町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

箱根登山鉄道ケ100・200形客車引退と気になる旧型車の動向

2019年12月05日 | 小田急グループの鉄道・路線バス

台風19号で鉄道線が甚大な被害を受けてしまった箱根登山鉄道ですが、公式に2020年秋の全面復旧を目指す旨が発表されました。特に被害が大きかった大平台〜強羅間も含めてはやや意外な気もしますが、関東地方を代表する国際的観光地で重要な役割を占める路線なだけに、一日も早く復旧出来ることを願わずにはいられません。

さて、現在は復旧に向けて動き出した箱根登山鉄道ですが、強羅〜早雲山間の鋼索線で1995年より活躍していたケ100・200形客車が本年12月2日の運行で引退し、設備更新に入りました。同系は先代車両の老朽化に伴う更新と、限界に達していた輸送力の増強で導入が決定し、関東では初となる2両固定編成で、ケーブルカーでは全国初の冷房車として登場しました。強羅寄りがケ100、早雲山寄りがケ200となっており、2編成が在籍しました。

紫陽花の座席モケットが印象的な車内設備。同形式は、スイスのガングロフ社で製造され、24年余りの活躍でした。登山電車が運休している最中の引退となったため、式典などは特に行われず静かな最期を迎えました。

ところで、サンナナとケ100・200が去り、2020年度で全廃が伝えられていた登山電車の旧型車の今後ですが、状況が状況なだけに全線復旧後もしばらくは続投するかも知れません。

現在は最後を飾るかのようにカラフルなリバイバルカラーが施されていますが、いずれはまた走る姿をカメラに収めたいところです。

 

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東武ファンフェスタ2019(その2)夜道を行くSL大樹6号

2019年12月03日 | 東武鉄道

6050系リバイバルカラー編成で鬼怒川温泉駅に到着後は、同駅を1738分に出るSL大樹6号で下今市駅まで戻る行程になります。時刻からも分かるように、1年を問わず日が傾き始める時間帯で、秋から冬は真っ暗になってしまうことから余り人気の無い列車らしいのですが、今回はそれらを旅程で上手く活用しています。

鬼怒川温泉駅に到着したSL大樹。先頭に立つC11-207号機は北海道で活躍していた為、濃霧対策の二灯式ライトが目立ちます。

ターンテーブルに載せられ方向転換するC11。夜間はイルミネーションで駅周辺や転車台が彩られています。この後で汽笛を鳴らしますが、ローカル線向けの小型機とはいえ、間近で見ると迫力がすごいですね。

C11を切り離した後の客車。今やすっかり貴重な14系座席車ですが、こうして見ると、かつて存在した夜行急行列車を思わせます。

補機であるDE10切り離し前に。DLが前に連結されていると一層夜行列車の趣きが強くなります・・・。SL列車にしては客車が近代的過ぎますが、むしろ暗い時間に乗車して、かつて運転されていた客車の夜行急行や長距離普通列車の面影を偲ぶのも一興かも知れません。

 

そのうちDLの牽引で浅草か北千住から会津若松ぐらいまで夜行列車なんか運転してくれませんかね・・・?


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東武ファンフェスタ2019開催(その1)

2019年12月01日 | 東武鉄道

首都圏鉄道マニアには恒例行事となっている東武ファンフェスタが今年もまた南栗橋車両管区で開催されました。今年の車両撮影会には、20400系への改造が進む日比谷線直通車20000系と、東上線への転属を控えた30000系が展示されることになった他、事前予告で6050系リバイバルカラー編成によるツアーの告知が出たので筆者も休暇を取って参加して来ました。

まずは31606F21804F31606Fの方は自動分併装置が撤去済みなことからも分かるように、東上線への転用改造中で、反対側のクハは乗務員室の機器やライト類が全て撤去されています。21804Fも転用されるのは先頭車のみの為、新製時からの8両編成での展示はこれが最後の機会になります。

御馴染み100系日光詣編成と、634系スカイツリートレイン。634系は運用に入る際に必ず2×2本を連結した4両で使用されますが、今回展示されたのは2両のみでした。100系は新型特急車による置き換え計画と、634系は種車の6050系の老朽廃車が進行しているので、今後の行く末がどちらも気に掛かります。

もう前と同じなので書くこともないですが、リバティ500系と野田線60000系、日比谷線直通車70000系。3形式ともここ数年は必ず登場してますね。

さて、筆者はこの後6050系リバイバルカラーのツアーに参加することになっている為、受付に行ったのですが乗車前に参加者だけのミニ撮影会がありました。本日のツアーの主役、6050系と共にゲストで並べられた10000系。ヘッドマークを付けての展示です。

久しぶりに見る6050系の“団体専用たびじ”表示。8000系幕車にも存在する(した)表示ですが、特別感があって出しているのを見るとワクワクしますね。

フェスの車両撮影会は自社車両のみでしたが、こちらには特別ゲストに東急8500系伊豆のなつ編成が並べられました。10000系と共に、昭和のコルゲートステンレス車を並べる辺り非常にツボに来る展示で、担当者は分かっている人だ・・・と強く感じましたが、こちらを撮影したかった方も多いのではないでしょうか(笑)



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