暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

うらやむ

2023年04月30日 | 古民家
 夢物語を聞きかじって・・・遠いどこかに憧れと見知らぬ世界を思い浮かべ・・・
幼稚な未来が待っているその先に・・・幼い想いは無限に広がる・・・。
時間を遡れば・・・忌み嫌われ、怪訝な顔で見られている時を過ぎると・・・
先取した喜びを手にして・・・
素のまま過ごす暮らしに入り込むほど・・・うらやむほどの個性を手に入れる・・・。

ゴミのような住まいとして、茅葺が扱われ・・・
江戸時代の粗末な暮らしに目を背け・・・文化的な資料を摘まみ上げるように・・・
古民家の佇まいは・・・歴史的資料の中に住み続けると想うのは・・・
バリバリと走り回るような、音のある暮らしが続いて・・・
温度管理や、細かな手仕事が支える農家の暮らしに・・・
日本の養蚕は最盛期を迎え・・・住まい造りは蚕を主に造られて・・・
馬や牛と屋根を一つに暮らす住まいもそこかしこで・・・
その時・・・その場所で求められるカタチが造られて来たから・・・。

汚れた足元のまま土間を通り・・・土の付いた野菜も雑然と、洗った道具は庇の下で・・・
外履きのまま、外の便所で用は足りる・・・。
土蔵や穀藏・・・用途に合わせて住まい造りも変わり、たかが漆喰の壁は・・・
材料もや仕上げも、下地の様子も天高く変わって来る・・・。
生活習慣が変われば・・・お役御免の言葉を手にしてしまうけれど・・・
井戸水の冷たさが・・・四季を伝い手にしても変わらないように・・・
さほど変わり過ぎず・・・見直される暮らしが戻ってくると・・・
幼く古びた考え方に・・・うらやましく手習う時間が戻って来るのかも。




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個性

2023年04月29日 | 古民家
 規則正しく並ぶのは・・・邪な時間があるから・・・
安心出来る模様が・・・どこか対称なのは、厄介を嫌うから・・・
ウロウロ螺旋は、優しく素直に受け入れて・・・丁度良い対比に、落ち着く模様が生まれる・・・。

赤と黒が長い道のりを・・・市松模様に並ぶ様子は、記憶で語る景色だけれど・・・
個性が詠われて・・・味気ない道に、黄色と紫に・・・水色やピンクが散りばめられ・・・
幼い一歩は・・・暮らしに真新しさを繋いでくれて・・・
紺や黒の連なりが交差点を渡ると・・・物騒な騒動が生まれる世代を感じてしまうのは・・・
ひと世代前の歌い文句だとしても・・・個性ばかりでは歌えない、世の始まりなのかも・・・。

古い町に並んで詠われるのは・・・懐かしさばかりで・・・
もてはやす声に、聞き覚えの無い歌ばかりが流れ・・活気づくには異文化と、手を取り合い進むしか無い様子なのかも・・・。
求められる文化を生かすのも・・・地域のチカラだけでも敵わなく・・・
古民家を繋ぐ大きな意思は・・・混ざり合う文化の中に、進む先があるような気がする。

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ないがしろ

2023年04月28日 | 古民家
 軒先に込める想いを・・・理解してもらえるには若すぎて・・・
住み継ぐには大切な場所は、ないがしろにされてしまい・・・
姿カタチに、住宅事情が邪魔をして・・・たかが軒の、何たるかの意味さえ遠くなる・・・。

おもしろさは個性で・・・特別は誇らしく、特別な場所は文化になる・・・。
どこにいても変わらければ・・・どこにも行く事なく過ごせるけれど・・・
見た事も無い景色や空気に触れたいから・・・人は好奇心強く外に出て行く・・・。
いつもより・・・ほんの少し手際が良くなれば、誰もが興味を持って・・・
ありがたいと感謝され・・・いい気になってその気になって・・・
もっと何か出来ないかと考えて・・・豊かになろうと想いを巡らせる・・・。

農家の住まい古民家も・・・シェアハウスになれば、カフェになり・・・
民泊になれば・・・事務所にもなる・・・。
誰も予想しない出来事が・・・生まれて消えて、育てられ・・・
古い文化に付け足されながら求められ・・・世代の入れ替わりが進めば・・・
何が必要で・・・今何をしなければいけないのか解るはず・・・。
それでもジクジクと痛みが続くのは・・・
短く綺麗に開くより・・・長くささやかに閉じている古民家の入り口ほどに・・・
黄昏は意味を教えてくれる。
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取り繕う

2023年04月27日 | 古民家
 日陰でうずくまると悲しくて・・・日向で広がると元気よく・・・
そう思う逆さまに・・・日陰と日向がアベコベで、元気でいられるモノ達もいるように・・・
カサカサとしているよりも・・・ネチネチとした場所でないと強くいられないほどに・・・。
誰がどこで・・・これはあそこで・・・などと取り繕うには・・・
世界は豊かで・・・底の見えない居場所なんだと思う・・・。

家族の掟に・・・社会のルール・・・
仲間との絆や・・・自然の理・・・。
透き通る夜の終わりに見えて来るのは・・・人が暮らせる境界線の始まり・・・。
闇に解ける動物と・・・明かりに映える動物がいて・・・
何処かで決められた規則に操られ・・・混じり合う事の無い暮らしを、お互い歩いて・・・
この先も、当分変わりの無い歩みを続けて行くと・・・
誰かが疑い・・・どこかで乗り越えて、新しい道が生まれるかも知れない・・・。

光と影は似たモノ同士で・・・寄り添いお互い様なのは・・・
神社とお寺のように・・・一緒で別れて人の都合でどうにでもなるけれど・・・
自然の中で変化する・・・行ったり来たりの時間は永遠に・・・
人の想いと可能性だけでは・・・どうにもならない流れを掴まれている・・・。
100年も過ぎると・・・変わる価値観の中で、掟やルール・・・絆や理も・・・
取り繕うように変わってしまうのかも知れない。
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足元

2023年04月26日 | 古民家
 美しい住処は・・・惚れ惚れと想う場所があり、忘れられない景色を背負い・・・
繋ぐ人や仲間と暮らす時間が無ければ・・・
どこまで立派な建物でも・・・住み継がれ、守られる住処にはならないと思う・・・。

どこに向かって話をしているのか・・・誰に語り掛けているのか・・・。
うわの空で同じ言葉を繰り返すと・・・いつかは空を切る語りばかりが広がって・・・
興味深い話も・・・笑える話も・・・せっかくの心遣いも心に届かなくなる・・・。
瞬きの間・・・特別な心持で迎えられても、いつもご馳走ばかりでは飽きてしまい・・・
いつも質素な食事では・・・上を向いて歩けなくなってしまう・・・。

野菜もお肉も果物も・・・バランスよく食べて健康的にと・・・
いくらでも耳をくすぐって来たけれど・・・病気にでもならないと腑に落ちないように・・・
住まい方をどれだけ聞きかじっても・・・本当に大切な暮らしはどこにあるのか・・・
いつまでも解らないまま・・・流されて暮らしてしまう・・・。
住まい方のバランスは・・・自然から教わり、先人から学ぶ・・・
どこにでもある普通が・・・足もとには転がっている。


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