暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

求める

2023年05月26日 | 古民家
 鬱蒼と成長する森の中に・・・誰も知らない命と、誰も数えきれない命が過ごしている・・・。
いつの間にか生まれ・・・知らないままに命を閉じて・・・
それでも自然の何処かで必要とされ・・・森々と廻る繋がりの中で、大切な役割は今も生まれている・・・。

手にした暮らしを守ろうと・・・もったいないと嘆く想いは閉じられて・・・
見る事も叶わない海と山の向こう側で・・・関係なく忙しそうに後始末をする様子に・・・
感謝もありがたみも感じられないまま・・・反省の日々に変化は生まれないのかも・・・。

100歳で生れ落ち・・・時間と共に若くなる・・・。(そんな映画があったような・・・。)
自分自身の煩わしさが少しづつ溶けて・・・出来る事が増えて来ると・・・
不便を経験した分、誰かにやさしく出来るのだろうか・・・?
ゆっくり進む、古民家の流れを経験すると・・・
手際よく時間が進む暮らしに感謝は育ち・・・昔し話は出て来ても・・・
この先も・・・変わらず新しい何かを求め続けているようで・・・
おひさまの気が向くまま進む時間と・・・古い暮らしを楽しんでいると・・・
それは、とても贅沢に見られてしまうのかも知れないけれど・・・
単純で質素な暮らしを守る為に・・・必要無いモノはたくさんあって・・・
そぎ落とす仕草を迎えると・・・豊かな暮らしになるのかも知れない。


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無粋

2023年05月25日 | 古民家
 風景に憧れ・・・一番を探してみると・・・
一句詠みたくなるのか・・・写真を残したくなるのか・・・
記憶に残らず、アルバムを開いて思い出すのは・・・
無粋に飾られた写真の中の・・・笑顔の自分・・・。

自分は覚えていても・・・友達や親は忘れている・・・
その逆もあるほど記憶は移ろいやすく・・・興味が指す方向はそれぞれで・・・
昨日の献立は忘れていても・・・幼い記憶は夢のように色濃くて・・・
嫌な記憶ほど尾ひれは付くと・・・夢のような記憶は、夢のように瞬いて行く・・・。

飛びぬけて立派な住まいもあれば・・・平凡な住まいが大きく広がる頃に・・・
平凡な古民家は造られ・・・暮らしの多くを支えて来ました・・・。
大切に残されるのは・・・贅を尽くした古民家ばかりで、暮らしに寄り添う住まいは流行りに押され・・・
新しい町に生まれ変わり・・・その町は姿を失いながら、見る影も無い風景にとって代わり・・・
記憶の中に残る世代は時代を渡り・・・無粋な記録になろうとしている・・・。
リアルで感じるコトを経験する事が・・・いつまでも残る文化になるのかも知れない。




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雨宿り

2023年05月24日 | 古民家
 本降りの雨に打たれながら、深い軒の下に雨宿りする・・・
何事かを迎えそうになる予感と過ごしながら・・・さしてドラマが始まる訳も無く・・・
ただ繰り返す雫を数えながら・・・淀んだ雲の流れに身を任し、雨宿りを楽しむ・・・。

日本の住まいがそうであるように・・・一瞬の夕立に隠れる軒の深さは興味深く・・・
勝手気ままに身を寄せるには・・・他人様の敷地に入り込んで、居心地悪く思わなくも無く・・・
緩やかな暮らしの居場所では・・・相まみれる時のいたずらに、暮らしの豊かさを感じただろうに・・・
軒の一つも無い軽やかな住まいと・・・言葉を交わさない関りの中で、軒の貸し借りは叶わないのかも知れない・・・。

高温多湿で、風を扱い・・・日差しを手ほどきするには、古民家の住まいが程よくて・・・
夏と寄り添い・・・冬を過ごすには、どちらとも仲良くとはいかなくて・・・
土間や通し間・・・差し込むまばゆい日差しを深い軒で受け止めて・・・風を手ほどき良く誘うには・・・
日本の伝統の造りに、関心もし・・・驚きもする・・・。
肩を寄せ合い雨宿りの・・・若い記憶がどこまでなのか、過ごす風景に重なる出来事が・・・
他愛ないモノから・・・大切な暮らしになると、町の風景に溶けだす心の黄昏は、きっと忘れられない文化になる。
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成長と衰え

2023年05月23日 | 古民家
 場違いに、幼い姿を見る時と・・・
遠い目で・・・古ぼけた背中を見る時と・・・
どこからでも、働く意味が決まっているように・・・
人はせわしなくまじめに・・・前向きに・・・ひたむきに暮らし・・・
家族は守られて来たと思う・・・。

働くは・・・年齢に関係なく、モノ造りとなればなおさら・・・
遠くに飛ばされ虐げられても・・・リンリンと響きながら暮らしを守り・・・
自分を表現して、何事かを成そうとしていたけれど・・・
森が育ち衰退して・・・自然が生まれ消えて、生まれ変わるように・・・
暮らしの中にも・・・成長と衰えが混ざり合い、また新しい姿へ生まれ変わって行く・・・。

見知らぬ国の・・・大きな文明が理解出来なく、消えた理由も解らないほどの出来事が何度も重なり・・・
あどけない自分の暮らしに安らぎは感じられても・・・
想像も出来ないほど広い世界の小さな場所で・・・声を上げて耳をすませば・・・
大きな時代の境界線が・・・音を立てて笑っているのかも知れない・・・。
古民家と伝統の暮らしに・・・戸惑いを救う答えは無いとしても・・・
先人のくれた謎解きに・・・まじめなひたむきさは、重なる意味があるような気がする。


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古い町

2023年05月22日 | 古民家
 肩も触れ合う路地裏の・・・転がりすり抜け横切って・・・
見上げる細い空を細目で仰げば・・・調子よく響く町の声に・・・
ガラガラと、雑な噂話しと井戸端会議が踊ってる・・・。

時間は止まり・・・儚く歩いて・・・夢見る姿のカタチは変わるけれど・・・
暮らしに漂う人達は・・・歩幅を緩めながら、自然の繰り返しと重なり・・・
古ぼけた時間の残り香を受けながら・・・この先も歩いて行くのだろう・・・。

自分の親の親が生まれた町を想い・・・またその親の親が暮らした町に還って
行く・・・
人の集まりは好き勝手に空回り・・・新しい町は何度も生まれて変わって造られて・・・
大きな街の人が集まる場所も・・・パラパラ日めくりカレンダーは薄くなり・・・
地域で生まれ変わろうと足踏みして見ても・・・一度寂しさを覚えると・・・
記憶で遊ぶ楽しさに震えてしまい・・・作られた町なのか、仕上がった町なのか解らなくなる・・・。
程よい距離感の・・・ひしめき合いが懐かしいと、手ごろな暮らしを求めても・・・
見渡す町に・・・迷路と雑談は見つけられない。


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