町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

【悲報】東武6050系、日中運用を大幅に削減

2022年01月26日 | 東武鉄道

元日比谷線直通車だったワンマン対応20400系グループ転用改造の進行に伴い、2021127日より南栗橋〜東武日光間に設定されていた下り急行運用からも撤退するなど動向が注目される東武6050系ですが、今年2022年のダイヤ改正で日光線・鬼怒川線ワンマン化と会津鉄道の電車による普通列車の運転廃止の発表で、日中の運用は基本的に終了することになってしまいました。3月以降は朝夕の一部列車と野岩鉄道線内でのみ細々と運用されるようです。

南栗橋824分発新藤原行きに充当される6050系。朝の急行運用は終了してしまいましたが、この運用は6050系のまま存置されました。下今市以南の運用が減少した現在では数少ない長距離列車となっており、終点の新藤原では会津田島行きに連絡しています。

会津鉄道の会津田島から直通して来た普通列車下今市行き。写真は野岩鉄道所属車で3月以降も続投予定です。ダイヤ改正後の時刻表を見ると、1本のみ夜間に東武日光行きが設定されているため、完全に撤退というわけではないですが日中の運用削減で乗車はもちろんのこと、明るい時間帯に走行する姿を撮影するのも難しくなってしまいますね。

吊り掛け駆動の5000系グループが淘汰された2006年からは日光線・鬼怒川線の普通列車運用にも充当されていたため、こうした6050系同士の並びは珍しいものではありませんでしたが今や見る事は難しくなりました。

国鉄の客車か急行型電車を思わせるボックスシートでゆったりとした旅を楽しめるのも残り僅かな期間となりました。全廃までに乗車・撮影共々沢山楽しんでおきたいですね。

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ベイエリアから世界遺産への観光列車へ転身、205系600番台"いろは"

2022年01月24日 | JR線

20133月より日光線・宇都宮線(小金井〜黒磯間)で運用を開始した205600番台は、201841日〜630日まで開催の栃木ディスティネーションキャンペーンに合わせて、Y3編成4両が観光列車「いろは」に改造されることになりました。列車名のいろはは、日光市街地と中禅寺湖・奥日光方面を結ぶ観光道路いろは坂と、"物事のいろは"を掛け合わせた事が由来で、日光の魅力を感じて貰いたいとの願いを込めています。

車体は種車の4扉の内2箇所を埋め、2扉化する大工事を受けました。カラーリングは公式によると日光線のレトロなイメージに、日光の自然と観光地(ニッコウキスゲ・華厳滝・男体山・中禅寺湖)、また日光東照宮で見られる彫刻の生物(龍・鳳凰・唐獅子)のイラストを配し、和の色使いで海外からの観光客を意識した装いとしています。本来通勤型である形式が観光列車に転用されるのは、かつて青梅線で運用されていた201系四季彩からの流れですね。

日光線定期列車の他、観光シーズンは臨時快速などで運用されて来ましたが、他の編成と同様に20223月のダイヤ改正でワンマン対応E131系に置き換えられる事になってしまいました。写真は何方も定番撮影地の今市〜日光間の直線区間ですが、最近になって枕木が並べられ目立つようになってしまいましたね・・・。

車内設備は2扉化され、座席はキスゲの花のイラストを配したモケットでドア付近と車端部はロングシート、それ以外は2列+1列の大型ボックスシートと荷物置き場を設置し205系とは思えない変貌を遂げました。配色を木目調に一新したことに合わせ、吊り手も木製に交換されています。インターネット上の日光市の観光情報を閲覧し易くする為、Free Wi-Fiも完備しています。

ドア上にはJR東日本の改造車では珍しく、液晶式の車内案内表示器も新設されました。2000年代以降は改造工事や更新を多数受けている205系ですが、この「いろは」がもっとも充実した設備になったと言えるでしょう。

前述の通り、E131系導入によりワンマン化を実施する為置き換えが決定した「いろは」ですが、僅か4年余りの活躍になりました。観光列車という特性から運用終了後は廃車になると思いますが、どこかの私鉄で再起する可能性にも僅かながら期待してしまいます。

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宇都宮線で活躍中の205系600番台(元京葉・川越車)

2022年01月01日 | JR線

新年明けましておめでとうございます。更新が滞りがちな当ブログですが、今年もまたお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。新年一発目の記事は俄かに注目が集まっている北関東の205系です。

宇都宮線(東北本線)の内、栃木県内の宇都宮~黒磯間の普通列車は211系1000・3000番台を中心に運用されて来ましたが2013年8月より京葉線・埼京線から捻出の205系に置き換えられています。2017年10月14日の黒磯駅構内の直流化工事と同駅から新白河までの区間で新たに交流・直流両用のE531系3000番台が運用を開始することに伴い、205系の動向も注目されましたが改正後も変化はなく新白河方面は黒磯駅で乗り換える形態は継続されることになり、置き換え計画が明らかになっていませんでした。しかし2021年6月17日のニュースリリースで日光線・宇都宮線仕様のE131系導入が発表され、2022年3月のダイヤ改正より運用を開始することが予告され、205系600番台は一斉に置き換えられることになりました。

メルヘン顔のあだ名を付けられている元・京葉線(京葉車両センター)所属車。2編成の併結運用に備えて自動分併装置を増設し、また寒冷地の閑散路線で運用になる事から、側扉に半自動機能とドアチャイム取り付けと下り方先頭車に車椅子対応大型トイレの新設を施行されました。211系時代と比べると1両減車ですが、旅客需要が少なくなる区間で、収容力の大きい4扉ロングシート車ということから特に問題はないようですね。

本来湘南色の帯の編成は宇都宮線運用が中心ですが、検査などで日光線色の編成が使用できない場合に日光線で代走を務めることもあります。最近は特に区別されなくなったのか、写真とは逆に日光線色の編成が宇都宮線で運用される機会も増えました。行先表示は一番上の写真の宇都宮線内では緑地に白文字の幕を表示していますが、日光線代走時は上り列車・下り列車共に湘南色編成も先代の107系が末期から使用していた独特の筆字体の方向幕を表示しています。

本来の予定では、600番台化される編成は京葉車のみでしたが10両全車が廃車〜解体される編成が発生したため、その穴埋めで埼京線・川越線の205系も転用されることになり、このためY11・Y12編成は原型スタイルの正面で2種類の編成が見られるようになりました。埼京線時代に行先表示を3色LED化している為、行先と路線名を交互に表示します。

車内設備はドアチャイムのスピーカーと半自動ドアボタンが目立つ以外、大きな変化はありません。運用開始当初は転入前に座席モケットを更新していた為、川越車と京葉車で座席の色が異なっていました(川越車は緑のモザイク模様に黄色の人数区分入り、京葉車は青系)。2014年ごろから、全編成が写真のような赤系モケットに交換されています。

電化以降は独特な正面スタイルを持ち30年に渡り活躍して来た相模線の500番台も小山車両センター所属車と同様2022年3月までの置き換え完了が発表され、500・600番台の両車が全廃されると新製時から先頭車だった編成(鶴見線・南武支線は全編成が中間車からの改造車)が東日本管内からは消滅する事になります。残り僅かとなった活躍を最後まで見届けたいですね。

※2017年の記事を修正

 

 

 

 

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