暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

隣人

2023年11月25日 | 古民家
 申し訳程度に移り住む暮らしは、時間を泳いで・・・
ささやく稲穂に景色が映ると・・・暮らしは豊かに降り積もり・・・
隣人と交わす言葉と・・・同居人の数々は、不意に出会い目くばせしながら・・・
お互い様の助け合いに・・・人も動物も声を合わせる・・・。

特別な場所ばかりが意味を持ち・・・興味が薄れた場所は魅力が引かれて・・・
グルリと廻り、めぐり逢いは・・・暮らしの跡を意味ありげに見つめ・・・
特別でも無い場所が・・・宝物に変わって行く・・・。

土に還るくらしで過ごす毎日と・・・家族が過ごす毎日と・・・
繋がれた文化に、新しい文化が関わると・・・
物珍しさの魅力に時は止まり・・・新しい時計が動き始め・・・
分岐の道のりは・・・倍速の速さで、暮らしの意味を追い越して・・・
おいてきぼりの古い暮らしは・・・100年・200年もウソになるほど姿を消して・・・
お互い様の声は・・・かき消されてしまう。
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反面

2023年11月24日 | 古民家
帰ろうと・・・思い悩んで足踏みをして・・・
帳の降りる・・・空の気配は遠く向こうに・・・
街灯の・・・頼りない灯しに引かれてパラパラ躍り出る虫たちも・・・
季節を過ぎて、力無く舞い踊り・・・
オレンジの薄暗さに・・・顔を求めてはしゃぎ廻れば・・・
帰りを呼ぶ声に甘えて・・・静かな家路と頬を寄せる・・・。

我を忘れるほど・・・夢中になれる時間は一瞬で・・・
1日の24時間を頂きなから…・・・48時間を求めて・・・
70時間は必要ないと言いながら…・・・1週間では物足りなく・・・
行き先の見えない暮らしに憧れて・・・力半ばで迷いもあれば・・・
尊い出来事は無理維持の・・・夢のまた夢のあこがれ・・・。

無数の命を駆けのぼり・・・手にする小さな一つの輝きは・・・
無防備な心を撫でられて・・・硝子の階段を預けられると・・・
初心な命をもて遊ぶ・・・魑魅魍魎の館で居座る影たちが・・・
頬杖ついて眠っている後ろで・・・泳ぐ言葉も空を染めて・・・
急ぎ過ぎる駆け足に・・・間に合わない暮らしの足取りは・・・
空回りの目隠しに声を掛け・・・帰りを待つ子供の様に泣きながら・・・
叱られる子供の毎日は・・・反面教師の姿が見えて来る。



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折々

2023年11月23日 | 古民家
 三つの歳と・・・五つに七つは祝いの節目で・・・
古い暮らしの色合い濃く・・・伝統に寄り添う行事へ移り変わり・・・
それでも僅かに、変わらない町の姿がトツトツ置かれ・・・
淡い空も・・・薄い雲も、落され始めた木々の身支度も・・・
気付かれないくらいの様子で・・・薄ボンヤリと・・・
ささやかな華やかさを・・・散りばめて行く・・・。

始まりを忘れ・・・道理の意味が勘違いされて・・・
食い違う、けたたましさの中で・・・力が正義に理解されると・・・
時間を謙虚に受け止めても・・・どこかで外れるタガの音を聞きながら・・・
受け答えにまごつくほど・・・始まりの意味は軽くなってしまう・・・。

折々に合わせ・・・無粋な意味は無いはずなのに・・・
季節が狂えば・・・歯車はかみ合いもせず・・・
伝統の答えは時間で迫られ・・・つじつまのように言い訳が始まり・・・
唯一無二の暮らしの答えは・・・台本に書かれて仕舞われて・・・
自然と体が求める拠り所に・・・安堵の声は伝わらなく・・・
モノの例えも、表現も・・・新時代や新世代の移り変わりに薄っすらと・・・
昔ばなしの傍らに・・・片付けられてしまうのかも。

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狭間

2023年11月22日 | 古民家
 宵の口にほだされて・・・良からぬ態度に出る頃合いは・・・
曖昧な境界線に漂う意識が破裂してしまうから・・・
近寄らぬようにと諭すけれど・・・
好奇心の幼さは・・・どこでもなんにでも、手を出して後悔の・・・
教えを抑えて忙しく・・・大人の想像を超えて行く・・・。

暁から東雲へと・・・どこが狭間か答えられもせず・・・
堺と言葉を交わしてみれば・・・迷う事の無いまとめの文字は・・・
途切れる事無い、細かな言い様を・・・文化の波で洗っても・・・
浮かんだ景色も情景も・・・カタコト型にはまり出し・・・
十人十色・・・言葉の花火が舞い上がる・・・。

明暗色違いに、色言葉を当てはめて・・・善と悪を問いて見ても・・・
立場は変わり、頭を悩ませ・・・
自然と人の境に里山が育ち・・・秋風と雪風に木枯らしが割り込んで・・・
いくつもの言葉は、暮らしの様子を表しながら・・・
言葉遊びに体を預け・・・寄り添う者と語り合い・・・
狭間で交わす・・・長いおしゃべりが続いている。
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ヒーロー

2023年11月21日 | 古民家
 せわしなく廻り始めて駆けずり回り・・・うつせみと漂い、流されてみても・・・
それだけが幸せと詠い・・・その先へと夢を追いかけ、もがいても・・・
絡まる潮時が心を押さえて・・・そうそううまく行かぬ間に・・・
次の厄介事が手渡され・・・笑い顔を並べて微笑み、時世の流れに乗って渡って行く・・・。

こんもりと続く落ち葉の道と・・・被る雪景色の青白に・・・
空も山もおいそれと頷く訳にはいかず・・・見慣れた景色を通り過ぎて・・・
押し寄せる、その他大勢に諭されながら・・・いいとこどりの暮らしやすさを聞き分けて・・・
悩み始める軽さに憧れながら・・・変わらない、あぜ道をフラリと散歩すれば・・・
乾いた道もゆるみ、くだけて・・・大勢が過ごす場所となる・・・。

ひとしきり騒いだ祭りの後に感じる時間は・・・
子供の熱ほど慌ただしく・・・素通りの興味ナシは当たり前に・・・
無かった事になるほど悲しく・・・物語を造れなくなるほど現実で・・・
事件にも話題にもならないほどの窮屈さと・・・真面目なほどの堅苦しさで・・・
土手の上からヒーローが生まれるほど・・・同じ事の出来事は・・・
田舎の町の・・・大きな暮らしの中でしか生まれない、特別な時間の始まりになる。
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