暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

おしまい

2022年12月31日 | 古民家
 出会えていない人の方が多くて・・・行った事の無い場所の方が多くて・・・
知らない出来事の方が多すぎて・・・
暮れる先を想像するには・・・未来が薄ボンヤリ、霞で隠れると・・・
全部を知るには忙しく・・・何でも経験出来るなんて果てしなく・・・
足りない時間を埋めようと、よそ見をしながら日は暮れて行く・・・。

1年のおしまいは・・・人も車も景色もツラツラ流れて
トップリおひさまが隠れると・・・ずっとゆっくり暮れて行く・・・
雪が音を吸い取るから・・・暮らしの全部が止まるからなのか・・・
せわしない毎日とは違い、そのまま暮れてしまうにはもったいないおしまいだと思う・・・

こざっぱと廻りが落ち着くには・・・忘れかけた年末が必要で・・・
古民家の暮らしに残る催事や決め事は・・・古臭いで答えられない時間を造ってくれる・・・。
年の瀬の室来に暮らしは慣れなくても・・・繋がれて来たやり取りに人は集まり、伝統の文化に人は集い・・・
唯一無二の暮らしの世界に・・・誰もが引き寄せられるんだと思います・・・。
365日・・・彩られる暮らしの、語りつくせない文化のお話しを来年もよろしくお願い致します。
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出会う

2022年12月30日 | 古民家
 セピア色も色褪せてしまうほど古い写真に出会い・・・
この先も同じ景色だろうと思える、目の前の風景に・・・見慣れない格好の小さな姿がボヤけて見えて・・・
100年前の出来事を見聞きした人には出会えなくても・・・
100年前、景色の一つだった建物には出会えて・・・
未来の子供達も・・・たぶん同じ姿を見る事が出来るんだと思う・・・。

実家の無い人も・・・田舎の無い人も珍しく無くなり・・・
兄弟とも・・・親戚ともご無沙汰の人も増えて来ると・・・
人の関りも・・・地域の集まりも聞こえて来なくなり・・・
誰とも出会わない、長い迷路を楽しんでいるように思える・・・。

節目や折々の決め事は・・・気の遠くなるほど知らない人が行ったり来たり・・・
迷信やおとぎ話のように受け継がれて、暮らしの中の決め事として守られて来たけれど・・・
新しい暮らしに削られて・・・商売になってみたり、時短されてみて・・・
人との出会いが無くなるように、うっすらと徐々に後ずさりして・・・
子供の記憶に残らない・・・新しい暮らしにすり替えられてしまうと・・・
セピア色の薄汚れた写真に残る景色さえにさえも、出会おうとせず・・・
歴史ある建物に町並みは・・・簡単に消されてしまうのかも知れない。

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選ぶ

2022年12月29日 | 古民家
 一つの中から選ぶこれからは・・・小さい頃から決められた世界に生きて・・・
100の中から選ぶ世界は・・・広がる思いを巡らせて・・・
1000の中から選ぶ未来は・・・迷いの連続なのかも・・・。

生れて生き様が決められてしまうのを・・・理不尽で窮屈と思うのか・・・
好きな事・・・何をしてもかまわないと解き放たれてしまうのを・・・
無責任と思うか・・・
本当に何かしたいと思いながら・・・幼い頃から夢を思い描く子供が少なくなったのは・・・
楽し気な大人も少なく・・・夢に向かう大人を見る機会も少なく・・・
扉はほぼほぼ開いているのに・・・飛び込み方を知らない暮らしになってしまったから・・・。

広がる世界に、豊かさの毎日は増えて見ても・・・地域が広がる世界はしぼんでしまい・・・
暮らしに大切な地域の繋がりは途切れて・・・それぞれの足元しか見えない世界が広がって行きました・・・。
細分化された暮らしの中に・・・与えられた役割を過ごす人がいて・・・
地域で守る役割に向き合う暮らしは面白くも無いけれど・・・
10や100から選ぶ世界の中に・・・手放していけない想いがあるのだと思います。

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勝ち負け

2022年12月28日 | 古民家
 勝てば官軍と・・・歴史に名を遺すには、弱肉強食を生きなければいけないようで・・・
大きな国の・・・人や動物の歴史を見ても同じように・・・
口には出せない敗者の声は・・・かき消されて、色のついた勝者の声が走り回っている・・・。

戦があれば・・・町はリセットされるように色を失い・・・
火事が踊れば・・・暮らしはゼロから始まり・・・
何度もお色直しされて来た日本の町並みは・・・伝統や文化を残しながら残されて来たけれど・・・
戦も火事も無いのに・・・カラカラと町が入れ替わり、文化の欠片も見えない町が広がって行きました・・・。

飽きもせず・・・生まれ変わりを繰り返す町の様子・・・
空を抱え・・・雲を掴む街づくりに、どこまでも際限は見えないようで・・・
いつか大きな行き違いが生まれて・・・守られる暮らしが、襲われてしまうな暮らしになるような気がする・・・。
成長の見えない暮らしでも・・・後ずさりする暮らしに足が向くことなく・・・
前に進もうと大きな手を振るけれど・・・掴む歴史も希望も見えなくなれば・・・
勝者も敗者も関係ない・・・お互い様の暮らし方があるような気がします。



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大股

2022年12月27日 | 古民家
 下から見上げる・・・上から望む・・・人の目線は可笑しいもので・・・
目の前しか興味の無い低い目線は・・・真新しい世界に包まれた魅惑の毎日で・・・
それなりの中くらい目線は・・・平凡な毎日で・・・
背高ノッポの鳥の目線は・・・どこまででも見通せる幸せの目線になる・・・。

大げさなほど忙しい子供の暮らしと・・・困ったくらい忙しい大人の暮らし・・・
行き違いが多けれど・・・どこかで繋がり導いて、子供と思っていた時間はとっくに過ぎてしまい・・・
振り返る間もなく追い抜かれてしまう・・・。
同じ一年が、チグハグと時を刻んで・・・子供と大人の歩幅は、同じ時間なのに、大股で歩くから大人は早く感じてしまうのかも・・・。

先人が灯して来た道筋は・・・見えていないようで、遠い場所を手探りで示して・・・
迷いながら、遠回りしながら・・・間違えながら新しく生まれ変わりながら・・・
消えそうになりかけても・・・抱えて来た伝統や文化が残るのは・・・
いくつもの目線で感じる違いが・・・廻り廻って前に向いて・・・
小さな歩幅と大きな歩幅が絡まり・・・繋がりはバランスが取れているのかも知れない。




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