音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

どろぼうと温泉。

2010-01-31 19:13:09 | Weblog

母が月曜日に退院するというので、夫と最後のお見舞い。二人で一室ですが、木曜日に同室のおばあちゃんが、検査に出ている隙に、どろぼうが入ったそうです。

ベッドの枕もとにおいてあったかばんを盗んで、母は盗んだ人を目撃していて、警察に事情聴取されたそうです。早朝で、背の高い立派な身なりの男だったそうです。てっきり身内の方だと思ったそうです。

昨日になってかばんが出てきたそうです。京田辺市の病院で盗まれたかばんですが、木津のマンションの入り口においてあった自転車の籠の中に放置してあったそうです。自転車の持ち主がかばんのアドレスをみて連絡くれたそうです。

お金以外は全部無事。現金は1000円少ししか入ってなかったので、かばんが「返ってきてよかった。」と言っておられたそうです。弱っている時に安心できないなんて嫌な感じです。

お見舞いの後は、久しぶりの笠置温泉に。といっても、市営の日帰り温泉。800円で入れます。
出張が続いて疲れた夫の希望です。笠置方面は空いていて、3時間で、お風呂に入って帰って来ることができました。

これは木津川と沿岸の風景。雨の山もいいです。山の間から、霧が立ち昇り、雲と霧の境があいまいで、幽玄の世界がひろがっています。リフレッシュしました。


ザ・ヒットパレード~ショウと私を愛した夫~

2010-01-30 18:55:18 | 本・映画など
これ以上はお見せ出来ませんが、息子の頭で遊んでしまいました。

今日は、牧野の駅前に宮崎あおいさんと、大竹しのぶさんが映画「オカンの嫁入り」の撮影で来ていたそうです。塾に行っていた息子がわざわざ電話して教えてくれました。夫は「あおいチャンが見たい。」と見に行ったそうですが、ロケバスしか見れなかったそうです。私にとっては、「ああ野麦峠」のしのぶさん、「篤姫」のあおいさんです。どちらも上手ですね。映画が楽しみです。

昨夜はBS2の劇場中継を最後まで見てしまいました。
「ザ・ヒットパレード~ショウと私を愛した夫~」http://www.dipps.co.jp/stage/hitparade/index.html
戦後の焼け跡から、日本のショウビジネスを変えた渡辺プロの夫婦のミュージカルです。
宮川彬良さん率いる生バンドの演奏に、戸田恵子さん、RAGFAIREの、実力派の歌と踊りに、原田泰造さんが意外にもとっても上手でした。

お話もおもしろかったけれど、ザ・ピーナッツ、クレイジーキャッツ、加山雄三、ザ・タイガース、伊藤ゆかり、いしだあゆみ、森進一、天地真理、小柳ルミ子、キャンディーズ、アグネス・チャン、布施明などなど、懐かしいヒット曲が次から次に出てきて、おもしろくって見るのをやめられなくなってしまいました。

どうして、劇場中継とか、クラッシックの番組はこんなに遅い時間にするのか、録画装置が壊れている私にはとってもうらめしい。最後まで見たら、午前3時過ぎ。
スコア作りの後は、CAPでつかうニュースレターの記事のページの作成。締め切りが近くてどうせ、起きてなくてはいけませんでしたが・・・。今回はうれしい出会い。おかげで、仕事もはかどりました。

今日はSさんにプロコフィエフを合わせてもらい、「音楽で遊ぼう」の、打ち合せ。これだけでよかった。

スコアメーカー

2010-01-29 20:23:34 | 音楽
うつむいて足の間から、私を見て「先生逆立ちしてる。」と1年生のAさんがいうので、
両手を空につきだして「これでどう?」
「お空に手をついて逆立ちしてるみたい。」
今日は、穏やかないいお天気でした。

カワイのスコアメーカーで楽譜を作ったら、友達のパソコンに送信して、読み取ってもらうことが出来ます。
これはとっても便利です。

但し、カワイのホームページにいって、 無料のソフトをダウンロードしなくてはいけません。

しかしこれだけで、アンサンブルの楽譜の大量コピーが少し助かります。
もらった楽譜を編集することもできます。
面倒くさがりの私には、最適。

今日は、スキャナーしてあるグランドカルテット3rdの楽譜を校正して、総譜に入れればやっとできあがりです。これから、作ります。


女の繋がり

2010-01-28 21:29:21 | Weblog
朝、電話がかかって来たので出ると、大学のクラブの友人Iさんでした。Iさんは福岡にとついで、一年に一度ほど帰ってきていたのが、ここ3年ほど会えていませんでした。
厳しい練習に耐えた仲間は、いくつになっても強い絆で結ばれています。話しができてうれしかった。

Sさんが、母のワンピースを縫えたともってきてくれました。祖母が着ていた着物をほどいて、ワンピースに仕立て直してくれたのです。懐かしい色と柄が洋服になってよみがえりました。
女の繋がりは、結構しぶといです。

昼から母の病院に。

女達の繋がりの中では、共通するいろいろな課題、夢、家族、身体、年を取ること。を、話をしたり、聴きあったりすることで、支えあうことができます。競争していた頃は難しかったけれど、違った経験、同じ経験の中から、自分達が出会ってきた、これから出会うかもしれない、共通の苦しみや、悲しみ、喜びを読み取れば、簡単に共感し、感情を分かち会うことができます。

今日は、3人の女達の話を聞いて、自分の話も聴いてもらって、少し元気をもらいました。




梅田でレッスン

2010-01-27 21:18:27 | 音楽
淀屋橋を通りかかったら、クリーンアップと書いた船が通りかかりました。舳先が平らで水の上をすくいながら、航行する船です。甲板には網をもった人が二人。川に浮いているゴミを収集する船でした。70年代に比べるとだいぶ水質が良くなっているとは言え、水底は見えない淀川です。

今日は梅田ドルチェ楽器でS先生のレッスンと自主練習。
KMさんとデュオをしようといっていたのですが、KMさんは体の調子が悪くお休み。おかげさまで、予約した部屋で私は、思いっきり練習できました。
しかし、練習していると、Eの音が出にくかったのですが、ひどくなってきて、そのまま4階に上がってリペア。
予約なしだったので、無理かな?と思って聞いてみると、3時半上がりなら。と引き受けてくれました。
本当に頼りになります。
1時間半、楽譜を見て時間をつぶしました。それでも預けてなんか帰れません。練習できなくなりますから。セカンドフルートが欲しい。待っている間にパウエルの67万のシグネチャーを試奏させてもらいました。この値段のパウエルは以前は無かったのですが、最近売っています。吹くと、この値段でもやっぱりパウエル。いいなぁ。
音楽で儲けられれば、買おう。と言うのは、決意と希望です。

結局、A、Fキーも調整が必要でした、足部管にいつの間にかついてしまったヘコミも治してもらって、我がフルートは戻ってきました。E・Fが鳴りにくいものを、無理矢理音を出そうするだから、指も力が入る癖がついてしまっていました。ちゃんと楽器を愛してあげましょう。・・・調子よくなった笛を手にすると、リペアマンが神様のように思えてきます。今回も助けていただいてありがとうございました。

レッスンはコンサート以来、初めてのプロコフィエフ。といっても、2月28日のコンサートで吹くので、あせっています。
先生に「マウスホールを少し狭くしたのですが、どうでしょうか?」と質問すると、
「狭くしたのはいつか、メモしておくといいよ。広くしないといけなくなる時と、狭くしないといけなくなる時の周期を知っておくといいよ。」
「変るということですね。これで良いと、満足したらだめということですか?」
「そうそう。いろんな時があるから。」

なるほど、身体は有機体ですから、いろんな状態の時があります。固定されたベストの形というのはないというということです。そのことを意識しておかないと、うまくいかなくなってくるということだと思います。
それだから、興味深い。またやる気がでてきました。

こどもたち

2010-01-26 22:03:10 | 子ども
午前中、CAPのワークショップに小学校へ。寒かった~。誘拐の加害者をして、廊下に逃げたら、校舎の北側。暖房もないので、ダウンジャケットをあらかじめ外に出しておいて、それをきて出番を待っていました。

子ども達が「安心」「自信」「自由」で生きるための、ワークショップ。
「暴力って、どんなことだと思う?」と問いかけると、こどもたちはいろんなことを出してくれます。

「殴る、蹴る、いじめ、かつあげ、誘拐、言葉による暴力、無視、シカト、虐待、D.V.、殺人、自殺、極端なダイエット、薬物依存、戦争、紛争、テロ、拉致」

出なかったクラスは一つもありません。
子ども達は暴力を知っています。

「安心」「自信」「自由」の権利はどんな子どもにもあります。相手の権利を奪わないで、自分の権利も守る為には何ができるだろう?

出来ること、たくさんでます。子ども達は大人の私がとらわれている無力感や、あきらめにはまだ染まっていません。

午後は児童会。
宿題をしてから遊ぶことになっていますが、なかなか。「本当によくがんばっているね。」とか「毎日、毎日宿題をするなんて、本当にすごいね。」「難しいところやっているんだね。」と声をかけたり、国語、算数に関らず「本当にいい字だねぇ。味があるわ。」とか、「集中してやっていたね。」とか声をかけます。

やらせるために褒めたり、思ってもいない、事実でないことを褒めたりしても、子どもにはすぐ見抜かれてしまいます。本当に、自分が感動したことで子どもががんばっていることを言葉にするようにしてみます。
学んだことがこの子達の人生に生きますようにと祈りながら。



おしゃべり

2010-01-25 21:18:57 | Weblog
淀川の対岸。茨木高槻方面から枚方を見たところ、枚方大橋、ちょっとっ小さいけれどひらかたパークの観覧車が写っています。

朝は、茨木のKYさんの自宅で、カルテットの練習。ケーラーを4thのIさんと初めて合わせました。
4人揃うはずでしたが、KMさんが今日の朝になって突如、胃痙攣の発作を起こし、またまた3人でした。
グループをやるとこういうアクシデントはつきもの。パートが少ないと、どう聴こえるか?って言うことがわかって、それはそれでおもしろいです。

私も今日は、母が手術。早めに練習を切り上げて、病院へ。昨年骨折した左ひざの下の骨。骨を固定し、つなぐためにワイヤーを入れて歩いてましたが、もう一度切開してワイヤーを取り出しました。
手術は30分くらいでしたが、痛いらしくて、身動きできません。点滴もいれたまま。

それにしてもこういうことがあると、思いますが、私達親子はおしゃべり。
「痛いからそっとしといて」とか、「しんどいから、黙っといて。」ということはありません。
2時間ほど、動けない状態の母としゃべりまくり。
「痛くないの?」「痛いけど、さっきよりましになった。薬もらったから。」
「話してて大丈夫?」「大丈夫。」
「ワイヤー見せてもらったら、太かったわ。2ミリくらいあった。」手術の様子も全部一から復習。
生徒さんたちの噂話し、つい先日亡くなった同世代同業のお琴の師範の話し、ゴシップ、同居の妹家族への愚痴。私も聞いてもらい。それにしても、トイレにも痛くて立てないのに…。

この分なら、またすぐ復活しそうです。元気でよかった。

世界最速のインディアン

2010-01-24 21:47:54 | 本・映画など
映画『世界最速のインディアン』を昨夜BS2でやっていました。ちょっと、見るつもりが最後までみてしまいました。バート・マンローと言う人の実話で、1967年に出した彼の作った改造バイク『インディアン』が出した最速記録は未だ誰にも破られていないそうです。

記録よりも私が感動したのは、彼がニュージーランドの片田舎で静かに暮らしている63歳。年金生活も長くなったある日、30数年来夢であったアメリカボルドウィンのバイクの大会に出場しようと、意を決して出かけること。頻尿で、心筋梗塞。改造したバイクの原型は20年前の古い型。300キロの速度に耐えるタイヤは自分で古タイヤを削ってつくったり、軽量釘はワインのコルク栓。


この主人公は、さまざまな困難な状況も、「まてよ、こんな方法ではどうだ?」「こうすればどうだろう?」「この方法ではだめだ、それならこれで行こう。」と自問自答しながら、どんどんよりよい方法を見つけて動いて行きます。だめだと思っても、彼には腐ったり、ぼやいたり、固まったりしている暇は無いです。

そしてそんな彼に、手を差し伸べる人々が集まってきます。
大会の現場に行って登録は1ヶ月前に締め切られていたことがわかりますが、彼の夢をかなえたいと言う強い希望に共感した人々の助けによって、その動かすことが不可能と思える状況も突破されていきます。

…この映画を見ていると、自分が、若さ、健康、力、金、時間など、何かが無くて夢が叶わない、人生がうまくいかないという考えに取り付かれていることに気づかされます。
また、試してみる前から、諦めている自分にも気づきました。とても元気が出る映画です。



まとめ

2010-01-23 21:55:05 | 音楽

昨夜、「心と体のワーク」でプロコフィエフの1楽章のさわりを演奏したら、毎度のことですが、ワーク前と後では、雲泥の差でした。
初めは、職場からやってきていきなり吹くのでひどいのはひどいですが…ワーク後の演奏が、自分の演奏とは思えないぐらい違う。

この演奏が出来るのになぜ?

回数を重ねてくると、だいぶ以前とは音も、身体も呼吸も、変ってきましたが、一度あんな演奏をしてしまうと、もっといい演奏ができるのにと。欲がでてきてしまいます。
ちょっとこの辺で学んだことを整理したいと思います。

ワークは身体を鍛えるためでも、何かを達成するためでもなく、ひたすら経過=プロセス。「『質』を見る練習。」
仰向けに寝て、自然な呼吸をしながら、脚や、腕をゆっくりと動かしながら、目をつぶって観るのは、肋骨、肩甲骨、鎖骨、胸骨、子宮の動き。動き方が、ぎこちないか?滑らかか?ぎこちないところはどこか?滑らかなところはどこか?ぎこちないところがあっても、分析したり、直そうとしたりしないで、ただただ問いかけ、楽しむ。

『しなければならない。』『すべきだ。』ですることは、成果が上がらない。人が一番学ぶのは、感動する時、心が動いた時です。楽しむことが一番。

『楽しむ』と言うことは、科学者のように観察し、発見したものをそれが何であれ「素晴らしい!」と喜ぶこと。

人はかつて覚えたこと、なじんだことをなかなか変えられないものです。自分が常にワンパターンにはまっていないか?と問いかけること。わき道、寄り道、細道。いつも違う道を通ることで、枠を突破したり、キャパが広がったりします。体の動きや音も同じ。

これがベストと思った途端、もう、成果は落ちています。なぜなら、安心して問いかけることをやめてしまうから。現実の世界で『ベスト』はあり得ません。だから、より良い方法や、位置、やり方、『ベター』を探し、常に動き探し続けること。

自分の心や身体を観察し、いろんな道を通ってみる。

学ぶ人はあらゆること、あらゆる人から学びます。先輩、後輩、成果を上げている人そうでない人、良いと思えるできごと、悪いと思えるできごと。大人からも、子どもからも、男からも、女からも。

うまくいかない時、上がってしまう時は人からの評価を気にしていないか問うこと。
『仲間からの受容』が、目的よりも大きくなっていないか?摩擦を恐れて、大切なことを伝えなかったりすると、結局は一緒に沈没して、仲間も失うことになるかもしれない。

小さい動きの方が脳は学ぶ。大きな動きはノイズが多くて余計にわからなくなる。早すぎる動きも同じ。ゆっくりと動かないとプロセスは見えない。

頭がすっきりしてきました。






音楽であること

2010-01-22 21:18:45 | 音楽
カワイのスコアメーカーでケーラーのグランドカルテットのスコアを作っています。
シベリウスやアレグロ、ノートパッド楽譜作成ソフトはいろいろあるけれど、スキャナーで楽譜を読み取らせて、認識すると言う機能があるのは、これだけ。と思う…多分。

音符を一個づつ入力するのは、とても時間がかかります。夜しか作業を進められない私は、意外にもやりだすと、根を詰めるタイプなので、朝4時まで、3日とか4日とか、やってしまって、ボーッとなっていましたが、体力的にも厳しくなってきて、昨年意を決してソフトを買いました。

楽譜認識は、ちょっと前まで精度が悪かったのが、最近のは格段にあがりました。
機械印字(こんな言い方をするのかな?意味わかってもらえますよね)の4枚240小節あまりのパート譜を入れて、小節線が5本抜けていたのと、ナチュラルが一個変なところについていた位。フォルテ、ピアノは大丈夫ですが、速度記号や、表情記号など、文字の読み取りは、ほとんどアウト。全部手で入力しなければなりませんでした。それでも、スコアを手書きで作る労力を考えると、もう手放せません。2時間あればパート譜一つできてしまう。

パート譜を認識できたら、後は、重ねて貼り付ければ、総譜ができてしまいます。
入力ミスも、音符を読み取って、音にしてくれるので間違いがあれば、すぐにわかります。

おもしろいのは、エスプレッシボとかは無理ですが、音の強弱、テンポ、リタルランド、クレッシェンドもできる、あり得ない正確な楽譜通りというのが、わかります。本当におもしろいです。
それを聞いていると、人がどんなに細かい繊細な作業をしているのかが、逆によくわかります。
フォルテ4分の2 8分音符のドと書いてあっても、曲や場所によって、長さも強さも、音色も違う。それに息の流れやビブラート。アクセント、タンギング。他にもたくさん。

機械音を聞いていると、楽譜だけ残しても音楽は残らない。と言う実感がしてきます。楽譜は、一音一音を大切にしてきた音楽家たちが共有し継承してきた、人間の感覚の文脈にそって、初めて本当に読み取とれるのだと言うことに思い至ります。

今晩は4thを入力します。