページのままと言いますか」

「ボラボラ島にあるほとんどのリゾートホテルからバイタペまでの送迎
があるので、滞在中に訪れる人も多いみたいです」

「別に来なかったとしても、泣いて悔やむほどのものではないかと」

「たしかに港もありますし、リーダーがここに来た話にも特に不自然な
点はなさそうです」

「神戸や横浜のように、港がある場所は栄えるのでしょう」





今池君さ、あの人だかりは何だろうね?

「あぁ、あれはヘイバ祭りじゃないですか」

「タヒチでは他にも、ハワイキヌイと呼ばれるカヌーのレースがあって、
タヒチの島から島への移動をカヌーで競争したりするようです」

「タヒチ島ではサーフィンの世界大会も開催されるとか」

「今夜はバイタペでタヒチアンダンスの大会も開催されるそうですから、
それも観ていきましょうよ」

「最近は日本でもタヒチアンダンスのレッスンが流行っていて、署内で
習っている人もいたような」

「たぶん、あれはカケッコだと思いますよ」
「体の大きなタヒチの人が全力で走ると凄い迫力ですね」

「しかも、裸足で走ってる人もいるじゃないですか」



おかげ様で、バイタペやボラボラ島のことは良く分かりました。

せっかく来てみたけど、事件の解決に繋がるような手がかりはないし、
空振りだったみたいだね。  まぁ、そう簡単にはいかないか。

歩いてたら喉が渇いてきたから、何か冷たい飲み物を買ってきてよ。

コーラでもスプライトでもフルーツジュースでも、何でもいいからさ。

コカコーラって書いてるし、出てきた地元の人が荷物を持ってるから、
あの茶色い建物がスーパーだろうね。

私はあのベンチに座って待ってるよ。 ほら、行った行った。

ちょっと待ちなさいって! 君はヘイバ祭りから何も学んでないね。

チンタラと歩かずに、全力で走って買いに行きなさい。







「はい、まんぼ~さんのジュースはコーラです」

「外観からは想像が出来ませんけど、意外とスーパーの店内は広くて
ビックリしました」

「地元の人が買うような日用品やお惣菜、お菓子やジュース、他には
お土産も売ってますから、スーパーに行けば何でも揃います」

「ホテルのレストランとかミニバーではリゾート価格に設定されてます
けど、スーパーでは全体的に安く販売されてましたし」

「なので、普通にリゾートで買うよりも少し得をした気分です」

「そう言えば、僕が事情をきいたメンバーの松本さんも言ってました」

「リーダーが、ドリンクはリゾートよりもバイタペのスーパーが良心的
な価格だとアドバイスをしてくれたって」

「まぁ、スーパーは良心的な価格にしておかないと、地元の人の生活
を圧迫するから、当然と言えば当然なのかな」



・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・。

「あれ、どうしたんですか。さっきから黙り込んで」

「あまりにもコーラが美味しすぎて感動しているとか」

ちょっと悪いけどさ、明日にメンバーが泊まっているリゾートに確認して
ほしいことがあるんだよ。

リーダーが泊まってる水上バンガローのアレを確認して下さい。

リゾートからゲストの個人情報とか言われるかも知れないけど、捜査に
協力をお願いしますと言えば教えてくれると思うから。

「了解しました。 明日にリゾートに確認してみます」



※ まんぼ~任三郎から画面の前の皆さまへ

えー、やはり今回もつまみ食いをした犯人はリーダーです。

既にご馳走は彼の胃袋に入っており、明日の朝には姿を変えて彼から
出てきますが、食べた証拠にはならないでしょう。

ヨットを借りたキムラタクヤが彼であることは間違いないですが、それを
証明する証拠も残っていません。

どうにかして、バイタペに行ってないことを認めさせるしかなさそうです。

ヒントは、冷たい飲み物。

今日はもう夜なので、ヘイバ祭りのタヒチアンダンスを観賞してリゾート
に帰ることにします。

次回の解決編をお楽しみに。 まんぼ~任三郎でした。

まんぼ~任三郎 タヒチ・ボラボラ島編(3)へ続く




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まんぼ~任三郎 タヒチ・ボラボラ島編(1)

2022年04月06日 | その他

イアオラナ~。 まんぼ~任三郎です。

今回の舞台になったのは、南太平洋の楽園タヒチ。

フランスとポリネシアの文化が融合した最後の楽園として知られており、
美しいラグーンや豊かな緑が南国の島々を彩っています。

タヒチには沢山の島がありますが、ボラボラ島は世界中の観光客から
特に人気が高く、訪れる人を魅了してやみません。

私と今池君はタヒチ島に滞在していたところ、ボラボラ島にある無人島
でつまみ食いが発生したようです。

地元警察からの応援要請を受け、現場に向かうことになりました。

日本からの旅行会社の研修グループが滞在しており、メンバーの中に
つまみ食いの犯人がいるようです。

さぁ、どのような事件だったのでしょうか。



※ 犯行の様子

パク モグモグモグ パクパク モグモグモグ

「美味しいな~。 本当に美味しい。 なんせ美味しい」
「景色は最高だし、パンは美味しいし、誰もいなくて静かだし」

「さすがに、シャンパンまで飲むのはやめておこうかな」

「いや待てよ。ここで俺がシャンパンを飲まないのは、銀行強盗が銀行
に入ったのに、お金を取らずに帰るくらい不自然なこと」

「飲んだかどうかで罪の重さは大して変わらないだろう」
「犯人なら飲むのは当然で、むしろ何も悪いことではな~い」

「逆に飲まない方がシャンパンに失礼ってもんだよ」

ポンっ! シュワシュワ~♪





「プハー、たまらん。世界中のつまみ食い仲間にも教えてあげたい」

「ご馳走が置いてあるかどうかはイチかバチかだったけど、やはり予想
した通りに置いてあって良かったぜ」

「ヨットをレンタルした件は足が付くはずがないし、無人島だから絶対に
バレるはずがない」

「隠れて食べるのも悪くないけど、コソコソしないで堂々とつまみ食いを
するのも格別だな」

「ドリンクもあることだし、もう少しゆっくりしてから帰ることにしよう」

「フフフ・・・ ハハハハハ・・・  ハーッハッハッハッ!」



※ まんぼ~任三郎と部下の今池君

今池君さ、なんでボラボラ島に滞在するツアーに申し込んでないの?

私はボラボラ島に行きたくて君に代理をお願いしたんだから、そのあたり
の気持ちを察してほしかったけどね。

モルディブでも離島のリゾートに滞在してたんだから分かるでしょ。

「そんなこと言われても、まんぼ~さんがタヒチ旅行の予約をお願いする
と言うから、僕はそのまま祐輔さんに伝えたんじゃないですか」

そもそもさ、日程表とかを見た時に疑問に思わなかったの?

あれ、おかしいな。 離島の名前が書いてないな。 とかさ。

「日程表にパペーテと書いてあったので、パペーテが離島だと思いました」

「ちゃんと、ボラボラ島に行きたいですって言えば良かったんでしょうね」

「まぁ、いいじゃないですか。 捜査のおかげでボラボラ島にも来ることが
出来たんですから」

「この空港からリゾートまではボートで30分程度で到着するそうです」





30分もあるなら、ボラボラ島について簡単に説明してくれない。

「はい、そう言われると思って簡単に調べてきました」

「近藤トラベルさんのホームページによると、ボラボラ本島と呼ばれる
大きな島があり、その周囲に沢山の小島があります」

「ボラボラ本島にはこの島を象徴するオテマヌ山があり、島の西側には
バイタペと呼ばれる小さな町もありますね」

「バイタペにはスーパーやお土産屋さん、真珠店や教会、民芸品市場
などがあり、今の時期はヘイバ祭りというお祭りがあるそうです」

「ヘイバ祭りは地元の人だけでなく、観光客にも人気があるのだとか」







「他にもマティラビーチという有名なビーチがあって、全部で8軒ほどの
リゾートホテルが存在しています」

「小さな島が丸ごとリゾートになっているホテルがあり、そのホテルの隣
にある無人島が今回の事件現場です」

「無人島の高台に置いてあったパンとシャンパンが何者かに食べられて
しまったので、隣のリゾートに滞在してるゲストが怪しいかと」

「リゾートには日本からの旅行会社の研修グループが滞在しているので、
我々に応援要請があったのだと思います」

「あっ、そろそろ見えてきましたね。 あれがリゾートですよ」

「到着したら、研修のメンバーに事情を聞けることになっていますから、
手分けをして1人ずつ話を伺ってみることにしましょう」







※ まんぼ~任三郎と研修グループのリーダー

イアオラナ~。 初めまして、警視庁の・・・。

んっ! どこかで見たことのある人だなと思ったら、モルディブでお会い
した研修グループのリーダーじゃないですか。

これは奇遇ですね。 どうも、ご無沙汰しております。

「なんで、まんぼ~さんがボラボラ島に来てるんですか?」

部下と休暇でタヒチ島に滞在していたのですが、ボラボラ島の無人島で
つまみ食いが発生したようで、こちらにやってきた次第です。

「フンっ、警察にはつまみ食いを担当する部署があるんですかね?」

「未解決事件とか麻薬の密売ルートの解明とか、他にやるべきことが
沢山あるでしょ」

はい、そちらの捜査も手を付けたいところですが、私の行く先でとんだ
お手付きをする人がいるものですから。



リーダーこそ、なぜボラボラ島へお越しになってるのですか?

「研修ですよ。研修旅行に決まってるじゃないですか」

「遊んでるように思われるかも知れませんが、1日に何軒ものリゾートを
見学したりしてクタクタですよ」

「昨日までに8軒は訪問してきたんじゃないかな」

そうでしたか。 で、どこが最悪でした?

「そうですね。最悪だったのは2軒目の・・・ ってコラ」

「何を言わせようとしてるんですか。 思わず言いそうになりましたよ」

そう言えば、前回モルディブでご一緒だった池田さんは、今回はご参加
されてないようですね。 たしかリーダーと同じ旅行会社だったかと。

「池田さんは前回のモルディブ旅行の後で退職しましたよ」

「仕事では衝突したこともありますけど、いい人だったので残念ですね」

そうでしたか。 で、どこを殴ったんですか?

「腹が立ったので後頭部を・・・ ってコラコラ」

「あなたと漫才やコントをするつもりはないので、捜査の話をして下さい」

「あと少しで、絶対に観たいサッカーの試合がテレビで始まるんですよ」

そうでしたか。 で、いくら賭けてるんですか?

「いい加減にして下さいっ!」



それでは1つ目の質問です。

こちらのリゾートホテルの隣に無人島があるのはご存知ですよね。

高台からの景色が素晴らしく、アクティビティでボートが立ち寄ることが
あるそうです。

なんでも、ゲストに高台からの景色を楽しんで頂きながら、シャンパンや
パンを召し上がって頂くサービスがあるのだとか。

いちいち面倒なので、ご馳走と言うことにしておきましょう。

アクティビティのスタッフが前もって13時に高台にご馳走を置いたのに、
ゲストが到着すると誰かに食べられていたと。

このような事件なのです。

今日は午後から自由行動で、他のメンバーはそれぞれがアクティビティ
に出かけたと伺っています。

それで、あなたの13時頃からの行動も教えて頂ければと。



「僕は全員がアクティビティに出発するのを見届けてから、バイタペに
釣りに出かけましたよ」

勉強不足で申し訳ありませんが、バイタペとは何ですか?

「本当に知らないんですか」
「ボロを出させようとして、わざと聞いてるように思うんですけどね」

「バイタペは港になっていて、スーパーや土産店などがあるボラボラ島
で唯一の町です。ここからはボートとバスを乗り継いで行けますから」

さすがリーダー、ボラボラ島のことを良くご存知ですね。

「いちおう、この島には10回以上は来てますから、だいたいの事情は
分かってるつもりです」

えー、あなたがバイタペで釣りをしたことを証明できる人は?

「地元の人達と仲良くなって、子どもと一緒に釣りをしたりしましたけど、
どこの誰かはよく分かりません」

「1万人くらいの人が住んでいますから、さすがに僕に会った人を探す
のは難しいかも知れませんね」

つまり、バイタペに行ったのはウソである・・・。

なんてことは思ってません。







それでは2つ目の質問です。

佐藤さんから現地通貨で1万フランを借りたそうですが、なぜ現地通貨
が必要だったのですか?

「借りた・・・ 借りたかな・・・ あぁ、借りましたよ」

「えーっとね、バイタペのスーパーで買い物をするために借りたんです」
「釣りだけでなく、スーパーに買い物にも行くつもりだったので」

クレジットカードを持っているのに現金を借りたのですか?

「カードは以前に急に使えなくなって困ったことがあるから、現地通貨の
方が安心だと思ったんですよ」

いま、質問に答えるまでにやけに間がありましたけど?

「間とか言われてもね。 あなたは漫才の審査員じゃないんですから」

お金を借りた理由はウソをついてるのが確定したと・・・。

いえ、独り言なので気にしないで下さい。



最後に3つ目の質問です。

こちらに入ってきている捜査情報によりますと、今日の午後にボラボラ
本島のレンタル業者でヨットを借りた人物がいます。

観光客に小型のボートやヨットを貸してくれる業者さんがあるそうで。

借りた人の名前は、キムラタクヤとなってましたが、借りる時の用紙に
偽名を使ったと思われます。

どうやら、犯人はヨットをレンタルして無人島に行ったと考えられますが、
この件については何かご存知ではないですか?

「何も知るわけないじゃないですか」

「まさか、僕がそのキムラタクヤだって言うんじゃないでしょうね」



「ボラボラ島には世界中から色々な有名人が来てますよ」

「市川海老蔵に浅野ゆうこ、中田英寿に佐々木希、ジョニー・デップや
ロバート・デニーロ、パリス・ヒルトンと、言い出せばキリがない」

「ボラボラ島には日本人も沢山滞在していますから、この島のどこかに
キムラタクヤさんがいても何ら不思議ではありませんね」

「人気者は忙しいでしょうから、ヨットでも借りてどこかに行きたい気分
だったんじゃないですか」

「まぁ、せいぜい頑張って下さいよ。 犯人が分かったら教えて下さい」

ええ、真っ先にキムラタクヤさんにご連絡を差し上げます。

今日はこのあたりで。 ご協力をありがとうございました。 

まんぼ~任三郎 タヒチ・ボラボラ島編(2)へ続く




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