たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

小粒ながらピリリと辛い迦葉山 (1322,4)

2014年09月29日 | 登山
 「どうしましょう、登ります?」

 「俺はスニーカーだから大丈夫だけど、その靴じゃ無理だ」

 「来年かしらね」

私達はそんな会話を交わしつつベンチで休んでいたのです

 「ん?登山靴なら車に有るじゃない」

私、走ります  


準備OK、入山開始です

樹齢何年経っているのか古木が林立する中

倒木を潜って一登りで見上げても先端が見えない程、高い岩塔が立ちはだかる和尚台に着きました

この岩の割れ目から鎖を頼りに登るのが体内潜り

時間が厳しいので、ここは敬遠し私達は巻道を登る事にしましたが

もしかしたら胎内潜りの方が安全と思えるような

ざら石の多い 左側が切れ落ちた狭い急勾配です

こんな所で足を滑らせたら一たまりも無いでしょう

帰路は用心しなくてはです








この先も気の抜けない難所が現れますが一つ一つクリアして上へ上へ




途中の石塔まで上がれば山頂までは後もう少し ガンバレ


汗にまみれて、約一時間ようやく山頂に到着しました

展望はほんの僅か、戸神山(別名おむすび山)と上州武尊方面が見えただけでした






山の日暮れは早いのでそうノンビリしては居られません

狭い山頂でしたが、それでも20分くらい居たでしょうか

さてぇ、気を抜かずに帰りましょう






5mが10mにも感じた嫌ーな下り、でも降りなくては・・・

 「もう少し下に足を下ろせる所が有る、次は右の岩に寄って」

あ~ぁ、あと5㎝、足が長かったらと悔やまれる下降でした




ようやく鼻歌でも出そうな馬の背状の道になって、ホッ

山道脇の真っ赤に熟した実を愛でる余裕も出てきました

三種類の山のルビーです






ん?この花は何かな?


猛毒キノコのドクツルタケも有りましたよ

上で見たものは球状でしたが、傘がだいぶ開いてますね


最後の倒木を潜ればゴールは間近

さぁ一踏ん張り頑張りましょう


山道は5時前だと言うのにこの暗さです

木々の向こうを見やれば今、ちょうど陽が山に隠れようとしているところでした






下りも同じ時間を費やして何とか無事に下山

お疲れ様~~と石仏の声が聞こえた様な・・・


沼田の郊外は林檎の産地です

里のルビー、美味しそう

収穫までもう少しでしょうか

2枚目の写真は「乙女」という愛らしい名前を持つ直径5㎝位の林檎です

こちらは、もう食べられそうですね

脇を通った軽トラックが速度を落として通り過ぎていきました

 「誤解しないで下さい、私達 写真を撮っているだけですからね」




今日も一日よく遊びました

沼田の市街地を抜ける頃には日も暮れ綺麗な夕焼け空が広がっていました






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沼田城址~迦葉山

2014年09月27日 | アウトドア
近くなのに(車で1時間)行った事の無い真田氏ゆかりの沼田城址に行って来ました

ここは桜の開花期、必ず紹介される桜の名所の一つですが

今はどうなのでしょう

人混みは余り好きでは無いので却って、ゆったりとした散策が楽しめるかもしれませんよね

今日はテニス大会が開かれていたため駐車場は満杯

仕方なく城址内の邪魔にならない場所に車を停め散策開始です




沼田城を偲ぶ物は樹齢400年を超える御殿桜と復元された鐘楼のみですが

沼田の城下町は高速道路が走り大きく様変わりしたものの

展望台から眺める山々や広がる田畑は当時もこんなだったんだろうと想像できる長閑な景色でした

因みにこの城址公園は旧沼田藩士の子、久米民之助が城地の荒廃を惜しみ

私財を投じて大正5年、公園として整備したのだそうです








城址の道を挟んだ場所に建つ生方家と土岐家を訪れました

生方家(重文)は沼田藩の薬種御用達を勤めた商家で

沼田の繁華街に有った物を此処に移築したものなのだとか


生垣を挟んで隣接する建物は旧土岐家洋館(有形文化財)






玄関や洋間の窓の彫刻にドイツの住宅を応用した感が見受けられます




説明書に寄りますと

「土岐家は大阪城代、京都所司代、老中などを務めた名門です

土岐頼稔公が沼田藩主となって以来127年間、頼知公が明治2年に版籍奉還するまで

利根沼田地方の主要地域を修めていました

明治2年に沼田を離れ東京に転居した土岐氏は

明治新政府から子爵に叙せられました」

この洋館は東京に転居した際に建てられたもので後に建て替えの際、沼田に寄贈したものだそうです


内部に入ってみますと

どなたかと思いきや雄さんではないですか

土岐さんも、そうして庭を眺めていたのでしょうね


奥の間の しっとりとした和室もいいですね

傘の金具の遊び心も素敵です

今は中々手に入らない代物ですね




二階は二間続きの和室で一階の接客の間とは違った寛ぎを感じさせる空間でした




見学後、土岐氏について説明を受ける私、こんな一時がとても好きです


未だ日も高いので迦葉山(かしょうざん)弥勒寺の天狗様に会いに行きましょうか

沼田市から北に約30分

伽葉山入口からは、かなりの急勾配となりました

時間にしたら、それ程でも無いのでしょうが道が細いせいか寺が遠く感じられます

雄さんは二度目ですが私は初めてでした

中腹に建つので見晴らしは さぞかしと思っていましたが…残念


オッ、居ました居ました


沼田市では年一回 お祭りが開催されますが

この時、華を添えるのが、この天狗様

担ぎ手は全て女性   何故でしょう?分かりますよね








ここを潜って長い階段を上っていきますと小さな御堂があり近くにこんな物を見つけてしまいました




時刻は2時

続く



                                        
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出流原~足利学校・鑁阿寺

2014年09月24日 | アウトドア
出流原にシュウカイドウの群生地が有るらしいとの事で

10時半出発、栃木県佐野市へ向かいました。

さて、着きました

シュウカイドウは???

売店で聞きますと出流原では無く栃木市の出流山・満願寺なのだそうです

とんだ私の思い違いでした

群生地まで車で1時間ほどかかると言いますので

そちらは来年までお預けとし、ここ出流原と足利の観光に切り替える事に致しました

この日はもう一つポカをしましてカメラのバッテリーを忘れてしまい

持参のカメラは無用の長物となってしまったのです

仕方ありません、本日の撮影は雄さんにお任せして私は見学に徹する事に致しましょう

今日は日曜日と有って出流原の弁天池は家族連れで結構な賑わいでした

先ずはこの透明度をご覧ください


岩から湧き出る水は名水百選に選ばれているそうでして

私は三度目の出流原ですが何度見ても気持ちが洗われる場所です

こんな清澄な水の中、鯉もさぞかし気持ちが良い事でしょう


僅かばかりですが慰めのシュウカイドウが池に影を落としていました


立派な山門を潜り急な階段を上りますと

舞台造りの社殿が樹間越しに見えてきます

以前、この社殿をお参りし先の物見台まで行ったものですが・・・でも今日はパス


御賽銭も上げずにお願いをしまくった私に守り本尊の白蛇様は果たして・・・

部隊から見下ろせば先ほど見た弁天池が、もうあんなに小さくなりましたね




出流原を辞して次に向かったのは、ここも何度か訪れた事のある足利学校

現在の建物は平成二年に建て替えられたものですが奈良・平安時代から有る日本最古の学校であり

16世紀には3000人程の学徒がここで学びを受けたと言う事でした




学校へは駐車場から足利学校の脇を歩き一旦、街の路地を通りますが

落ち着いた雰囲気はなかなか情緒が有りノンビリ歩くには最適です




以前、訪れた時と違いあれから十数年、茅葺屋根が周りの景色に溶け込み

ようやく当時の体裁を整えてきた様に思える足利学校でした












おや?平成の学生達、漢字書き取り頑張ってますね


破損はしていますが蛸唐草の壺も残されています


裏をぐるり一周し孔子廟(1668年の建物)の脇を通る散策路も心が落ち着きます


折角ですので足利一門の氏寺・鑁阿寺(ばんなじ)にも足を延ばす事に致しましょう




外堀に架けられた石橋を渡りますと直ぐ左手に足利尊氏の館跡が有り

その奥に多宝塔が木々の間に見え隠れしておりました

(足利尊氏公の像)








こちらが国宝の本堂です

今日は二股かけて願掛けしてしまいましたが一説には欲張ると願いは聞き入れられないんだとか・・・

マッ、大目に見て下さいと

悪い所を擦ると治癒すると言う像、またまた此処でも擦りまくった私でした






歴史を感じさせる鐘楼前で足利氏の栄華を偲びながら一休み

ちょうど百日紅の花が咲き更に趣を添えていました


鑁阿寺の敷地内で一軒の茶屋を見つけて食べた辛いたれの掛かった焼売の美味しかった事

こんな食べ方も有ったのね


足利へ来たなら絶対、買って帰りたい古印最中

明日の茶菓子に早速、店に足を向けました




                                     
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キノコの山 神成山

2014年09月19日 | 登山

「たかさん、ウオーキングクラブの面々が登れる適当な山は有りませんか?」

そんな依頼を受けて選んだのが日本一きれいなハイキングコースと言われる神成山でした

宮崎公園に車を停め南中学校裏手より11名元気に出発です

この花は何でしょう、初めて見る花でした


途中

姫天狗と呼ばれる切り立った岩上からの鹿岳と四つ又山、足元に広がる富岡郊外の田園地帯の景色に

皆さん「長閑だねエ」「心が洗われる思いだわ」と口々に言葉を交わし合っておりました

この景色の中、二両編成の上信電車が走れば

皆の心にもっと深くこの山の印象が刻まれた事でしょうに

生憎、今日は時間が合わなかったのが残念でした


この辺り迄は平坦な稜線歩きで皆の顔にも余裕が見られましたが・・・

「歩幅を狭く狭く・・・僅かな距離ですからね」


それでも汗を掻きかき急坂をこらえて登った目的地の第2ピークに立てば

「どうしましょう、このまま縦走しちゃいましょうか」と言い出す者も数人おりましたが

結局、ここで昼食を取りUターンと言う事で話が纏まりました


ここに至るまでの登山道で私にも食用になるのかならないのか判別の付かないキノコを見つけました

今年は雨が多かったせいか、かなりの多さです

「これ絶対、毒キノコよね」そんなキノコばかりです

家に帰り早速、雄さんに写真を見せますと

私達が絶対、毒だと思っていたキノコ

何と何とヨーロッパでは競い合って採る程の最高級品なのだそうです

その名前はタマゴタケ

かなりの数が有りましたから神成山は宝の山という事になりますね










「これはアイタケだと思う」と雄さん

だとしたら毒では無いそうです


次はウラグロニガイグチ

何か採るのも躊躇ってしまいそうな色と形

でも味が良く癖がないそうですが人により胃腸系の中毒を起こす事も有るそうです


ゴルフボールみたいで可愛いですね

でもこれは毒キノコ「シロオニタケ」です


(注)キノコは現物を見ていない雄さんですので安全かどうかは断定できません



                                         
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季節は移ろいて

2014年09月16日 | 自然
夏恒例の花火大会も

うだる様な暑さの中で行われた自衛隊主催の盆踊り大会も

つい昨日の事だった様な気がする

8月も終わりに近づき台風接近のニュースを聞いた辺りから

日本列島は鬱陶しい雨に見舞われ

ふと気が付けば夏に別れを惜しむ間もなく、もうスッカリ秋の気配が漂っていた


居間の窓の向こうに景気よく上がった隣町の花火

居ながらにして楽しめる花火は高台に住む者の特権だ




自衛隊に隣接する地域は区長、副区長が協議会の役員を仰せ付けられる

と言う事で今年の盆踊り大会は面倒でも出席せざるを得なかった

勿論、踊る参加者も自衛隊を取り巻く地域が参加する賑やかしいお祭りだった









夏、トンボが孵り

ヒョウモンチョウが羽ばたき

何時もの様に庭を賑わした虫たちは何処にいってしまったのか

何時の間にか赤とんぼの季節となっていた






花々も移ろいを見せた

華やかに咲いた花は何時の間にか秋花にバトンが手渡されたのだ
















ここにも夏と秋を見た

朝から湧き上がる真夏の入道雲は一日の活力源となる

今日、ふと東の空を見やれば夏の名残の入道雲

だが今夏の力強さは、もう見られない


長雨が去ってふと気が付けば秋の空

懸命に華やかな彩りを演出するも、やはり何処か物悲しく目に映るのだった




プロジェクトX・・・・・

 ミンナ ドコヘイッタ ミオクラレルコトモナク~


                                    
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