暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

面影

2023年04月25日 | 古民家
 見下ろす谷間の隙間の底に・・・押し黙ったままの姿を見つけると・・・
そこまで遠くもない、昔を語りだし・・・映し出されるありのままは・・・
日本の伝統文化の、残り香なのかも・・・。

迫る文化に未来を乗せて・・・どこもかしこも異文化を受け入れて・・・
社会の成長に暮らしも人も前に進んでいた頃は・・・
振り向きもせず・・・脇目も降らずに歩いていたけれど・・・
波のように降り注ぐ中にいると・・・ずっと沈んで廻りも見えなく・・・
訳も解らず・・・流されているのかも知れない・・・。

日陰に佇む古民家の両手には・・・新しい町が生まれ、新しい暮らしが続いて・・・
隠れるようにその姿は記憶から薄くなると・・・面影のように誰かが夢に見て・・・
いつまでもそこで暮らそうと・・・根を張る姿はビルの谷間にひっそりと・・・
今でも時の姿を映している。
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見失う

2023年04月24日 | 古民家
 一瞬で儚く消えて行く出来事に・・・美しいとか、潔いと感じるには・・・
どれほどの教えと、つつましい暮らしを過ごすと言葉は生まれて・・・
誰もが見失わないと思える教えになるのか・・・
文化を受け取りながら・・・文化とは違う違和感を感じて・・・
消えない出来事に言葉は繋がる・・・。

気付いた頃から見ていた景色は・・・言葉に出さないいつもの景色で・・・
誰がいたのか・・・何があったのかも、思い出せないほど意識は無く・・・
いつまでもあると思いながら・・・人が隠れた住まいの行く先は・・・
真新しい暮らしの影と一緒に歩き・・・次の世代に繋がる未来は霞んで見え無くなってしまう・・・。

空き家の中に暮らしが見える・・・。「
廃屋の中に・・・時代が映る・・・。
そこで生まれた言葉は聞く事も・・・伝わる事もしないけれど、生まれた古い生活に・・・
この先の未来は繋がれて・・・
新しさばかりでも無い、過去の真新しさを紡ぐ暮らしを造る事が・・・
見失わず歩む・・・道になるのかも。

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ガラス

2023年04月23日 | 古民家
 大きな鏡に、木の香りと・・・ガラスの薄さにボンヤリ明かりは、いつもほのぼのを迎えてくれる・・・。
町の通りの人の流れに・・・いくつも流れる人の影は、いつしか落ち着く場所になり・・・
どことなく寂れた看板も屋根も・・・歩く人も、流れる音楽も・・・
点と点が繋がって・・・帰る場所と、旅立つ場所になる・・・。

人が人を求めて・・・人は場所を求めて、それでも過ごすうちに芽生えるのは・・・
何処か見た事があるような・・・来た事もあるような不思議な場所を夢に見て・・・
記憶を頼りに探してみても・・・そこにあるのは忘れたい想い出と、楽しい想い出がカラ廻る幼い場所・・・。

おままごとの様な暮らしの中で・・・繊細な時間を過ごしても・・・
その時に必要なのは驚きと慌ただしさで・・・ゆっくり流れる暮らしは次の次で・・・
待ちわびる宴の中に・・・次の先の先がどれだけ輝いているのか思い浮かべていると・・・
遠い昔の記憶は薄れてしまい・・・目まぐるしく・・・慌ただしく行き交ううちに・・・
薄汚れたガラスを透かしてまかり通るおひさまが・・・いつの日か落ち着く居場所になる。

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流される

2023年04月22日 | 古民家
 人の多さが、豊かさの物差しとは言えないまでも・・・
数の恐怖は何気なく見ていて・・・小さなモノが大きなモノに飲み込まれると・・・
何も変わらないと・・・暮らしに異変は見えなくても・・・
ジリジリと時は流れ・・・知らない合間に姿は変わって行く・・・。

止まっていた時は動き出し・・・乾いた空気が流れ始めると・・・
心配の足音は、生き急ぐように駆け足になり・・・
どこかで暮らしの時間は止まって・・・どこかで、町は声も上げずに・・・
足踏みのあいだ、溜められて弾みが・・・一度に広がり飛んで行くのかも・・・。

危なげな中にも・・・教えや学びがある暮らしを、古民家の中に見つけ・・・
遊びの中から生まれ・・・仕事と向き合い受け取る生き方は・・・
ゆっくりと流れる時間の中でしか身に付かなく・・・
気にして準備して・・・焦って確認して、古くからのやり取りでしかない・・・
まじめな手仕事に・・・この先の未来は守られるのかも知れない。

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知らされる

2023年04月21日 | 古民家
 代々住み続ける居場所にいるはずも・・・よほどの旧家なのか、やんごとなき理由があるのか・・・
その地を離れられない理由を持ち続けているけれど・・・
住み慣れた居場所を、引き離される大きな理由で・・・理不尽な暮らしの、見知らぬ居場所を与えられてしまう・・・。
どこでもドアとは言わないまでも・・・居場所は好きに選べる一時を頂いているのに・・・
世界をよくよく広げて見ると・・・好きでいられる暮らしを続けられている居場所の少なさに・・・
世間知らずを知らされる・・・。

電車もバスも通らない居場所に、不便さを感じ始めたのはいつごろか・・・
自転車やバイクでコト足りていた暮らしには・・・支えてくれるご近所がいくつも軒を伸ばして・・・
朝夕の言葉のやり取りが・・・子供の世界も、大人の時間も包み込んでくれ・・・
いつもどこかで安心と不安が行き交っていた・・・。

顔の見えないやり取りと・・・安心安全の交換は、どこかで矛盾があるようで・・・
それでも大きくなった暮らしに、信用は薄っすら隠れて・・・
何となく過ぎ去ると・・・誰もが気にはしなくなり、顔の見えない安全が過ぎて行く・・・。
刻む言葉の節々に・・・幸せの時間はあるような気がする。
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