『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

「ひとり茶会」の癒し

2024-05-18 07:06:45 | 懐石

月に一度の
「ひとり茶会」の為
馴染みの三ツ星懐石で
贅沢な時間を過ごしてきた。

きのうは
珍しく、ランチマダムたちは
全くおらず、
客席ひとり、楽屋三人という
独占「貸し切り」だったので
尚更、贅沢感が募った。

人柄の善い
御亭主と女将の笑顔を見るにつけ
言葉を交わすにつけ、
何かと心的緊張の多い
心理職の「こころの癒し」に
なってくれてることが感じられている。

ふだんは、
手作りベントの
粗食に甘んじているので、
月に一度の贅沢も
「貧者のご自愛」として
受容している。



***

先付け
「海老と帆立の文化酢仕立て」

親方に伺うと
「マヨネーズとは言えないので・・・」
と、苦笑して
教えて下すった。

胡瓜に入った
細やかな包丁目は
面白い食感を誘ってくれた。


*

八寸
「ジュンサイの梅酢仕立て
 稚鮎の南蛮漬け
 小茄子の素揚げ
 蓬生麩の田楽
 小袖玉子」

一品ひとしなに
精緻で繊細な
調理が施してあり、
トータルで
「美味しいなぁ・・・」
と思わせるのは
並みの技ではない。



**

煮物椀
「筍の真蒸
 新ジャガのすり流し」

皐月を旬とする
食材の取り合わせは
「土の物」の出会いもので、
それに昆布・鰹の出汁が
合わさった「食べる総合芸術」
のような感さえあった。



**

お造り
「縞鯵・剣先烏賊・鯛・鮪」

あしらいに
そっと添えられた
海葡萄と
青いもみじ葉が
ギヤマンの器と共に
初夏の清涼さを演出していた。



**

蒸し物
「鰈の東寺蒸し」

ほろほろとした鰈、
百合根、銀杏、湯葉に、
熱々の銀餡。

山葵を溶くと
つんと香りが
鼻孔を抜けた。



**

強肴
「穴子のアスパラ巻揚げ」

カリリとした表面に
フワリとした中身。

そのテクスチュアの違いと
路地物と海の物との
ハーモ二―が
山椒塩と共に堪能された。


*

「去年のコシアブラご飯は
絶品でしたねぇ・・・」
と、先月、洩らした為か、
用意して頂いていた。

もちろん、
うまかったのなんの!!

出し味抜群の
料亭の味噌汁も
満足のゆく一碗であり、
お新香もしかりである。



*

主菓子は
「白餡の羊羹」



*

〆に
薄茶が供され、
この日、このひと時の
健康と平和に感謝し、
一期一会の「ひとり茶事」を
仕舞にした。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お抹茶カウンセリング | トップ | 久しぶりの「蝦蛄」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

懐石」カテゴリの最新記事