誰にも忘れられない出来事が・・・誰にも想い出せない記憶になり・・・
誰かを愛せるやさしさは・・・誰かに恨みを重ねてしまう始まりになり・・・
終わりを告げない永遠を・・・写真の中に閉じ込めて・・・
枯草に心を奪われ・・・霞の海を泳ぐ生き物を追い立てるように・・・
暖かな両の手が・・・我を忘れて息をする・・・。
命を頂き生きる様を・・・命を命が救う手立てを・・・
生きとし生けるすべてに命が宿る暮らしに背を向けて・・・
草や石や雲や風にさえ・・・感謝の祈りを添えた、生の在り方に・・・
目を塞ぎ・・・頂きモノへの言葉の数々は・・・
いただきます・・・の意味さえおぼろげになる・・・。
筆に硯に墨を磨り・・・手紙を一節、したためる・・・
枝と薪を竈に合わせ・・・羽釜で湯が沸き煮炊きは続き・・・
ハタキに箒で寄せ集め・・・住まいの始末で暮らしは始まる・・・
一筋縄では進まない、普通の毎日も・・・
普通が当たり前に育ち疑問を持たなくなれば・・・
儀式のような準備も人任せで・・・専門にプロと線引きが始まると・・・
簡単に出来る事が当たり前には出来なくなり・・・
廻り道を愛せる意味を心に留めて・・・
忘れてはいけない大切を、密かに忘れ・・・
ありがとう・・・は閉じて行く。