暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

進化と退化

2023年03月31日 | 古民家
 目線が怖くて・・・がなりふり構わず薄暗い先が不気味で・・・
古い住まいに影は待ち構えて・・・昼も夜も後ろ姿を追いかけながら・・・
住まいの中を歩いている・・・。
長押の上にかかる絵なのか写真なのか・・・見知った顔の知らない風貌は・・・
どこかやさしく声を荒げて迫って来るように・・・いつの時代も変わらず微笑んで・・・
住まいを守って繋がって来たみたい・・・。

偶然が訪れて・・・たまたますれ違えば、その場所に居残る意味があり・・・
古民家がどれも残るのでも無く・・・どんな立派な住まいだからと、みんなが好きな訳でも無くて・・・
偶然や気付き・・・出会いがもてなす不思議が、この先も繋がる相手を見つけてくれたんだと思う・・・。

シェアハウスに古民家が生かされて・・・古株ばかりでも無く、流行る世代が緩やかに暮らしている・・・
3帖1間の、風呂無し共同トイレのアパートが今でも重宝される場所もあれば・・・
映画もゲームも自由に遊べて、夜景の見えるシェアハウスもあるようで・・・
絶滅危惧の自然は広がるけれど・・・人種や個性の広がりに、限度は無く・・・
変わり続ける姿を・・・進化と呼ぶのか、退化と呼ぶのか・・・。
住まい造りも・・・住まい方も、まだまだ枝葉が伸びて行くのだろうか。

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あつらえる

2023年03月30日 | 古民家
 おあつらえを頼む暮らしに、町は歌い・・・
商店街には所狭しと商売が広がり続いて・・・人の流れもせわしなく・・・
上手くも行きそうにない店構えが行ったり来たり・・・
産声を上げた暮らしに・・・人の想いは追い付こうと走り回っている・・・。

想像がカタチになり・・・夢が現実になる・・・。
強く思えば実現する・・・マンガのような世界に、人の夢物語に手は届き・・・
小説よりも怪しい暮らしが、々と目の前を通り過ぎれば・・・
人の目線はフラフラと・・・曲がった方向へ走り出してしまう・・・。

人を変えるには・・・大きな力を手の平に乗せてしまえば良いだけで・・・
クルクルとめぐる意識が・・・つぶされて・消されて、都合に合わせて変わって行く・・・。
何もかもを奪って・・・身一つになれば、そこにも変わる人の暮らしが生まれれて・・・
遠いすべてを・・・・大きく包んでしまう・・・。
自分に合った靴や洋服をあつらえるように・・・
自分を知ってもらい、癖やわがままを覚えてもらえると・・・
沢山の人が関わり・・・多くのわがままも聞こえて、雑多な町が生まれるて・・・
ようやく暮らしが豊かになるような気がする。



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面影

2023年03月29日 | 古民家
 錆びた面影を追いかけて振り向いて見ても・・・
手の届かない遠い所に・・・テクテクと一人で遊んでいるように・・・
いつまでも、おぼつかない足取りで笑っている・・・。

懐かしい記憶はどこまでも居残りで・・・人気のいなくなった学校の校舎みたいに怪しくて・・・
転がるように時間は過ぎても・・・変わらない景色が夢のように浮かんで・・・
田舎の町並みも・・・古い街道の道筋も、夢うつつのままに残されてしまう・・・。

風が吹けば良い噂は聞こえてこないけれど・・・春一番が心地よく・・・
新しい町が生まれるみたいに・・・次の世代が息をひそめている・・・。
届かない想いがいつまでも残るのは・・・楽しい噂が手に入ると・・・
次の楽しみを見つけるまで忙しくて・・・またその次が手に入れば、またまた次が待っている・・・
変わる毎日も・・・変わらない毎年も・・・町並みも変わる場所と変わらない時がある・・・。
人の記憶に向けらる・・・小さな想いはいつまでもおぼつかない。

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場所

2023年03月28日 | 古民家
 逃げ場のない居場所がある・・・逃げたいとも思わない居場所がある・・・。
たぶん、どこにでも行ける暮らしを手に入れて・・・それでもチラホラと動きまわらないのには思いが前に出て・・・
居心地いいのか悪いのかは関係なく・・・説明も理解も出来ない、離れられない居場所がある・・・。

古い町並みは受け入れて・・・町の暮らしからは離れて行く・・・
チグハグな人の居場所には・・・手放して来た想いがただ残り・・・
削られるばかりに疲れる暮らしからは・・・遠く離れた場所が輝いて浮いている・・・。

人の流れが変われば・・・街道も宿場町も新しく生まれ・・・
もっと大きな流れの中では・・・森に消えてしまう町も道も歴史になる・・・。
人や物が集まれば・・・お店が建ち、宿が生まれ・・・引き寄せられる、うろんなモノたちも増えて来る・・・。
憧れが物言う時代・・・それもあっという間に広がる仕組みに、逃げ場はないのかも知れないけれど・・・
心地よい居場所に・・・誰もが吸い寄せられて行くだろう気がする。


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飛ぶ

2023年03月27日 | 古民家
 どこにも出掛けない隙間の時間を楽しむ・・・
暗い中に目をこらしながら暮らし・・・やみくもな時間を転がして笑って見る・・・。
どんなにへこたれても・・・前を見ながら今があるのは・・・
先人が微笑んでくれた暮らしがあるから・・・。

新しい命が芽吹きだし・・・暖かな日差しが動き出すと・・・
止まっていたモノすべてが動き出し・・・空を見上げてみる・・・。
何かを見過ごさまいと・・・コロコロ動いても、同じ所を廻ってばかりで・・・
前に進むには・・・何かのきっかけが必要になる・・・。
人に押されるより前に飛ぶ人・・・押されないと行けない人・・・
誰も見ていないのにもう飛んでる人・・・
どれも最後は一緒と思えれば・・・楽しんだ人に、おひさまは微笑んでくれるのかも・・・。

ささやかな暮らしか・・・貧しい暮らししかない時はずいぶん過ぎて・・・
昔ばなしの住まい方は展示されるようになっても・・・
廻り廻って・・・古民家の暮らしが贅沢になってしまうと・・・
それ行けと・・・流行の暮らしに酔狂な方々が集まり始め・・・
なんだかどこで笑っていいのか解らなくなってしまう・・・。
自然の流れと一緒には飛ばないで・・・少し後ろをついて行く・・・
おしとやかな微笑みが・・・楽しい暮らしなのかも知れない。



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