暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ずらりと

2023年07月26日 | 古民家
 10年先を思い浮かべられないのは、悲しいと・・・
5年先でも無く・・・1年ほどの先でも、想像出来なくて嘆いていると・・・
20年先・・・50年先を、今と変わらないでいられると思えば・・・
どちらが幸せなのか・・・よく解らなくなってくる・・・。

朝昼晩と・・・明るく暗く、入れ替わる暮らしに身をゆだね・・・
成すがままに命を繋いで・・・身の回りから、学ぶあるがままを受け入れて・・・
自然の中に生まれる意味を知り、経験が育つまでに・・・
呆れるほどの時間を刻んで・・・わがままな暮らしを手にした中に生み落ちた暮らしは・・・
どこか不格好な姿をさらしているのかも・・・。

見逃す姿の後ろめたさに・・・追いかける無様な想いを隠して・・・
たどり着いた先に見える両の手は・・・
無骨で大きな手の平なのか・・・細く華奢で可憐な手の平なのか・・・。
誇れる姿は誰の為に・・・我慢出来ない欲の中で泳ぐのは自分だけで・・・
差し伸べて握りしめるのは・・・ズラリ並ぶ、小さくやさしい手ばかりで・・・
数珠のように連なる手の輪の中に・・・
10年先も・・・50年先も変わらない想像が繋がっているような気がする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おだやか

2023年07月25日 | 古民家
 温めていた想いを掃き出せる瞬間に・・・姿を変えた面々が並び・・・
自分はさておき・・・気分は数十年前に戻ると・・・
淡い想いも・・・嫌な思いも、背中で感じるくらい近くで受け取ると・・・
両手で触れ合う温かな時間が、四角く切り取られ・・・集まる誰もに残されると・・・
億劫だと感じながらもどこかじゃれ合う・・・静かな場所になる・・・。

記憶に残る暮らしの姿は・・・住まいも町並みも古くなり・・・
同じ記憶をたどる仲間が少なくなるほどに薄れ、いつかは消えて行くけれど・・・
世代を乗り越えて守れるものは少なくも無く・・・
ひょんな事から・・・数世代先に繋がる時もあるようで・・・
古民家の暮らしにあぶれ・・・安心していた頃から・・・
宝物のように持ち上げられる暮らしになろうとしている・・・。

価値観の中に幸せがあるのか・・・現実の中に自由があるのか・・・
言葉遊びを楽しんでいるだけで・・・すべてが自分の思い通りにもならないと悪ぶって見ても・・・
波風の立たない暮らしにおごらなければ・・・どこか穏やかなみんなでいられるのかも知れない・・・。
皺もたるんだやさしい顔に、自分を映しながら・・・
言葉少なに微笑む眼が・・・心穏やかでいられるのかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とっておき

2023年07月24日 | 古民家
 気兼ねの無い暮らし向きに・・・巡り合う人と、出会わない人・・・
無遠慮と言われてしまえばそれまでで・・・思いやりやおもてなしから逃げたくて・・・
知らないどこかを探し迷う人は・・・群衆の中に孤独を囲い、ツラツラと廻っている・・・。

旅の宿で迎える出来事が・・・遠くに響いて思い出させるほどに刺激的なのは・・・
佇まいや室礼、食事も気になるけれど・・・人の出会いが強く残り・・・
それは・・・宿を切り盛りする人も、同じく滞在する人も・・・
交わすか交わさないかの言葉やなりふりで・・・
浅く深く・・・狭く広く関わり合う調子が生む、とっておきの出来事になる・・・。

板壁の町を過ごし・・・蔵の町を覗いて・・・小川に流れる鯉の色を眺めながらフラリと・・・
カラコロ、浴衣の影を残す灯りとすれ違い・・・夕涼みを味わう・・・。
安普請の宿に波風を立てて・・・デザインされた小奇麗な宿には口コミを挟み・・・
世界の中から求められる場所を探していると・・・
気兼ねのいらない・・・無遠慮な暮らしの文化に関わり・・・
おもてなしに振り向き・・・巡り合えるとっておきの居場所になる。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こだまする

2023年07月23日 | 古民家
 心地よい音に誘われて・・・クラクラと歩み寄る夜の町・・・
単調な音は激しく懐かしく・・・単純な暮らしには聞きなれた・・・
耳触り懐かしい音が繰り出す響きは・・・頭に体、どこか遠くに・・・
記憶に焼き付けられた・・・文化の香りがする・・・。

デンデコ・・・ヒョロリと小刻みに・・・
小さな祭りはごちゃ混ぜの・・・大きな祭りも幸せに・・・どこか安心する輪が生まれ・・・
いさかい合う隣町も・・・小競り合いを繰り返す隣人も・・・
小粋に関わり合う時間が増えて・・・その時だけの休戦協定・・・。
深い闇があるとも無いとも、その溝は深いけれど・・・変わらない繋がりは四半世紀・・・?
良くない伝統とも言える世代がくれたモノは・・・変えない頑固さで・・・
夜通し踊るその訳を・・・知る暮らしも遠くなる・・・。

叩いた手の音と一緒に吠えるように・・・紫の空に広がる光の粒は・・・
電灯も無い暮らしに降り注いで・・・夢の一瞬を運び・・・
時代は駆け登り、色を増して行く・・・。
甍の屋根に色が躍り・・・低く広がる町に響く音は・・・
想いも掛けず・・・遠くの空と町にこだまして・・・
平和の数を歌っているのかも。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あきらめ

2023年07月22日 | 古民家
 未熟な文化を知るには根気よく・・・理解出来ない暮らしを抱えて過ごして見て・・・
身に覚えのない約束でも受け取るようになれると・・・
いつの間にか歩幅が重なり合い・・・同じ方向に迎えるのかも・・・。

最上のおもてなしが台無しになるほどうろたえて・・・
気高く見下し見つめれば・・・たった一度の過ちさえも、理解しがたい深みになってしまう・・・。
生れた場所や・・・家柄に左右されてしまうのは避けられなくても・・・
想いや考え方で・・・無限の樹形図が出来上がるのは止められなく・・・
悲しくあきらめる姿を・・・たやすく受け入れない暮らしは広がっているような気がする・・・。

階級や制度・・・歴史の中で積み重ね、繋がって来た風習にも・・・
悲しい生い立ちは多いけれど・・・それは人が育て変化して来た文化で・・・
国や時代の在り方は・・・自然が造るよりも残忍な暮らしが残されて・・・
人が集まれば歪んでしまう・・・忘れられない伝統も残っている・・・。
ハキハキと平等な言葉を交わす社会が求められても・・・弱いモノを探す、生きる為の本能はいつまでも残り・・・
勝った者・・・生き残ったモノが刻まれてしまうけれど・・・
臆病者が繋がる時代があったから今があって・・・
たくさんの枝葉が混ざり合い・・・導かれる方向に、道は繋がって行く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする