暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

包まれて

2023年05月31日 | 古民家
 どこへ行くにも誰かとすれ違い・・・声を投げては受け止め、大きく包まれて・・・
振り返ると・・・そこにある暮らしが特別だと気付くには・・・
知らぬ間に忘れて沈んで行った・・・文字では伝わらない住処があった・・・。

蜘蛛の子を散らすように町を離れ・・・たどり着く場所は愛想良く・・・
笑いや悲しみを何度も受け取るには・・・一人では多すぎて・・・
分け合う事も出来ないまま・・・いつまでも歩き続けてしまうと・・・
居場所を変えた理由が解らないまま・・・曇りのち晴れを仰いで・・・
傘をさしながら歩くのも忙しく・・・ずぶ濡れのまま歩くには、ずいぶん冷たい雨が続いているような気がする・・・。

囲炉裏の煙でむせ返り・・・染みついた煤埃りに懐かしさを感じ・・・
煙は萱を守り暮らしを守るけれど・・・寒さや暑さにこだわりは無く・・・
施設や文化財の住まいでは・・・快適な住まい方とは思えなくなり・・・
古民家の住まいは・・・いつのまにやら、何か特別な居心地の場所になっている・・・。
頑張り過ぎない暮らしがどちらなのか・・・たどり着いた場所で違っては来るけれど・・・
自然や人に包まれ一緒に歩ける暮らしが・・・無理なく過ごせる時間のような気がする。


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積み重ね

2023年05月30日 | 古民家
 つまづく手ほどきの・・・大きなまわり道をしてみても・・・
さして不都合にもならないと感じらるのなら・・・
そのまわり道に大きな意味は無くても・・・微笑む暮らしは生まれるような気がする・・・。

レコードに・・・8ミリ・・・歪んだガラスの向こう側が戻ることは何度もあったけれど・・・
好き好んで遠回りするほど、持て余す余裕も無い暮らしを追いかけていると・・・
何も思いつかない時間と・・・3歩進んで2歩下がる暮らしを手探りして・・・
それでも早回しの連続に追いつこうと・・・離れ離れの手は、いつも広がっている・・・。

時代を駆けるのは・・・振り返ると若者で、変化を嫌い座り続ける老体は横たわり・・・
うねりの中でもがいていると・・・若者は年老いて横たわり、変化を嫌ってしまうのかも・・・。
後継者の顔が見えなくて・・・日本を支えて来た暮らしが語るように・・・
時代を支えて来たのは古い世代で・・・モノ造りを嫌い、椅子に座り続ける若い世代は・・・
大きなうねりの中で・・・グルグルと散らばり、それぞれに変化して行く・・・。
今があるから数年先が育つように・・・単純に変わる呪文は生まれなく・・・
ぎこちない想いの繰り返しとまわり道の積み重ねで・・・残されて来た暮らしはあるような気がする。



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古い

2023年05月29日 | 古民家
 古くからあることわざも、しきたりも・・・伝わり続けて来た伝統も・・・
小走りに忙しそうで・・・忘れたがりのようにこぼして行く・・・。
時代に合わないと打ちのめされ・・・子供がいないと、一言グチれて・・・
出来ない言い訳や・・・無関心なよーいドンで、誰もがうなづいている・・・。

お米を育てる・・・住まいを造る・・・
20年もすると・・・暮らしがクルリと閉ざされて、地味に必要な暮らしのアレコレが・・・
とてつもなく大切になるような気がする・・・。
古い伝統を、新しい技術で補って・・・細く残された伝統で、新しい暮らしは繋がっていたのに・・・
そろそろ我慢も限界と・・・新しい世界が輝こうとしている・・・。

見渡せば・・・筋の通った暮らしはそのままに・・・
着ぶくれの、寒さにやられた寒がりが・・・重ね着する暮らしをしていただけで・・・
おひさまにやられた旅人のように・・・厚いコートを脱いでしまえば、質素な姿は誰も同じで・・・
真夏がくれた気付きの中に・・・大口を開けたおひさまが頬を膨らませている・・・。
散々邪魔モノ扱いの・・・古い暮らしに、老いぼれ達に・・・
首を垂れる時は迫っているのかも。

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素直

2023年05月28日 | 古民家
 隠れ家に子供のを想いを載せて・・・大人の隠れ家は複雑に・・・
ただ簡単に面白おかしく遊び始める幼さを・・・探すように慌ただしく走っている・・・。
ガラクタにくだらない秘密基地は・・・いつもどこかに隠し持っていて・・・
段ボールに押し入れ・・・空き家に物置まで・・・
どこもかしこも夢の中で、頭は廻っている・・・。

それほど思い入れも・・・大切さもほどほどのくせに、居場所を奪われると泣いて怒って・・・
それでも子供の立ち直りは早いモノで・・・知らない次の隠れ家を探してうずくまると・・・
次々笑える楽しみが膨らみ湧い出て・・・執着しない踊りの中に未来の姿は光っている・・・。

誘って貰えるほどうれしくて・・・声を掛けるほど広がって・・・
沢山の顔や背中を、後ろや前に見渡しながら・・・重い足取りを蹴り飛ばして見ると・・・
夜の帳は降りて来て・・・大人の中に入って行く・・・。
嫌な夜も・・・憂鬱な朝も・・・簡単に考えれば素直なのに・・・
固まる頭に言い訳が付いて来て・・・古い話もことわざも、遠い暮らしと埋もれてしまいそうだけれど・・・
素直な住まいの古い暮らしに・・・どことなく触れ合う素直さに追い付いて行く。

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輪の中

2023年05月27日 | 古民家
 雫が降りて・・・流れつく先で出会い気付かされた事は・・・
どこにでもある昔の出来事が・・・頃合いを見つけて歩き出し・・・
ゴウゴウと迷いながら気付くのは・・・
何も無い姿と、いつもの出会い・・・。
あどけなさを感じる昔の想い出に・・・いつしか振り向いて、転がる出会いに未来を想う・・・。

閉鎖的な暮らしの多い島国で・・・人の良さを感じ、程よく幸せなのは・・・
どこまでも多様な文化が広がり・・・伝統を何気なく繋いで来たからなのかも知れなくて・・・
輪の中に入れば入るほど、泥沼にはまる文化と出会いにさわやかを感じるのも・・・
少し熱すぎて・・・少しうらやましくて、内に入り込めばどことなく気取る事ない日和なんだろう・・・。

キリリと現れる茅葺の屋根に・・・鯉のぼりと入道雲・・・
風景に現れる季節の後追いは・・・恨ましくなるほど大きく感じて・・・
地域を大切に思う人の気持ちが町を造り・・・春夏秋冬どこにいても新鮮に感じられる・・・。
異文化を同じ島の中で見つけ、出会える幸せと・・・この先も巡り巡る暮らしでいられたらと思う。

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