暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ありがとう

2024年05月26日 | 古民家
 誰にも忘れられない出来事が・・・誰にも想い出せない記憶になり・・・
誰かを愛せるやさしさは・・・誰かに恨みを重ねてしまう始まりになり・・・
終わりを告げない永遠を・・・写真の中に閉じ込めて・・・
枯草に心を奪われ・・・霞の海を泳ぐ生き物を追い立てるように・・・
暖かな両の手が・・・我を忘れて息をする・・・。

命を頂き生きる様を・・・命を命が救う手立てを・・・
生きとし生けるすべてに命が宿る暮らしに背を向けて・・・
草や石や雲や風にさえ・・・感謝の祈りを添えた、生の在り方に・・・
目を塞ぎ・・・頂きモノへの言葉の数々は・・・
いただきます・・・の意味さえおぼろげになる・・・。

筆に硯に墨を磨り・・・手紙を一節、したためる・・・
枝と薪を竈に合わせ・・・羽釜で湯が沸き煮炊きは続き・・・
ハタキに箒で寄せ集め・・・住まいの始末で暮らしは始まる・・・
一筋縄では進まない、普通の毎日も・・・
普通が当たり前に育ち疑問を持たなくなれば・・・
儀式のような準備も人任せで・・・専門にプロと線引きが始まると・・・
簡単に出来る事が当たり前には出来なくなり・・・
廻り道を愛せる意味を心に留めて・・・
忘れてはいけない大切を、密かに忘れ・・・
ありがとう・・・は閉じて行く。


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触れる

2024年05月25日 | 古民家
 空を見通す高さがあれば・・・
世を見渡す目と、知識と理解があれば・・・
海を超え・・・溢れる想いを受け止めてくれる世の中があれば・・・
先人の言葉に上書きして来た暮らしの多くに・・・
始まりが無ければ始められもしない、幼い一歩があり・・・
突然現れた大きな一歩の嵐の中で・・・
目まぐるしく生まれる世を楽しんだ、喜びはどこまで巡るのか・・・。




超絶技巧に伝統の技だけが、緻密な手仕事とは言えなく・・・
無駄を落とした手仕事に、あふれる無垢の姿もあり・・・
奇抜な暮らしに呆れる様に・・・平凡な暮らしから逃げたくなるような・・・
無いものを探し回る虚いの想いは・・・
その辺りの石ころにも宿っている・・・。



迷い込んだ路地に、宵闇の迷い道を探し・・・
森の中で、触れられないまやかしの神に触れて・・・
神木と見間違う、見上げる傘の枝葉に守られ・・・
触れてはいけない不思議の国の入り口は・・・
罷り通れない高い場所と・・・計り知れない無いものねだりに行き着いて・・・
それぞれの研鑽に見えてくる・・・恐れ崇めた暮らしの豊かさが・・・
近くて遠く、隣の背中に隠れている。




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踊る

2024年05月24日 | 古民家
 踊り狂う様子と踊り仰ぐ様と・・・
追い詰められた器に暮らしが漂い、当たり前に過ぎている・・・
想いや願いに、狂気が混ざり合いはしても・・・
特別では無い行いを受け入れ・・・もっともらしく願いを受け入れてくれるだろうと・・・
激しさは変化しながらも・・・長く続けば伝統文化と色に染まり・・・
繋がれ、残されては来たけれど・・・
経験不足の物知りと、無難な願いのその先に・・・
絶望と踊りは追い詰められてしまう・・・。

単純な踊りを繰り返し・・・
同じフレーズを奏でながら、何度もいつでも訪れて・・・
忘れられないお互いを造り、町の中に溶け込めば・・・
見えない人も、感じられなかった出来事も身近に感じられると、・・・
それは一部と・・・解り合い・・・
互いの繋がりと想いの隔たりは消えてゆくのかも・・・。

束ねた花束を抱える僕と・・・
彩る人と・・・華やぐ君と・・・
欠けてはいけない輪の中に・・・
育てる誰かの想いを束ねた暮らしが選ばれて・・・
一つの物語は、また違う繋がりを求めて歩き出す・・・
時を思い出せずに失ったとしても・・・
笑えず踊らない狭間を過ごしていても・・・
つわものどもの夢の跡に・・・芽吹く踊りは生まれている。

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町通り

2024年05月23日 | 古民家
 片方に寄せて歩くと見えて来るもの・・・普段は歩かない場所を好んで歩き・・・
ウトウト見回しながら教え合う・・・町の様子に肩を寄せると見えて来るモノ・・・
住めば都の町の魅力が通りにあるのなら・・・
商店や住宅街・・・町工場の通りに雑木林や公園の脇道・・・
ザワつく場所を通り抜け・・・閑散と声を上げる風の音に・・・
住む音を聞きながら・・・肩ひじ張らない町を歩く・・・。

暮らしに必要な民の技・・・
素朴と簡素を掛け合わせた技術の工芸は・・・
誰が良くてどれが良いとも言えず・・・必要に合わせてそれぞれが生み出した暮らしの工夫で受け継がれ・・・
家庭の味を守り・・・住まいの片隅に佇み・・・いつもどんな時もそばにいて・・・
気張る事無く見つめる眼差しは・・・ほのぼの慈愛に満ちている・・・。

車窓に写る自分の顔に・・・誰を重ねるのか・・・
駅舎を行き過ぎ、景色の中に住まう人は・・・しゃがれた窓に何を想い・・・
すれ違う姿を目で追いながら・・・静かな通りを振り返り・・・
戻る暮らしの埃を払い・・・変わらぬ時が、変わらぬように・・・
波風を嫌い・・・穏やかな通りのいつもの面々に、しわがれた音で答えている。
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2024年05月22日 | 古民家
 惚れ惚れする青空に・・・かざした手のひらは橙色に澄んで・・・
蒼の海色と・・・まるで違う青空色と比べて見ては・・・
いくつもの笑顔を浮かべるあなたの色は何色と・・・
指折り数えた色鉛筆も、絵の具を探したあのお店も・・・
色褪せた想いの後を追いかけ・・・記憶をたどった虹色になる・・・。

川の色は何色と・・・探して見つけた森の色・・・
互いに寄せ合い重なる色が・・・水色に混ざり合いながら海に落ちてゆく・・・
一つと決められない混ざり合いは・・・合間に流れる暮らしの様子で・・・
人が色をなして流れる姿に・・・赤・黄・緑に青・白と・・・
十人十色は混ざり合う・・・。

白黒の世界がフルカラーに蘇り・・・
想像する一昔前が現実に、より近づくと・・・
当時の暮らしの色無が・・・突然身近に現れて・・・
かすれた笑顔も・・・埃っぽい町の様子も色をこしらえて・・・
歴史と語る暮らしは動き出し・・・
12色から24色へ・・・聞き覚えの無い色は混ざり合い・・
新しい色を育てながら、七色の暮らしを育ててゆく。




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