町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

団地輸送に活躍する東急バス・ブルーリボンⅡワンステップ車

2020年07月12日 | 東急バス

前回は新型ブルーリボンの長尺ノンステップ車を記事にしましたが、今日はその始祖となったブルーリボンⅡの大型ワンステップ車です。今回撮影の車両も青葉台営業所の所属車両で、同所には日野自動車の車両が多数在籍し大規模団地からの通勤輸送や高校・大学への通学対策のため長尺の3扉車も配置されたことがあり、2005年まではそれらの代替でワンステップ仕様のブルーリボンシティが導入されていた為、その流れで導入されました。

青葉台駅ロータリーで待機するAO759(PJ-KV234Q1・2006年式)、前年で販売を終了したブルーリボンシティ・ワンステップ車に替わるいすゞエルガのOEM供給車で、外観や車内に差異は見られずハンドル部分に日野自動車のHINOのロゴが入っていること以外は全く同一です。翌年2007年には短尺・中引戸仕様の車両が新製配置されると共に淡島・虹が丘からの転入もあった為、2種類のブルーリボンⅡが見られるようになりました。

上と全く同じ型式のAO760。2006年度にはAO752〜760の5台が導入され、現在も他営業所へ転属する事も無く青葉台一筋で活躍を続けています。中4枚折戸は通勤対降車時間短縮の為に選択された設備で、都心部のツーステップ車ではよく見られたものですがノンステップの中引戸が増加した今は珍しくなってしまい、一昔前の路線バスらしい雰囲気を色濃く感じます。

AO758をリア部から捉えました。こちら側もエルガと変わるところは全く無く、判別は不可能です。

後部の段差が少ない為かノンステップ車よりも広い印象の車内。再生工事も受けているため、経年車にしては綺麗な状態を保っています。幅の広い折戸もすっかり貴重になりましたね。。。

今後はノンステップ仕様の新型エルガ・ブルーリボンやエアロスターなどで置き換えられてしまう事と思いますが、今や都心に近い地域では折戸を持ち段差のある車両は珍しい存在になりつつあります。まとまった数が在籍している内に、乗車と撮影を楽しんでおいた方が良さそうですね。

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青葉台営業所の長尺ブルーリボン・ノンステップ車

2020年07月10日 | 東急バス

神奈川県内の東急バスは、巨大な団地や新興住宅地と鉄道駅の連絡輸送に当たる特性から朝夕の通勤ラッシュ対策で長尺車を古くから導入しています。2015年にフルモデルチェンジを行った新型いすゞエルガと、そのOEM供給車である日野自動車のブルーリボンでもその流れが踏襲され、20163月には初めて長尺車体のブルーリボンが青葉台営業所に導入されました。

東急初の長尺車体のブルーリボン・ノンステップ車AO1519(QDG-KV290Q1・2015年式)。それまで導入されていた中4枚折戸のワンステップ車が廃止されたことを受け導入が始まりました。

ラッピング仕様になっている上と同型式のAO1620(2016年式)。ホイールベース6000mmのQ尺仕様は都区内路線に配置されているN尺(5300mm)車よりも堂々たるスタイルが魅力的です。上のAO1519は青31系統鴨志田団地線、下のAO1620は日体大線に充当されている姿で、いずれも平日日中は5〜6分間隔、土日祝日でも10分程度の間隔で運行され平日に限り午前1時台まで深夜バスも運行される基幹路線で通勤・帰宅時間帯は長尺大型車が威力を発揮します。

ホイールベースが延長されノンステップエリアの座席が増設された車内。後部の中ドア付近は1人掛け座席とし、流動性に配慮しています。

少々意外だったのはこちらの停留所名表示器で、都区内の営業所では大型液晶ディスプレイに換装されていますが、青葉台営業所管内では旧来からのLEDスクロール表示のものが現在も使用されていました。筆者は後ろの席からも見やすいので割と好きですが、このタイプの表示が見れるのはいつ頃まででしょうか。

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祝・会社創立70周年!(その2)小田急バスのエルガ第3・第4世代

2020年07月08日 | 小田急グループの鉄道・路線バス

小田急バスの主力車両と言えば、いすゞ自動車の大型路線バスであるエルガですが2000年度に販売を開始して以来導入が続く同社に在籍する車両は排ガス規制や標準仕様認定などから様々な差異が生まれており、観察すると非常に多様なバリエーションがあることに気付かされます。昨年13日にもPJ-LV系列のことを記事にしましたが、今回はそれらの改良型を撮影しました。

登戸営業所から回送で向ヶ丘遊園駅に向かおうとしている06-E9176号車(PJ-LV234L12006年式)。以前載せた車両と同じ型式ではあるのですが、前ドアから確認出来るようにノンステップバス認定基準の為に車内の手摺りがオレンジ色になり、また床材の色も青系から濃いグレーの仕上げに改められています。この仕様は2005年に町田営業所に配置された05-F9124号車から始まり、同型式ながら車内設備がより新しい印象を与えます。この車両の導入でE7101号車(U-LV318L・1995年式)が交代で引退しました。

2004年から3年間に渡り増備されたPJ-規制車はモデルチェンジの為、旧生田営業所に2台が配置されたのを最後に導入を終了、その後の増備と高年式車置き換えは2015年度燃費基準を達成し排ガス記号が改められた新エルガ(PKG-LV234L2)により実施されることになります。吉祥寺営業所に配置された07-A9214号車を皮切りに、小田急シティバス世田谷営業所を除いた全営業所に配置されました。また、この当時は三菱ふそう・エアロスターが日産ディーゼルのOEM供給だった関係で、日産車を保有しない小田急バスでは吉祥寺にまとまって在籍していたU-MP218系列の置き換えも本型式で実施しています。写真は小田急バスのイメージキャラクターである「きゅんた」のラッピングを纏う08-D9298号車(PKG-LV234L22008年式)で、代替を伴わない純粋な増備で導入されています。 

オレンジの手摺りが良く目立つ車内。優先席モケットは赤紫でしたが、区別されることも無くなり一般席同様の青系で統一しています。中扉は他車同様にブザーでしたが、後年にランプ付きチャイムに交換されました。

新百合ヶ丘駅ロータリーで何となくシャッターを切り、後で確認したら3世代のエルガ並びのシーンでした。画面左奥から04-E9068(KL-LV280L12004年式)08-E9261(PKG-LV234L22008年式)12-E9330(LKG-LV234L32012年式)です。各車の違いが分かるでしょうか?因みに一番奥の04-E9068は既に引退し、現在は兵庫県姫路市に本社を置く神姫バスの子会社ウエスト神姫に移籍し、山崎営業所の2081号車として活躍しているようです。似たようなエルガも既に見納めになった型式が存在することに時代の流れを実感しますね。

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祝・会社創立70周年!小田急バスのエアロスターノンステップ車

2020年07月06日 | 小田急グループの鉄道・路線バス

新型コロナウイルス騒動のおかげですっかり外に出る事も少なくなり、更新する気力が益々低下していた昨今ですが、我が地元の小田急バスが今年で会社創立70周年をめでたく迎えました。物心ついた頃からのユーザーとしては御同慶の至りですが、在籍する車両に70周年を示すステッカーが貼られ始めたので、出勤途中に撮影して来た車両の画像をご覧に入れたいと思います。今回の記事は、新型エアロスターの増加ですっかり影が薄くなったPJ-MP系の車両です。

調布駅ロータリーで待機中の狛江営業所所属車06-D6042(PJ-MP37JK2006年式)です。小田急バスにノンステップバスが初導入されたのは1999年のことで、前中扉にグライドスライドドアを採用するKC-MP747Kが東京都内の営業所に導入されたのが始まりでした。その後1999年度排ガス規制に対応し、中扉を引戸に改めたKL-MP37JKが順次導入され低床化と高年式車の置き換えを進めました。2003年度の03-D6033号車で一時的に増備は止まりますが、新短期排ガス規制に対応したPJ-MP系に移行してからは導入を再開し、狛江・吉祥寺の2営業所に配置しています。

狛江営業所向けに増備された05-6036号車からは国土交通省が定めるノンステップバス認定基準に準拠し、車内の手摺りがオレンジ色で仕上げられるようになりました。2006年度には8台が更に導入され長年いすゞシャーシ+富士重工7EボディのU-LV系と共に主力を務めて来た生え抜きのMP218系列が全廃されました。

小田急グループマテリアルズ仕様の車内設備。三菱ふそう車でこの内装は2003年導入の03-A6024号車から始まりました。写真は05-D6042ですが、オレンジのゴムの被覆が施された手摺りは非常に目立ちます。それ程内外共に古さは感じませんが、既に導入から15年も経過していることに驚きしかありません・・・

同じく狛江営業所に2台のみ配置されている中型車版のエアロミディとの並び(この写真のみ過去の再掲載)です。既にワンステップ改造型式の新型エアロスターが主力になり高年式車の部類になりましたが、果たしていつまで小田急で活躍出来るでしょうか?

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