町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

電車とバスの博物館2

2016年03月31日 | 東京急行電鉄

昨日の記事の続きになりますが、館内の保存車両と運転シミュレーターも久々にじっくり観察して来ました。館内はリニューアルされても、保存車両は大きな変化は見られませんでした。

この施設では毎度お馴染み、かつての東急玉川線で活躍したデハ200形204号車。1955年に登場し、わずか6編成の製造で1969年の玉川線廃止と運命を共にして比較的短期の活躍に終わっていますが、玉電といえばこの車両を真っ先に思い浮かべる人もいるほど親しまれた車両でした。まだまだ木造車も残る中で、一際目を引く下膨れの超軽量車体にステップレス化された車内、電停での乗り降りの際にドアの開閉と連動する可動ステップや扇風機すら珍しかった時代に強力なファンデリアを搭載するなど、愛嬌たっぷりな容姿に先進的機構満載で登場した当時はいかに衝撃的だったかが窺えます。現代のLRTに通じる思想もあり、生まれる時代を間違えてしまったようですね。

8090系の運転体験シミュレーターも変化は見られませんが、新たに予約券の発券機が新設されました。車体強度を考慮していない事以外は旅客営業用の車両と同じ造りで、独立化改造を受けていない正面窓や英語表記のない行先表示などが登場当時の端正な姿を今に伝えています。

白系の戸当たりゴムや臙脂色の柔らかい座席、東急百貨店と東横のれん街の広告が入った吊革など、昭和の東急電車の雰囲気を今も残す車内設備。この運転体験用のモックアップがかつての姿を伝えていますが実物の8090系は秩父鉄道に移り、それ以外は日本初にして独自開発の量産軽量ステンレス車という栄誉がありながら、あっさり解体処分されてしまいました。せめてクハ8091だけでも東急で保存して展示公開して欲しかった。。。

ドア開閉や車内放送体験ができるデハ3456のカットボディもそのままの姿で置かれていました。しかしここにも“のるるん”が・・・。本当に至る所で目にするようになりましたね。。。

こちらにも東急百貨店と旧東急文化村の広告入り吊り手がそのままの状態で残されていました。

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リニューアル後の電車とバスの博物館

2016年03月30日 | 東京急行電鉄

ホーム先端に行ってみたら、たまたまやって来た8500系。登場から既に41年目に突入しましたが、果たしていつまで走り続けるか・・・。

 

今更ですが、本年2月29日に2度目のリニューアルを行った宮崎台駅に併設されている電車とバスの博物館へ行ってみました。筆者としては約5年ぶりの訪問です。

リニューアル後の入り口です、かつてはスタンプラリーに登場する8090系をモチーフにした「でんしゃくん」とデハ3000をモデルにした「デハじいちゃん」なるキャラクターが来場者を迎えていましたが、今回のリニューアルで姿を消してしまったようです。ちなみに入館券も以前は自動券売機で発行される磁気切符でしたが、こちらも博物館や美術館でよくみられる紙の入館券に変更されました。

急行列車が来ると警報機と遮断機が作動する踏み切りは以前と変わりませんでした。ですが、館内の入り口には“のるるん”が鎮座しています。

改札を抜けて進むとパノラマ運転台の前には東急の歴史を纏めた特大のパネルと共に、かつての車両の模型がガラスケースに収められて展示されていました。

そして、今回新しく登場したのがこのNゲージレイアウト。ここは一般の模型店のように車両の持ち込みが可能になっていました。東急沿線の各所をモチーフにしているようですが建物には照明が入り、線路配置も変化に富みなかなか楽しそうです。

路線バスの展示スペースでは、今までの保存車両は変わらないものの、バスの日や東急百貨店のイベントで度々見られた行先表示や放送装置の操作を体験できるコーナーが常設展示に加わりました。あらゆる系統の放送が実際に流れるとあって、この日はスピーカー前で録音している人がいましたね。

 

 

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小田急の区間準急、運転終了

2016年03月27日 | 小田急電鉄

昨日のダイヤ改正から小田急~東京メトロ~JR東日本の三社相互直通運転が開始され、JR車が小田急線内へ、小田急車がJR線へと進出し盛り上がりを見せていますが、一方で2004年12月のダイヤ改正から登場した区間準急がひっそり運転を終了しました。

適当な写真が無かったので過去の写真の再掲載です・・・。この種別は複々線化工事の進行に伴い東北沢駅での待避が不可能になった為に登場しましたが、その経緯から停車駅が代々木上原・下北沢・梅ヶ丘と梅ヶ丘以西の各駅と何とも微妙な種別で、かつて1948年9月~1950年2月という非常に短期間に新宿~新原町田間で存在した通称“桜準急”(ダイヤ上は準急ですが、桜の種別板を掲げていたことからこの愛称が付きました。停車駅は下北沢・豪徳寺と新原町田間の各駅)の運転区間を拡大して再来したような存在でした。

とはいえ、大半の列車が唐木田発着で運転されていた為に時間は掛かっても多摩線に直行できる事や、梅ヶ丘~和泉多摩川間の急行が停車しない区間ではそこそこ便利な種別だったので個人的には残念です。ついでに、2000形の優等運用(この停車駅ではとても優等とは言えませんが)も終了してしまいました。

日中から夕方にかけては殆どが千代田線からの多摩急行に連絡しており、先を急ぐ利用者にも配慮されていました。基本的には8両編成での運転でしたが、後年になり6両編成の列車も若干ですが設定されました。

時には新宿駅の地上ホームへ入線できなくなった1000形ワイドドア車も運用に就く姿も。この種別の廃止でまたまた多摩線・江ノ島線での各停中心に戻ってしまいますね。

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北東北の701系

2016年03月24日 | JR線

ついこの間のような気がしますが、2010年12月4日東北新幹線が全線開通したと思っていたら明日はついに北海道新幹線の開通を迎えることになりました。新青森までの開通と同時に、東北本線の八戸~青森間がJR東日本から青い森鉄道に移管されてからも6年の歳月が経過しましたが、過去のSDカードに駅で撮影した画像が出てきましたので挙げてみます。

青森ベイブリッジをバックに、ホームで待機する701系の上り普通列車。新幹線開通と共に八戸~青森間も青い森鉄道に移管され、東北本線の終着駅ではなくなった青森駅ですが、JR当時は盛岡地区と同じ紫の帯を巻いた701系で運転されていました。

大鰐温泉駅に停車中の秋田地区の701系、こちらはピンクの帯を纏っています。どっちも真冬の12月~1月の東北旅行中に撮ったものですが、上の青森地区は車内の座席が青紫系、秋田は緑系と寒色系を採用しているせいで一層寒々しく感じましたね・・・。

行き止まり式の新庄駅で、陸羽西線のキハ110系と並ぶ秋田の701系。初期車両は製造より23年が過ぎましたが、各種機器更新が施行された事から、まだまだ東北ローカル線の顔として君臨しそうです。

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只見線の旅

2016年03月09日 | JR線

古いSDカードの画像を整理していたら、以前JR東日本が販売していた三連休パスで東北地方のローカル線巡りをしている時の画像が出てきました。只見線といえば、車窓から眺める渓谷と只見川の風景が大変美しく、また人口希薄地帯を通っている事から所謂秘境駅が存在するなど旅行者から人気を集める長大ローカル線ですが、2011年7月に発生した新潟・福島豪雨により小出~会津坂下間が不通となりその後段階的に復旧はされたものの、現在も会津川口~只見間が依然として復旧の目処が立たずバスによる列車代行輸送を行っています。復旧に向けては近年、東邦銀行が「福島県只見線復旧基金」に多額の寄付を行った他、2015年12月の福島民報では運転再開時に生じる赤字を福島県と沿線市町村が補填する旨の報道がなされ、やっと一歩前進したといえますが、まだまだ予断は許されない厳しい状況に変わりはないようです。

会津川口駅に停車中の只見線の現在の車両キハ40系。同線ではかつて急行「奥只見」が1988年春まで設定されていましたが、現在の定期列車は全てこのキハ40系での普通列車のみとなっています。

JR東日本が発足して20余年が過ぎても、国鉄時代のスタイルを踏襲する伝統の駅名票が健在でした。駅名と共に所在地を併記しているこの票は今でも南武線などの一部の駅で見ることが出来ます。

この日は朝から雨がパラついている不安定の空模様でしたが。辺りには霧が立ち込め、何ともいえない幻想的な雰囲気を漂わせていましたね・・・。筆者の他にも観光と思わしき乗客が結構な数乗り込んでおり、長時間停車する駅ではホームで記念撮影を行う姿が度々見られました。

筆者が乗車してきた会津若松行きの上り列車。現在では会津若松方面からの列車はこの会津川口駅で折り返しており、只見まではバス代行輸送になっています。冬季はこの只見線が唯一の交通手段と成る地域の点在している事から、復旧を望む声が上がる一方、収益に対して利用者が少なすぎることから、話はそう簡単に進まないようですが、一日でも早くに復旧出来ることを願いたいものです。

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